ホビアニ世界での、とりとめのないこばなし   作:とろとろのとろ

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中学の始まり、何かの始まり

 

なんだかんだで、転生してから13年経過した

 

 

もうこの女の子の体にも慣れたし、

更衣室やトイレで、迷うことも無くなった

 

でも、この世界観には一生慣れない気がする

 

 

今日は中学校の入学式が終わって、

ガイダンスとかその他もろもろが終わり……初めての授業の日

 

 

その内容は……

 

 

「それじゃあ1時限目!クロノウォーズの時間だーーー!!!」

 

『わーーーーーーーーーい!!!!!!!』

 

 

私以外のクラスメイト全員が、大体そうやって喜んだ

 

そんな世界

 


 

 

 

この世界は、いわゆる……ホビアニものの世界なんだろう

 

 

学校の授業で平然とクロノウォーズ……カードゲームを授業としてやる

 

会社と会社の重要な決め事を、クロノウォーズで決める

国だってそうすることがある

 

クロノウォーズで勝ったら食費が無料になる飲食店がある

 

クロノウォーズを取り扱うお店はコンビニより多い

というかコンビニですらお店の半分ぐらいクロノウォーズを取り扱ってる

 

クロノウォーズの国内大会の中継は、視聴率60%を超える

国際大会は、90%を超えるらしい

 

 

そんな世界、全てがカードゲームで決まる……変な世界

 

私はその世界の中で……あんまり高い熱量でカードゲームに打ち込めてない

 

 

別にカードゲームが嫌いなわけじゃない

 

前世でも遊んだ記憶がある、前世の性別も名前も曖昧だけど……

 

王になるやつ、マスターになるやつ、スピリッツするやつ、ギャザリングするやつ……結構やってたみたいだしオタクだったのかもしれない

 

 

ただちょっと……使うデッキのアーキタイプがちょっと……ねぇ

 

 

「よし、じゃあ次は……咲夏さん!桜我くん!君たちの番だ!」

 

 

そんなことを考えているうちに、名前を呼ばれてしまった

今の授業は、全員が順番にコンバット(クロノウォーズで戦うこと)して

みんながどんなデッキを使い、どんなカードが好きなのか、自己紹介する時間だ

 

……私、あんまこのデッキ好きだと思われたくないけど……

 

 

「よっしゃァ!!ワシの出番かァ!!!」

 

 

名前を呼ばれたもう1人の男の子

 

ピンクの……リーゼントヘアに、大砲のようなポンバドール、

基本制服の、この学校で……一応、学校指定の学ランを着て

筋肉モリモリですごいガタイの……明らかにキャラが濃い!

 

男の子がコンバットエリアに躍り出る

 

あれだね、アニメだったら

ランプ系のデッキとかビートダウン系のデッキ使ってそうな感じ

 

 

「は、はーい」

 

 

私もちょっと遅れて

デッキケースも忘れずに……

観客席から立って、コンバットエリアに向かう

 

 

「おぬしがサキカか!?よろしゅうなぁ!!」

 

 

お、おぬして

 

 

「そうだよ、よろしくねオウカくん」

 

 

私は、ペコりと頭を下げてあいさつする

 

 

「早くコンバットしたくてウズウズしとったんじゃァ!!女子でも容赦せんけえ!!!できるだけ耐えてくれやァ!!!」

 

 

桜我くんが腕をグルグル回してからデッキケースからデッキを取りだした

 

 

「あんまビビらしてんじゃねーぞ桜我ァ!」

 

 

観客席から声がする

あれは確か……さっきコンバットで勝ってた笹波(ささなみ)さん

 

2人が仲良く話してたのを見たことある、知り合いなのだろう

 

 

「うっせぇ!!!これでも全力で気使っとるわァ!!!!」

 

 

それに答えるように、桜我くんは観客席に怒鳴り返した

観客席の笹波さんは……中指を立てて返した

 

ファンキーッスね御両者……

 

 

「あはは……頑張るね」

 

 

私は、適当に愛想笑いしながらデッキを取り出す

 

リソースデッキ ヨシ!

アーミーデッキ ヨシ!

クロノコマンダー ヨシ!

 

 

「2人とも準備は大丈夫だね、それでは……コンバット・オープン!」

 

 

先生が、実況席から声をかけ……ここに、コンバットエリアの操作盤がある

コンバットエリアの起動ボタンを押した

 

 

大きなコンバット場の、ひとつのコートで試合が始まる

 

長方形で……バスケットコートぐらいの、コンバットフィールド

短辺の両端から半分の半分……

1/4ぐらいの所で、お互い向き合うようにして設置されている、コンバットテーブル

 

リソースデッキと、アーミーデッキを指定場所に置いて……

お互い、コンバットテーブルに立ち、目線を合わせる

 

 

「「コンバット・ディグレレーション!」ン!!!」

 

 

お互いに、相手に見えないように裏向きに、

人差し指と中指で挟んで、クロノコマンダーを構えて

コンバット開始の宣言する……桜我くんは私より大きい声で

 

 

私の、中学校初めてのコンバットが始まる

 

 

……どういうルールかって?

おしえてしんぜよー!

