【公開:連載中】僕は前世の記憶を用いって無双?する!   作:satikaze

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【幼少期編(五歳)-婚約騒動編】
第022話 王都へ⑴ -距離-


 御披露目会から数週間が経過し、研究も勉強及び復習もかなり落ち着き、ミリィ先生とニーナ先生への挨拶も終了して、王都へ向かう事になった。僕は研究資料一組二十ページの二十五組五百ページ分と、それを百五十ページに纏めた『人体解剖書』を、桐箱に積めた。

 それも只の桐箱ではなく、内外には、彫刻と漆塗装を(おこな)い、その上から糊塗(のりぬり)も行なっている。そして、簡単な絡繰りを仕掛けたスライド方式の蓋にしている。

 

 カイン兄上の提出物の内容は「国籍と戸籍の整備に関する法案」「剣等危険物に関する規制法案」だ。確かにカイン兄上は殺人事件で死んでこの世界に転生しているのを顧みると納得だ。

 

 ()くして、父ガルム・異母サラ・母ハーヤ・カイン兄上・僕・執事セバス・メイドのアミスとシルビアの八名と護衛騎士と護衛冒険者の数名で王都に向かい始めた。王都までは一週間の六日間程の距離であるが、今回は人数が多く、かつ貴族の責務である金銭を街に落とす意味為に、旅程は二週間の十二日間の日程で組まれている。因みに、小説・漫画・アニメでは、王都への移動の際にレイネ姉上が居たが、この世界の王国は満六歳から入学である為、この世界での王都への移動はいない。

 

 僕は移動中の際に探査(サーチ)を使っており、多分だが、カイン兄上も使っているだろう。作中では三㎞先で戦闘が起こっている事を察知した事から、今世でも三㎞程だと予想している。因みに僕は十五㎞程の距離が可能であり、これは東京駅から氷川神社の直線距離だったり、京成電鉄京成松戸線(旧新京成電鉄新京成線)の京成津田沼駅から新鎌ヶ谷駅・北初富駅までの路線の距離と同じ程度だ。

 

 そして、レノマの街を始め、幾つかの街を過ぎ、王都まで残り凡そ三日の距離となった。その時、十五㎞先に、街道上で戦闘行為が行われているのを発見した。

 

「父上!十五㎞先で戦いが起こってます。魔力反応から十名程の(ヒト)種と五十体程のオークだと考えられます。及びオーク二体は上位種である可能性があります。」

 

 やっぱりカイン兄上の反応から、カイン兄上より僕の方が探査範囲は広かったか。まぁ・・・今はどうでもいいが。

 

「父上。生命反応及び魔力反応が薄くなってきてます。行かせてください!」

「・・・命には変えられん。カイン、アベル、行けるか?」

「「はい!」」

 

 僕が先頭を切る形でカイン兄上を案内する。十五㎞の距離を時速百㎞以上で移動する為、九分以下で到着する予定だ。

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