怠惰デスが、なにか?   作:白灰✨

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ファンタジー世界の定番が思ってたんと違う

黒が施設を破壊しに行った。

どーしよーかなーと考えていると、魔王から声がかかる。

 

「のんびり歩いて帰る? それとも急いで走って帰る? のんびりなら多少観光とかもできるけど。お金はあるし。どうせ黒ちゃんが世界の点検を終わらせるまでにそこそこの時間はかかるだろうし。」

 

むむ?

それは魅力的な提案。

この世界のご当地グルメを満喫しながら旅をするのも悪くないな。

急いで帰った場合のメリットは、魔王の威光で贅沢三昧ができるくらいかな?

それも捨てがたいけど、グルメツアーもいいなー。

 

う〜〜〜〜ん。

やっぱりどんな贅沢も美食には代えられない!

果物は沢山供えてもらったし、次は肉が食べたいかなー。

ナマズ以外にも美味しい肉があるはず!

てか調理されたものが食べたい。

エルロー大迷宮から外に出ても、結局人の住む街とかに堂々と入ったことはないし。

姿がなー。蜘蛛だし。明らかヤバい魔物だし。

 

というわけでグルメツアーへLet's GO!!!

 

あ、でもどこに行けばいいんだ?

しばらく思案して、ある答えが浮かんできた。

 

そうだ、街行こう。

吸血っ子がいた街ならなにかしらの店があるのでは?

ある程度慣れ親しんだ場所でもあるし。

 

そうと決まれば早速転移だ!......の前に。

転移先の確認をしとこう。

即座に万里眼発動!......とはいかない。これからはスキルの補助なしにやらないといけない。辛い。なんとか使ってた時の感覚を思い出して......こんな感じ、かな?

よし、完成!

視界がずーっと伸びていき、到達。

 

あれ?

なんか、燃えてね?

 

逃げ惑う人々。

殺し合う兵士。

わー、死体がいっぱいだー。

 

あー、戦争まだ続いてたんかー......。

 

てか吸血っ子大丈夫か?

あの子領主の娘でしょ?真っ先にやられるポジじゃんやだー。

 

吸血っ子のことを探す。

えーっと......あ、いたいた。

まだ生きてるね。絶賛襲われて死ぬ間際だけど。

 

うーん。

私のあずかり知らぬところでくたばるなら別にいいけど、こうして目撃してる最中に死なれるとさすがに後味が悪いなー。

仕方ない。

助けるか。

助けよう。

 

あ、魔王も連れてかなきゃ。

魔王を引っ掴んで転移発動。

 

風景が切り替わる。

 

「あれ? ここはどこ? 私は誰?」

 

はいそこ、即座にふざけださない。

魔王を引きずりつつ、屋根の上をジャンプして移動する。

なんでかって?普通の道は避難者でごった返してて通れないからだよ!

 

「あのさー。そろそろ事情を説明してほしいんだけど?」

 

魔王が呆れたように言ってくるので、仕方なく説明してやる。

 

「この街に転生者がいるんだけど、たまたまピンチのところを見ちゃったから救出する」

「白ちゃんが喋った!? しかも長文!?」

 

失礼な。

喋る時は喋りますとも。

あー、でも、魔王は半分私と同じようなもんだし、それで気負いなく喋れるっていうのはあるかも。

 

現場に到着。

同時に子供が撃たれた。

ありゃー。ま、しかたない。

彼は犠牲になったのだ。古くから続く因縁…その犠牲にな。

いや、別に適当に言っただけだけど。

 

「あん? あれは、まさか、ポティマス?」

 

そんなことを考えていたら、魔王の声に剣呑な雰囲気が混じった。

ポティマス?確かさっきの話に出てきた、Dに攻撃した大馬鹿だったっけ?

 

「ポティマスって、エルフ?」

 

「そうだよー。最低のクズ野郎。けど、本体じゃないね。あれはエルフの女の体を乗っ取って使ってるの。他人の体を使って自分は安全なところから高みの見物。自分以外はみんな道具としか思ってない最低のクズ。それがポティマスってやつだよ」

 

他人の体を乗っ取ってねえ。

ん?

 

他人の体(クイーン)を乗っ取ったことがある。

安全なところ(エルロー大迷宮)から高みの見物。

自分以外は興味ない。

 

「ハッ!? そう考えると白ちゃんも最低のク、ブヘラッ!?」

 

天誅。

 

「見た目あんま力の入ってないただの右ストレートなのに、避けられないうえに物理無効貫通するとか。これがゴッドパワーか。」

 

鼻血を出しながら魔王がキリッと解説する。

 

「まあ、あれだ。この世界のエルフって、白ちゃんが想像するような感じじゃないのよ。はっきり言って世界の害悪でしかない連中。」

 

うわー。エルフのイメージが崩れるわ。もっと神聖なものじゃないの?

 

「仮の体とは言えポティマスが出てくるなんて。どういう風の吹き回しだろ? まあ、いいか。」

 

魔王が即座に飛び出していく。

 

「やあやあ。魔王少女アリエルちゃん、美幼女の危機に華麗に参上!」

 

は?

何言ってるの?アホなの?バカなの?

何が魔王少女だよ。

 

まあ、いいや。

とりあえずエルフは魔王に任せよう。

 

護衛の人......は生きてた。

なんで死んでないのってレベルのダメージだけどかろうじて生きてる。

仕方ない。治療してやるか。

 

うん、治療の魔術は問題なくできてるね。

 

「敵ではないのか?」

 

護衛の人にそう聞かれたので、とりあえず頷いておく。

ま、味方とも限らないけど。

 

魔王の方は、暴れてるねー。

ポティマスとかいう女以外を瞬殺。

んで、ポティマスのことを脅してる。

あ、自殺しちゃった。首吹き飛ばすとか、よくやるねー。

命が軽い。借り物の体だしいいやってことか。

となると、私の卵復活に近いかも?

 

敵の排除を終えた魔王が、睡眠効果のある風魔法を使って吸血っ子と護衛の人を眠らせる。

 

「じゃあ早く撤収しようか。」

「なんで眠らせたの?」

「ここじゃゆっくり話もできないし、まだ信用されてないから手っ取り早く拉致できるようにね。」

 

ああ、そう。

じゃあ、適当な場所に転移しますか。

森の中とかでいいかなー。

えい。




以後、指摘は感想欄ではなくこっち(活動報告)にお願いしマス。
ついでに筆者の原作知識量も載せてマス。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=328289&uid=448247
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