ようこそ超能力者のいる教室へ   作:オールF

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犠牲になるのはいつも弱者だ

不穏なタイトルだが特に何も無い
元々は明日の予定でしたが……さっさと読め読者共ってことで


ハッピーエンドは犠牲を伴う

 試験前日となった朝、僕は昨日とは別の理由で少し早めに実家を出ていた。

 それは葛城からの話を聞くためである。

 

「おはよう、斉木……って、部屋からそのメガネで来たのか?」

『ああ』

 

 寮の玄関を出たところで葛城が僕の姿を見るなり、少し驚いた表情をする。

 

「そ、そうか……」

 

 ホームルームまでは時間があるため、そのまま2人で学校へは行かずに寮の裏手に回る。

 ここなら人目に付きにくいしな。

 

「時間を取ってもらってすまない。単刀直入に言う。坂柳をBクラスに残して、俺が退学しようと思っている。だから、お前のクラスの賞賛票を坂柳に入れて欲しい(龍園との契約で入るものも合わせれば坂柳は退学どころか、賞賛票1位になってプロテクトポイントも手に入れられる)」

 

 やはりそう来たかと僕は内心ため息を吐く。

 

『それは出来ないな。僕1人で出来る範囲を逸脱している』

「お前が頼めばできるはずだ。お前は2000万ポイントをかき集めるために動いている。その努力を見ているクラスメイトたちがお前に何の負い目もないわけが無い」

『そうだとしても、負い目を利用するのは気が引けるな。それに彼らも彼らで先輩たちからポイントを借りれないか交渉している』

 

 堀北元会長の言っていた通りポイントに余裕のある生徒はいないようで快い返事を貰えたやつはいないが。

 

「……そうか。まあこれは望み薄だと思っていた。だが、今から2000万ポイント集めるよりは確実だとな」

 

 少し悔しそうにする葛城にふーっと白くなった息を吐き出す。

 

「俺は……この学校に来て1年、この先Aクラスとして卒業して人生が本当に上手くいくのか疑問になった」

 

 Aクラスで卒業出来れば自分の希望する就学先、就職先への確定チケットが用意される特典を目指して、この学校の生徒のほとんどが打ち込んでいる。

 葛城も当初はその1人だったが、今はそうではないらしく葛城は続ける。

 

「夏休みに外部にいる人間に贈り物をしたいと言ったことは覚えているか?」

 

 確か双子の妹の誕生日祝いだったな。

 そこまでは聞いていなかった気がするため、普通に頷くだけにする。

 

「俺には双子の妹がいてな。両親もいない俺はその妹のためにも給料や福利厚生のいい会社に就職しようと思っていた。そのためにAクラスで卒業しようとな」

 

 だが、その考えはこの異質な学校で過ごすうちに変わってしまったようだ。

 

「他者を蹴落とし、踏みつけることは社会に出ればある事なのだろうが……俺は同級生を貶めてまで上に立つ気はなかった。だが、そうは思いながらも龍園の甘言に惑わされたり、坂柳を切り捨てることを黙認しようとした」

 

 割と反発していたような気もするが。

 

「そんな自分が嫌になったとというよりは、卒業した時に妹に胸を張れる自分でいられるかが怖くなったんだ。それに坂柳のいなくなったBクラスでお前や一之瀬、龍園たちに勝てるとは思えなくてな」

 

 情けない話だと、葛城は笑う。

 確かに、葛城がリーダーでは龍園のような搦手を使ってくるタイプの人間には対処がしづらい。

 坂柳さんがいれば、対抗できるかもしれない。

 しかし、葛城が抜けるということは自在に動ける思考力と行動力を持った人間が1人いなくなるということでもある。

 それはそれでBクラスにとっては痛手ではないだろうか。

 ただ、他クラスの話は僕にどうこう言っても仕方がないことだ。

 

「すまない、変な相談だったな。時間を取らせた分、ポイントは払う」

 

