聖杯大戦 in 月世界の勝者 作:ムーン
ルーマニアに拠点を持っユグドミレニアの屋敷に俺はが来訪した。
「久しぶりだなカウレス。魔術協会の連中と聖杯戦争をするって話を聞いたぞ?」
「っ!? シドウじゃないか! 久しぶりだな!」
俺の名前は【
「お前が教室から去ったお前がどうしてここに?」
「噂を聞いた。近く聖杯戦争をユグドミレニアが引き起こす……とね」
「目的は?」
「ダーニック・ユグドミレニアが聖杯戦争を起こすなら身内で潰し合うような愚行を起こさない。恐らくより多くのシステムを用いるだろう」
「お前……何処まで……」
「
俺は一拍置いてカウレスを見据えた。
「聖杯大戦……複数のサーヴァントとマスターが肩を並べ陣営を構成し、陣営としての勝利を求める聖杯戦争が行われる。さてカウレス……
「交渉? 僕に何を求める?」
「紹介だよ。君の一族の長に伝えてくれ……俺をこの聖杯戦争の傭兵として雇えとね?」
「…………報酬は?」
「ノルマ・誓約次第だな」
「当主に掛け合う。シドウの推測通りなら枠自体は存在する筈だ。だから一週間くれ。必ず返事をする」
「わかった。じゃあ来週にこの屋敷で……」
その一週間後に俺はカウレスから連絡を受けて屋敷に赴く。
「返事は得られたな?」
「もちろん。召喚するクラスはアサシンかエクストラクラスで真名の開示、且つ大戦終結時に脱落すること……それが当主からの要求だ」
「対価は?」
「働き次第。ちなみに条件は了承した。なら提案だ」
「提案?」
「どうせ聖杯大戦ならある程度互いの数が減る必要がある。合計8騎脱落するまでは単独行動をさせてくれ。最初は陽動の駒として活躍しよう」
「わかった。必要な触媒は?」
「自前で調達するよ」
「急げよ? さもなくば自分の取り分が減るぞ?」
「承知してるさ。じゃあ続報を待ってくれ……」
俺はカウレスの元を後にした。
カウレスと別れた後に俺はサーヴァントの召喚を試みた。
「告げる……抑止の輪より来たれ! 天秤の守り手よ!」
サーヴァントの召喚は成立したようだ。さてこの導きによって現れるサーヴァントは決まっている。
「おっは〜マスター! ようやくアタシを召喚してくれたじゃん!」
「召喚に応じてくれてありがとうスズカ……いや、鈴鹿御前。最初に謝らせて欲しい……君のクラスをセイバーとして召喚する事は出来なかった。与えられたクラスはアルターエゴ。満足なクラスを与えられなくて悪いな」
「バッカ〜!
「そうだね。君と共に勝ち取ったあの日々を忘れる訳が無いだろう?」
俺は
「にしてもマスター……この時代どしたん? 随分面倒な事態になってね?」
「まぁね。ただやりようはある。俺は陣営の長に了承を取りある程度の自由を確約した。念の為確認するけど願いは無いよね?」
「モチ! 何なら聖杯ぶっ壊しても良いし!」
「流石に両陣営を敵に回してまでやりたい事じゃないからやめてね?」
「オッケー!」
「じゃあ話を詰めるよ? ムーンセルの記録によれば聖杯大戦のスタンスは7対7の陣営戦で、先に相手陣営を殲滅した後に残りのサーヴァントを撃破する。この後で残ったサーヴァントが聖杯の権利を得る。大丈夫?」
俺は鈴鹿にこの聖杯大戦の仕組みと俺達の方針を説明をした。
「任せろし!」
「なら決定だ。まずは陣営の代表にサーヴァントを召喚した事、陣営内サーヴァントの情報、敵サーヴァントの判明している情報、鈴鹿のクラスを通知する。面倒だけどエクストラクラスを召喚した事は
「ルーラーの真名は?」
「流石に会わないと……」
「んじゃまずはルーラーの捜索と陣営への報告ね?」
「りょ〜か〜い」
鈴鹿は受け入れてくれた。それに予感……というよりは核心がある。
「鈴鹿……気付いているか?」
「何が?」
「今回の俺達の所属陣営……相手陣営殲滅前に仲間割れが起こる。それも意図的に。だからここから先は可能ならだが……」
「ふん?」
「友人……カウレスとその姉フィアナは助けたい。特にカウレスは……」
「訳アリ?」
「まぁね。今回の恩人だから」
さて……やれるだけの手は打った。俺達がこの聖杯大戦に参加した意味……ムーンセルは何を求めている?
黒のアサシンは不在で、その位置に入り込んでみました。