ようこそ超能力者のいる教室へ -1年生編-   作:オールF

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寝る時右のほっぺが下になる方が楽なんだ

卒業式が終わったので春休み回
特に意味のある回ではない


いちごスムージー400パーセント

 卒業式、終業式も恙なく無事に終わって春休みに入った。

 春休み中には特別試験はなく、やはり長期休暇である夏休みだけが特別試験を盛り込まれる休みになるようだ。

 1年間クラス間で競争していたという異常な1年を終えて、2週間と短い休みがやってきた。

 今回も課題などはなく、2年生に向けた準備を各自で進め、学生らしい節度をもった生活を心がけるようにという指示のみを受けて、春休みを過ごすことになる。

 しかし、一般的な学生のように大型ショッピングモールやテーマパークで学年最後の思い出を作るということはこの学校では叶わない。

 ただ、それでも多くの学生が不満に思っていないのは大型ショッピングモールよりも大型複合施設であるケヤキモールの存在だろう。

 あそこにはカフェ、家電量販店、カラオケ、映画館と学生にとって必要なものは大抵揃っている。

 もしケヤキモールで手に入れられないものがあっても、申請、許可を得ることで通販を利用しての入手も可能だ。

 しかし、これらは高育の普通の生徒の話。

 超能力者である僕ならばわざわざ申請をせずとも実家に戻り、母さんに頼んでおけば買い物ついでに買ってきてもらえる。

 どうしても入手が難しいものはテレポートで向かえばいいだけの話なのだが、本来僕は3年間、特別試験など特別な場合を除いて学外に出ることはできないためやはり通販を利用することになる。

 わざわざ1時間かけてトランスフォーメーションをして、5分や10分で済む買い物をするのは効率が悪い。

 それに今は欲しいものもないし、春休みはこの部屋か実家で悠々自適に過ごすことになるだろう。

 外に出る用事は今のところ特別試験の祝勝会のみで、あとは食材の買い込みくらいしかない。

 ただ2週間という時間は短いようで長いため、それをどう上手く過ごすか。

 それを考えるためにもケヤキモールで本やゲームを買っておきたい。

 そう思って僕は寮の部屋を出た。

 日差しも暖かくなってきており、冬の残穢を微かに感じさせる寒さもあったが、とても過ごしやすい気候だ。

 ケヤキモールに向かうと、やはり多くの学生が集まっているためテレパシーが多く聞こえる。

 

(予定よりも早い集合時間なのに早いんだな)

(斉木くんもお呼びすればよかったでしょうか)

 

 カフェには綾小路と椎名さんが待ち合わせをしているらしく、2人の声が聞こえた。

 どうやら図書館に新しく入った本を手に入れた椎名さんが同じくその本を読もうとしていた綾小路に声をかけたらしい。

 椎名さん名義で借りていた本だが、成績や素行もいい彼女は司書教諭に又貸しの許可を得ていた。

 2人が読むよりも早く読まないとネタバレされてしまうが、電子書籍化されていないからそれも難しいな。

 他には誰か知り合いはいるかと聞いていると、橋本や映画館近くには伊吹さんの声も聞こえた。

 

(クラス闘争には興味なくなったが、クラスポイントが減るとプライベートポイントが減るからそうも言ってられないな。どうにかして2000万をかき集めたいが1人じゃ限界があるよな)

(今日は何見ようかな。椎名がおすすめしてくれたヤツって事前知識なくても面白いのかな)

 

 他にも知り合いと呼べるかは分からないが池と確か篠原さんだったか。

 カフェに向かって歩いている姿も確認できた。

 あとは軽井沢さんだが、綾小路に呼び出されてカフェに向かおうとしているらしい。

 その前に僕の姿を見つけて立ち止まった。

 

(あれって斉木くんか。確か清隆と仲良いんだよね。約束まで少しあるし、ちょっと話してみようかな。実際に話したことないし……けど不用意に異性と接触してたら、噂になっちゃうよね。斉木くんって一之瀬さんと坂柳さんとかと噂になってるし)