 そう言って、葛城はポイントを送ってくると踵を返して立ち去ろうとする。

 葛城には他の人間が思いつくような自分と坂柳さん以外を退学にさせるような提案はせずに、クラス内で根回しをして自分が退学するように話を持っていく気だろう。

 こいつみたいな善人にこの学校が合わないのは事実だが、退学したとしてこの先葛城はどうなるのか。

 恐らくは別の高校に編入し、普通の高校で過ごし……いや妹さんのことがあるのならそのまま就職する可能性の方が高いか。

 一之瀬さんといい、どうしてこういう奴に限って神とやらは試練を与えるのか。

 

『やれやれ』

「ん? どうした?」

 

 ああ、つい口に出てしまったな。

 さて、どうしたものか。

 試験担当の人間の脳みそをいじくって今回に限り退学取消にかかるプライベートポイントを1000万にするとかにすれば葛城のことも助けてやれるが。

 しかし急な変更は学校側や生徒側に不信感を与えるし、何よりいじくられた人間が綾小路の父親から何かしらの懲罰を与えられる可能性がある。

 やはり正攻法である2000万ポイントでの退学取消くらいしか道はないか。

 

『葛城、生徒会役員になる気は無いか?』

「随分と急な話だな。俺は堀北先輩に断られた人間だぞ」

『それは過去の葛城だろう。今は違うんじゃないか?』

「何を根拠にそんなことを言う?」

『根拠は無いが……そうだな、君がいる生徒会なら僕も安心して学校生活が送れると思うからではダメか?』

 

 僕がそう言うと葛城は瞑目し、瞼をおさえた。

 

「バカを言うな……ポイントは送っておいた。俺は先に学校に行く(根回しのことがあるからな。坂柳が来る前にはしておきたい)」

 

 ポイントを受け取り、葛城が先に行くと言うのでそれを見送る。

 彼はこの学校には似合わないが、この学校から卒業しないと開けない道もある。

 難儀なことではあるが、僕の方はこの学校での卒業にこだわる理由もない。

 せっかく集めた2000万をBクラスのために使っては怒られてしまうし、そんなことをすれば僕もクラスにはいられなくなる。

 であれば、僕の取る道は……と考えていたところに何故か南雲がやって来た。

 

「葛城が出てきたから誰かと密会かと思えばまたお前か(2日連続で合わせる顔じゃねぇよ)」

 

 それはこっちのセリフでもあるが。

 誰と話してたかわかったならさっさとどっか行けよとシッシと手で追い払うような仕草をする。

 

「まあ待てよ。少しお喋りしようぜ」

『僕との会話量は高いぞ』

「また1000万か? ほらよ、と言いたいがお前の連絡先を知らないんでな。一之瀬に送っておけばいいか?」

 

 ……は? こいつ正気か? 

 そもそも南雲雅か本当に? 

 転生したら南雲雅だったから、呪われた未来を振り切るぜ! みたいなタイトルの主人公だったりするか? 

 

「なんだその胡乱な目は……」

 

 南雲は肩を落とすと呆れた様子で話し始めた。

 

「昨日、堀北先輩から言われたんだよ。今日お前から生徒会役員を2人ほど紹介されるはずだから、俺との勝負を受ける代わりに承認してくれってな」

 

 昨日の堀北元会長は僕と同じくらいかそれ以上に忙しかったようだな。

 時系列で言うと僕と話して、南雲と話して、最後に妹と話したということだ。

 

「お前らの学年から役員が出ていないことは俺もなんとかしなきゃいけないと思っていたがそれくらい堀北先輩が居なくなってからでいいと思っていた」

 

 しかし、その堀北元会長が先に動いていたことに面食らったらしい南雲は現生徒会長らしく動こうとしたわけだ。

 

「既に先輩の妹と一之瀬が名乗り出てくれた。放課後までには承認する予定だ。公示はお前たちの試験のこともあるから週明けにするがな」

 

 南雲は腕を組んでそう伝えてくる。

 試験終わりに発表を遅らせるのは万が一2人が退学になった時のことを考えてのものだろう。

 

「お前が堀北先輩に頼んでくれたわけじゃないんだろうが、最後の最後に直接対決する機会を貰えた礼だ。退学者救済とやらに用立てろよ」

 

 本当に1000万を送る気なのか? 

