ようこそ超能力者のいる教室へ   作:オールF

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精神と時の部屋という、こことは別の時間の流れをしている部屋に幽閉されていましたが何も無さすぎてキレたら出てこれたので中で書いてた話を投稿します


挑戦Ψ開!堀北鈴音を越えろ!

 ペーパーシャッフルの相手はBクラスは他のクラスが指名しなかったため、Aクラスを攻撃することに決まった。

 逆に攻撃してくるクラスはAとCクラスがBを指名したらしく、この後教師立ち会いのもとでくじ引きで決めるそうだ。

 その結果をすぐに知るために一之瀬さんたちは教室に残って勉強会をしながら待つことにした。

 僕? 僕は帰宅だ。

 姫野さんのようなグループでの学習が苦手な人や個別に分からないところがある人の相手を頼まれはしたが、恐らくは姫野さん専属教師になるだろう。

 それにBクラスは勉強が出来ないわけではないし、得点に対して強い不安がある者は多くない。

 ただ勉強会に参加するメンバーは多いため、彼らを捌きながらテストの問題も作るというのは大変だろうなと思いつつ、僕は教室を離れた。

 向かう先はここから少し離れた特別棟、かつて龍園が須藤を利用して暴力事件を起こそうとした場所だ。

 

「あ、ごめんね斉木くん忙しいのに」

 

 そこには既に僕を呼び出した櫛田さんが待っており、彼女は頭を下げてくる。

 

「色んな人に呼び出されたり、その、告白されてるって聞いたけど……(羨ましくもなんともないけど、私も経験が無いわけじゃないし、アドバイスくらいならしてやってもいいし)」

 

 心配には及ばないと首を振ると、さっさと用件に入るように伝える。

 

「そう? (ふーん、意外と手馴れてるんだ? へぇー)本題、だよね。そのペーパーシャッフル試験のことなんだけど、今回も堀北さんより目立てるように手伝ってくれるんだよね?」

 

 もう既にそこそこ手伝った方だと思うがな。

 

『小テストによるペア決めの法則は教えただろ』

 

 それくらいは平田や堀北さんでも気付けるしあまり役に立たなかったのかもしれないなと思っていると、櫛田さんは表面上は苦笑し、中身ではシラケた表情を浮かべた。

 

「まあ説明された時点でなんとなくは察してたよ。その後、綾小路くんと須藤くん、平田くんと軽井沢さんとで話して核心を突いたって感じかな(だからあんまり役には立たなかったな)」

 

 ペーパーシャッフルで目立つ方法か。

『シンプルなのはテストの堀北さんよりいい点を取ることになるわけだが』

 

「それは難しいんじゃないかな……。その、堀北さん頭いいのは知ってるよね?」

『知らん。彼女のテストの点数なんて興味無いしな。ただあの自信過剰っぷりを見てれば、そうなんだろうなと察しはつく。しかし、櫛田さんも頭の回転は早く、誰からも褒められようと努力できる集中力と精神力を持っている。それならば体育祭と同じプランでいいだろう』

 

 その事を話すと彼女はポカンと口を開けて間抜け面になっていた。

 

「(何こいつ……やけに褒めてくるな……。てか、もしかして……)斉木くん、もしかしてさ……もしかしてなんだけど……私の昔のこと堀北さんに聞いた……?」

 

 もしかしてだけどは確かどぶろっくか。

 そんなことより、君の過去は君から聞いたが。

 堀北さんと僕が1対1で話すこともなかったしな。

 

(私が褒められたいから努力してるってことは……今までの会話から予想したってこと? まあ頭良いしそれくらいはできるか)

 

 僕が聞いていないと首を振ると彼女は安堵したように息を吐く。

 

「そっか……(って、やば、これじゃ堀北と昔なんかあったみたいじゃん。いやある意味そうなんだけど……)ごめんね、変な事聞いて……(この際言った方がいいか? こいつなら私も別に気を遣わずに言いたい放題できるし。言ったところで気にしなさそうだし)」

 

 まあ全部聞こえてるからな。

 櫛田さんが本音で話しても気にはしないが、グチグチと日々のストレスを吐かれても困る。

 僕はこのまま知らぬ存ぜぬでいかせてもらうとしよう。

 

『相手から問題と答えを貰う以外だと純粋な努力しかないが、今やっておけば、永続的に常に学力では堀北さんの上を取れる可能性は高いんじゃないか?』

「体育祭の時も言ったと思うんだけど、言うは易しってこともあるよね?」

『やる前から負けを認めるのか?』

「……え?」

 

 僕は別に善人というわけではない。

 あくまで堀北さんより目立てるように手伝いはするが、その内容に櫛田さんが拒否を示すのなら好きにしてくれとしか言えない。

 無論、その後に龍園や他の誰かと手を組んで堀北さんを貶めようとするのなら、僕は堀北さん側につく。

 しかしそうなると櫛田さんの他にも相手にする生徒が増えるため、このまま櫛田さん1人を満足させておいた方が僕にとっては都合がいい。

 

