異能使いの魔王は学園を好き放題に蹂躙する (旧題 : 金色の魔王(魔法の王)は微笑む)   作:2F29くん

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転校初日の授業

 メアの自己紹介が終わった後、メアはヘルトの隣の席に座るように静香先生に言われた。

 

「あの私、今日学園に来たばかりだから教科書持ってないのよね」

 

 ヘルトはメアに話しかけられたが、ぼーっとしていたので無視するような形になったしまった。

 

「なんで私のことを無視するのよ!」

 

「ああ、すまない少々意識が飛んでいたようだ」

 

「教科書が無いのだろう、じゃあこれを使うといいさ」

 

 ヘルトは何も無い所から教科書を取り出して見せた。

 

「あ…ありがとう、ってこれだと、あなたの教科書が無いじゃない…」

 

(何も無い所から取り出した?こいつは魔法系の異能使いなのかしら…)

 

「心配いらないさ、俺はこの学園で学ぶことは何も無いからね…」

 

(なにこいつの態度?これだけ言うってことは相当頭が良いのかしら?)

 

 メアの頭の中に疑問が残ったまま、1時間目の終わりを告げるチャイムがなった。

 

 休み時間になったが、やはり話題の的であるメアのもとに、たくさんの生徒が集まってきた。

 

「メアさんって彼氏っているんですか?」

 

「もちろんいないわよ」

 

「え〜意外!?」「なら俺が立候補しようかな」「メアさんぐらいの人なら、彼氏10人ぐらい、いそうなのに」

 

 ヘルトと渡は、メアの机の周りに人が集まりすぎていたので教室の端へ避難してきていた。

 

「彼女の人気は凄いね」

 

 ヘルトは渡に向かって呟いた。

 

「そりゃそうだろ!あんなに可愛いんだから!」

 

「じゃあなんで渡は、メアの所じゃなくてここにいるのかい?」

 

「いやなあ〜俺も話しかけに行きたかっんだけど、人が多すぎてムリだったわ…」

 

 メアの周りでは、端っこにいる人達を無視して、会話がさらにヒートアップしていった。

 

「メアさんは、この学園にアメリカから来たってことは、何か目標があるんですか?」

 

「それはね…この学園、そして全メイカーの中の序列1位になって、セブンキングスの頂点に立つことよ!」

 

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

 先程までは、和気あいあいとした雰囲気だったが、いきなり空気が凍ってクラスの全員が、ヘルトの方向を向いたが、すぐに向き直った。

 

「あれ?私、変なこと言ったかしら?」

 

「しかも、なんでみんなあいつの事を、一瞬見たのかしら??」

 

 

 一方ヘルト達の方は転校生の強さを確認して、この学園の中でどれぐらいの脅威になりそうか考えていた。

 

「おい、ヘルトあの子はどれぐらいできそうか?」

 

「まあ今のままだと、かなり厳しいだろうね」

 

「やっぱりアメリカの1位でも、この学園だとそうなるか…」

 

 やはりここは世界最高の学園なので、アメリカの序列1位だとしてもこの学園のTOP層には明らかに届かない事が一瞬で分かってしまった。

 

「でも、伸びしろがないわけじゃないよ」

 

「じゃあ今後に期待って感じか…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 2時間目の授業は、学園の広大な敷地の中にある第8運動場での異能訓練授業だった。

 

「 みなさんは2年目ですから、分かっていると思いますが、今日始めてのメアさんがいるので、今日は全員で1対1の模擬戦をしましょう」

 

「模擬戦か!」

「私の異能戦闘向きじゃないしな〜」

「この時間が1番楽しいぜ!」

「俺とペア組もうぜ」

「俺の右手が疼くぜ!!!」

 

 

「はいみなさん、ペアを組んでくださいね」

 

 メアはクラスの女子と一緒に組むことになったが、ポツリと1人で立っている男子を見かけた。

 

「(あいつは、なんで1人でいるのかしら)」

 

「それじゃあ、開始」

 

 静香先生の開始の合図で各々の場所でバトルが始まった。

 

 メアは先程抱いた疑問を急いで霧散させ、目の前の相手に集中した。

 

 すると、相手が声を出しながら剣を構えて突撃してきた。

 その動きを見て、すぐさま相手の剣を下方から上に振り上げて、相手のバランスを崩させて素早い突きを放つことで、剣先が相手の目の前に迫った。

 

 ーーしかしこれは模擬戦なので、しっかり相手の目の前で寸止めした。

 

 

「やっぱり転校して来ただけあって、メアさんの剣捌きはすごいね!」

 

「まあ私はアメリカの序列1位ですから!」

 

 その後もヘルトは、1人で突っ立ったまま、2時間目の終わりを告げるチャイムがなった。

 

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