 嫌がらせのような冗談だったのに。

 突然そんな大金が送られてきては一之瀬さんも驚くだろう。

 仕方ないから連絡先は交換してやろうと携帯を出す。

 

「このポイントは本来3年Bクラスを支援するためのポイントだったが、堀北先輩のクラスとのポイント差は歴然。俺が支援したところで望み薄だったからな(橘先輩を退学にできていれば話は違ったんだが、過去のことを言っても仕方ないしな)で? 不足しているポイントは幾らなんだ? (まぁこれくらい渡してやれば十分だろうが、堀北先輩より下の額だと俺の威厳に関わるからな)」

 

 お前に威厳も何も無いが、ポイントを貰っている手前、何も言えな……いのは嫌だな。

 こいつからポイントを受け取ると後で面倒なことになりそうな気がする。

 南雲相手にポイントなんて借りたら、それこそ一生擦られることになりそうだ。

 連絡先の交換が終わる前に携帯を隠し、僕はその場から逃げ出した。

 

「あっ! おい! 人がせっかく厚意でって、速ぇ!!」

 

 南雲を置き去りにして走り出した僕はとそのまま学校に向かおうとして、寮の表に出たところで足を止めた。

 

「あの、だから余計なお世話は結構です。1人で行けますから」

「そんな強がらなくていいって、斉木がいないんなら俺がその手を取ってあげるからさ」

 

 見れば登校しようとしていた坂柳さんが山内に絡まれているところに遭遇した。

 またかと思いつつ、この場面を撮影して堀北さんに送ればいいかとも思ったが、坂柳さんがキレる前に何とかするべきかと彼女に近づく。

 

「(あっ、1000PPマン……ではなく楠雄くん。ポイントはすっからかんですが1000ポイントくらいならありますし、助けてもらいま……)

『失礼するぞ』

「えっ、ちょっ!? 楠雄くん!!?」

 

 一昨日みたいに山内を引かせるための説得をしていると南雲に追いつかれるため、坂柳さんには悪いが緊急避難が優先だ。

 荷物と杖をふんだくり、支えがなくなってよろけた上半身を杖とカバンを持った右手で支え、膝窩を左手で持って抱き上げる。

 

「ひゃあっ!? (こ、これって……ま、まさか……いわゆる……!?)」

「あ、おい! 斉木っ! 坂柳ちゃんをお姫様抱っこしやがって!」

(お姫様抱っこ!?)

(なになに!?)

 

 山内め、大きな声で叫んだら目立つだろう。

 それにこれは正式には横抱きといって、お姫様抱っこは少女漫画などでついた俗称みたいなものだ。

 僕が持っていれば落とすことはないが、一応しっかりと掴まるように言うと坂柳さんは「はい……」と消え入りそうな声で答えて、ぎゅっと腕に力を込めてきた。

 その動作を確認した僕は駆け出し、そのまま校舎に向かう。

 もちろん坂柳さんの心臓に負担がかからないようにしつつではあるが、南雲や山内を引き離すには十分だろう。

 学校まではほぼ一本道であるため、これは目立つかもしれないが、最近は僕は1000プライベートポイントマンとして動いていたし、これもその一環として受け入れてくれるだろう。

 下駄箱の手前くらいまで来れば、言い訳の体裁としてもいいだろうと坂柳さんを降ろそうとする。

 

『もう降ろすぞ?』

「えっ!? い、いえ! まだ大丈夫ですよ!」

『いや、僕が大丈夫じゃないから降ろす』

 

 この状態でいると、なぜか男子生徒の殺気と女子生徒の好奇の視線が刺さる。

 特に今だ。

 幸いにしてクラスメイトや知り合いはいな……かったと思ったら僕より先に寮から離れた葛城がいた。

 

「何をしているんだお前たちは……(また坂柳が斉木に何か頼んだのか?)」

 

 困惑する葛城を置いて、僕は残念そうにする坂柳さんを降ろして杖と鞄を渡す。

 少し赤くなり、潤んだ瞳の坂柳さんに『突然悪かったな』と謝る。

 

