ようこそ超能力者のいる教室へ -1年生編-   作:オールF

129 / 133
読者はすげぇよ……よくがんばった……たったひとりで……

てことで11.5巻ラストになります



またな!

 3月31日、普通の人にとっては3月の終わりであって、年度の終わりになる日。

 この日は僕の唯一の先輩といってもいい堀北元会長が高育から離れる日だ。

 他にも先輩はいるが、手放しに先輩といっていいのは堀北元会長くらいだった。

 伏黒恵にとっての乙骨憂太みたいなもんだ。

 鬼龍院さんや朝比奈さんはそこまで関わりがないし、南雲は先輩どころか人としても尊敬できない。

 クラス内投票の時に1000万プライベートポイントをくれたが、これは新しい生徒会役員を見つけたら堀北元会長がポイントを払うというのに便乗したに過ぎないからな。

 感謝はするが、尊敬するかは別問題だ。

 12時20分のバスでここを離れる堀北元会長に挨拶するため、僕は3年の寮を訪れようとして、訪れる前に堀北元会長の方から僕の部屋にやって来た。

 

「斉木、最後の勝負だ」

 

 荷物は最低限、おそらくは入学時に持ち込んだもののみと身軽そうな荷物を持った堀北元会長はそう言った。

 これまでの戦績は56戦56勝0敗と僕がダントツで優位に立っている。

 初めは堀北元会長の方が初心者なので接待でもしようとしていたのだが、手を抜くと「お前、手を抜いているな?」とレンズ越しに妹よりも迫力のある射るような眼になるので、それはもう本気で挑んだ。

 僕が勝ち続けて、堀北元会長が負けじとリベンジを決行し、僕もそれに応えた結果、ここまで続くことになった。

 

「まさかこの俺がゲームにハマるとはな。人生わからないものだ」

 

 淀みのない動作で僕の部屋のテレビをつけ、ゲーム機を起動し、コントローラーを握り、対戦モードに入っている。

 ゲーマーの域にまで到達した堀北元会長の動きは目を見張るものがあり、とても今年になってからゲームに触れた男には見えなかった。

 

「昨日、このゲームに収録されている作品の全てを閲覧し終えた。そのキャラの性格や技、変身形態まで把握済みだ……さぁ、始めようか」

 

 カシャッと口元のマスクが閉まりそうな口上を述べると1対1のプライベートマッチが始まった。

 マリカ、スマブラ、桃鉄、エアライドと大衆向けの対戦ゲームをやってきたが、最後が週刊少年ジャンプの顔と呼べるべき作品の最新対戦ゲームとはな。

 にしても、これをやる為だけに特別試験期間中にも関わらず最初期から原作最終回、さらにはアニメオリジナルや正式続編まで見終えるとは思わなかった。なんなら映画まで見てないかこいつ?

 こいつ友達がいないのか? と思っていたが、大半の同級生は卒業式後すぐに寮を離れているし、そもそも孤高の生徒会長であったためか生徒会活動が終わってからはほとんど1人だったようだ。

 唯一、彼を人として、異性として慕う橘書記を除いては。

 

(やはり重量系だと一撃の威力の高さやスーパーアーマーのようなものが付いているか。しかし、その分小回りも効かずに気の消費量と自然回復速度も遅めか)

 

 やっぱり妹と橘書記にゲーム沼に落ちた堀北元会長の姿が露見しなくてよかったな。

 今はまだ世間的に知られているゲームに留めているが、その腕前は元より努力家だったのとのめり込みやすい性格のせいか、大会に出てもいいくらいのレベルに来てしまっている。

 

「ウォーミングアップで終わりにしてやるつもりがまた負けたか……(近接タイプの攻撃は気弾による遠距離攻撃には有利だが、高威力技の対抗手段は無いと辛いか。気弾系の技に特化しているキャラクターであれば逆に有利な読み合いになるか?)」

 

