内容ちょっとうすいけど許してください。
リアルが忙しくて内容考えてる暇がないんですよね。
あ、あと皆さん感想&高評価ありがとうございました!
お気に入りも結構増えてかなり嬉しいです。
特に感想はいろいろな意見や話が聞けて嬉しいです!
もっといろいろ気軽に感想くださいね!
では、本編どうぞ―
僕は、エイヴリー・ジェイムソンは、平凡な人間ではない
いや、傍目から見れば平凡だったのだろう。
ラクーンシティにあるそこそこの学校に通っていて、
成績は高くもなく低くもない普通で、
運動は苦手でしかし動けないというほどでもない普通だ。
趣味はアニメ鑑賞。それも
いわゆるオタクと呼ばれる存在だ。
故にちょっとだけ、ほんのちょっぴりだけ周りから浮いてしまっている。
そのほんのちょっとのせいで友達と呼べる存在は居ないし、
当然ガールフレンドだっていたことは無い。
でも、みんなには隠していることが1つある。
最初に言っただろう?僕は
特別な人間だってことさ。
だから、この事件。いや騒動?
どちらでもいいが、これが起きた時思ったんだ。
――あぁ、やっと始まったんだ。ってね。
皆が寝静まったビルの屋上。
日本とは違い、湿気が少なく割とカラッとした気候の為か、夏の夜なのに比較的すごしやすい。
そしてなにより疲れと緊張のゆるみからだろう。
久しぶりの食事をとって、一通り話して、生の実感を得たからなのか、
いきなりどっと何人かの瞼が落ちかけた。
話し合うべきことは当然あった。これからどうするのか?という話だ。
しかし、今はひとまず皆で仮眠を取ろうという話になった。
当然全員疲れ切っている。反対は1人もいなかった。
故に今この屋上には起きている人間はただの1人もいない。
エイブリーは一人、ビルの一階にまで降りて来ていた。
他のメンバーには黙って降りてきた。
やろうとしていることを話せば、反対されるに決まっているからだ。
――いつもそうだ。何故反対するんだ?この僕の言うことは全て正しいに決まっているのに、
僕は主人公なんだぞ?
なのになぜこんなにもみじめな思いをしている?
どうして僕の隣で
コナーのあの視線はなんだ?まるで
マイルズもだ。お前がチヤホヤするのは僕のはずだろ?
そして、なぜあの
思わずといったように、噛み締めた奥歯がギシリと軋む。
まるで幽鬼のようにフラフラと覚束ない足取りで階段を下りていくのその様はとてもまともなようには見えない。
いや、まさしく今のエイブリーはまともな状態ではなかった。
ゾンビ騒動の始まりからずっとかかっていた恐怖、思い通りにならない
全部、全部が僕を苛立たせる‼
こんな
お前らにはこの状況を
実際食糧難はまだ解決できていないじゃいか
だから、僕がなんとかするしかない。なんとかするしかないんだ!
「自分が活躍することを信じて疑わない」「自分が世界を変える/救う存在だ」
そういう思い込みに陥る特殊な精神状態が存在する。
ヒーローシンドローム・主人公症候群・メサイアコンプレックス、などと言われる状態だ。
各々で内容は異なるが、大きく共通する部分ある。
それは「自分こそが世界に選ばれているという感覚」だ。
今エイブリーはそういう精神状態にあった。いつからそうだったのかは定かではない。この騒動が始まった時からだったのかもしれない。ローレンにこっぴどく拒絶されたときだったかもしれない。リシュの
とにかく、今のエイブリーはまともな状態ではなかった。
思考は常に前向きで、自分こそがこの
先程の自分の失態は既に忘却の彼方、食料調達の失敗は自分のせいのはずなのに、
頭の中にあるのは「この窮地を救えるのは自分だけだ」という思い込みだけ。
まるで
自分のしている行動こそ、この世界を救うことに繋がるといわんばかり。
どこか壊れているかのように嬉しそうに笑みを浮かべて、口角を壊れたみたいに吊り上げて、一歩また一歩と進んでいく。
「あのリュック。あれさえあれば」
手にはどこで拾ったのか、鋭利に尖ったガラスの破片が握られていた。
目の前には、ローレンが雁字搦めに麻紐で閉じた扉。
エイブリーはゆっくりと麻紐に割れたガラス片を近づけていく。
「待っててね皆、僕がなんとかしてみせるから!」
「…シュ君!起きて!リーシュ君!」
「…ぅあ?ローレンお姉ちゃん?」
極度の緊張と疲労により、まるで泥のように深く眠っていたリシュは、
強く揺さぶられ、慌てたような声を掛けられることでゆっくりと意識を覚醒させた。
9月26日 時刻23時ごろ
辺りはすでに完全な闇の中、
電力はまだ生きているらしく街灯や、点けっぱなしの建物の灯りがほのかに周囲を照らしている。
一旦睡眠を取ろうという話のはずだったが、こんな夜中に何事だろうか?
