ようこそ超能力者のいる教室へ   作:オールF

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女子更衣室女以外がいたらダメだろ!っていうタイトルです
よく分からないテンションで書いた気がする
前話で1話と言ったがあれは嘘だ
女子視点書きたくなったんだ
あと今日2本目なので前の話(シン・斉木楠雄の夏休み)を見てない方は先にそちらをどうぞ


ドキッ!女だけの更衣室!

 柴田を先頭に浜口と神崎、その後ろに僕と綾小路という風に群を作って集合場所になっているプールへと続く廊下にやって来る。

 

「女子たちはまだみたいだな」

「斉木の言う通り日焼け止めやら、やることがあるんじゃないか?」

 

 いっちば〜んと陽気な柴田に神崎が冷静にそう答えた。

 日焼け止めの類は塗っているようだが遅れているのはガールズトークに花を咲かせているからだろう。

 

 ###

 

 斉木たちが更衣室を出る少し前。

 女子更衣室では三馬鹿たちの望む理想的な光景が繰り広げられていたが、斉木の助言に従った一之瀬の行動により、それらの音声を拾うことはできても映像には残されていなかった。

 

「なんか新鮮だよね、授業以外で学校のプールを使うのって」

 

 煩わしい男子たち、特に三馬鹿がいなくなりやっと本来のテンションに戻りつつあった櫛田がロッカーの中にカバンを入れながらそんなことを口にする。

 彼女の隣で着替える一之瀬は早くも服に手をかけていた。

 

「そうだねー。なんか市民プールとかに遊びに来た感じに近いよね」

「……一之瀬さんって、凄く素敵なプロポーションしてるね」

 

 下着姿になり同級生とは思えないほどに完成された身体を見せる一之瀬に櫛田が素直に褒める。

 

「そうかな? 櫛田さんこそバランスの取れた身体付きしてるよ」

 

 胸のサイズは一之瀬の方が優れているが総合力なら櫛田も劣っていない。

 それは櫛田が誰よりも努力を怠っていなかった証明であるがその分、見た目への努力を行っていないであろう堀北の肌ツヤには怨嗟がこみ上げてきた。

 

「堀北さんも肌白くて素敵だねー」

「ほんとだ! すごっ!」

「あなた達と大して変わらないでしょう……」

 

 一之瀬からの熱視線から逃れるべく、櫛田は堀北に話を持っていくと、一之瀬は見事にそのパスを堀北へと繋ぎに行く。

 

「いやいや、なんかそうは思えないなー。なに使ってるか教えてほしいくらい」

「特別なことはなにもしていないわ」

 

 基本的なスキンケアはしているが、お金や時間をかけたりしていない堀北は澄ました顔でそう言う。

 

「というか意外だね。堀北さんはこういうイベントには来ないと思ってたよ」

「好き好んで来ているわけじゃないのは確かね。けど、時には自分の意思に関係なく甘んじて受け入れなければならない時があるのよ」

 

 水筒がハマって腕から抜けなくなったせいで、綾小路にこの場に呼び出される隙を作ってしまったことを堀北は強く悔いていた。

 綾小路は今日のことで終わりになるが、肝心なのはもう1人の目撃者の方だった。

 

「意外といえば、そちらの斉木くんや神崎くんもこういう人混みには来ないと思っていたけれど」

「そう? あの2人結構付き合いいいよ?」

 

 学食も一緒に食べたことがあり、クルージング中に祝勝会やミーティングも兼ねてだが朝ごはんを食べたりしている。

 しかしそれらを知らない堀北や櫛田からすれば意外であることは変わりなかった。

 

「確かに斉木くん、結構警戒心が強いっていうか、誘っても断られそうな雰囲気あるよね」

 

 櫛田が思い返すのはクルージング中、船内試験が始まる直前に声をかけたらフル無視された時のことだ。

 無視、どころか手が触れそうになると恐ろしいほどの身のこなしで避けられたのも覚えている。

 

「まあ、それはそう、かも……」

 

 それは否定できないなあと苦笑しながら一之瀬は着替え進めていく中で、コッソリ息を潜めるように着替えている佐倉に目が行く。

 斉木や神崎らとは違う理由で彼女もこういう場には来なさそうな雰囲気をしているが、せっかくの機会だから仲良くなれるならなっておきたいと一之瀬は声をかけようとする。

 しかし、Cクラスの内情を知らない一之瀬でも、佐倉に声をかけるのには少し勇気が必要だった。

 接点と呼べる接点はなく、顔を合わせるのはこれが2回目、と思ったところで一之瀬はふと尋ねた。

 