 

 クラス内には僕と一之瀬さんをくっつけたい派閥が出来ているが、それは徐々にクラス外にも浸透しつつあった。

 そこに坂柳さんも追加されているのも事実で、軽井沢さんはそこに自分が加わるのを恐れて近寄れないといったところか。

 

(清隆は斉木くんは誰とも付き合う気は無いって聞いたけど、どうなんだろ。どっちも可愛いし、まぁ見た目っていうかある部分とか性格も真反対って感じだし、選り好みしてるとか?)

 

 してない。

 しかし、綾小路が軽井沢さんに僕の話をしているのはやや意外だな。

 単純に軽井沢さんが僕について聞いた時にたまたま出ただけかもしれないが。

 とりあえず、周りの目を嫌って声をかけては来ない軽井沢さんは放っておいて目的を果たすために再び歩き始める。

 軽井沢さんも無理に追って話す気は無いのか綾小路のいるカフェに向かう。

 

(まぁいっか。とりあえず清隆のとこに行こ。直接会って話したいってなんなんだろ……)

 

 綾小路のやり方は褒められたものでは無いが、結果的に軽井沢さんを傷つけることはしないし無視しておいていいだろう。

 人の恋路に踏み込むほど野暮じゃないしな。

 本屋に向かって歩いていると道中にある横長の椅子に優雅に腰掛け、僕の姿を見ると「おや、斉木じゃないか」と声をかけてくる女性がいた。

 鬼龍院さん、1つ上の先輩にあたる人だ。

 僕は軽く会釈して通り過ぎようとすると、彼女は立ち上がって僕の隣に来る。

 

「水臭いな。少しくらい話してくれてもいいだろう?」

 

 少しで済むのならいいがと目線だけ向けると彼女はクスリと笑った。

 

「先日の特別試験、無事に勝ってAクラスの地位を守ったそうじゃないか。おめでとう」 

 

 そう労いの言葉をかけてくる鬼龍院さんは僕の左側に立ってそのまま一緒に歩く。

 特に急いでいるわけでもないので目的地の本屋につくまでなら付き合ってやるか。

 

「そういえば、3月の初旬にやっていたプライベートポイントマンとやらはもうやらないのか? やられたところで私に君に払えるポイントはないんだが」

 

 ないならその仮定に意味はないのではと思いつつ、話だけ聞く。

 本屋に着くまでの3分くらいか。

 僕が何か言わずとも、鬼龍院さんの方から話を振ってくる。

 しかし、男子高校生の平均身長に合わせている僕と並ぶ身長をしている鬼龍院さんの姿はやや目立つようで周囲から視線を集めていた。

 

(あの人すっごい美人。2年生かな? スタイルもいいし……)

(背高っ、ヒールとかも履いてないのにあのスタイルか、自信なくすなぁ)

(鬼龍院か、隣にいるのは斉木だったな。南雲と鬼龍院がしばらく手を出すなって言ってたな)

 

 1年生からの認知度はあまりないようだが、スタイルの良さや纏う独特な雰囲気から只者では無いということは判断できるのだろう。

 彼女と同じ2年生からはそれなりに距離を置かれているらしく、南雲からの助言もあって接触してくるような人は少ない。

 僕の存在が更に拍車をかけているのも否めない。

 

「私ばかり話していては不公平だな。斉木も聞きたいことがあればなんでも聞いてくれ、と言いたいが、気になることが多いから私はこのまま質問を続けさせてもらおうか」

 

 答えられる範囲でなら1つか2つくらいなら答えてやるか。

 

「君は好みの異性などはいないのか? 冬休みから時折噂は聞いているぞ。同じクラスの一之瀬や、他クラスのリーダーの坂柳、櫛田とも食事やデートをしていたとな。しかし、特定の異性と付き合っていないのを見るに好みではないのか、それとも品定めをしているところか?」

 

