奈落の深層にアタックを開始するフリン達。
しかしながらサムライ衆の膿はまだ出し切れていませんでした。
そして原作では以降4Fまで転落人生を送る事になるナバールの運命が、此処で変わります。
やはり武器を変えるとかなり戦いにくいな。そう思いながら、僕はうめき声を上げる岩みたいな奴から槍を引き抜いていた。
槍が軽いから威力を出し切れない。
重量級の悪魔が相手だと、徒手空拳の方が良いかも知れないな。
岩みたいな奴が倒れる。
バロウズによると妖精スプリガン。
宝物を守るような逸話があるらしく、世界中に似たような存在の伝承があるそうだ。世界中といわれても、よく分からないが。
ナバールが伸びているのを、ピクシーがうんざりした様子で治療する。
だけれど、ワルターよりでっかい岩の塊みたいなスプリガンにぶん殴られて。それで気を失っているだけで済んでいるのだ。
はっきり言ってかなり力が上がっている。
もう少しで、いちいち守らなくても良くなると僕は見ていた。
目を覚ますと、ナバールは逃げだそうとするけれど、即座にワルターが首根っこをひっつかむ。
情けない声を上げるナバール。
その間に、イザボーとヨナタンが先を見てきてくれていた。
「フリン、この先は迷宮が極めて簡素になっているようだ」
「簡素?」
「岩肌が剥き出しでしてよ」
そうか。
だとすると、奈落もそろそろかなり深い階層、と言う訳だ。
悪魔がどんどん強くなってきているのは分かる。ただ、キチジョージ村で交戦した、リリスと思われるあいつがエキドナと呼んでいたような桁外れのはいない。
ただし僕もとんぼちゃんがないので、新しい槍が出来るまでは、徒手空拳と、支給品のこの槍でやっていくしかない。
この槍もかなりの業物なのは分かるのだけれど。
僕の戦闘には致命的にあっていないのだ。
「それでどうする。 もう少し進むか?」
「ま、まだ進むのか!」
「そうだね。 物資は大丈夫そう?」
「今の僕達の力なら、まだ傷薬はもつはずだよ。 それに……」
ヨナタンが引き連れている悪魔。種族天使。
天使というのは、神の御使いらしいのだが。それも一応は悪魔に分類されるようだ。
数体の天使は、いずれもが回復の魔術をとても得意としていて、支援役としては大変頼りになる。
アークエンジェルという鎧姿の天使は、剣や槍を振るって悪魔と勇敢に戦うし。
天使達はヨナタンと相性が良いのか、全幅の忠誠を誓っているようだ。
斥候などもこなすし。
命を落とすのも全く怖れていない。
ただ、一度配下に加えた悪魔は、マグネタイトを消耗するが、死んでも復活させる事ができる。
それも絶対では無いとバロウズは言っていたのだが。
それでも、今まで復活させられない事態は起きていなかった。
「少しだけ様子見したら戻ろう。 今は別に無理をする時じゃない」
「分かった。 ナバール、立つんだ。 君はサムライの名家の出だと自慢していただろう。 先祖がそんな姿を見たら嘆くぞ」
「分かっている癖に。 私の家は、昔は高名なサムライを出していたさ。 だが先祖の武名に胡座を掻き、蓄えた金に溺れて、どんどん堕落していった。 父だって一定の勤務をこなしたら、すぐにサムライを引退した。 殆ど悪魔とだって戦わなかったらしくて、それで……」
「それを情けないと思うなら、君が汚名を晴らすんだ。 貴族であると言う事を誇りにしたいのなら、武器なき民が泣いているのを見逃すな。 力無い者が嘆いているなら手をさしのべろ」
立派なことだ。
みんなヨナタンみたいなラグジュアリーズだったら、あんな腐れサムライやラグジュアリーズは少ないだろうに。
いずれにしても、奥に出て。
僕はへえと呟いていた。
確かに岩肌が剥き出しになっている。
今までは大きな建物の中という感じだったのに。其処は既に、洞窟の中という雰囲気である。
