あれから何ヶ月かが経過した。
私は毎日の情報収集と並列して、魔力の操作やスキルの発動も練習していた。
魔法というものに興味が湧いたのもあるし、努力が視覚化されるため頑張りがいもあったからだ。
その結果色々なことがわかったし、色々な力も身につけた。
《熟練度が一定に達しました。スキル『鑑定LV6』が『鑑定LV7』になりました》
あぁ、たとえばこれ。
時折聞こえてくる機械的な声。これはどうやらこれは神の声らしい。
神か......そんなものが存在するのだろうか。
転生しているわけだし、いてもおかしくない。というかいる可能性の方が高い。
不思議な世界だ。でもきっと時が経てば慣れていくのだろう。
そう少々無理矢理にでも納得させるしかない。
この世界特有の常識の理解も進んだ。
まずはステータス。
これはその人の身体能力を数値化とバーで表したもので、
生命力(緑)・魔力(青)・瞬発力(黄)・体力(赤)の4つのバーと、
攻撃・防御・魔法・抵抗・速度の5項目の数値がある。
更にスキルという、その人の持つ技巧、技術、能力が言語化されたものもある。
関連する行動をして熟練度を稼ぐかスキルポイントを使うことで取得でき、何度も使用し習熟させてレベルを上げると効果を増していく。
あとはスキルポイント。これはスキルの習得に使用できるポイントで、レベルを上げたり歳を重ねると追加で獲得できるらしい。
最後に称号。スキルと同様、ある行動をし獲得条件を満たすことで与えられるが、条件がスキルより難しい。また、1つの称号につきスキルが2つ貰えるとか。
初めは訳がわからなかったが、慣れた。
驚きだったのは、魔法やスキルは万能の力とイメージしていたがそんなことはなかったこと。
特に鑑定などはレベルが低いうちは全く使い物にならなかったのだ。
しかし、そんなスキルでも勤勉に研磨を続けレベルを上げれば、目覚ましい成果を上げるようになる。
さて、ここまで引き延ばしてきたが、ついに自分の力を確認する時だ。
初めは種族しか映さなかった鑑定が、熟練と共に成長し、ステータスやスキルまでもを映し出すようになった。
鑑定を発動する。
『人族 LV1 名前 ノヴァ・ジャウザー
ステータス
HP:15/15(緑)
MP:42/42(青)
SP:13/13(黄)
:13/13(赤)
平均攻撃能力:11
平均防御能力:10
平均魔法能力:38
平均抵抗能力:41
平均速度能力:10
スキル
「魔力感知LV7」「気配感知LV2」「魔力操作LV7」「集中LV4」「記憶LV4」「演算処理LV2」「並列思考LV3」「予測LV3」「鑑定LV7」「隠密LV3」「隠蔽LV1」「睡眠耐性LV2」「暗視LV2」「無音LV3」「無臭LV1」「視覚強化LV2」「聴覚強化LV4」「平家星」「n%I=W」
スキルポイント:41200 』
......やりすぎたかもしれない。
そもそも赤ん坊の平均ステータスを知らないのでなんとも言えないが、スキルの欄がこんなにも埋まっているのは流石に異常だろうと思う。
詳しくスキルをみていくと、魔力感知、魔力操作が他のスキルのレベルと比較しても高すぎるのがわかる。これは魔力という存在に対して何故か親しみがあったからだ。
この2つは、とっくに習熟しきっていると言わんばかりにレベルがぐんぐん上がっていった。
これが俗に言う秀れた体質や才能というものだろうか。
そして隠密や無音などのスキルは、他の人にバレないよう夜中こっそり部屋を抜け出して活動していたときに身についたものだ。こんなに育っているとは思わなかったが......。
あとは、獲得に心当たりがなくて気になるのが平家星と文字化けしたようなスキル。
鑑定のレベルが上がった今ならスキルを調べることができるかもしれない。
そう思い早速鑑定を活動。しかし、返ってきた答えにならない答えに私は驚いた。
ほかの分と比べて明らかに異質で、どこか恐怖すら抱かせるような文章。
『平家星:想起せよ、魂に刻まれし宿命を』
『n%I=W:鑑定不能』
真面目くんの一人称視点がもうしばらく続くんじゃ......早く狂わせたい......