「そういえば中間試験明けくらいに斉木くんと佐倉さんたち一緒にいたと思うんだけど、あれって何かあったの?」

「え、えっと……」

「あー、あれはね。佐倉さんのカメラが壊れちゃって。それの受け取りのために集まってたの」

 

 口ごもる佐倉に代わって櫛田がフォローすると、一之瀬は眉を顰めた。

 確かメンバーは佐倉と堀北、櫛田、綾小路、そして斉木だったと記憶している。

 その時に白波の告白のことがあり、斉木に相談に乗ってもらったのを覚えているからだ。

 

「うん? あの時は聞けなかったけど、どうして斉木くんが?」

「斉木くんから聞いていないの?」

 

 堀北に尋ねられて一之瀬はそのまま首肯すると、佐倉がグラビアをやっていることを省いてあったことを説明すると一之瀬は納得したように頷いた。

 

「なるほどねー。そんなことがあったんだ」

 

 部活や生徒会といって委員会などにも参加していない斉木がその場にいた理由は不明瞭ではあるものの、行動自体は一貫している。

 それが結果的に佐倉のカメラが直り、須藤に迫った龍園クラスの存在を暴き、他クラスへの嫌がらせ活動を止めることに繋がった。

 

「よかったね、佐倉さん」

「は、はい……」

 

 その恥ずかしがる仕草に一之瀬は可愛いなあと思いながら笑いかける。

 可愛いといえばと、一之瀬は佐倉の身体を見る。

 可憐な顔立ちに細身だが肉付きの良いボディとそれにそぐわぬ大きな胸はどこかのアイドルのようだった。

 ただそれを口にすれば佐倉は余計に恥ずかしがってしまうだろうと口にはしなかった。

 そろそろ着替えちゃおうかなと思っていた時、今度は櫛田が口を開く。

 

「そういえば帆波ちゃん、神崎くんのことで聞きたいことがあるんだけど」

「にゃ? 神崎くん?」

 

 佐倉との距離感を計っていた一之瀬は、櫛田から話を振られて視線を移した。

 

「クラスの子に神崎くんが気になってる子がいてね。その辺りどうなのかなって」

「神崎くんモテるね〜。ウチのクラスにも好きっぽい子いるんだよ。けど、今のところは誰とも何もないと思うよ」

「そっか、じゃあそう伝えてみるね」

「うんうん、神崎くんも喜ぶと思うよ。多分」

 

 神崎の気持ちは分からないが、男色家というわけでなければ並の高校生なら異性に興味を持たれるのは嬉しいはずだ。

 

「多分なんだ」

「神崎くんって無口というか必要なことしか喋らないって感じだから。それがクールな一面に繋がってるんだけど、主張が無さすぎるのもね」

 

 同じクラスメイトとして頼りにはなるが、男子としては心許ないというのが一之瀬の感想だった。

 今日来ている男子だと1番モテるのはサッカー部に所属しており、顔もよく性格もいい柴田で、他の3人にそういった浮ついた話はない。

 浜口も優しく甘いフェイスが特徴で、人気はあるものの友達以上で止まってしまうタイプだった。

 

「そうだねー。そうだ、斉木くんはどうなの?」

「え? 斉木くん?」

「うん、斉木くん。斉木くんも無口っていうか口数が少なそうだし」

 

 残された1人はというと、属性的には神崎と同じクールキャラだ。

 ただ会えば会うほど斉木楠雄という男が理解できないと櫛田を悩ませていた。

 利用できる男なのは間違いないが、利用しづらい面も持ち合わせている。

 特に櫛田がクラスで目立つ手助けはするが堀北の退学には一切手を貸さない。

 櫛田の真の目的を考えれば、堀北の排除に動いてもらいたいのだが、斉木の言う通り堀北が櫛田に何の興味も示していないうちはその必要もないのかもしれない。

 ただ何か弱みのようなものを握れればいいなと思って、斉木の話題を出してみると一之瀬は首を傾げた。

 

「そう? 斉木くん結構喋るよ」

「……彼、思っていたよりは喋るわね」

 

 一之瀬に聞いたはずが何故か堀北も口を挟んできて、櫛田は少し当惑する。

 堀北とはあまり接点がなさそうだし、あってもそんなに喋ることはなさそうなのにと心の中で呟く。

 

「そ、そうなんだ」

 