 ゲームの解説をするプロゲーマーみたいな思考をしているが、本当に怖いのは本人も頭脳明晰かつ優秀であるのに加えて、格闘ゲームのキャラクターの必殺技を使えるくらいの身体能力を持っていることだ。

 メテオスマッシュや界王拳ラッシュくらいなら……いや飛べないから無理か。

 こんな化け物がこれから日本トップ大学に進学して、さらには社会に出た時、どのように生きていくのか。

 僕の方はそんなことを気にしながらゲームを続けていると、とうとう終わりの時が来たようだ。

 

「時間か……名残惜しいがここまでだな」

 

 最後くらいは花を持たせるために勝たせてもよかったが、本人としては最後まで全力でやって欲しいだろうと思い、遠慮なく倒させてもらった。

 

「これでお前の全勝か。たかがゲームと思っていたがここまで熱くなってしまうとはな」

 

 コントローラーを机に置き、メガネを外して目頭を抑える堀北元会長。

 現在の時刻は午前11時30分とバスが出るまでは幾分かあるが、妹や呼び出している綾小路との別れを考えればそろそろ頃合いだろうな。

 

「最後の最後まで世話になったな」

『気にするな。僕もいい暇つぶしになった』

 

 こうして何かにこだわることなく誰かとゲームをしたのは初めてだしな。

 相手の心が読めても、アドリブを効かせてくる堀北元会長はなかなか面白かった。

 何がなんでも勝とうと策略を巡らせて卑怯な手も使ってくる兄に比べれば、正々堂々としていて好感も持てたしな。

 

「お前と過ごせたこの僅かな期間は、俺にとって有意義なものだった。俺よりも上で、逆立ちしても敵いそうにないと思ったのは生まれて初めてだ」

 

 どいつもこいつも僕のことを恐ろしく持ち上げてくるな。

 

『僕は大した人間じゃないぞ』

「ふっ、そうか? 俺はそうは思わないな」

 

 僕の謙遜に対して、堀北元会長は鼻で笑い飛ばす。

 

「誰かのために力を発揮できる斉木の善性はこの3年間、この高校で過ごしていて初めて見た輝きだ。おまけに隙だらけに見えて通す針の穴もなければ、戦略知略を無に帰す理不尽な力を持っている」

 

 ゲーム攻略サイトだと最上位の評価だな。

 環境キャラというやつか? 

 まぁ堀北元会長にはあまり隠すことなく力を発揮してしまったし、これくらいの評価になっても仕方がないかとも思う。

 

「斉木が力を発揮しないのはその異常性故に目立つことを嫌ってだろう。それは理解できるし、納得もできる。だが、その主義を曲げてまでクラスのために、仲間のために走ったお前の姿を俺は忘れることは無いだろう(おまけに南雲の謀略から橘も守ってくれた。全くお前はすごいやつだよ)」

 

 あれはあんたの妹に命令されて仕方なくと言いたいが、堀北妹がいなくても一之瀬さんからのお願いや南雲の妨害もあったし結局1位にはなってたか。

 

「周りに無関心に見えて誰よりもよく見ているし、お前は人一倍優しい。そしてそれをひけらかすこともしない(俺が鈴音に嫉妬することがあるとすれば斉木と同級生ということだな)」

 

 なんか最近告白されてばかりだな。

 これがモテ期というやつだろうか。

 

「この学校に入って、俺は本物の天才というものを目の当たりにした気がする」

 

 あんたも十分チート主人公側の人間だからな。

 世界観を同じにするのはやめてくれ。

 

「斉木、お前はこの高校生活を楽しんでいるか?」

 

 唐突な質問に不意を突かれながらも答えることにする。

 

『まぁ、思うことはあるが、それなりにな。退屈はしていないし、満足もしていないがな』

 

 Aクラスを目指す風潮や特別試験で負けたら退学といったルールに対して面倒だと思うことはあるが、クラスメイトと過ごす時間や、他クラスのやつと話すのも別に悪くはない。

 楽しんでいるかと聞かれれば微妙としか言いようがない。

 

