ようこそ超能力者のいる教室へ -1年生編-   作:オールF

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ボ、ボクはほんとうは書きたくないんだ……読ませたくないんだよ……たとえ読者みたいにいいやつでも……

数分後

もう投稿を?
ふふ……まだはやいよおとうさん
感想と評価をくれる読者はもっと楽しませてやらなきゃ……

ってことで悟飯ちゃんのフィギュアアーツとなんかあれあのチョコラじゃなくてロキソじゃなくて体にいいやつ……?FGOで使える通過みたいな名前のやつのヒーリングもいただいたので感謝の投稿です
俺の大好きなおもちゃやビタミン剤をま、守ってやってくれ……


Ψ適な帰り道にはご用心!?

 クリスマスイブのリサイクルショップはカップルたちには需要がないのか、服屋や雑貨屋のような雑踏はなかった。

 古着コーナーにはそれなりに人がいたが、僕のお目当てのコーナーには人の気配はなく、僕は難なく中古ゲームコーナーへと足を踏み入れる。

 中古ゲームコーナーには発売されたばかりのほぼ新品のゲームソフトも並んでいるが僕はそれを素通りし、その奥にある

 ワゴンセールに並べられた中古ゲームソフトに目を向ける。

 僕はワゴンを覗き込むと、そこには名前くらいは聞いたことのあるゲームソフトから名も知らぬ未知のゲームソフトまでが並べられており、まさにゲームソフトの宝石箱だった。

 僕はワゴンに並べられたゲームソフトのパッケージを手に取り、裏面に記載されたゲームの内容や説明文を入念に確認する。

 そして、そのソフトが無名ゲームかクソゲーかを判断するのだ。

 僕は生まれ持った超能力であるテレパシーのせいで最新の話題作から各世代に愛される名作ゲームまで様々なゲームのネタバレを食らってきた。

 しかし、クソゲーと無名ゲームに関しては話題に上がることもなくひっそりと静かに販売されており、僕もその手のゲームのネタバレを食らうことはほとんどなかった。

 だからこそ僕はこれらのゲームだけは純粋に、何の予備知識などもなく始めることができるのだ。

 冬休みは2週間あるわけだし、2本くらい買っておくか。

 ワゴンセールのいいところは1本300~500円ほどで買えるところにある。

 最新作かつ新品なら今のゲームソフトだと軽く8000円などするところを中古かつクソゲーならたったの500円で買えるのだ。

 しかもこの店は買い取りもしているので、いざ自分の好みに合わないゲームだった場合、別のゲームを購入するための資金としても使える。

 そしてこれらのゲームの最大の利点はレジで店員に見せても、一切のネタバレがないということだ。

 例えばこれが某有名なサバイバルホラーゲームであったなら(あーこれ主人公が実は非人間になっていってるんだよねぇ。だから傷の治りも早いしホッチキスとかで身体くっついちゃうし)と心の中で思われるかもしれないが、無名ゲームやクソゲーであれば一切心の声がなくなるのである。

 僕は2つのパッケージを手に取りレジへと向かった。

 会計をしている間も店員からネタバレの声は聞こえてこなかったので安心して受け取れる。

 

「(クリスマスイブも仕事ですっ! まことに)ありがとうございました~」

 

 店員の元気な挨拶が響く店内を僕は後にする。

 これで、ようやく僕にもゲームを楽しめる日が来る。

 そう思うと足取りは自然と弾むようなものへとなっていた。

 あとは知り合いに会わないように真っ直ぐ帰るだけ。

 口にするのは容易いが、ここケヤキモールではそれが難しい。

 エスカレーターやエレベーター、階段といくつもある上り下りの動線にはいずれも生徒がいるはずだ。

 少しでもテレパシーを駆使して回避しようとしても同学年の知り合いには会ってしまう。

 僕がいる3階から1階に行くには最短ルートだとエスカレーターだが、今はエスカレーターを降りた周辺に知り合いが多数いる。

 それを避けるためには階段を使うしかないが、この時間帯にわざわざ階段を使う物好きなんていないだろうという淡い希望は脆くも崩れ去っていった。

 階段の踊り場にはグループで談笑していたのか、3人の女子生徒が笑顔で話をしていた。

 

「さっきの映画面白かったね」

「佐藤さんってああいう演技もできるんだね、すごく良かった! 麻子ちゃんはどうだった?」

「うーん、ちょくちょく気持ち悪かったけど……まあそれ以外は良かったかな」

 

 どうして映画の感想をそんなところで話している白波、小橋、網倉トリオは。

 そして、このメンツに一之瀬さんがいないのが意外ではあるが、いないならいないでいいか。

 寮に近い方の階段は使えないとなれば遠回りして中央棟の階段を……いや仮にそこから出たとしても1階正面玄関付近には坂柳さんがいる。

 