家の近くにあった洞窟は小さくて、こんな凄い広さじゃなかった。
上の方を飛んでいるのは蝙蝠だろうか。
いや違う、あれは悪魔だ。
大きすぎる。
バロウズに悪魔の実力を調べて貰う。僕でも勝てる相手らしいが。
ざっと見る限り、足場が悪すぎる。
これは彼方此方歩き回るには、ちょっと今回は準備が足りないか。
滝があって、下に向けて水を流している。でも、水そのものは奈落の中の水たまりで止まっているようだ。
しかし溜まった水は何処に向かっているのだろう。
しばらくその辺りを見て、背筋にぞくりと悪寒を覚えていた。
いる。
とんでもないのが。
恐らくあれが、最深部の悪魔だ。
いつの間にか、最深部の悪魔を、気配で察知できる程の距離まで来ていたと言う事だ。
「撤退。 今日は引き上げるよ」
「うん、どうしたんだ」
「いる」
「!」
ワルターが、僕の言葉の意味を即座に理解したようだった。
いずれにしても、しばらくはこの辺りの悪魔を相手に力をつける。
そして、あの奥にいる奴を斃せる状態になったら、それで奥に進む。それでいいだろう。
焦っても仕方がない。
あれだけの事を出来る悪魔だ。ユリコと名乗っていた奴は。
今無理矢理突貫しても、返り討ちにあうだけだろう。
悔しいが、一歩ずつ力を蓄えながら行くしかないのだ。
戻ると聞いて、こわごわ滝を見ていたナバールが、心の底からため息をついていたようだ。
僕は帰路も気を付けてと言いながら、バロウズにナビを頼む。
そして五層まで戻った時に、それは起きていた。
突然、辺りの空気が変わる。
ナバールがぽかんとしている中、皆が備え。悪魔を即座に全部呼び出していた。
僕の末の子を最近は出すようにしている。
少しずつ信頼関係を構築したいと思っているからだ。
僕は槍を構えていたが、考えを変えて、槍を背負い直す。徒手空拳の方が、この気配相手ならいい。
辺りにはうねうねと蠢く茨。
奥には、うめき声を上げるサムライが数人。
あれは、ナバールに何か吹き込んでいた連中だ。
「マスター。 悪魔の領域に踏み込んだようよ」
「領域……」
話には聞いている。
悪魔は強くなってくると、自分の領域を作り出して、其処に閉じこもることがある。
それは悪魔のエサ場であり、悪魔に都合良く作りだした自分用の世界なのだと。
つまり領域を作り出すような悪魔はただでさえ強い。
それが更に強くなると言う事だ。
サムライ数人は乱暴に茨で拘束されていて、こっちを見て悲鳴じみた懇願をしてくる。
「た、助けてくれ……!」
「先輩達、確か奈落攻略ではなかったッスよね。 何をしに此処に?」
皮肉混じりにワルターが聞くと。更に締め上げられたようで。先輩サムライが悲鳴を上げていた。
まあ、分かりきっている。
帰路で疲れている僕らを奇襲して痛めつけるか、或いは悪魔の仕業に見せかけて消すつもりだったのだろう。
或いはナバールもそれに巻き込むつもりだったのだろうが、僕が連れ出したので出来なかった。
ラグジュアリーズは血で血を洗う権力闘争に血道になっているとヨナタンからもイザボーからも聞いている。
ということは、次期当主のナバールが消えてくれれば、それで都合が良かったのかも知れない。
ナバールは完全に恐怖で腰が抜けているようだ。
まあ、それもそうか。
力がついてきているのだ。
この領域の主の悪魔がどれだけ手強いか。嫌でも理解出来るだろう。
「ナバールを守って」
「はい」
末の子に指示。
末の子は、既に悪魔リリムの姿で行動するようになっている。僕には相当負い目を感じているらしく、非常に献身的だ。
どちらかというとキチジョージ村で大挙して襲ってきた邪悪な方がリリムとしては普通なのだろうが。
末の子は、僕に危機を伝えてくれて。
それでたくさん人が助かった。
