【公開:連載中】僕は前世の記憶を用いって無双?する!   作:satikaze

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 正月団欒の中で起こった悲劇、令和六年能登半島地震より三年目に突入しました。

 東日本大震災程ではありませんが、数多の悲劇が起こってます。

 私達は今一度、防災意識・防災備えを改める必要があるかも知れません。


第027話 謁見⑶ -反論-

「カイン・フォン・シルフォード及びアベル・フォン・シルフォードよ。()(たび)の活躍は見事であった。そなた達がいなかったら、娘のテレスティアやシルク嬢もいなかっただろう。よって、カイン・フォン・シルフォード及びアベル・フォン・シルフォードを男爵に叙し、それぞれに白金貨十枚と屋敷を与える。」

 

 並んでいる貴族達がまたまた一斉に騒ぎはじめ、先程よりも大きな騒ぎ声になった。本当に騒がしいんだから・・・その中から、太・・・少々ふっくらした体をした貴族が、御腹を揺らしながら出て来た。

 

「陛下!お待ち下さい!幾ら何でも五歳に叙勲等はあり得ません!」

 

 一人・・・いや、その人の派閥全体が反対の様だ。まぁ・・・絶対王権下では、その反対も押し切られるだろうけど・・・

 

「だまれ!ルジーノ侯爵!貴様なら一人で死地に飛び込み上位種を含む五十体以上ものオークを殲滅できるんか!?」

「だからといって……」

 

 コルジーノ侯爵・・・いい加減に諦めようよ・・・

 

「カイン・フォン・シルフォードは三男であり第二夫人の子であり、アベル・フォン・シルフォードは四男であり第三夫人の子であり、シルフォード家の家督継承権が存在しない!更には、双方は数日後に行われる小等教育学校・中等教育学校・下級高等教育学校の卒業程度認定試験に挑戦する事になっている!落ちても落ちなくても受けること自体が名誉な試験をだ!文武両道で優秀な子を野放しにしたらどうするんだ!この決定は変えん!下がれ!」

 

 コルジーノ侯爵は貴族が並んでいる列に、僕とカイン兄上の事を睨みつけながら下がっていく。

 

「カイン・フォン・シルフォード及びアベル・フォン・シルフォードよ。受けてくれるな?」

 

 国王は僕とカイン兄上の事を睨み付け、カイン兄上は宰相やガルム父上の顔見て目線で助けを求めていたが、頷いただけでスルーされてしまっている。そしてカイン兄上は一呼吸した後に答えた。

 

「あ、ありがたく……受けさせていただきます」

「で、アベル・フォン・シルフォードはどうなんじゃ?」

「結論から言って勲章を拒否します。」

 

 その瞬間に騒ぎ始め、国王・王妃・マグナ宰相・エリック公爵・ガルム父上からは睨まれた。

 

「静まれ!アベル・フォン・シルフォード。何故拒否する?」

「私の母上はSランク級冒険者かつ、亡命した仮想敵国バイサス帝国元皇女です。父上と母上の婚姻時に多くの反対者が出たと聞き及んでおり、反対したその者方は存命しております。その中で私が叙爵してしまえば王家と貴族の間で根強い(わだかま)りが発生する事を危惧しております。」

 

 半分は本音だが、半分は建前・・・拒否したいからだ。

 

「我が国は貴族方の要望を受け入れつつも、絶対王権制だ。その程度は何とかしてやる。」

「絶対王権制なのは存じております。しかし、王権の乱用は貴族及び臣民の忠誠を薄れせる要因に成り兼ねません。」

「その程度は知っておる。だからこそ適切な状況下で王権を発動しなければならない。現在がその時だ。」

「・・・分かりました・・・有難く御受けさせて頂きます。」

 

 ・・・断れ切れなかったか・・・めんどいな。

 

「此れにて謁見を終了とする。連絡事項のある者はおりますか?」

 

 マグナ宰相は十秒程見渡し、誰もいない事を確認すると陛下並び貴族に退場を促した。

 

「陛下、御退場を御願い致します。それとエリック卿、ガルム卿、カイン卿、アベル卿は陛下の後に付いて行って下さい。」

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