「真澄さんもプレゼントを選んできてもらって構いませんよ? 今は鬼頭くんがいますし」

「いやあんた達2人きりにして事案にでもなったらせっかくのクリスマスが台無しでしょ」

「それはどういう意味だ神室……?」

 

 橋本がいないから誰がついているのかと思えば今日は鬼頭がボディーガードをしているらしい。

 そこにやって来るのは新年開始には最下位クラスに戻ることが確定している龍園を筆頭したDクラスの連中だ。

 

「ククク、なんだBクラスのスイーツバカに数学で負けたのを自慢して回ってるドMの坂柳じゃねぇか」

「そういうあなたはそのスイーツおバカさんとやらに置いてけぼりにされた惨めな龍園くんですね、どうもこんにちは」

「あ"?」

「ん?」

 

 スイーツバカが誰のことかは知らないが、あの連中の前を通って帰るのはいささか面倒だな。

 坂柳さんも龍園もそれぞれ別の理由だが僕に突っかかってくる可能性がある。

 これまた遠回りになるが正面玄関からではなく、別の出入り口から帰る必要がある。

 そう、僕が超能力者じゃなければな。

 この敷地は学校も含めて監視カメラが多いが見えなければどうということはない。

 わざわざ1生徒の足取りを追おうとは思わないだろうが、念の為監視カメラの死角を通りながらトイレを目指す。

 ん? だったらトイレから瞬間移動で帰ればいいんじゃないかって? 

 そんなことしてみろ。

 ケヤキモールから寮の間にある並木道で一切カメラに映らずにかえって後々面倒なことになったらもっと困るからな。

 施設内の監視カメラになら映らなくても多少は問題ないが流石に寮に行くまでに一つも映っていないというのは不自然だ。

 ということでトイレに入ったら個室で透明化し、10分以内にケヤキモールを出れば僕のミッションはコンプリートとなる。

 ハッ、そういえば昼食が……まあそれは実家に帰ればカップラーメンや冷凍食品で何かあるだろう。

 ここは安全に寮に戻らせてもらおうと透明化するためにトイレに─────と角を曲がった瞬間に僕の視界には先程の網倉さんのグループにいないなと口にしたクラスメイトである一之瀬さんが姿を見せた。

 

「あれ? 斉木くん?」

 

 手にはハンカチを持ち、化粧室もといトイレから出てきたのであろう一之瀬さんは僕の姿を見てすぐさま声をかけてくる。

 僕はそれにああどうもみたいな感じで会釈して通り過ぎる。

 

(急ぎなのかな……? 頼みづらいけど頼みごともあるし、メールとかだと上手く伝わらないかもだし……とりあえずここで待ってたらいいかな?)

 

 なんでだよ。

 誰かと一緒に来たんじゃないのか? 

 それこそあの3人と。

 いや一之瀬さんがお花を摘んでいるのをあんなところで待つとは思えないしな。

 ということは今日は完全に別行動なのか……? 

 しかし、まずいなトイレから知り合いが出てくるというパターンは想定していなかったな。

 このまま僕が出てこないと一之瀬さんはずっと待つ羽目になるし、最悪の場合心配して人を呼んでくることも考えられる。

 仕方ないプランBだな。

 一之瀬さんと適当に話して帰る。

 クリスマスパーティには行かないという説明も彼女にしておけば問題ないか。

 そう決めてトイレから出るとトイレ前の廊下のソファで一之瀬さんは座って待っており、僕の気配に気づくと顔をあげる。

 

「あ、斉木くんごめんね、今時間大丈夫かな?」

 

 何やら僕に頼みごとがあると言っていたな。

 少しならと答えると彼女はソファから立ち上がる。

 

「これから用事だったりするかな? じゃあ端的に説明するね」

 

 多分、クリスマスパーティに関することなんだろうと僕は彼女の言葉を待った。

 

「えっと、あの、その……斉木くんさえ良ければ……っていうか、できたら、あ、明日、デっ、デッ、デート……してくれない、かな……?」

 

 どんどんと体温を上げ、それに反して顔は下げ、言葉はしりすぼみとなりながらそう言った一之瀬さんに僕はどういうことだってばよと驚きを隠せずにいた。

 

「い、いきなりこんなこと言われたら困るよねっ! えっと、事情を話すと少し長くなるんだけど、南雲会長にさ明日出かけないかって誘われてて」

 

 またアイツか。

 僕に監視を寄越しているのは知っていたが一之瀬さんにもまだちょっかいをかけていたようだ。

 明日といえばクリスマス本番。

 綾小路や佐藤さんのように出かける生徒も多いが、南雲もその1人であり、相手に一之瀬さんを指名したというわけか。

 

