異能使いの魔王は学園を好き放題に蹂躙する (旧題 : 金色の魔王(魔法の王)は微笑む)   作:2F29くん

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序列の仕組みと負の側面

 2人で紅茶を飲み終わった後、学園に向かった。

 

 学園に到着して、クラスの扉を開くとメアの元にクラスメイトが集ってきた。

 

「メアさん序列は見ましたか?」

 

 クラスメイトに話しかけられて、何のことかと思ったが、記憶が蘇った。

 

  そこで昨日ヘルトが言っていたのは覚えていたが、まさかこんな早くに序列の変動があるとは思ってもみなかった。

 

 クラスメイトが知ってるということは、隣に居るヘルトも知っているはすである。

 

 なのでヘルトに「(何で教えてくれなかったのよ)」と読議の視線を向けたが、当の本人は素知らぬ顔をしていた。

 

 それにメアは「はぁ……」とため息を吐いて、クラスメイトに答えた。

 

「いや、見てないわよ」

 

「じゃあ見てみてください!」

 

 クラスメイトにうながされて、スマホに入っている自分の学園データベースを開く。

 

 そこには自分の生体情報や出身の国など、いろいろな情報が載っている。

 

 その中に誰でも見れる欄があった。それは序列である。

 

 学園の序列は強さだけで決まっているのではなく、「異能の強さ」「本人の実力」「汎用性」の主な3点や、その他を総合的、複合的に判断して決まっている。

 

 その欄だけは公開されているのでクラスメイト達はそれを見て、自分の元にやってきたんだろうと思った。

 

 そんな感想を抱きながら、画面をスワイプしてから序列が見れる箇所をタップした。

 

 一番上には1年生がおり、次には3年生、その次にはヘルトの名前があった。

 

  画面の左側は自身の順位へ飛べる場所があるのでそこをタップした。

 

 すると、最下位だった序列が1200位まで上がっていた。

 

「かなり順位が上がったわね」

 

 感傷に浸っていると、クラスメイト達が祝福してくれた。

 

「まだ転校してきてから1カ月ぐらいで、こんなに序列を上げれるなんてすごいね!」

 

 他にもクラスメイト(主に女生徒) からたくさんのお祝いの言葉をもらった。

 

 それにメアは笑顔で「ありがとう」 と言って返した。

 

 その後もクラスメイトに囲まれていたので、ヘルトはそっと隣を離れ自分の席に戻った。

 

 すると渡が自分の元へ来た。

 

「 俺の序列30位しか上がらなかったんだけど。おかしくね、ヘルトに並ぶぐらい活躍したのに」

 

 ヘルトと並ぶは、さすがに言い過ぎだが、たしかに渡の活躍は無視出来ない者だった。

 

 しかし学園側からすると、そのような役割の生徒の評価は難しいものとなる。

 

 なので、渡の序列が上がりづらいのは、仕方の無いことだった。

 

「俺が学園側に、渡の序列を見直してくれるよう頼んでみようか?」

 

 水を得た魚のように活気づいた渡は、「よっしゃ〜!」と叫んで自分の席に戻っていった。

 

 その様子をクラスメイト達はもう見慣れたのか、誰も見向きはしていなかった。

 

 それからいつも通りの授業が流れていった。

 

 授業中は皆が真面目に受けているのに、ふざけるアホ1名が居たり。

 

 堂々と寝ているにも関わらず、教師すらも何も言えない程の力を持っている生徒や、発表などを積極的にする生徒がいたりというクラスだった。

 

 全ての授業が終わり、残すは帰りのホームルームだけとなって、クラスが活気づいてきた頃、放送が流れた。

 

「2年A組メアリー・アウローラさん、ホームルーム終了後に談話室へお越し下さい」

 

 放送の邪魔にならないように静かになっていたクラスが再び喧騒に包まれた。

 

「何かやらかしたのか?」

 

 いつの間にかメアとヘルトの間に立っていた渡がおちょくるような顔で言った。

 

 しかしメアは呼び出しの内容を昨日、電話で教えられていたので知っていた。

 

「違うわよ。私の母国の偉い人が来るのよ」

 

 やはりメアはその人と面談するのが嫌なのかテンションが下がっていた。

 

 その理由が分からない周りはあえて触れずに、談笑を続けた。

 

 すると、担任の山本先生が教室に入ってきた。

 

「先生が来たんだから座りなさい」

 

「ヘイヘイ」

 

 メアに促され、渡は自分の席へ戻った。

 

 それから何の変哲もない帰りのホームルームが終わり、寮に帰ったりする自由時間となった。

 

「じゃあ行ってくるわ」

 

「笑顔を忘れないようにね」

 

 自分の中ではそんな酷い顔をしていないと思っていたが、そうヘルトに言われてみると顔が引きつっている事に気が付いた。

 

「(もう。ヘルトには本当に敵わないわね…)」

 

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