さて、冬夜は悠人と幼稚園メンバーを引き込んだ。
レオナルドも一緒である。子供には子供にしか分からなぬ話があるのだ。
「説明!!! 本当に神様なの、悠人?……様」
「えっと。アッシュと呼ばれた事はあったかな」
「久しぶりだね、アッシュ。どうしたい? 真実を言う? 影武者立てる?」
「俺の意思!」
「君はもう覚悟を決めてるから、さっき本当の事を言わなかったんだろう?」
「うっ」
「ありがとう、冬夜ありがとう。パパとママに特別扱いされるのは嫌かな」
「その影武者依頼って、何か報酬あんの」
「サポートするし、君のお願いなんでも叶えるよ」
その言葉に、冬夜は言った。
「じゃあ! 俺らの故郷ちゃんと復活させて!」
「了解! 俺はやるぜ俺はやるぜ俺はやるぜ」
「アッシュに任せても碌なことにならないから、手綱は握ってね」
「はあ!? なんで!?」
俺はレオンに抗議をする。
「僕の国と君の国を見比べてからモノを言おうか」
「さーせん」
「僕らは、その人の能力や性格や生い立ちの設定を決めて、駒を設置しただけなんだ。本当の国政とか何も知らない。だから、君達の故郷をどうしたいかは、君達がよーく考えて決めた方がいいよ」
「俺たちが、俺たちの故郷をどうしたいか……」
「テコ入れは今まで以上に頑張るよ、俺! カオス国を復活させたいしな!」
「そもそも何で、俺らだけ魔法を使う前提条件多いんだ?」
「格好いいと思ったから……」
「アッシュ、地球に何か設置するの禁止ね。ファンタジーアースの、君の敷地だけにして。何か置くときは冬夜達と相談して」
「はぁい」
レオンは居住いを正した。
「さて、アッシュ。君の星……アッシュ星について詳しく聞きたい」
「ああ、あれ? 2000年経ってる」
「うん。それで?」
「いろんな種族を作りたかったけど、多様性はファンタジーアースで十分突き詰めただろ?」
「そうだね」
「だから逆に、人族で統一してみた。髪の毛はカラフルだけど。好奇心旺盛な性格で、あとは、100年に一度図書館ダンジョンが増築するようにトラップ仕掛けた」
「増築?」
「そう。大図書館ダンジョンを作って、星のあちこちから行けるようにして、内容が100年に毎に増えるようにした」
「20回の奇跡か……カオス国に似たような図書館ダンジョンあったね。あれみたいな?」
「そう。敵を倒すと本が落ちるっていうか生きた本が敵で、奥の方では作家の魔物がせっせと本を描いてる。娯楽、学術、色々研究しながらその結果を本にして出してる。冬夜も知ってるでしょ、半蔵達みたいなのを生み出す魔物」
「あれか……」
「最初は小学一年生から中学三年生までの教科書と絵本、本。ただし英語は除く。あと、特殊能力を何人かに与えてある」
「なるほど?」
「100年目にはサバイバルについての参考書と鑑定カード」
「初っ端から飛ばしてるねー」
「200年目は武器についての本と、武器を召喚できるアームズカード」
「うんうん」
「300年目は武術についての本と、魔法を一発撃てるマジックカード」
「……」
「400年目は戦術についての本と、スキルを覚えられるスキルカード」
「なんか……戦うことばっかり……」
「500年目は、戦略についての本と、ジョブを覚えられるジョブカード」
「戦闘民族かー」
「ここまではね。600年目は、農業についての本と、アイテムを得られるアイテムカード」
「700年目は、調教・飼育についての本と、召喚が出来る召喚カード」
「800年目は、建築についての本と、家が出せるハウスカード」
「900年目は、医療知識の本とスタンピードの予告、ホルダーブック。カードが一定時間経っても消えなくなる本。あ、カードはホルダーに入れとかないと一定期間で消えるし、アームズもスキルもジョブも召喚も家も一定期間で効果切れになる」
「厳しいな!」
「ダンジョンに頼らない知識も頑張って覚えて欲しいからね。1000年目は、魔物図鑑と、ダンジョンを設置できるダンジョンカード。スタンピードも起こるよ! あと、一部の人間は特殊能力に目覚めるよ!」
「うわぁ」
「1100年目は、鍛治についての本と鍛冶場カード」
「1200年目は、調理についての本と調理場カード」
「1300年目は、調合についての本とアトリエカード」
「1400年目は、裁縫についての本と仕立て屋カード」
「1500年目は、木工についての本と木工所カード。これらの施設カードは使用時間を使い切るまでカードに戻したり出したりできる」
「生産に力を入れるんだね」
「1600年目は、武器図鑑と武器と契約できるアームズブック」
「1700年目は、スキル図鑑と恒久的にスキルを得られるスキルブック」
「1800年目は、ジョブ図鑑と恒久的にジョブを得られるジョブブック」
「1900年目は、召喚獣図鑑と、動物や魔物が封印されたエッグカード」
「2000年目は、アイテムなり魔法なりを出し入れできる白紙カードや白紙ブックを実装するよ。あと、一部が特殊能力に目覚めるよ! 時間差で目覚める特殊能力の因子は、特殊武器生成・術式覚醒・付与の順番だよ!」
「なるほど……。となると、これから本格的に伸びるわけか」
「宇宙船とかは持ってないんだな」
「ないね。宇宙に行ける生物もいない。なんなら機械もあるかどうか怪しい。心配ならテッドがハッキング魔法を掛けてみたら?」
「そうしてみようかな、テッド。お願い」
そうして、テッドはハッキング魔法を掛ける。
「ありますね、パソコン……」
「あるかぁ」
そう上手くは行かないようである