『というかまだ交流は続けているんだな』

「うん、まぁ……私からは連絡してないんだけどあっちからたまにね……(体育祭以降は来なかったんだけど期末テストが終わってからは多くなってきてるって話は斉木くんにしても困るよね)」

 

 実際に困っているのは一之瀬さんのようだが、ただのクラスメイトの僕が口を出すことでもないな。

 しかしそれと僕がデートに誘われる因果関係が分からないな。

 

「その、断ったら何か用事があるのかってしつこく聞かれて……で、咄嗟にその、クラスメイトと出かけるって言ったら、たかがクラスメイトくらい明日じゃなくてもいいだろって言われてカチンときちゃって、私にとっては大切なクラスメイトなんですって言って……その……相手は誰だよって聞かれて……さ、さっ、斉木くんって言っちゃって……」

 

 申し訳なさと恥ずかしさの入り交じった赤色の一之瀬さんは最後の方は聞こえないくらい小さな声でそう呟いていた。

 

「ごめんね、もちろん無理強いはしないから……(そうなると南雲会長と遊ぶことになっちゃうけど、嘘ついた私が悪いし……)」

 

 完全に巻き込まれ事故だし、既に一之瀬さんからのお願いを聞く理由もないしな、彼女には悪いが断らせてもらうか。

 一之瀬さんなら南雲くらいなら上手く躱せるだろう。

 しかし、容姿が整っているというのは本当に厄介なものなんだな。

 そう考えると一之瀬さんも被害者なわけか。

 

『あくまで確認だが、南雲にはただのクラスメイトと言っただけなんだな?』

「う、うん……(大切なってつけたけど、大切なのは斉木くんだけじゃないし……そういう意味では普通? かな……うん)」

 

 まぁ一日中ゲームをするわけではないし、ほんの数分だけ南雲の前に姿を見せるのであれば問題ないか。

 ただのクラスメイトがクラスの委員長と一緒にいるだけ、というのは無理もありそうだが今の僕の注目度などを考えれば違和感もないか。

 

『というか、普通に網倉さんや白波さんと遊ぶとか言っておいたらよかったんじゃないか?』

「それは私も考えたんだけど、その南雲会長、女の子なら一緒に連れてこいよとか言いそうで……」

 

 一理ある。

 

『柴田や神崎は?』

「柴田くんは引き受けてくれそうだけどサッカー部だし、南雲会長の前で嘘つかせるのも……って。神崎くんも引き受けてはくれそうだけど、その、神崎くん狙ってる子いるらしくてその子に申し訳ないし……」

 

 僕は? となるが、まぁ南雲と何の繋がりもなくて、神崎のように誰かに狙われているということもないしな。

 今回はあえて候補に出さなかった浜口も上級生、それも生徒会長を前に強気に出れるタイプではない。

 それに結果的にリレーで南雲を負かしている僕が出てくれば、堀北元会長との実力差を認めているアイツなら潔く身を引く可能性もある。

 

『やれやれ、貸1、でいいか?』

「えっ……? い、いいの!?」

 

 良いも悪いも断ったら困るのは一之瀬さんだろう。

 それに南雲に目をつけられることになった原因を辿っていけば、一之瀬さんを活躍させてしまった僕になるだろうし。

 

「引き受けてくれるの? 言っといてアレだけど結構めんどくさいお願いだと思うんだけど……」

『だから貸1で手を打つ。それならお互い後腐れなどはないだろう』

 

 どうせ3学期にも特別試験はあるし、その時に一之瀬さんに手を借りる事があるかもしれないのでその時返してもらえればいい。

 

「うん、わかった……ありがとうね」

 

 話は済んだようだし明日のことはまたあとで聞けばいいかと一旦通路から出ないかと指を指す。

 

「そうだね。そういえば斉木くんはどうしてケヤキモールに? (クリスマスパーティは参加するって返事来てなかったし、ただの買い物かな?)」

『ちょっと入用の物があっただけだ。そういう君は?』

 

 1人なのは珍しいから聞いてみると、彼女は微笑みを浮かべる。

 

「私はこれから堀北さんと桔梗ちゃんとご飯なんだ。で、夕方のパーティに備えて何かいいものないかなーって先に来て見てたの」

 

 櫛田さんと堀北さんの2人きりじゃなかったのか。

 まだ2人きりで話すのは難しいと考えた堀北さんが呼んだのかと適当に予想しつつ、それなら僕は離れた方がいいなと伝えようとする。

 

(あれは、一之瀬さんと……斉木くん?)

