何から手を付けようかな~?
とりあえず、色々書きたいネタ事態はあるのでゴチャゴチャ書き連ねてみます!
時系列おかしいとか、
矛盾してるよとか、
そういう意見お待ちしております。
何分作者がバイオちょっとにわかなんで...
9月24日
「や、やばい!早く脱出しないと!」
バイオハザードは始まった。
結局、原作の流れは止めることができなかった。
止められると思って行動した今までの努力が水の泡と化した脱力感。
勇気を出して未来を告発し家族だけでも逃がしておけばよかったという後悔。
二つの大きな感情が罪悪感となってリーシュを襲うが、目の前の現実に罪悪感を心の奥底に押し込む。
まずは目の前の危機を回避しなければ何も始まらない!
よりによってゾンビが目視できる距離にいる上に、自分は碌に身動きが取れない状態。
想像しうる中でも最悪の状況だ。
助けを求めて運転席のほうを見れば完全に潰れてしまっている。
おそらく、トラックに衝突したときにこうなったのだろう。
当然、アンブレラからの護衛を名乗る黒服の男たちは死んでいた。
「クソっ!外れろ外れろ外れろ!」
出来ることなら声を出さないほうがいいということは頭では分かっているが、
焦りのせいなのかどうしても口から声がこぼれてしまう。
幸いにもゾンビは未だこちらを認識していないのか、再び犠牲者を貪る作業を再開していた。
しかし、
震える手でシートベルトのバックルを探るが、カチリ、と外れるはずの金具は、まるで意地悪でもしているかのように外れない。
カチャカチャと小さい音が響くたびに、鳴るな鳴るな!と心の中で怒鳴りつけてみるが、
シートベルトを外すためにはやはりこんな弱い力で外そうとしても駄目だ!
焦りが一周回って冷静になったのか、
それとも火事場の馬鹿力というやつなのか、リーシュの震えが少しマシになる。
リーシュは瞬時にシートベルトを腕力で外すのを諦め、ジャケットの内側に手を伸ばした。
そこから取り出したものは、折り畳み式の電工ナイフだ!
ついてる!リーシュは内心でガッツポーズを取った。
このジャケットは普段リーシュが機械工作をするときに、いつもツナギ代わりに来ているジャケットなのだ。
着の身のままに自宅を連れ出されたために、このジャケットを着たままだったのだ!
カッコつけのつもりで、ジャケットの内側には、自作の工具を含む懐に収められる工具たちをいつも収めているのだ。
壊れた機械などを、懐からサッと道具を出して直せばかっこいいだろうといつも懐に入れていたのが役に立った!
カチンとネイルマークに爪をかけ、電工ナイフを開き、シートベルトの一部にあてがい、チリチリと切り出す。
ベルトがピンと張ったせいでナイフがスッと入っていくが、リーシュは少し逡巡する。
このまま切り進めてシートベルトを切断してしまうと、自分が落下してしまい大きな音が立ってしまうと思ったからだ。
リーシュは一旦切るのをやめて、膝関節を使ってシートにしがみつく。
更に左手もシートを掴むことで落下しないように体を支える。
しっかりと体を支えたことを確認してリーシュは再び電工ナイフでシートベルトを切り進める。
やがてブツンとシートベルトが外れ、思った通りリーシュの身体が落下しそうになるが、
あらかじめ備えておいたおかげで大きな音を出さずにぶら下がることができた。
リーシュはゆっくりとしかし確実に体を入れ替えて、音を立てぬようにソロリソロリと割れたウィンドウから外に出る。
よし!まずは第一関門突破だ!
喜びをかみしめるように右手で小さくガッツポーズを取るが、
危機的状況だったことを思い起こし、慌てて車の陰に身を隠す。
チラチラと車の陰からゾンビを確認すれば、どうやらいまだ食事中のようだ。
ブチリブチリグジュグジュという嫌な音に顔をしかめながら、辺りを見回す。
ストリートの二車線道路の脇の歩道にリーシュ達が乗ってきた車が押しやられており、後方にはひっくり返った大型トラック。このトラックが恐らく事故相手のものだろう、幸いガソリン漏れは起こしていない。
辺りには似たようにひっくり返ったり、その車に車線を塞がれて乗り捨てられたであろう車が数台打ち捨てられている。
リーシュにとっては運の悪いことに、建物とトラックや車に遮られて、広かったはずのストリートが細い一本道になってしまっている。
前方にはゾンビが一体。
一本道のど真ん中に座していることになる。
距離は12メートルほどだろうか?