「そうか……(先輩方が作り、俺の守ったこの学校ではまだ足りなかったか)」

 

 僕はどんな高校でも楽しかったとか、満足することはないと思うから安心してくれ。

 ただ、そうだな、敢えて言うなら。

 

『まぁ、悪くはなかったな』

「……そうか、それならよかった」

 

 堀北元会長はそう呟くと左腕に巻いた腕時計を見た。

 

「じゃあ、そろそろ失礼させてもらう。元気でな」

『そっちもな』

 

 そう言って差し出してきた右手を握り返す。

 僕も握手に関しては素直にさせてもらった。

 

「また必ず会おう、斉木……楠雄」

 

 最後の最後まで進化成長を止めることはない姿勢を見せて堀北元会長は去っていった。

 さてと……僕の今日の用事は終わったし、兄妹の別れを覗き見る趣味もない。

 今日は……いや、暫くは来客の予定もなくなったしな。

 残りの春休みは実家でのんびりさせてもらうとしよう。

 

 ###

 

 楠雄の部屋を出て、俺は3年前に通った正門前に向かっていた。

 ここを通ったのは入学の時以来。

 特別試験でバスで学外に出る時に通ることはあれど、この正門を歩いて出るのは卒業の時か退学の時だけ。

 俺がここまで来るのに多くの同級生がここから去っていったのだろう。

 しかし、そのことを悲観することはしない。

 必要な犠牲だったとも思わない。

 1歩間違えていたら通っていたのは俺かもしれないのだから。

 思いのほか、楠雄と話し込んでしまったが予定の時刻にはまだ余裕があった。

 正門にやって来ると、そこには今日バスに乗る時間を伝えておいた綾小路と、そして……。

 

「兄さん……」

 

 この時の俺の顔は非常に強い驚きに満ちていたことだろう。

 

「遅くなってしまって、すみませんでした……」

 

 それはこの場にやって来ることが遅れた謝罪ではないのは明白だ。

 俺よりも早く着いており、綾小路と共に並んでいたのだから。

 鈴音がそう言ったのは、変われたこと、いや昔の鈴音に戻るのが遅れたことに対する謝罪だろう。

 

「1年、いいえ……何年もかかってしまいました」

 

 長く伸ばしていた黒髪を切り、短くしているところを見て、覚悟は見えた。

 

「そうか……随分と遅かったな」

 

 俺は心から安堵すると同時に少しだけ寂しさを感じてしまった。

 ずっと変わらず、俺の背中だけを見て追いかける存在だった妹がようやく俺という足枷から逃れることができた。

 それが喜ばしいのか、それとも悲しいのか。

 複雑な感情が入り混じった。

 そうなる切っ掛けを作ったのが綾小路なのか、はたまた楠雄なのか。

 どちらにせよ俺の力ではないのなら、それは妹の自立を喜ぶべきなのかもしれないな。

 

「どうしてもっと、もっと早く自分を取り戻せなかったのか……悔やんでも悔やみきれません」

 

 深々と頭を下げた鈴音は自分から1歩、俺の方へと距離を詰めてくる。

 

「今、何を考えている」

「何、でしょうか……正直、まだ混乱している部分もあるので……でもこれだけはハッキリ言えます。私は……ずっと、ずっと兄さんの影を追いかけ続けて来ました。だけど、そんな私は、もうここにはいません」

「ならば問わねばならないな。俺の背中を追うことをやめたお前は、これからどうしていくつもりだ?」

「もう、誰かの背中を追うのはやめにします。私には私だけの道があると、知りましたから」

 

 鈴音は長い長いトンネルをまだ抜けたばかり。

 周囲を見渡して、自分以外にも誰かがいることに気づき始めたばかり。

 それでも、新たな自分の第一歩を踏み出そうとしている。

 

「私は、これからクラスメイトのために自らが前を歩いて行けたらと思っています。そして自分の進むべき道を切り拓くためにも、この学校で仲間と共に学んでいきます」

「そうか……」

 