だから僕は、末の子は恨んでいない。ただ感情として憤りはどうしてもある。だから、少しずつ関係を改善したいのである。
奥から、茨が襲いかかってくる。まるで大蛇だ。
即応した僕の悪魔妖鳥コカクチョウ。翼を持つ経産婦の姿をした悪魔だ。死産した女性がなる悪魔であるらしい。
それが、火焔魔術で応戦。イザボーの手持ちの悪魔もそれに習い、襲い来る蔦を瞬時に焼き切る。
奥からケタケタと笑う声。
そして、ずるずると、巨大な花が此方に来る。花の中からは上半身裸の女性が姿を見せていて。蠱惑的な体を見せつけていた。
バロウズが解説してくれた。
「妖樹アルラウネよ。 マンドレイクと言われる存在の近縁種で、本来はここまで強力な悪魔ではないわ。 しかし領域内にいる以上、生半可なアルラウネではないわ。 気を付けてマスター」
「分かった」
槍に手だけは伸ばしておき、態勢を低くする。
妖樹というのは、植物の悪魔でも、特に邪悪な存在であるらしい。アルラウネは根を引き抜くと即死するような金切り声を上げるが、根が何にでもきく霊薬になったり。或いは人間を騙して貪り喰う恐ろしい女の悪魔なのだとか。
なんだか複数の性質がごっちゃになっているような気がするが、いずれにしても植物の悪魔だ。
僕は身内で決めているハンドサインを出すと。即座に動いていた。
「随分いきがいいエサだこと。 まとめて養分を吸い尽くして、私の美しさの肥料にしてやるわ」
「肥料になるのはお前だオラァ!」
突貫するワルター。大剣で、右左と蔓を切り払う。だが、余裕綽々のアルラウネ。天井からも床からも、茨が大量にワルターに襲いかかる。
それだけじゃない。
いつのまにか床も壁も全て茨になっている。そして、前後左右全てが茨となって襲いかかってくる。
そうだろうな。
こいつに都合がいい空間なんだから。
だが、こっちだって戦力が上がっている。
ヨナタンの天使達が、光の魔術を放ち、剣を振るい、次々と茨を切り払う。イザボーはその場で迫る茨を華麗な剣技で斬り伏せつつ、周囲を悪魔に任せて火焔魔術で焼き払う。一番派手に暴れるのはワルターだ。茨を強引に砕きながら、アルラウネに突貫。アルラウネが口を引きつらせると、大量の茨をワルターに仕向ける。
「人質がどうなってもいいのかしら?」
「しらねえな」
「そう。 じゃあ握りつ……」
最後まで言い切ることは出来なかった。
アルラウネの背後に既に僕が回り込んで、その胸を後ろから貫いていたからだ。
この槍はそれほど僕の武技にはあっていない。
だから体術主体でいく。
体術といってもそれは殴る蹴るだけを意味しない。
例えば今やったような、歩法や移動を工夫し、味方の陽動を利用して。相手の死角を取る。
僕はそのまま、アルラウネをズタズタに切り裂く。
悪魔が相手だ。
心臓や頭を潰した程度で死ぬとは限らない。ましてや此処は相手に都合がいい空間なのだ。
花を完全に粉々に切り裂いて、そのまま渾身の力で踏み砕く。
ごおんと音がして、茨の床に衝撃が走る。
それで、飛び出してきたのは、人型のおぞましい根の塊だ。全身から血をまき散らしながら、それが巨大な口を開こうとするが。
皆の悪魔が一斉に火焔魔術を叩き込む。
アルラウネの逸話。
人を即死させる声。
本来は人が引き抜いた時に発するらしいけれど。いずれにしても、やらせるわけにはいかないのだ。
全身が瞬時に炭になったアルラウネ本体が崩れると。
辺りがもとの石造りの地下に戻る。
悪魔の領域が晴れた。
つまり、悪魔が死んだのである。
相応の量のマグネタイト。流石にあのエキドナという悪魔のものほどではない。彼奴あれでも不完全だったらしいし、万全で本調子だったら絶対に勝てなかっただろう。それが、こう言うときにも思い知らされる。
運が良かっただけだ。生きているのは。