「い、いえ……その、ありがとうございました。助けていただいて……あの、ポイントは……」

『ああ、それならいい。昨日多く貰っているからな』

「そう、ですか……(退学前にとんでもないことをされてしまいました……白馬の王子様というやつなのでしょうか……)」

 

 とんでもないことをしてしまったのは事実であるため弁解の余地がないな。

 白馬の王子様なのかはわからないが。

 

「どうしたんだお前たち、横抱きで登校なんて……(どういう趣味だ?)」

『緊急避難のためのやむを得ない行為だ。他意はない』

 

 じゃあなと離れようとする僕に坂柳さんが口を開く。

 

「あの、楠雄くん、チェスの件ですが、今日の放課後でよろしいでしょうか?」

『大丈夫だ、問題ない』

 

 僕がそう答えると坂柳さんは余程楽しみなのか嬉しそうに微笑む。

 さて、僕は僕で教室に向かうかと歩いているとここしばらくスイーツ探しに没頭していた龍園がいた。

 隣には石崎や伊吹さんではなく椎名さんの姿もあった。

 

「ククク、待ってたぜ斉木」

「おはようございます、斉木くん。今は1000プライベートポイントマンと呼べばいいんでしたっけ?」

 

 どっちでもいいと椎名さんに言ってから、龍園の方を見る。

 待っていたと言うのならば用事があるのだろう。

 

「お前、放課後は暇か?」

『お前は僕への依頼料は1000万だぞ』

「ぼったくりが……依頼じゃねぇよ。友人として、スイーツタイムのお誘いだ」

 

 こいつも転生者か? 

 最近は流行りも落ち着いて一時は追放モノが流行ったみたいだが。

 龍園は今回の試験で追放されると思っていたが、そうもならないみたいで残念だ。

 

『いつから僕たちは友人になったんだ?』

「ですね。いつからですか?」

「ひより、お前はこっち側にいろよ(ややこしくなる)」

 

 龍園の考えなど全てお見通しだし、提案自体は魅力的だが既に先約もある。

 試験が終わった後でなら別に構わないが、それを教える義理もないな。

 

『丁重に断らせてもらう』

「俺とは行けなくてもひよりとならどうだ? こいつはお前とちゃんと友人なんだろ?」

 

 椎名さんか。

 確かに彼女とは友人ではあるが。

 

『明日以降なら構わない。ただ月曜日からは新たな特別試験も始まる。僕が退学になっていなければ、春休み前か春休み中になるが可能だ』

「(そんな先じゃ意味ねぇだろ……)お前が退学になるなんてことはねぇだろ」

「はい。斉木くんにしては慎重すぎる仮定ですね」

 

 2人は知らないだろうが僕がその気になれば全員に僕の批判票を書かせて、賞賛票を入れさせないってこともできるから可能性としては0でははい。

 

「それとも斉木くんの好きな0.1パーセントというやつですか?」

『かもな』

(なんだこいつら……)

 

 0.1パーセントが見えてきたねぇと2人でドラマの主人公の真似をしていると龍園が不気味そうに見てくる。

 

「(ちっ、まあ試験前日にポイントを吐き出すようなヘマはしないか。だがいい暇つぶしにはなったな。あとは誰がクラスから消えるかだ)そういえば、お前が貢がせた坂柳だが学校に残ることになるかもな」

『葛城が退学しようとしているからだな。お前に賞賛票を入れさせる代わりに、坂柳さんに賞賛票をお前のクラスが入れるという契約でもしたんだろう』

「なんで分かるんだよバケモンが」

『さっき、葛城と話していた時に本人が退学しようとしている話を聞いた』

 

 ということにしておこう。

 

『坂柳さんの退学を止めるのなら彼女に賞賛票を集めるのが手っ取り早く確実だろう』

「なるほどな、流石だな名探偵」

 

 どこか冷や汗を浮かべながら、龍園は用は済んだと言わんばかりに手を振って背を向ける。

 

「その様子だとポイントは集まったみたいですね」

『何故そう思う?』

「試験前日なのに斉木くんが随分と余裕そうですし、仮に集まってなかったら龍園くんや私から少しくらいは貰っていたんじゃないかと思いまして」

『用もない人間に押し売りするみたいにポイントを引っ張ることはしないぞ』

「龍園くんにならするものかと。林間学校で仲良くなったみたいですし」

 

 そうか? 