『君は体育祭の前に僕が渡したメニューを欠かさずにやった。その結果どうだった? 堀北さんよりも個人得点は多かったはずだ』

 

 これに関しては龍園が堀北さん潰しに生徒を割きすぎて、櫛田さんの出るレースに彼女より運動能力が優れた生徒を出さなかったことも起因している。

 だが、トレーニングをする前の彼女なら3位や4位という結果になっていたところもあった。

 ほぼ全ての競技で勝利出来たことは彼女の運動能力向上に他ならない。

 

「そ、そうだけど……」

『勉強も同じだ。今回の範囲までしか出ないとわかっている分対策も講じやすい』

 

 運動能力と違って勉強の方は答えがあるし、それに辿り着くまでのプロセスさえ把握できれば答えられる。

 

「う、うん、そうだね……(そりゃそうなんだけど、普段から勉強してる堀北にこれから追いつこうっていう私の方が負担は大きいわけじゃん。なんでそれがわからないかなぁ)」

 

 そりゃ今まで努力してた人間に追いつくんだから、負担が大きいのは当然だ。

 今は10月で期末テストは12月の頭。

 1ヶ月と少しという短くも長い期間であれば櫛田さんの学力向上を企てることは難しい話じゃない。

 

『このままいけば、君は運動も出来て勉強もできる上に堀北さんにはない愛想と社交性も持った完璧な美少女というやつになれる』

「び、美少女!?」

 

 こういう言い方が好きそうだったから選んでみたがなるほど、効果覿面だ。

 このまま畳み掛けさせてもらおう。

 

『君は容姿も整っていで一之瀬さんと並んで学年で一番人気と言っても過言ではないだろう。そこに運動も勉強もできてさらに笑顔で接してくれるような魅力的な存在になったら、誰だって君を尊敬するし、好意を持つんじゃないのか?』

「は、はぁ!? ちょ、いきなり、そんなの……って、えぇ? (確かに本当にそうなったら堀北の完全上位互換だけどさ、そんなことよりこいつ何? モテ始めたからってなんか調子に……ってこいつ嘘はつかないんだった! てことは、本当に……? 堀北や帆波ちゃんよりも上で誰だって私のことを尊敬して好きになるってそんなの……!」

 

 僕の発言に対して戸惑いを隠せない様子の櫛田さんだが、彼女の内心ではやはり嬉しさが滲んでいるようだ。

 

『これは僕の本音だ。体育祭までの期間、君は逃げることはせずに真摯に自分に向き合ってみせた。また1ヶ月と少しだけ頑張っても損は無いはずだ』

 

「ほ、ほんとうに……?」

 

『何も無茶なことを言うつもりはない。ただ計画的に進めれば実現可能な話だ。仮に君が本気で今回の期末テストに取り組んでも、堀北さんを上回る結果を出せなかったら、そうだな……』

 

 責任を取って退学というわけにはいかないし、いつも通り僕にできる範囲で言うことを聞く……で納得してくれるだろうかと悩んでいると、櫛田さんが口を開く。

 

「出せなかったら、セキニン、取ってくれる?」

 

 事と内容次第だが取ることも視野に入れている。

 しかし今の櫛田さんのステータスとポテンシャルを加味すれば堀北さんに並ぶことはできるはずだ。

 勝たせることができるかはCクラスの作るテストの内容次第なところもあるが、同級生の作るテストかつ学校からの検閲も入る。

 

『僕にできる範囲なら取るが、そうならないようにしよう』

 

 この歳で異性に対して責任なんてものは取りたくないしな。

 まあせいぜい憂さ晴らしに付き合わされたり、次の試験でも協力する程度で片付くだろうが。

 

「(ぷっ、なにそれ……まぁいいか。今回も真剣に、私のために考えてくれそうだし)わかった。じゃあ、やるね! 斉木くんも頑張ろうね!」

『今回は組が違うし、もしかすると攻撃されるかもしれないからな。一緒に勉強はしないぞ』

「えぇ〜? じゃあ、私のクラスが龍園くんのクラスに攻撃する事になったら、勉強見てくれるのかな?」

『時間があればな。というか、君は自分のクラスがあるんじゃないのか?』

「まぁね。けど、自分の勉強もしたいって言えば少しは時間も作ってくれると思うよ(てか作ってくれないと無理でしょ。それに私が見るのは平均点に近い中間層だしそんな負担じゃないと思うし)」

 

 人気者だと頼られる側の人間に回ることが多く、しがらみも多いと思うのだがそれでも彼女はそれがいいと言うのだから不思議だ。

 みんなに頼られて、みんなに必要とされていると思っている自分に酔って気持ち良くなりたいのかもしれないが、しかしその為ならどんな努力も厭わずにできるというのは見習うべき精神なのかもしれない。