 西川さんにも聞かれたなこの質問。

 見た目は結局みんな筋肉繊維や骨にしか見えないしな。

 噂になっているらしいメンツもそれは変わらない。

 強いて言うなら自分のスタイルを曲げない芯のある人になると言うと、鬼龍院さんはフッと笑った。

 

「そうか、つまり私か」

 

 確かに鬼龍院さんは自身の決めた道をただひたすら突き進むタイプであり、自分のスタイルを曲げないのは当てはまってはいるだろうが、好ましくは思うだけで、好きになるとまでは言わない。

 それにどの部分に芯を置いてるかにもよるしな。

 迷惑そうな顔をすると、鬼龍院さんはクスリと微笑む。

 

「冗談だ(異性が嫌いではなく、男女交際といったものに興味がないということか。珍しくはないが、ここまで興味がないのは初めて見たな)」

 

 鬼龍院さんは自称乙女であり、男女交際とやらには興味があるが相手が見つからずに難儀していると言う。

 彼女の目に適わないということもあれば、相手が寄ってこなかったり逃げてしまったりとあまりいい結果にはなっていないようだ。

 そういうことならと一応、春休みの終わりまではフリーである綾小路を紹介しておいた。

 

「綾小路? 聞いた事のない名前だな」

 

 確かに目立つ活躍はなかったが、鬼龍院さんの人を見る目であればあいつの持つ特異性とやらに食いつくかもしれない。

 食いついてくださいお願いしますと心の中で願う。

 

「斉木の紹介だ。1度、顔は見に行くとしよう。じゃあな」

 

 本屋の中にまではついてくる気はなかったのか、鬼龍院さんはそう言って離れていく。 

 ようやく1人になれたため、適当にいい本がないか探してみる。

 図書館では借りられない雑誌や小説を買おうかと思ったが、これといった本が無かったため適当な漫画を1冊買うだけにしておいた。

 せっかくここまで来たのだし、映画でも見ようかと思ったがゲルマニウムリングを忘れたし、軽いとは言え手荷物もあるので今日はやめておく。

 本屋から戻るまでにあった服屋やカードショップといった店の前を通りつつ何があるのかと少しゆっくり見ていたが、目ぼしいものは見つからない。

 帰ってコーヒーでも飲みながら読むかと思って歩いていると、前から不機嫌そうに軽井沢さんがやってくる。

 

(はぁ〜……清隆のやつなんだったのよ……椎名さんと2人きりで楽しそうにしてるかと思ったら、何の用で呼んだか忘れるとかありえないし)

 

 どうやら綾小路は悪趣味な目的を達成したらしく、軽井沢さんはそのまま帰ることはせずにケヤキモールを歩いてストレスを発散しているようだった。

 今、目が合ったりすると先程まで噂が立ってしまうと考えていた彼女も「あんた清隆の友達よね。ちょっと付き合いなさいよ」と変に絡んでくるかもしれないと適当な店に入ってやり過ごすことにする。

 入ったのは家電量販店、パソコンやプリンターから冷蔵庫やエアコンまで様々なものが売られている。

 特に入用のものは無いが、ここはたまに興味深い調理家電、デザートメーカーを取り揃えているからな。

 冷凍したフルーツを入れて蓋をした後にスイッチを押すだけでミックスジュースが作れたり、牛乳や卵を入れるだけでプリンを作れたりと面白い商品が揃っていて、見ているだけでも結構楽しい。

 

「えっと、斉木くん?」

 

 あまりに夢中になって見ていると不意に僕のことを知っているのであろう人物に声をかけられる。

 

「どうも、こんにちは。私のこと知ってたりは、しないよね。Cクラス(って言っても来月からはDクラスだけど)の松下千秋です」

 

 知ってはいるが、こうして話すのは初めてだな。

 確か佐藤さんや軽井沢さん、あとは篠原さんと一緒にいて、綾小路や僕と似た理由で実力を出していない生徒だ。

 僕は会釈を返すと、1台で8役もこなしてくれるという高出力ミキサーへと視線を戻す。

 