リシュは何か非常事態が起こったのだと眠気にボケた頭で何とか判断した。
ブンブンと頭を左右に振り眠気を払う。
周囲を見れば全員が起き出して何かをウロウロと探し回っている。
「ローレンお姉ちゃん何事⁉」
「リーシュ君起こしてごめんね!でも、聞いて‼エイブリーがいないの!」
ギョッとしてうろついているメンバーを確認すれば、
マイルズさん、コナーさん、母さん、クロエさん、
そして目の前にいる起こしてくれたローレンちゃん。
確かにエイブリーさんの姿がどこにもない!
「一体何処に⁉トイレは⁉」
「さっきコナーさんが見てきたけどいなかったって!」
じゃあ完全に消えてしまったってことじゃないか!
ここはゾンビに囲まれた陸の孤島。
外になんて行けるはずがない。
まさか、ゲームに出てきたようなゾンビ以外の化け物が⁉
慌てたようにリシュは立ち上がって辺りを警戒する。
とっさに前世のころにプレイした
ホラーゲームは苦手だったため、あまり
まともにプレイしたのは確か一回だけ。
しかも十年以上前の記憶だ。
苦手な分野だったため、今まで思い出そうともしてこなかった。原作だと判明してからは必死に思い出そうとしてきたが、
碌なことは思い出せていない。
その中でも確か
しかし、
恐らくゾンビより凶悪な化け物のはず、そんな化け物が人ひとり喰っただけで満足して帰るだろうか?
原作でも、無事な人間なんてほとんど出てこなかったはず…
リシュの、焦りで嫌な妄想に傾いていた思考が冷静さを帯びてくる。
そう、新種の化け物が現れたにしては、周囲の状況はあまりに平穏すぎる。
いくら他の男性2人より頼りなく見えてもエイブリーさんも大人の男。
眠っていたからって、まったくの無抵抗でやられるなんてことはないだろう。
なのに…
リシュはエイブリーの眠っていた場所を見る。
そこには掛布団代わりにエイブリーが使っていた段ボールがある。
変に荒れたりはしておらず、風で飛ばないように上にエイブリーさんの荷物が置いてある。
これは…
まるで、準備して出ていったかのような…
「…マイルズさん!」
瞬間にリシュの脳内に嫌な考えが浮かんでしまう。
この想像が正しいのだとしたら、エイブリーさんは…
「リーシュ君起きたんだね!すまない君もエイブリーを探してくれ!我々は一階から探してくるk「マイルズさん!」?どうしたんだい?」
「仮眠を取る前は聞きそびれたけど、食料を詰めたリュックを回収できなかったのってどうしてだったんですか?」
「?いまはそれどころzy「エイブリーさんが作戦中に上げた悲鳴は結局何だったの?帰ってきたエイブリーさんをコナーさん乱暴に扱ってたよね?何かエイブリーさんがミスをしたってことだったんじゃないの?」…まさか」
矢継ぎ早にリシュが口にする疑問。
それに答えようとしたときマイルズもリシュが何を尋ねんとしているのか、何となく察してしまった。
「いきなりそんなこと聞いてどうしたのリーシュ君?」
事情を察していないローレンはぽかんとした顔で2人を見つめる。
そんなローレンに振り返った真剣な顔をしたリシュが答える。
「エイブリーさんは自分の立てた作戦を自分で台無しにしちゃったんじゃないのか?ってことだよローレンお姉ちゃん。そして、もしそうなら、」
責任を感じて落ち込んでいるエイブリーの前で、その尻ぬぐいをしたリーシュを全員で褒めたことになる。