倒れている先輩サムライ達は泡を吹いて転がっている。やりとりもバロウズが記録している。逃げようがない。
それでももしかしての事もある。
縛り上げると、全員をワルターの悪魔が抱え上げていた。
ナバールが青ざめながら、その有様を見て呟く。
「わ、私はひょっとして、命を拾ったのだろうか……」
「どうだろうね。 ただマグネタイトを連続して吸収しているし、多分ラグジュアリーズ出身って事に胡座を掻いて後ろで偉そうにしているサムライよりは強くなっているんじゃないのかな」
「そ、そうか……」
「後はその意志薄弱をどうにかしなさい。 そうしないとせっかく強くなっても力の持ち腐れでしてよ」
元婚約者にこっぴどく言われつつも。
ナバールは、どこか寂しそうだった。
やっと自分の非力さと、自分をそそのかしていた連中の醜さ。それに、立場に胡座を掻いていた愚かしさに気付いたのかも知れない。
ともかく、戻る。
恐らく奈落の主であり、ケガレビトの里とやらの門番でもあるらしい悪魔の気配は見つけたのだ。
ホープ隊長に連絡をいれないとまずい。
そのまま、出来るだけ急いで戻る。
帰路で凶悪な悪魔に遭遇しなかったことだけは良かったかも知れない。だが一度、サムライがゾンビ化したものと遭遇して、いたたまれなくなった。
此処で命を落としたサムライは結構いるということだ。
見かけより強くても、所詮は悪魔が動かしている死体。
即座に撃ち倒して、それでおしまいだ。
ガントレットは回収しておく。
バロウズが、データを回収したと言っていた。
この人がどうやって命を落としたのか。どんな悪魔の手にかかったのか。
見た感じ、一日二日前に死んだ様子はない。
だとすると、年単位前に殺されて、ずっと彷徨っていたのだろう。
死体はその場で火葬するが、身に付けていた装飾品の類は持ち帰る。ひょっとしたら、遺族がいるかもしれない。
ならば、それだけでも帰してあげたい。
ワルターはこういうのに対して、若干冷酷だ。
だけれども、ワルターが認めてくれているらしい僕が、率先してこういう行動をしているのを見て、少しは心も動くらしい。
遺体を踏みにじるような真似はしなかった。
それだけで、僕には充分だ。
奈落を出て、ホープ隊長に全て話す。奈落を出ても気を失ったままの先輩サムライ達に、ホープ隊長は激怒。
水をぶっかけて叩き起こすと。
飛び起きた彼等を引っ張って行かせた。
この間ギャビーという女司祭が厳しい裁定を下していたこともある。それと似たような事どころか、更に悪辣な闇討ちを目論んだ彼奴らだ。
多分サムライとしての資格は永久剥奪だろう。申し開きなんか、あいつらのガントレットにいるバロウズが全部証言するだろうし、無意味だ。
休憩を入れる。
ナバールは咳払いすると、僕達を見やった。
「わ、私は、これから一人で奈落浅層で鍛え直すとする」
「どうしたの」
「力不足は嫌と言うほど分かった。 それに、私はあの先輩達と共謀して、君達を罠に嵌めるべきではないかとさえ思ってしまっていた。 私はサムライの名家出身者として恥ずかしい。 だから、少しでも先祖に恥じない存在になりたい」
ナバールにはガストンという弟がいるらしい。
良く出来た弟で、父はラグジュアリーズとして甘いとか酷評しているらしいが。ナバールには良く懐いてくれていて。とても可愛い弟なのだそうだ。
そして、そんな弟は正義感が強くとても優しいらしい。
ナバールは、自分の行動が。先祖だけではなく、ガストンにも顔向け出来ないと顔を下げながら言った。
「今まですまなかった。 とくにフリン、ワルター。 十六分隊は伝説に残るサムライ達に勝るとも劣らないと今やっと分かった。 ヨナタン、私は君を先代の威光を借りる狐だとずっと思い込んでいた。 イザボー。 君の事を、僕みたいな優良物件を振った愚かな女だと心の底で軽蔑していた。 しかし真に軽蔑されるべきは、ラグジュアリーズの特権に胡座を掻いていたあの先輩達であり、そして誰よりも私自身だ。 許してくれ」