「(あれ? それだけ? 反応が悪いのは予想通りだけどここまでとは思わなかったな)何見てるの? ミキサーか。斉木くん料理とかするんだ?」

 

 いや、しない。

 ただ10万ポイントもするミキサーの性能とやらに興味があるだけだ。

 これ1つで混ぜる・温める・冷やす・潰す・刻む・砕く・挽く・こねると8役をこなしてくれる夢のようなマシンらしい。

 ミックスジュースやスムージー、アイスクリームやヨーグルトといったスイーツから、大根おろしやペースト、ピザ生地などもできるスグレモノのようだ。

 今なら冷凍フルーツ各種とアイスクリームカップがついてくると書かれており、どうしたものかと心を震わせる。

 

「(めちゃくちゃ真剣に見てる……)えっと、斉木くんってスイーツ好きなんだっけ?」

『嫌いな奴なんているのか? いや、居ないだろう』

「まぁ、確かに……あ、そうだ。せっかくだしちょっと話さない? (この前の試験でのこととか、体育祭のこと、この前の1000プライベートポイントマンのこととか聞いてみたいし)」

 

 生憎と僕に話すことはないし、今日は帰って音楽を聴きながら本を読むつもりだから遠慮しようとする。

 

「この上の階に美味しいスムージーあるからさ、それ飲みながら少しだけ……どうかな? (ミックスジュースとかスムージーに興味あるっぽいし、それにこの上目遣いをすれば大抵の男は落ちてくれるし)」

 

 ふむ、スムージーか。

 喉も渇いたし、スムージーなら小腹を満たすのにちょうどいいかもしれない。

 松下さんの言う店がどんなものかは知らないが、もし美味しければこのミキサーを買うのも見送れるしな。

 それにスムージーならば飲むのにそこまで時間もかからないし、少しだけならいいかと頷く。

 

「ありがとう! じゃ、早速行こっか」

 

 手を合わせて微笑む彼女は1歩ずつゆっくりと進んでいく。

 

(あ、この子可愛い……ってか、隣のやつさっきは別の子と歩いてなかったっけ)

(Cクラスの松下だ! 恵まれた容姿の持ち主の松下だ!)

(今の流行りは変なメガネとアンテナヘアピンなのかな)

 

 2人で歩いているところを見られてしまうが、この閉鎖された環境であれば仕方ないと割り切るしかない。

 しかし、この子は見た目がいいのか。

 さっき上目遣いで僕を落とすとか言っていたから、松下さん自体も自身の容姿の良さには気づいているようだ。

 

「斉木くんってさ、うちのクラスの綾小路くんと仲良いよね? それと櫛田さんもかな? どういう関係なの?」

 

 変なメガネとアンテナじゃなくて格ゲーのレバータイプのヘアピンは流行っていないが、一度に複数の質問をするのは流行っているのか? 

 

『綾小路とは悪くはないな。櫛田さんとはただの知り合いだ』

「ただの知り合いにしては冬休みに出かけたりするんだね」

『勉強を教えてやったからな。そのお礼に奢ってもらっただけだ』

 

 探るような視線を受けながらエスカレーターに乗る。

 そんなことが聞きたいのかと肩を落とすと、松下さんは続けて言葉を続ける。

 

「あ、ごめん、苦手な話題だったかな。でも、斉木くんがモテてると思ってる子は多いと思うよ? 足は速いし、顔も一見地味に見えて悪くないし、メガネ外したらイケメンそうって言われるんだよ?」

 

 メガネを外すと目の前にいる君は確実に1日石化するんだが。

 メガネは度の入ってないおもちゃだし、透視のせいであってもなくても変わらないが、僕の目を直接見ると石化させてしまうからそれを封じるためにかけているに過ぎない。

 