 ただ、思っていたよりは喋るというのは同意できた。

 堀北の件を相談した時も嫌々ながらも色々話していたと思い返す。

 

「私も1回さ、斉木くんって思ってたより喋るんだねって言ったことあるけど、『馬鹿言え、僕は元々結構喋る』って言ってたよ……ふふっ」

 

 クスクスと嘲笑うわけではなく、単純に言い方がツボだったのか思い出し笑いをする一之瀬にCクラスの3人は少し呆気にとられる。

 カップの持ち方もその時は独特だったなぁと目尻に涙を浮かべる一之瀬に、3人の中でそれぞれ斉木に対する認識が変わりかける。

 

「そういえば彼、船内試験の時、変な本を読んでいたわね……」

「うん、平田くんもアレはよく分からないって言ってた」

 

 クールなのか天然なのかKYなのかユニークなのか。

 そのどれでもあるような気がするし、どれでもない気もする。

 自分たちにとって都合の悪い存在でも、他人を傷つけることもないし、友人に敵意を向けてくることもない。

 ただし、龍園に見せたあの敵意を思い返すとやはり只者では無いはずだ。

 けれど2回目のディスカッションの奇行や、先日の水筒事件での傍若無人っぷりを見るに堀北からすれば関わるべきではない変人、高円寺とほぼ同じ枠でしかない。

 そうこうトークが盛り上がっていると、周囲は既に着替えるべき水着に手を伸ばしており、それを見た一之瀬が脱ぎかけてきた服を脱ぐ。

 

「やばっ、そろそろ着替えないと。男子もう待ってるかも」

 

 男子の着替えを彷彿させる素早い動きに、彼女の大きくそして柔らかい胸が弾む。

 その揺れは関心を示さないようにしていた堀北ですら、目を奪われるほどだった。

 

「あなた、その胸はいつから?」

「ふぇ? いつ? ああ、大きくなりだしたの? 中学三年生になったあたりかな。どんどん育っちゃってさ」

 

 ちょうど一之瀬が引きこもっている時期というのもあり、周りからの関心や興味を集めることはなく、彼女はこの高校にやってきた。

 それが今は男子の目を引く容姿になっている一之瀬が恋愛経験に乏しい理由なのである。

 

「どうしてそんなこと聞くの?」

「いえ、なんでもないわ。忘れてちょうだい」

「そう? じゃ先に行ってるね」

 

 最後尾から追い上げるような素早い着替えを見せた一之瀬は、可愛げのない競泳水着を纏い、準備万端だと外に出る。

 それを見送った堀北は純粋な気持ちを口にする。

 

「彼女も大概変な気がするわね……」

 

 お前が言うなよと櫛田は心の中で口にして、堀北の独り言には何も答えなかった。

 そのまま着替えを続け、UVカットクリームを塗っていると綾小路が池たちの計画を止めるために呼んだ軽井沢がやってくる。

 

「あれ軽井沢さん? おはよー、2人も遊びに来たんだ」

「うん、あたしらも泳ぎに来たんだ。泳ぐのはタダって聞いたから」

 

 軽井沢の言葉に櫛田は「へえ……」と素直に声を出してしまった。

 授業では頑なに泳がなかった軽井沢がここに現れると思っていなかったからだ。

 その軽井沢たちは奥の方のロッカーへと向っていき、櫛田はそれに少しの違和感を覚えながらも一之瀬の言っていた「後から来る人達は奥の方で着替えがちらしいよ」という言葉は本当だったんだなとロッカーの鍵閉めながら思うのだった。

 

 

 

 




書きながら一之瀬があの見た目で中学時代モテなかったのは胸がなかったなのかーってなりました
いや顔だけでもモテると思うんですけどね?

一之瀬さんが斉木くんを評価しているのは頭の回転が早いからってだけじゃなくて、相談には乗ってくれてそれでいて適当には答えないし、下心とかないし、意外と仲間思いなところとかなんすよ
主人公かな?主人公だったわ。

佐倉さんがほとんど喋ってないけど原作通りなのでぇ……

あと一緒にいるはずの網倉さんと白波さんの会話シーンがないのは原作通りでぇ……話させるはずが僕も忘れてました……
トイレにでも行ってるのかな……

次で本当に最後です。
斉木は無事つぶつぶアイスが食えるのか!?
乞うご期待!

本日2本目なので明日はナシで
次は金曜日か日曜日……ですかねぇ

斉木と相性が良さそうなの(再)

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