土下座される。
僕はため息をつく。
別に恨んでなんかいない。
それに、ナバールはあの時、一緒に殺されかけたのだ。
一線を越えた挙げ句に、悪魔のエサになりかけたあの情けない先輩サムライ達とは違う。
寸前で踏みとどまれたのだから、そんな風に謝る理由もない。
「ナバール、僕は気にしていないよ。 いや、違う。 君に言うべきはこの言葉だ。 僕は君を許すよ」
「……俺もだ。 見直したぜ。 力が足りなくても、こんな風に心を入れ替えられるんだって、初めて知ったよ。 ラグジュアリーズは特権に胡座を掻いたカスしかいないってサムライになるまではずっと思っていたが、ヨナタンやイザボーをみて違うって思い始めていた。 それで、今目の前で変わる奴を見た。 だから、俺もお前を許す。 だけど次は無いからな」
ちょっと冗談めかしてワルターが言う。
そして、もう一度済まないとナバールは言うのだった。
顔を上げたナバールは涙を乱暴に拭うと、一から鍛え直しだと大きな声で叫んで、大股で歩いて行った。
これでナバールは、きっと一人前のサムライになる。
弟というと、多分成人の儀でナバールと僕達を見ていたあのちいさな子だろう。
あの子がナバールを慕っていて。
それが改心のきっかけとなったのは、それはそれで良い事だと思う。
もう一度嘆息する。
一度ホープ隊長の所に報告しに行く事にする。
奈落深層には非常に危険な、領域まで張る悪魔がいる事がよく分かった。あのアルラウネくらい、単騎で斃せるくらいにならないと。主と言われる強敵には、勝てない可能性が極めて高い。
四人でホープ隊長の所で報告する。
ホープ隊長は、あの先輩達を首にするべくギャビーに報告書を書いていたが。
主の気配について話すと、顔を上げていた。
「主の気配か。 それが分かるようになったんだな」
「前からある程度はわかりました。 ただあの主は、恐らく気配を意図的に周囲にばらまいていると思います」
「そうか。 いずれにしても彼処まで到達出来たというだけで立派だ。 私も到達は何度かしたことがあるのだが、あの気配を前にして撤退を選択した。 もう少し鍛えてから挑むというのなら止めない。 お前達は極めて有望だ。 勝てる準備を整えてから挑め。 他の奈落攻略班にも話は通しておく。 くれぐれも他の班より先に倒そうなどと思うな。 確実に勝てる状態になってから挑むようにな」
「はっ!」
敬礼する。
ホープ隊長も彼処まで行っていたのか。
そしてホープ隊長の実力なら、彼奴の気配もわかった、と言う訳だ。
いずれにしても、奴は極めて強大な悪魔だ。不完全体のエキドナとやらと匹敵するかもしれない。
これからもう一度あの辺りまで潜って、悪魔を倒し、また悪魔を仲間にして。更に悪魔合体で強力な直衛を揃える。
そう皆で話し合う。
それから数日は、奈落に潜って、ひたすらに技を錬磨した。
僕としては、頼んでいる槍が出来上がるまで、無駄に時間を使わないという意味もある。
それに何より。
言いたい放題やりたい放題をしたリリスを叩きのめすために、ケガレビトの里までは下りなければならない。
まあ、あの黒い奴がリリスなのかはほぼ確定であっても事実かは分からないが。
ともかく、奴を追うためには。
高い壁を、越えなければならないのだから。
ナバールの堕落フラグ、粉砕っ!
こうしてナバールは、サムライとしての真の一歩を踏み出したのでした。
なおナナシくんが弱体化することはありませんのでご心配なく。
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