 ようやく入口に至ったばかりではあるが、1年前に見た時よりは断然いい顔になった。

 俺の真似事をした、俺の劣化コピーにしかならなかったであろう出来損ない。

 まるで酷い鏡を見せられているようだったが、それも終わった。

 

「本当に……俺の記憶の片隅に残っていた、昔の鈴音に戻ったということだな」

 

 俺をも超え、俺にはできなかったやり方で自分の道を突き進むことができたかもしれない妹が戻ってきた。

 俺は荷物を足元に置いて、鈴音との距離を詰めた。

 手を伸ばせば届く距離にまで。

 

「俺がお前を突き放した一番の理由がなんだか分かるか?」

「……いえ」

「俺はお前のことを大切に思っている」

「っ!?」

「幼かったお前に、俺は大きな才能を感じていた。未熟ながらも、原石のような輝きを見ていた。やがて、その原石は磨かれて、俺を超えるだけの力を身につけてくれるような期待を抱いていたんだ」

 

 勝手なことだったとは思うが、勝手に期待して、勝手に裏切られた気になるのは人間誰でも同じということなんだろうな。

 

「お前は俺という幻影に囚われて、俺に劣っていると決めつけ、そして追い抜くことは不可能だと諦めて、自らの伸び代を捨ててしまった。ただ俺の背中に追いつくことをゴールにしてしまった。そのことが、どうしても俺は許せなかったんだ」

 

 俺に追いつくことを選んだ鈴音と、鈴音に追い抜いて欲しいと願った自分。

 相反する願いが起こしたすれ違いだったが、それもここで終わる。

 

「他者に強くなれ。そして優しくあれ」

 

 鈴音がこれ以上誰かの影を追う必要はない。

 ただ、俺の座右の銘を象徴する男が鈴音の学年にはいる。

 俺は優しく鈴音を抱き寄せた。

 

「兄さ……」

「お前はもう大丈夫だ。俺は、それをこの場で今、確信した」

 

 鈴音がその気になればこの学校でもトップクラスの実力者になれる。

 俺はそう確信していた。

 もしかしたら鈴音なら、俺には作れなかったどんな生徒でも輝ける高度育成高等学校が作れるかもしれないと思えるほどに。

 

「俺はお前に数年間黙っていたことがある。ここまで俺たちの関係が拗れたのは俺のせいだ」

「どういう、ことですか……?」

 

 それは子供の頃だからたわいもない話だと聞く人によっては笑い飛ばすだろう。

 しかし、あれが俺と鈴音に今日までずっと付き纏った原因であり、俺自身の弱さだとも考えている。

 

「昔、俺がお前に長い髪の方が好きだと言ったことがあっただろう。あれは適当についた嘘だ」

「え? そ、そうなんですか!?」

 

 短い髪を好んでいた鈴音が、俺の言葉を真に受けて、自分の色を失ってでも髪を伸ばすことを選ぶのか。

 それを確かめるためについたくだらない嘘だ。

 だが、俺の願いに反して鈴音は俺の好みに合わせる為にと髪を伸ばし始めてしまった。

 だからこそ、この学校で初めて鈴音に会った時に、鈴音が何一つ変わっていなかったと知ってガッカリした。

 勉強やスポーツの成績や実力を見るまでもなかった。

 鈴音はまだ俺という影に囚われた哀れな妹のままだったと。

 

「こんな嘘をついた兄を許してくれ」

「……酷いですね、兄さん」

「弁明の余地もないな」

「……許します。兄さんのその嘘のお陰で……今の私がいると思いますから」

 

 俺の嘘を笑って許してくれた鈴音の肩を抱いて、顔と顔を見合わせる。

 鈴音は俺に目一杯の笑顔を向けてくれる。

 俺はそれが嬉しかったのか、思わず声を上げて笑ってしまった。

 

「兄さんが笑うところ、久しぶりに見ました」

「そう、だろうな」

 