 僕にはできない事だからな。

 

「じゃあ、時間がある時はお願いするね」

 

 櫛田さんにそう言われ、僕は頷きを返す。

 テストに向けたプランニングは攻撃する相手が確定し、櫛田さんが自身の時間をどれだけ確保できるか把握してからにしようと話して別れようとする。

 

「え? 途中まで一緒に戻ろうよ。斉木くんは寮に戻るんだよね?」

『そうだが、君は教室だろ』

「うん。でも途中までは同じでしょ? (有名人の斉木と学年でも顔が知れてる私が一緒にいるってなれば同級生の連中も少しは手を引くんじゃないかな)」

 

 なるほど、僕と櫛田さんが一緒にいるのを見て他の女の子が声をかけづらくする。

 その作戦の効果は知らないが、まだこれから人と会う約束があると告げると櫛田さんはシラッとした目を向けてくる。

 

「ふーん、また女の子? 大変だね。あ、そういえば男の人からも呼び出されてるって聞いたけど(俺の方が先に好きだったのに? みたいな理由で)」

 

 そんなこと僕に言われても知らないんだがな。

 好きだったなら気持ちを伝えるなり何かしらのアプローチをしておけばいいじゃないかと恋愛をしたことが無い素人が口にしてみるが、そう簡単なことができないのが恋愛というものなんだろうな。

 

『約束してるのは綾小路だ。少し話があるらしくてな』

「綾小路くん? (だったら特に気にしなくていいか)そっか、仲良いもんね。そういうことなら私は先に戻ってるね(綾小路くんに斉木くんと一緒にいるの見られても害はなさそうだけど一応ね)」

 

 そうして先に特別棟から離れていく櫛田さんを見送り、僕はようやく一息つく。

 特別棟の廊下にある唯一の自販機に向かい、疲れた脳に優しい甘いコーヒーを買うとベンチに座る。

 綾小路との約束の時間までは少しあるため、もう少し休んでおくかと壁にもたれてちびちびとコーヒーを飲み始めた。

 ついでにBクラスに攻撃してくるクラスはどこになったかと千里眼でくじ引きが行われているという教室を見る。

 すると、葛城と堀北さんがくじ引きを引いており、葛城の手の中に「B」と書かれた紙が握られていた。

 

 A(葛城クラス)vsB(一之瀬クラス)

 C(平田櫛田堀北クラス)vsD(龍園クラス)

 

 どうやら、互いが互いを攻撃する一番分かりやすくて、勝った時に得られるポイントが多い結果になったようだ。

 ということは、僕は坂柳さんからの申し出を受けなければならなくなったのか? 

 いや、そうはならないだろう。

 僕はあの話を最後まで聞いていないしな。

 詳細を持ってくるのであろう橋本を完璧に避けてやり過ごさせてもらうとするか。




綾小路の話ですが、お前の正体はなんだとかそんな話ではなくクラスメイトに斉木くんのこと紹介してと頼まれたので紹介するだけです

若干櫛田の素が出ていますが気にしないであげてください
楠雄も気にしてないので

対戦相手は原作通り

あとの展開はそんなに変わらないですが、坂柳さんのお遊びに付き合ってられるか!となるか面倒くさいから勝って二度と関わるなって言って面倒ごとを減らすかの2択になると思います
坂柳の勝負はクラスじゃなくてあくまで個人なので条件さえ合えばくーちゃんも受けてくれるよきっと
橋本が勝負の詳細をくーちゃんに伝えられたら

斉木グループなどができることもなければ、一之瀬帆波が不正にポイントを集めている可能性があるっていう手紙が書かれることもないしな

別クラスルートの体育祭
A→特に何もしない(何もされないから)が事ある毎に「楠雄くんのいいとこ見てみたーい♡」する厄介な女と「このままAクラスが負けると葛城派は立場が悪くなりますよね?そうなると次は誰がリーダーになるか、そう斉木楠雄です」とか面倒なこと囁いてくる女に挟まれることになる

C(龍園)→スイーツ貰った+勝ったらさらに報酬アップなので目立たたない程度にやる。堀北潰しは邪魔する。
「わざわざ龍園に買ってもらわなくても自分で買えば良くない?」
『人から貰ったスイーツや何かを成し遂げたあとのスイーツの方が美味い』とのこと

D(堀北)→リーダーが他クラスに狙われているのでそれの邪魔はする。
須藤が独走しているので特に手伝いはしない。
斉木のおかげで堀北が怪我しない、須藤が龍園にイラつかないなどがあり、綾小路の目論見とは外れるが斉木がリレーに出なくてよかったりするので1番目立たない。

てことでまた次回
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