【公開:連載中】僕は前世の記憶を用いって無双?する!   作:satikaze

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第002話 この国、この家

 アベルは見ず知らずの場所におり、かつ見ず知らずの人と話した事から疲れ、翌朝まで寝込んだ。

 

 確かアミスと呼ばれてたよね・・・

 

「アミス。おはよう。」

「アベル様!おはようございます!今日はどう致しますか?」

 

 記憶にある情報を頼りに会話を続ける。

 

「えっと・・・今からでも風呂に入れるかな・・・?」

「はい!直ぐに御用意致します。」

 

 そう言うと、アミスはそそくさと部屋を出て行った。

 アミスが部屋を出るのを確認すると、部屋にある鏡の前に向かった。

 

 ───美しい

 

 確信の確度が上がった。「転生、もしくは憑依した」のだと。

 

「アベル様!お風呂の準備が整いました。」

「アミス。ありがとう。」

 

 アミスは僕の事を洗おうとして来てから止めようとしたが、記憶を掘り起こせば過去に洗わせた事があるし、特に背中とかはボディタオルが無いから洗わせる事にした。そしてボディタオルの開発を肝に命じた瞬間でもあった。また、お風呂と言っても天然温泉風呂だ。

 

 風呂から帰ると寝台の布団が交換されてた。そりゃ・・・まぁ・・・二週間も寝込んでたらね・・・

 

「アベル様。朝食の準備が完了致しました。」

「うん。ありがとう。」

 

 様呼びは慣れないな・・・

 

 色々な事を思いつつ、三日間ほどは部屋でのんびりと過ごした。

 体感的な体調は万全ではあったが、家族やアミス等のメイド達から安静にするように言い付けられ、個人的にも前世の記憶から寝込んでいた即時の運動は危険である事も知っていたからだ。

 

 また、音声(発音)・文字・単語・文などの言語を覚える為に精神的屈辱だが、アミスに沢山の絵本や物語りを読んでもらった。脳が発達してない影響なのか、それとも神の御加護の影響なのか、転生者あるあるなのかは知らないが、想像してたよりもスラスラと入ってきた。そして、さりげなく家・領地・国家・大陸などの情報収集も行なっていった。

 

 僕が所属するのはグラニュード大陸にある、絶対王政制を取るエスフォート王国のグラシア領であり、父のガルム・フォン・シルフォード・グラシアが統治する上級貴族家及び辺境伯家である。

 

 国王を最上位に仰ぎ、現在は第百十五第目国王レックス・テラ・エスフォートである。及び何代か前にレックスとテラの間に入っていたヒラサワが取り除かれ、初代は(日本から)召喚されし者であるユウヤ・テラ・ヒラサワ・エスフォートこと、勇者ユウヤである。また、今年で王国誕生より王国暦二九七八年である。

 

 王室・貴族位は「国王>大公>公爵>侯爵=辺境伯>伯爵>子爵>男爵>騎士爵」となっており、大公は国王の兄弟のみとなっている為、実質的に公爵が最上級貴族となる。また、貴族位は基本的には世襲制であり、当主の兄弟又は息子は準が付く準爵位(但し貴族としての権限は当主から付与された範囲)、準爵位の息子は平民となる。そして、当代一代限りの貴族は名誉が付く貴族位、もしくは騎士爵のみとなる。注意事項だが、女貴族は基本的には認められておらず、王立小等学校卒業又は国王の認可が必要だ。

 

 貴族位制度上は名誉が付く貴族も名誉が付かない貴族位と同等ではあるが、社交界ではその貴族位の領地を持つ貴族よりかは若干劣り、その貴族位の一つ下の貴族位よりかは上になる(例:伯爵>名誉伯爵>子爵)。また、上級貴族は大公・公爵・侯爵・辺境伯・伯爵であり、下級貴族は子爵・男爵・騎士爵となる。

※準爵位は補助金が出る名誉称号的な役割であり、純粋な貴族位には組み込まれていない。

 

 辺境伯の貴族位は、殆ど侯爵同等となるが、大きい違いは「軍裁量権」が認められており、独自に「軍」を動かせる貴族位にある事であり、社交界的に公爵同等の扱いとなる。軍裁量権の中でも独自に騎士団を動かし、他国と戦争が出来る事が大きい裁量だろう。

 

 国教はマリンフォード教であり、マリンフォード教は「創造神ゼノム」「武神サーノス」「大地神ベラ」「魔法神レノ」「技能神グリム」「商業神パナム」「生命神ライム」からなる七柱であるが、千年前は「遊戯神アーロン(邪神アーロン)」を加えた八柱であった。だが、遊戯神アーロンは神界より追放され七柱になったとの事だ。

 

 父には第一婦人のマリア・フォン・シルフォード、第二夫人のサラ・フォン・シルフォード、第三夫人のハーヤ・フォン・シルフォードがおり、僕は第三夫人の息子となる。また、マリア夫人にはジン・フォン・シルフォードとアレク・フォン・シルフォードの二人の息子がおり、サラ夫人にはカイン・フォン・シルフォードとレイネ・フォン・シルフォードの息子と娘がおり、母上に当たるハーヤ婦人には僕だけとなり、一番年下となる。及び、前世では二人兄妹の長男だった為、兄や姉がいるのは新鮮だ。

 

 僕とカインは第一婦人の子ではない為、基本的には家督継承権は無い。また王国法的にジン兄上とアレク兄上に家督継承権があるが、アレク兄上は放棄宣言をしている為、ジン兄上が継承する事になる。並びに、アレク兄上は領地運営の手伝い、及び文官になるべく学園に通学してる。及び、レイネ姉様は政略婚の為に勉強しており、カインと僕は同年代であり3歳児である為故に手付かずな状態だ。

 

 まぁ、要するに僕には家督継承権が無い為、将来的に何になりたいかを考えなければならないが、個人的には冒険者志向でいる。

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