 あの頃と同じ、あの頃の純粋な笑顔を浮かべる鈴音を見れたならそれでいい。

 俺の知らないところで、俺が知らない友人と笑い合う鈴音。

 今の鈴音ならばきっと誰よりも強く、そして優しくなれるだろう。

 そんな姿を、俺は2年後に見てみたいと思う。

 

「2年後、俺は正門の前で待っているからな。成長したお前を、是非俺に見せてくれ」

「はい、必ず……最後の最後まで戦い抜いてきます……」

 

 これで鈴音の成長を妨げるものは全て取り除かれた。

 これから先、鈴音は果てのないゴールに向かって走り続けるだけだ。

 それを確信して、今の今まで俺たち兄妹を見守ってくれていた綾小路へと目を向ける。

 

「悪かったな見送りに来てもらったのに、変なところを見せてしまったな」

「いや、気にしないでくれ。珍しいものが見れた……そう思うことにする」

「ふっ、綾小路、お前と会えることも俺は楽しみにしている。お前がどんな生徒としてこの学校で結果を残すのか」

 

 綾小路との話は昨日の間に済ませてある。

 特に心残りはない。

 南雲のことも、楠雄に任せてばかりで申し訳ないがあいつが信じて紹介してくれた役員たちもいる。

 

「そろそろ時間だな」

 

 名残惜しくはあるが、これ以上一緒にいても別れが辛くなるだけだ。

 

「また会おう」

 

 そう言い残して、俺は2人に背を向けて正門をくぐる。

 振り返ることはせずにただひたすら真っ直ぐと。

 2年後にあの2人がどんな生徒になっているか、斉木楠雄にどう立ち向かうのか。

 その結果を楽しみに、俺はこれからも頑張っていこうと思う。

 バス停に着くと、ちょうどバスが手前の信号で待っているところだった。

 信号が変わり、バスがやってくると降車側と乗車側の扉が開く。

 待ち人は俺しかおらず、扉が開いてすぐにバスの中へと入る。

 そして、座席に座ろうとして俺とは入れ違いで降車側のドアから出た男を見た。

 

「あれは……」

 

 どこかで見たことのある目つきに、雰囲気こそ似つかないが頭につけたストリートファイターなどで使うコントローラーのレバーのような形をしたアクセサリーのついたカチューシャをしたその男に俺は強い既視感を抱いた。

 

「斉木、空助……だったか」

 

 14歳で高校を飛び級し、イギリスのケンブリッジ大学に留学し、博士号を取得した日本の誇る天才。

 そんな男が何故高育の前で降りるのか。

 

「いや、まさかな……」

 

 斉木という苗字は特段珍しい苗字ではない。

 しかし、彼が楠雄の兄だとしたら……。

 残念なことに、考えたところでもはや俺には関係のない話であり、事実を確かめるにはあと2年も待たねばならない。

 

「やれやれ、だな」

 

 この1ヶ月で嫌という程聞いた友の口癖を呟きながら俺は走り出すバスの中で窓の外を見た。

 俺が青春時代を過ごした高校。

 それが徐々に離れていく光景を目で追いつつ、俺は明日から始まる新生活に思考を巡らせることにした。

 2年後のこの日を待ち侘びながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 #####

 

 

 

 

 ここが楠雄の通う高校か〜テンション上がるな〜……なーんてね。

 それにしても坂柳理事長、赴任前に停職されてるとかマジでウケるんですけど。

 楠雄のこと入学させてくれたし、お礼代わりにせっかく特別講師って形で来てあげたのにさ。

 呼んどいて不正が見つかって停職とか意味わかんないし。

 ま、楠雄に見つかると警戒されるからしばらくは坂柳理事長の家から見させてもらうから都合がいいかな。

 とりあえずOAAだっけ? 

 あれの楠雄の評価は地味すぎるからもっとシルバー、じゃなかったSランクでも巻いとこうかな。

 楠雄、困るだろうな〜……ってあれ? 