他にゾンビがいなければ、なんとかなるか?
とリーシュは他にゾンビがいないか鋭くあたりを見回すが、一応見渡す限りではゾンビの姿はその一体だけだ。
ならばとリーシュは母親の救助を開始する。
先ほどはできるだけ音を立てないように脱出したが、よく耳を澄ませてみればあちらこちらから、
様々な音が聞こえる。
おそらくこのあたり一帯でゾンビによる混乱が起こっているのだろう。
であるならば、もう音を立てないようになどとは言わなくてもいい!
意を決して、母親のシートベルトを切断にかかるリーシュ。
慎重にナイフを切り進めれば、あっさりとシートベルトを切断することに成功する。
ドサッと母の身体が落ちてくるのを、怪我をしないように頭を庇って窓の外に引っ張りだすリーシュ。
女性とはいえ、大人一人の体重だ。
顔を真っ赤にしながら「ぐぬぅ」と踏ん張ってやっと母親を車から引っ張り出すことに成功する!
「母さん、母さん!」
再びの呼びかけに母はうっすら目を開ける。「うぅ…、リシュ…?」とかすれた声にようやく安堵するリーシュ。
詳しくはわからないが負傷の度合いは、額を少し切ったのであろう少量の出血、右肩を痛そうに身を捩ることから右肩の負傷といったところであろうか。
「とにかく、ここから逃げてどこかに身を隠さないと」
母が碌に身動きが取れそうにない以上、どこかに立てこもって救助を待つしかない。
しかし、立てこもる場所まで母を移動させられるかどうか、
リーシュは意識の無い母の身体をそっと起こした。ぐったりと力の抜けた腕を肩に回し、
背を向ける。
自分の背中にその体重を乗せると、一瞬倒れそうになるが、ふんばって耐える。
リーシュは今世のアメリカ人の成長度合いに感謝していた。
前世では小学校中学校でまったく背が伸びず、いくら食べても横に伸びるばかりだったが、
今世では違う。
現在12歳のリーシュの身長は既に162cm、母の身長163cmに僅かに及んでいないものの
体重は既にリーシュの方が僅かに上だろう。
「いける!」
リーシュは背負った母親の位置を改めるように、ヒョイっと軽くジャンプするかのよな動作で背負いなおす。
途中でずり落ちないように母の腕を自分の肩に回し、切ったシートベルトで母親を自分に縛り付けるように回す。
胸の前で硬く結び、ぐっと引き締めると母の命の重みが背中にずっしりと食い込んだ。
ゆっくりと、ゾンビの横を気付かれないように移動し始めるリーシュ。
昼すぎに自宅を出発してからどれほどの時間が経ったのか定かではないが、
既に辺りは薄暗い闇に飲まれ始めており、街灯とあちらこちらから上がっている火の手が
辺りを照らしている。
街灯に照らされたゾンビの姿は、無残に食いちぎられた肩口と、ボロボロの服、抵抗しすぎて剥がれたであろう両手の爪、そしてヌラヌラと赤く光る口元に、ランランと濁った瞳がユラユラと揺れる。
(ウブッ)
っと思わず吐きそうになる口元を必死に押さえつける。
既にゾンビの背後6m程の位置にいる。
ここで吐いてしまえば、流石に音で感づかれるだろうと、気合で吐くのをこらえる
靴の底から伝わってくる感触が、やけにリアルに感じられる。
ガラスの破片も、転がっている車のパーツも、へし折れた小枝も、今はまるで地雷のように思えた。
音を立てたら終わり、そう思うだけで足が棒のように固くなってしまう気がする。
リーシュは息をひそめて、足を一歩ずつ、ゆっくりゆっくりと運ぶ。
肩に背負った母の手が擦れる音さえ恐怖だった。
――あと少し!
