【公開:連載中】僕は前世の記憶を用いって無双?する!   作:satikaze

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 二千十一年三月十一日の平成二十三年(二千十一年)東北地方太平洋沖地震及び東日本大震災から十五年が経ちました。現在を生きる十五歳前後は知らない「歴史」、即ち「過去の事象」となりつつあります。
 しかし、私達は今一度振り返る必要が有ると思います。日本は地震大国・・・いえ、有事大国なのですから。

 因みに、当時の私は幼稚園年長でした。幼稚園時代の記憶が殆どありませんが、今でも当時の出来事は記憶に残ってます。

 降園の時間を越えて保育等をしてもらうサービスである延長保育にいた時、園施設の二階から粘土箱と粘土板を持って、一階にある延長保育の部屋に向かい、席に着き、粘土遊びをしようとした所で地震が発生。
 そして机の下に隠れ、先生方が運動場にブルーシートを敷き、地震が収まったタイミングで移動。先生方がブルーシート上に椅子を起き、先生がそこに座り紙芝居や絵本の読み聞かせなどをしてくれようとしましたが、余震が大きすぎて先生が椅子から転倒。及び(多分、先生の身の安全を考え)断念されました。

 といった感じです。

 また、高校生になってから知った話ですが、数多の悲劇の裏には火箱芳文さんや吉田昌郎さんのような勇者・英雄と呼べるような存在がいました。
 火箱芳文さんは、自身の職務違反による罰則や権限の範囲を逸脱して東日本大震災に投入された自衛官の過半数以上が動かされてます。及び火箱芳文さんによる英断が無ければ、震災による死傷者数や行方不明者数は爆増してたかもしれません。
 また吉田昌郎さんがいなければ、福島第一原子力発電所事故による被害は拡大してたでしょう。

 難しい事は承知してますが、私も有事の際には何かしらのアクションが起こせるような人間性になりたいものです。


第036話 王都散策⑷ -奴隷商-

「改めまして、今日はどのような御用向きでしょうか?」

「僕の探査(サーチ)では通常では察知出来ないような事も察知できるようになってます。その反応に目掛けて歩いてたら此処にたどり着きました。因みにアミスとシルビアとは途中でばったりと会ったのです。」

「ほう・・・通常では察知出来ないような事も察知ですか・・・」

「信じてくれとは言いませんが事実です。」

 

 まぁ・・・普通ならば信じてくれないだろうな。

 

「詳細な反応場所は分かりますか?」

「移動してもよろしいですか?」

 

 許可を貰い、移動を開始する。辿り着くと三階の扉が付いた奥の部屋だ。

 

「卿が見る必要もないかと思います。扉の奥には移送中に魔物に襲われ、身体を欠損した奴隷がいるのです。」

 

 やっぱりか・・・

 

「・・・見せて頂く事、話す事は出来ますか?」

 

 扉を開けてもらい、アベルが入ると歳が違う二人の狐人族の白狐(びゃっこ)の少女がベッドに座っていた。年頃は五歳と十歳くらいであり、年下は左腕が無く、年上は両足とも膝から下が無い状態だ。そして互いを守るように寄り添いながらも、その顔には悲壮感(ひそうかん)を漂わせ、僕達をチラリと見るとまた下を向いてしまった。

 

「この二人は姉妹なのですが・・・」

「狐人族の中で白狐は不幸を運んで来ると言われてますからね。それで何処かに売り飛ばされそうになった所、別の奴隷商が魔物から逃げる為に放置又は身代わりにして、貴方方が助けたといった所でしょうか?」

「良くお分かりになりましたね。」

「先程、移送中に魔物に襲われてと話してましたから。そこに貴方方の態度や、狐人族伝承と合わせて考えれば、答えは容易に辿り着けるかと。」

 

 この二人は何としても確保したい。特に姉は元とはいえ日本人だし・・・

 

「姉の方と話す事は出来ますか?」

「わ、私は構いません!(神童と呼ばれるアベル様だ。此処で購入して頂ければ・・・他の方よりは下手な事はされないと思うし・・・)」

 

 その後、別室に移動し二人切りとなった。僕は遮音結界や認知阻害結界を掛けた。

 

「私はルーラです。先程、隣にいたのが妹のローラです。」

「僕はアベル・フォン・シルフォード男爵。話すよりも見てもらった方が早いかな?」

 

 僕はルーラにステータスの一部の開示をした。

 

「!!アベル様・・・この転生者(日本人)と言うのは・・・」

「ローラも同じじゃないかな?僕の探査(サーチ)は通常では察知出来ないような事も察知できるんだ。短刀直入に言って転生の有無だね。」

 

 僕とローラは話を重ねて購入を前向きにした。

 

「サンダラマールさん。」

「アベル様。会話は終了しましたか?」

「はい。ローラ姉妹を購入させて下さい。」

「神童の考える事は分かりませぬな。ただ宜しいのですか?心身の欠損や白狐伝承などを抱えており、貴族向きとは考えにくいですが・・・」

「大丈夫です!」

 

 アミスとシルビアも不安そうになるが此処は押し切らせて貰う。

 

「ただ、父上や母上などにも確認が必要なので、一端キープといった状態は出来ますか?」

「わかりました。ただ、後悔の無い選択をする事を祈ります。」

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