【公開:連載中】僕は前世の記憶を用いって無双?する!   作:satikaze

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第028話 謁見⑷ -別室-

「皆、此処は謁見の場ではないから座ると良い。」

 

 陛下に促されて座る。

 

「カインとアベル。今回は本当に有難う。テレスティアとシルク嬢、そして従事している騎士から話は聞いた。君達の御陰で助かった。」

 

 国王と王妃が頭を下げた。

 

「カイン卿とアベル卿。私からも御礼を言わせて貰いたい。シルクの父のエリック・フォン・サンタナ・マルビークであり、存じてると思うが公爵位だ。君達の御陰でシルクとその従事者が助かった。本当に有難う。」

 

 公爵も頭を下げてくる。僕とカイン兄上に対して、国王・王妃・公爵が頭を下げてきた。

 

「陛下、王妃様、公爵様、頭を上げて下さい。僕とアベルは襲われていた人がいたので、助けに入っただけです。御礼を求める為ではありません。」

 

 王と王妃、公爵の三人が頭を上げる。

 

「ありがとう。ただ、王とかの身分上ではなく、一人の親として礼を言わせてもらいたい。」

「分かりました。礼を受け入れます。」

「カイン兄上同様です。」

「では、本題に入ろうとするか。」

 

 そうすると皆が頷いた。

 

「陛下。それにしても、五歳のカインとアベルに叙爵してよろしかったのでしょうか?」

 

ガルム父上が陛下に問いかけた。

 

「いいのだ。ガルムよ。先程の謁見時にも話したが、魔法も剣技も一流であり、卒業程度認定試験を受ける事から文にも精通してるのだろう?そんな優秀な子を放置しておく程、我が国は御人好(おひとよ)しではない。」

 

 そう言うと陛下は、僕とカイン兄上を見てニヤリと笑ってきた。

 

「カインとアベル。安心すると良い。叙爵と言ってもまだ五歳だ。貴族の責務は成人してからでも構わん。それと、従事者の雇入れや屋敷の維持があるだろうから給金は規定通りに支給する。詳しい事はガルムに聞くと良い。」

「「分かりました。」」

「そうそう。アベル。まさか反論してくるとは思わなかったぞ。」

「・・・」

「アベル。陛下に反論してる時はヒヤヒヤしたぞ。」

「・・・」

 

 貴族ってめんどくさそうだし・・・でもいう訳にはいかんよな・・・

 

「まぁよい。コルジーノ侯爵みたいな感情論で反論するのは言語道断だが、絶対王権下において論理的に反論や諫める事が出来る者は臣下に必要だからな。」

「・・・」

「まぁ良い。それよりもカインよ娘のテレスティアを貰ってくれんかな?」

 

 ・・・やっぱりだよ。ん?シルクの名が無いと言う事は・・・いやな予感がするぞ。

 

「アベル君はうちのシルクを貰ってくれないかな?」

 

 ・・・やっぱりか・・・。

 

「娘がな、カインに惚れてしまったようでのぉ・・・。親としては可能な限りは娘の要望を聞きたい。まだ男爵と言う下級貴族だが、その年齢で男爵になったのならば今後は上級貴族に昇爵するだろう。アベルも同様だ。」

 

 うん。どうしようか・・・

 

「テレスティア、シルク嬢入って来なさい。」

 

 まさかの横の部屋で待機されてたか。

 

「・・・受け賜わり致しました。ただ、テレスティア第三王女殿下の御気持ちを最優先にさせて下さい。」

 

 カインは周りの状況に流されたようだ。

 

「アベル君・・・いやアベル卿。まさか断るとは言わないよね?」

「・・・分かりました。御受け致します。ただ、シルク第二公爵令嬢の御気持ちを最優先にさせて下さい。」

 

 僕とカイン兄上は項垂(うなだ)れて力尽きた。

 

言質(げんち)を取ったぞ。テレスティア、シルク嬢。二人ともそれで良いな?」

「「はい!」」

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