 確かに8日間もいれば話す機会は多かったが、あいつはほとんど僕の観察に努めていたしな。

 

『龍園からポイントを貰ったらあとが怖いからな』

「それもそうですね」

 

 同意した椎名さんがくすくす笑う。

 僕たちもそろそろ教室に行くかと歩き始める。

 明日にはこの学校から最大4人の生徒がいなくなるかもしれないということもあって、どこの教室も少しザワついていた。

 2000万による救済を決めているAクラスも、退学者が決まっているBクラスも、そして誰が退学になるか不明瞭なC、Dクラスも。

 全ては明日の土曜日の試験で決まる。

 椎名さんと別れ、全員が揃ってから一之瀬さんが教室で2000万ポイントが集まったことを報告すると教室の中は湧いた。

 フロア熱狂というやつだ。

 

「最高にハイッてやつだー!」

「1000PPマン最高ッ!」

「一之瀬学級にバンザイ!」

 

 柴田を筆頭とした男子たちがやいのやいのと騒ぐと女子たちも控えめながら喜びを露わにする。

 そんな中、神崎と姫野さんの2人だけは静かにしていた。

 

(また斉木に頼ってしまったな、あんな1000プライベートポイントマンという慣れないことまでさせて……)

(みんな斉木の力にあやかって、それで喜んでバカみたい……まあ、なんにもできなかった私も同じだけど)

 

 僕としては体育祭で上がった好感度を下げておく目的もあったし、プライベートポイントマンは初めてだが100円マンとかは実家でやっていたから慣れていないわけじゃない。

 ただ2人とも僕に負担をかけておいて、喜んでいるクラスメイトを見て複雑な心境になっているようだが。

 しかし、柴田たちほどではないが、誰も退学にならずに済むと決まった以上、素直に喜んでもいいものだが。

 

「斉木くん……本当にありがとう。皆んなも、ありがとう……」

「泣くなよぉ、一之瀬……」

「これからも一緒に頑張ろうな!」

 

 クラスメイトたちと喜びを共にした後、一之瀬さんは僕の方を見てきて、小さくだが頷いた。

 

(ありがとうね、斉木くん。私、生徒会でも頑張るから……! 斉木くんの隣に立てるように頑張るからね!)

 

 僕は1歩引いた距離にいるから無理しなくてもいいんだがな。

 やはり南雲の言う通り一之瀬さんも生徒会入りを決めたようだ。

 これで堀北元会長から依頼された件も完遂した。

 あとは坂柳さんとのチェスを残して明日の試験を迎えることができる。

 うち以外は退学者を出すことになってしまうが、それも全て綾小路を退学させようという綾小路の父親の謀略の巻き添えだ。

 しかし、僕がそれを止めようにも政界の人間だと目立つことになってしまうしな。

 何もしないのもあれなので、ひとまずは抜け毛が異様に多くて気になる幻覚を見せるくらいに留めてやったが。

 これからも坂柳さんの父親の理念や思いとは別に、綾小路を退学にするための試験が開催されていくのだろう。

 

『やれやれ』

 

 普通の高校に入っておけば平穏無事に過ごせたんだろうなと思いつつ、僕はため息を吐く。

 試験開始までのタイムリミットは残り24時間となった。

 




姫野と神崎ちょくちょく曇ってるな……
まぁええか……

鬼龍院先輩はポイントが常に金欠らしいので1000プライベートポイントマンのところには来れませんでした
可哀想に

坂柳さんですが心臓バックバクの好感度95になってますが、楠雄は《急に横抱きして走り出すとかいうどこかの神父みたいなことしたし好感度少しは下がってるだろ》と思って全く見てないので知りません
堀北兄も何気に94になってる

次でラストです

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