 

まず……最初の流れはこうだ

 

 

「コマンダー宣言!『柳桜の任侠、桜角』!」

「コマンダー・コール『摩天楼のガーゴイル』」

 

 

裏向きに構えたコマンダーカードを表向きにして

そう宣言する

 

呼び方はどっちでも大丈夫

私はコールの方が性に合うからコールって言ってる

 

対戦相手の情報が確認できる、

テーブルのタブレットにカード情報が表示される……

コンバットエリアは結構広い、カードたちが実際に投影されて戦うからね

でもこのタブレットで……対戦相手との情報共有はバッチリだ

 

今回は自己紹介の授業なので、クラスのみんなと先生にも見えるよう、観客席前のモニターにも表示されている

 

 

桜我くんのコマンダーは……

 

『柳桜の任侠、桜角』

 

月光に照らされた柳桜の下、

鹿の任侠が刀を持って舞い踊り

敵対する肉食獣の任侠達を切り裂いている

イラストが描かれている

 

カードタイプ:侠客・緑扇組 鹿

 

コスト:緑4

ステータス:3/8

効果……

・このコマンダーはアタック宣言時に相手のフィールドのカード全てにアタックしても良い

・任侠立ち

(ACTIVEコスト:手札のカードを1枚破棄

 ACTIVE効果:相手のアタック宣言時に発動できる、相手はこのカードしかアタックできない)

 

 

なるほど、バトルに長けてるコマンダーだ

コストの軽さに見合わないスタッツに、バトル時だけとはいえそこそこ強力な効果、分かりやすくていいなぁ……

 

それに比べて私のコマンダーはさあ……

 

「なんじゃこりゃ……」

 

対戦相手の桜我くんが、

私のコマンダーを見て……顎に手を当てて考えてる

まあ、そうなるね

 

 

私のコマンダーは……

 

 

『摩天楼のガーゴイル』

 

夜の摩天楼のビル屋上、4つの角に

悪魔の像が建っている

その像のほとんど壊れているが、一つだけ

退屈そうに月光を眺めているガーゴイルの像がいる……

そんなイラストが描かれている

 

カードタイプ:悪魔

 

コスト:666

ステータス:666/666

 

効果……

・隔絶者

(隔絶者を持つカードは、このカード以外の効果を受けず、アタックできず、アタックされない)

・このコマンダーはコストを支払う代わりに手札を全て廃棄することで召喚することが出来る

・このコマンダーが破壊された時、あなたはゲームに勝利する

・このコマンダーはプレイヤーの手札がない時、以下の効果を発動する

〇プレイヤーはドローフェイズにデッキからドローできない

〇プレイヤーはリソースデッキのカードを全て盤面に出す

〇お互いのプレイヤーは破棄ゾーンのカードの効果を発動できず、手札に加えることが出来ない

〇お互いのプレイヤーは廃棄ゾーンのカードをコストを払って発動できる

〇プレイヤーのデッキにカードが無くなった時、このカードは破壊される

 

 

私はチラッと観客席のクラスメイトたちを見る

……ほとんど首を傾げている

 

先生を見る

……首を傾げている

 

先程勝っていた笹波さん見る

……彼女は分かってみたいだ、額に手を当ててる

 

 

対戦相手の桜我くんを見る

 

「ようは……変なルールで戦うやつじゃろ!?

奇っ怪なデッキ使うのう!」

 

と、ガハハと笑っていた

……笹波さんと桜我くんは似たようなのと

戦ったことがあるのかもね

 

「「コマンダーチェック」!」

 

お互いにそう宣言する……もちろん、桜我くんはより大きな声で

 

これはあなたのコマンダーを確認しましたよという合図だ

 

 

コマンダーチェックが終わったら

次に、リソースデッキとアーミーデッキをシャッフルし、

アーミーデッキから5枚ドローする

 

マリガンチェックだ

 

 

「どれどれ……おっキープじゃぁ!!ええのう!!」

 

桜我くんはいい感じだったみたい

 

 

私も、シャッフルを終えたアーミーデッキから5枚ドローする……

シャッフルボタンを押せば

勝手にカードが動いてがシャッフルしてくれる、便利

 

……うわっ

 

「キープするよ」

 

 

なんか……作為を感じるぐらい良かった

このガーゴイルさん、たまに明らかにやる気になるんだよね……

 

そう思いつつ、コマンダーフィールドに置いたガーゴイルを見る

 

 

こちらをジロリと見た……ような気がした

 

 

……この世界にもマジカルでウワオーな存在がいる

多分このガーゴイルはマジモンだ

 

 

何もこんなカードに好かれなくたってぇ……

お前のせいで友達全然できないんだよォ……

 

 

またジロリと見られた気がした

それはお前のせいだって言われてる気がしてコマンダーフィールドのカードを殴ってしまった

 

 

「何をしとるんじゃぁ!?コイントスはどっちじゃ!」

 

 

桜我くんに突っ込まれてしまった

私は「なんでもないよ〜♪」と返す

 

先行後行は、コイントスで決める

 

表が裏かは先に言ったもん勝ちだが……

桜我くんは先に、私がどっちにするか聞いてくれた

 

見かけによらず優しいッスね〜

 

 

「じゃあ……」

またガーゴイルがジロリとこちらを見たあと、下を向いた……気がした

「裏で」

 

「ならワシは表じゃ!」

 

 

ピーーーッ

と音が鳴る

 

 

コンバットエリアの音声認識機能が反応した、自動的にコインが射出される

 

中央から射出されたコインは宙をクルクル回って

重力に従って落ちた

 

果たして結果は……

 

 

「よっしゃァ先行頂きじゃい!」

「私が後行だね」

 

 

……多分だけど、このガーゴイルさんは一際すごい存在だ

()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「それじゃあ行くぞワシのターン!」

先行ドローなし、桜我くんのターンが始まる……

 

 

 

多分、最後のターンが……

 

 

 

 

 

 

 

 




今現在、自分に執筆経験が無さすぎるので
執筆経験を積むためにとりあえず毎日更新する話を1個適当に考えてできたのがこれです

可能な限り毎日更新したかったですね(鼻ホジ)

追伸
加筆修正ついでに足りてなかった描写増やしました
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