 あれってAまでしかないんだっけ? 

 ダメじゃん、楠雄はそんなんじゃ収まらないってのに。

 けど、さっきバスに乗ってきた子……っていうかこの時期にバスに乗ってるのは僕の同級生になるんだっけ。

 僕のことガン見してたけど、僕のことを一方的に知ってたって感じだよね。

 バス停から寮まで250mくらいはありそうだし、テレパスキャンセラーもあるから楠雄にはバレてないかな。

 そもそも春休みならどうせ実家に帰ってるだろうし。

 

 色んなところから優秀な生徒が集められてるって聞いてたから楠雄みたいなのが1人はいるかなーって時々監視カメラハッキングしたり試験結果盗み見してたけど、大したことはなさそうだなー。

 正直すごく残念、あのホワイトルームだっけ? 

 そこの最高傑作ってのも大したことなさそうだし、ていうか地味でつまらないし、本気出したところで小2の楠雄未満でしょ? 

 税金とポケットマネーから捻出して長い時間かけてできたのが楠雄どころか僕未満かぁ。

 よかった、飛び級して留学しといて。

 まだ高円寺コンツェルンの御曹司の方が見所はありそうだね。

 ま、全部見てたわけじゃないからわかんないけど、始業式まで時間はあるしじっくり見させてもらおうかな。

 そんなわけで、楠雄には聞こえてはないだろうけど楽しい学校生活はここまでだってね! 

 

 さてと、坂柳理事長の家はここからすぐ近くだよね。

 挨拶ついでに部屋をひとつ借りようかな。

 娘さんもいるみたいだし、高育に行ってるなら今は空き部屋だろうから。

 別に悪いことはしないよ? 

 ただ弟の様子を見るってだけだから。

 やることが終わったら実家に帰ると楠雄にバレちゃうし、おじいちゃんおばあちゃんの家なら、サプライズしたいから言わないでって口止めしとけば行けるかな? 

 まだ大学は卒業したわけじゃないし、その辺のことは後で考えようかな。

 とりあえず、4月から楽しみにしててよね、楠雄。

 




妹激重感情お兄ちゃんが退出しました。
弟激重感情お兄ちゃんが入室しました。

最後に出てきた謎の男の正体は一体───────!?
とぼかそうと思いましたがまぁモロバレルなんで普通に出しました。
2年生編から出てくるのか?と言われたら、呼んだ張本人が停職してるので学校内部にはいない……かな?って感じです。

坂柳パパ「あ、あの、空助くん、ハッキングなんてされると僕の濡れ衣が事実になるからすごく困るんだけど……」
空助「大丈夫大丈夫。なんかMOON CASTLE?さんのパソコン通してやってるから大丈夫だって。もしなんかあったらこの人のせいだから。てか、この人誰?あと理事長の不正云々は多分年内には晴れるんじゃないかな?早めに晴らすこともできなくは無いけど、どうせ新しいの捏造してくるだけだろうし、一緒に大人しくしとこうよ」
坂柳パパ「大人しくないよねぇ!?」
高育管理者「月城理事長代理が生徒のOAAを直々に修正……?特に問題は無さそうだから通しておくか」

って感じになると思われ。

だいぶ端折ったけど、学から綾小路への呪いの言葉は伝達済みです
なんの事かって?
生徒の思い出に残る生徒になれってやつですよ、たしか。





ここからは作品には関係ない自分語りです



くぅ〜!ようやく完結です!
完走した感想ですが……よく書けたな……
4月から投稿再開してほぼノンストップで進めたら7月の末。
早いもんですねぇ。
なんでここまで書いたかと聞かれたらXで原作ないから書けないな!ガハハって言ったら原作買える分だけのアマギフを送って貰ってしまったので、書かねば無作法というもの……となって今に至ります
皆様はとりあえず僕よりもアマギフくれた方に感謝しといた方がいいです
あとほしい物リストの商品送ってくれた人とかにも
僕も感謝してます
送ってくれた人からリクエスト受け付けるか悩んだくらいには
ただとりあえずは1年生編終わらせたいなと思ったのでこっちを優先させてもらいました