「(反応無しかぁ。ここまで露骨だとちょっと挫けそうになるなぁ)あと、体育祭のことで聞きたいんだけどさ、リレーのアンカーってなんで斉木くんが走るようになったの? 最初は柴田くんが走る予定だったって聞いたけど(多分、200mリレーでめちゃくちゃ足速かったからクラスの子たちが交代した方がいいってお願いしたんだろうけど)」

 

 自信に裏打ちされた観察眼と頭脳はあるようで、わざわざ説明するのも面倒なので想像に任せるとだけ言っておく。

 

「(思ってた以上に身持ちが固いな)それとさ、平田くんを立ち直らせたのって斉木くんだったりする? (みんなはみーちゃんが立ち直らせたように思ってるみたいだけど、堀北さんとの会話的にみーちゃんはクラス外の人に頼んでたと思うんだよね。そんなことができそうなのはパッとは思いつかなかったけど、1000プライベートポイントマンなんてのをやってた斉木くんなら櫛田さんを通してみーちゃんに頼まれて手伝った、なんて可能性もあると思うんだけど)」

『僕は何も知らないぞ。そんなことよりあそこか?』

「あ、うん(そんなこと、か。いい線いってると思ったけど考えすぎたかな)」

 

 僕は目の前に迫ったスムージーショップに目を向ける。

 なるほど、これは松下さんも一度どうだと誘ってくるわけだ。

 豊富な品揃えに購買意欲を唆るポップや写真、素材が見える透明の容器に入っているのも食欲をそそる。

 さて何にするかと考えながらメニュー表を見てみる。

 フレッシュ苺ジュース、アサイーミックスベリー、ストロベリーチーズケーキと迷うところだな。

 ここで食べてみて美味ければ、ミキサーはいらないかもしれない。

 

「えっと、どれか迷ってる感じかな? ここは桃とかいちご系ならどれも美味しいよ」

 

 なるほど、いい情報だ。

 ここはシンプルに3種のいちごを使ったスムージーにしておくか。

 

「あ、会計は私がするよ。付き合わせちゃってるし、それに斉木くん、クラス内投票で退学するはずだった子の救済してるからポイントないでしょ?」

『いや、これくらいなら問題ない』

 

 生徒会長2人がたんまりとくれたから周りに気にされるほど困っているということもない。

 なんなら松下さんのも出せるくらいには余裕があるし、紹介してくれた礼だと松下さんの分も払っておく。

 

「わー太っ腹。ごめんね、奢って貰っちゃって」

『気にしなくていい』

 

 店員から受け取ったスムージーをストローで吸い上げる。

 氷の細かさや口当たり、いちごの甘さと酸っぱさのバランスは中々だ。

 産地も糖度も異なるいちごを使っていることもあり深みもあって、飲む度に発見がある。

 

『まぁ、悪くはないな』

「!? (何その蕩けた顔は!?)そ、そう? よかった(さっきまでの仏頂面どこいった!?)」

 

 口に合わないわけではないが、800ポイント程度でこれほどのものが提供されるのであればミキサーを買う必要はないな。

 バナナとかオレンジ、メロン、ぶどうとフレーバーも多いし、本屋や映画の帰りに寄るのも悪くなさそうだ。

 しかしここの生活に慣れると卒業したあとが怖いな。

 1000万円マンになっても父さんには無理だろうしな。

 まあ退学や非道上等の学校にいるわけだし、これくらいは……と思わない気持ちもない。

 

(機嫌良さそうだし今なら何聞いてもいけちゃったりする……? でも何を聞けばいいんだろう。ぶっちゃけ、斉木くんの実力は疑いようがないし。自由人だけど実力のある高円寺くんが下の名前で呼んで認めてる。堀北さんや櫛田さんも斉木くんが司令塔で良かったのか悪かったか分からないって言うほどには司令塔でもプレイヤーでも脅威だったと思ってたのは、斉木くんに2人にそう思わせるだけの実力があるってことだし)

 