「しかも、あのときのエイブリーさんはすっごくイライラしてて、僕のことが気に喰わないみたいな感じだったよね?そんな僕に助けられたんだよ?もしかしてエイブリーさん、自分の失敗の汚名を返上する...みたいなことを考えてるんじゃ…」
リシュの考えを聞いていくうちにマイルズの顔はどんどん青ざめていく。
彼の行動を常に戒めていたのはマイルズだ。
短い付き合いではあるがエイブリーが取りそうな行動はなんとなく想像がつく。
「…コナー‼来てくれ‼」
顔面を真っ青にしながら、マイルズはコナーを呼ぶ。
コナーはその逼迫した声に、非常時だと悟ったのだろう。すぐに走り寄ってくる。
2人は少しの会話の後、非常階段のほうへ向かう。
リシュとローレン、それにトリシャとクロエも少し遅れて彼等に続く。
狭い場所だ。全員会話を聞いていた。
息を切らせながら、階段を下り切り、一階のエントランスへ辿り着いた一行。
ローレンの手によって、窓は全て塞がれ、外の様子を伺うことはできなくなっている。
しかし、さっきリシュ達が逃げ込んできたときとは違う箇所が一か所。
「…扉がこじ開けられてる」
ローレンが思わず、といった風に呟く。
麻縄で雁字搦めに閉じられていた扉は開いていた、
何か鋭利な物で切られたのだろう、縄の破片が床に散らばっており、
明らかに誰かがこじ開けた跡が残っている。
「エイブリーだ。やっぱり、あのリュックを取りに行ったんだ‼クソっ‼油断してた‼生き残れたことに気が緩んでた‼エイブリーの様子がおかしいのは分かっていたのに‼」
マイルズが頭を抱えて、悲壮な表情を浮かべる。
この事態は自分の責任だと、
自分がエイブリーの監督責任を怠けたからこんな事態に陥ってしまったのだと。
そう後悔しながら、マイルズは鉄パイプを手にした。
「僕が探してくる!皆は待っていてくれ!」
「待って待って!いくらなんでも無茶だよマイルズさん!」
「そうよ!それに今は辺りは真っ暗よ、危険にもほどがあるわ!」
「俺も行こう。監督責任というなら、俺にも責任はあるからな」
「コナー、あなたまで!だめよ!」
「せめて朝まで待ちませんか?今行っては二次遭難の危険もありますし」
「しかし!エイブリーを見殺しにするわk「うわあああああああああ!!た、助けてくれえええええぇぇぇ‼‼」には…」
「「「エイブリー(さん)の声だ!」」」
エイブリー救出のための話し合いの最中に突如響いた、辺り一帯に響き渡る悲鳴。
聞いた瞬間に分かった、エイブリーのものだ!
リシュ達は慌てたようにビルから出てエイブリーの姿を探す。
探して…絶句した。
電球が切れかけているのか、ついたり消えたりするストリートの照明街灯。
一定間隔で配置されたその街灯に浮かび上がったのは、
数えるのも馬鹿らしくなるような数のゾンビの群れに追いかけられているエイブリーの姿だった。
と、いうことで、足を極限まで引っ張り出すエイブリーのお話でしたー
自分で書いといてなんですがこれは酷い。
前回で足引っ張ったのに更に引っ張っていきます。
でも、おかげでやっと話進めそう。
ここまで、長かった…
あ、あと話の中でリシュのセリフにリッカーのルビ振ってますが、
リシュはリッカーの名前は憶えていません。
読んでる読者の皆さんに分かるようにルビ振っただけなので、リシュは詳細な知識は覚えてないと認識していただければ幸いです。
次回の更新は、多分6月中になると思います。
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