 

 まずいと思った時にはもう遅かった。

 トイレを出て数メートル行った先には女子ウケの良さそうなカフェがあり、待ち合わせ場所がここだったらしく堀北さんがやってくる。

 

「おはよう、一之瀬さん早かったのね(斉木くんは一之瀬さんが呼んだのかしら? まあ彼なら櫛田さんとも親しいようだしいても問題ないけれど)」

「おはよう、堀北さん。ちょっとね、用事があってね」

 

 にこやかに手を振る一之瀬さんに、堀北さんは小さく会釈する。

 

「櫛田さんはまだみたいね」

「集合時間より5分早いし、もう少ししたら来るんじゃないかな?」

 

 周囲を見渡しながら堀北さんが呟くと、小さな腕時計を見て一之瀬さんが返す。

 どうやらここにはまだ櫛田さんは来ていないが、千里眼で見るとあと少しという所まで近づいてきていた。

 また絡まれると面倒だし、せっかくの女子会を邪魔しても悪いと2人に離れることを伝える。

 

「あら、一之瀬さんが呼んだわけじゃないのね。別にいても構わないわよ(一応席は4人がけだし、1人くらい増えても問題ない。それに斉木くんとは改めて話を聞きたいと思っていたし)」

「って言ってるけど斉木くんどうする? (私はどっちでもいいけど、ここのパンケーキ美味しいらしいから斉木くんなら食べたいんじゃないかな)」

 

 いや、スイーツはたらふく食べたし、明日か明後日にはコーヒーゼリーも貰えるから、またの機会でもいい。

 今日は何となくラーメンの気分で、昼ごはんを食べるなら1人でフードコート外のラーメン屋にでも入るつもりだった。

 しかし今はそれほど気分では無いのでこのまま帰ろうとして、僕は正面から早足で歩いてくる櫛田さんに気づいた。

 

「あれ〜? 斉木くんだ、奇遇だね! 帆波ちゃんもおはようっ!」

「おはよう、桔梗ちゃんって、あれ? 堀北さん、もしかして私が来ることって桔梗ちゃんに言ってないの?」

「ええ」

 

 ええじゃないだろええじゃ。

 しかし、櫛田さんはいると聞かされていない一之瀬さんよりも僕がいることの方が気になるらしい。

 

「じゃあ斉木くんは帆波ちゃんが呼んだの?」

「ううん、さっきたまたまそこでばったり会ったんだ」

(ふ〜ん……?)

 

 別に怪しまれるようなことは無いはずだがと櫛田さんの視線を受ける。

 

(手提げのビニール袋はこの先のリサイクルショップのやつか。てことはあそこでゲームを買って帰る途中に帆波ちゃんと会って堀北にも捕まったってとこかな)

 

 大正解。

 よく分かるなと感心していると、櫛田さんは手を合わせて僕と距離を詰めてくる。

 

「せっかくだし斉木くんもどう? ここのパンケーキ美味しいし……って日曜日いっぱい食べたからパンケーキの気分じゃないかな?」

 

 なんだその、僕が食べたいものがなければ食事に誘われても行かないみたいになってるじゃないか。

 

「……こんなところではなんだし、予定がないなら斉木くんも来たら? 一応席は空いてるわよ」

「けど、斉木くんはスイーツがないと……(って言ってたら変なプライドで来るんじゃない?)」

 

 やれやれ、仕方ないな。

 この店はランチはパスタなどもあるみたいだし、ラーメンの代わりに食べさせてもらうとするか。

 

『僕がスイーツしか食べないスイーツバカのような言い方はやめてくれ。入るならさっさと入ろう』

 

 堀北さんの名前で予約しているのなら堀北さんが入らないと仕方ないだろうと指さすと「そう、わかったわ」と店内に入っていく。

 一之瀬さんと櫛田さんも続いて中に入るので僕もその後に続くことにした。

 





楠雄と鈴音が一緒にいることを知ることになるであろう須藤くんの未来に敬礼
いや鈴音とはなんもないからマジで。
なんなら兄貴との方が親密だよ?
書きたいと思ってるっていってる話も南雲のことを相談しに来た堀北兄と一緒に楠雄がクソゲーやるとかいう馬鹿げた話だから

まあその前に南雲のせいでくーちゃんと帆波がデートすることになったり、クリスマスパーティに行くことを示唆してしまった桔梗と会ったせいでクリスマスパーティにも出ることになると思われるので学兄さんと会えるのはもう少し先になった訳ですが。
何がどうなってやがる……

堀北兄との話はやるけどオマケなみにめちゃくちゃさっくり終わるかもしれないです

帆波は映画誘われてたけど先に鈴音との予定が入ってたので断ったという感じです
鈴音が帆波誘った理由は次回で(忘れてたらごめんね)

次回は明日出せたら出して無理なら金曜日になります

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