結局金かよ!となるかもしれませんが古美門研介も言っていたように金なんですよ
まあ二次創作なのでプロの作家さん達と同じようにはいかないというか、そういう思いをするのもいけないなぁと思っていたんですが、モチベーションは断然違いますね。
虎杖悠仁の相手するよりも五条悟の相手してる時の宿儺気分ですかね。

今まで感想や高評価くれた方、名前は伏せますがアマギフくれた方、ほしい物リストの商品を送ってくれた方、今までご愛読ありがとうございました。
体調なども心配していただきましたが、ご覧の通り5月からほぼぶっ通しで投稿してこの結末ですので……なんなら途中から言う人居なくなってきたからね!
慣れって怖いね
多分言ったところでこいつ勝手に書くしな……と、休んで欲しいけど書いてくれるのもありがてえしな……の気持ちでいっぱいだったでしょう
僕が読者なら前者になるかなと思います
実際、次の投稿は日が空きますとか言って休もうとしたにも関わらず勝手に書いてましたからね。ガハハ!バカかな?

本当は書こうと思ってた話とか、ボツにしちゃった話もそこそこあります
でもここじゃねぇよなぁとか、これ書いちゃうと2年生編でちょっとズレるよなみたいな……そんな理由ではなく単純にあ、書けねぇわ!ってなったりでボツにしたのもあります

直近だと「龍園が本読んでたから気になって借りたらそれが官能小説で困っちゃって楠雄に相談しに来た椎名さん」とか「告白されたけど付き合わなくていいの真意がよくわからず考え込んでたら寝れなくて彷徨っていた楠雄に膝枕してあげる一之瀬さん」とか。
前者はR18の導入感強かったのと、後者はじれってぇな……!って楠雄は悩んでも割と寝てるしな……になったのでボツにしました。
他にも「高円寺、橋本、龍園と楠雄で鍋パ」とかいう謎回もありましたね。
書くのが疲れるという理由で出だしすら書かずにお釈迦にしましたが、これは2年生編でも書けますからね……理由が理由なので書くかはわからんが。

あとは話の内容変えたのだとクラス内投票で楠雄が坂柳の部屋に行った時に櫛田と一之瀬来て修羅場になるみたいなのもありました
全員楠雄への好意自覚前なのに修羅場にしても楠雄が可哀想やしな……でやめた記憶(辞めた理由は覚えてない)

まぁ色々ありましたが結局こういう結末になってこの最終話となっております
おかしいな女の子2人が告った後なのにお兄ちゃんズがかっさらっていってる感がある……

1年生編が完結、ということはつまり……まぁ前々から示唆はしてたんでお分かりでしょうが2年生編、やります
なんなら2年生編書くために投稿再開したんでね
なんて、なんて遠い回り道……2年生編はこのために……
これで2年生編書かなかったらスマホ壊れたか世界を包み込む大きな渦に巻き込まれたと思っておいてください

あと感想などで僕の知識不足をご指摘いただきありがとうございました
この前原作をすべて買い直して「あ、この回かぁ!知らねぇ!」と右?の制御装置が元から抜いたらヤベー奴ってことやらを知りました。
その辺は後々整合性が取れるように修正……さ、されてたりする?
誤字修正や脱字補完などもしていただき誠にありがとうございます。
ほんとに助かります。
読者様様でございます。

長話になりましたが感謝と裏話的なものはここで終わりとさせていただきます。
重ね重ねになりますが、読んでいただいた皆様、感想、高評価をいただいた皆様、厚いご支援をくださった皆様に改めて感謝の言葉を述べて締めくくらせていただきます

じゃ、またな!波ッ!

この二次創作内で1番好きな巻

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 4.5
  • 5
  • 6
  • 7
  • 7.5
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 11.5
  • 特にない
  • 全部好きだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。