心の中で自分を励ますように言い聞かせて、足を延ばしたその時だった!
「ぅぁぁぁぁぁ」
不気味な声を上げながら、食事に夢中になっていたはずのゾンビがフラりと立ち上がる。
ユラユラと緩慢な動きで立ち上がるその動きが、やけに素早く見える。
薄暗い闇の中に浮かぶ濁った2つの瞳に射抜かれて、背筋にツーっと一筋冷たい汗が流れるのを感じる。
「クソっ!どうして見つかったんだ!まさかそのなりで鼻まで利くのか⁉」
悪態を付きながらもリーシュは今出せる全力のスピードでゾンビの横をすり抜けようとする。
恐怖でグチャグチャになってしまった走り方で、転びそうになりながら駆け出す。
どのみち、こいつをやり過ごさなければ、どこにも行くことができないからだ。
あと3m!
もう少しですり抜けられる!と思って足を速めるリーシュに視界の端に何かがチラリと映った。
瞬間、リーシュはその正体が何か判別する前にバッと後ろに飛びのいた!
視界の端に映った何かに対して、猛烈に嫌な予感がリーシュを襲ったからだ。
結果としてその判断は正しいものであった。
「に、2体目!」
「…ウ、ウゥゥゥゥ...」
唸り声とズルズルと足を引きずる足音。
あんなに確認したはずなのに現れた2体目のゾンビの姿に心臓が壊れそうなくらい鳴り響くのを感じる。
ここで...終わり...
そんな言葉が脳裏を過る。
あまりの恐怖に膝が笑ってしまう。
ここであのゾンビに掴まれて、一度でも噛まれてしまえばゲームオーバー。
自分も母も、あの醜い化け物のような姿で、朽ち果てるまでさまよい続けることになってしまうだろう。
心の中に広がるのはどうしようもない絶望だった。
でも――
「ふざけるな...!こんなところで終わってたまるか...!」
リーシュは奥歯を噛み締め、手足を震わせながらも、ゾンビを睨みつけた!
ここで終わるわけにはいかない。
背に伝わる母の命が、リーシュのくじけそうな心を奮い立たせる。
ゾンビがそのボロボロの手をゆっくりと伸ばしてくる。
後ろにも1体目のゾンビがいる以上、後退することは絶対にできない。
リーシュは息を止め、一気に駆け出した!
ゾンビの腕が宙を切る。
建物の壁に挟まれて、ギリギリの間合い。
背中の重みにバランスを崩しそうになりながらも、必死に足を動かす。
スッと、ゾンビの指先がリーシュの頬を掠める。
氷雨のような冷たさ、人の形をしたものの温度ではない。
「っぐ!」
引っかかれたわけではないが、ドッと冷や汗がまた出る。
が、気にしている場合ではない。
リーシュは足を止めずにそのまま走った。
後ろでゾンビがこちらに方向を変えているのが分かる気がする。
――追ってくる!
でも、
「俺の――勝ちだ!」
リーシュはゾンビを避けた先にあった車のボンネットに足を掛けた。
ゴンゴン!と響く足音を無視して、車の上から更に上に手を伸ばす!
そこには、非常階段のはしごが伸びていた。
普段は届かない位置にあるが、車の上からなら――!
「とどけぇぇぇぇ‼‼」
ガシっと、リーシュの両手は確かに非常階段へと続くはしごに手をかけていた。
声を出すのも苦痛だと言わんばかりに、必死に足もはしごにかけ、身を階段の上に投げ出す。
「たす――かった...」
下ではゾンビがうめき声を上げながら、車を叩いていた。
おやー?
なんか、火事場の馬鹿力的に一時的に冷静になっているだけなのに
リーシュ君がすごい有能に見える。
うーん、描写が下手くそですなー
まぁここまで読んでくれた読者の皆さんなら、
主人公君がこんなできる男じゃないことは分かっているでしょう!
それではまた次回~