 どうだろうな。

 バスケはパスを貰ったその場でシュートを放っていいなら楽だが、それだと目立ちすぎる。

 かといって力加減を間違えれば、パスカットではボールが弾け、ブロックすれば突っ込んできた須藤が体育館の壁に打ち付けられたりと5ファールの前に退場になっていたかもしれない。

 弓道は弓を使わなくていいなら矢を飛ばせるが、弓の使い方が分からないし、選出されていたら「█」「開」といって遊ぶしかなかったしな。

 サッカーも勝ちを狙うとサッカーボールと平田が死にかねなかったし、卓球も綾小路が相手だと手加減したら負けているし、かといって少し力を出すと大惨事になっていた可能性もある。

 筆記種目なら出ても良いな。

 あれは総合得点のみで個人の得点は開示されないし。

 

(ま、今日は知り合えただけ良かったってことにしておこうかな。もし、クラスがCやDで止まるようなら斉木くんのクラスに引き入れて貰えるようにしときたいし)

 

 それなら僕より一之瀬さんや神崎と仲良くなっておく方がいいと思うがな。

 本人的には僕に答えて欲しかったことの回答は得られておらず、心スッキリとは言えないだろうが落とし所を見つけることで納得はしている様子だ。

 これ以上話すことはないし、飲み終わったスムージーを捨てて帰ることにした。

 Aクラスでの卒業が重要とは思っていなかったが、彼女の思考の縁にあった、この高校に入ってAクラスで卒業出来なかったら、出来なかった側の人間と企業や周りから見られるリスクがあるというのは考えたこともなかったな。

 まぁそんなことで判断するような企業や人と関わることはこちらから願い下げだがな。

 




スムージーにつられて女の子について行く男がいるんですよ〜なぁにぃ〜!?

結構あとがき書いてたのに全部消えててガン萎え。
まあもう一度書きますけど

11.5巻消滅事項
一之瀬と堀北の同盟▶︎そもそもしてないから。
神崎が橋本、龍園と接触▶︎学年末試験一之瀬クラス負けてないから
一之瀬さんずぶ濡れ▶︎上記全て発生してないから。
松下、綾小路の実力を疑う▶︎綾小路が実力を出す場面がほとんどないから。
一応堀北兄妹イベは発生しているが全て綾小路が担当になるため書きません。

おかげでようこそ実力至上主義の教室への歴史はムチャクチャだ! せっかく美しくまとめてやろうとしたのに!!

てことでほぼイベントがないので11.5巻はすぐ終わりますねぇ
クラスの祝勝会はいつも通りになりそうなので書かないっす
神崎とか姫野の存在感が薄いって?それはすまない
書いてないだけで関わりはちゃんとあるから……
他クラスのメンツが濃すぎるのが悪い

8月から2年生編やるしそれに備えよか……

オマケ 楠雄からの堀北クラスへの感想(知らないやつあんまり喋ったことないやつは除外)

綾小路▶︎もっと人について知ってもらえれば考え方も変わるんじゃないか?僕を参考にするのはやめろ。
堀北(妹)▶︎兄の方の真似をしてるにしてはトゲがありすぎる。兄貴はそんなこと無かったぞ。
櫛田▶︎なんか僕にジェラってないか?ん?僕じゃなくて他?ならいいか……。
平田▶︎あんまり深く考えすぎるとろくな事がないからな。生きてるだけマシくらいに思った方がちょうどいい学校だぞここは。
須藤▶︎同じ赤系統の髪同士バスケやろうぜ?頭が高いな。
みーちゃん▶︎お幸せに。
池▶︎僕に劣等感や羨望を抱いているようだが、僕からすればそんなことをしている暇があったらという話だ
幸村▶︎少し話をしたが気難しい性格だな
高円寺▶︎こいつは自由すぎる
軽井沢▶︎綾小路の相棒ってやつか?本人がいいならいいとは思うが
佐倉▶︎以前に比べて明るくなった気がするな。長谷部さんや綾小路たちのおかげだろうか
松下▶︎スムージー美味しかった
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