桃桜の魔王   作:グレンリアスター

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教室

「うわ~!」

 

 教室に入った私は、目を輝かせた。

 すっごい~!ウマ娘がいっぱい!!

 やべ~、興奮が止まらないよ!!

 

「あ、ウララちゃん。おはよ~」

 

 わたしに声を掛けてきたのは、優しそうなウマ娘。

 ブルネットのボブカットに白い前髪。

 白色の三つ編みハーフアップのエクステ。

 右耳には青いリボンが付けてあった。

 

「スペシャルウィーク!」

 

 やっべー、生で初めて見た!

 これがスペシャルウィークか!

 こんなに可愛いなんて反則だろ!!

 

「ど、どうしたの?大声で私の名前を呼んで!」

「あ、ごめんごめん。今日のわたし、最高の夢を見たからテンション高いんだ!ウララ~」

 

 わたしがなんとか誤魔化していると、今度は薄い緑髪のウマ娘が近づいてきた。

 

「あはは~ウララは今日も元気だね~」

「あ!セイウンスカイ!!」

「うわっ、ビックリした……本当に元気だね」

 

 わたしの興奮した声で驚いたセイウンスカイが、身体をビクッと身体を震わせる。

 クッソ、どうしよう。

 死ぬほどかわいいんですけど!?

 やっべどうしよう……興奮が止まらな過ぎて、

 

「ぶっ!」

「え!?は、鼻血!?」

 

 あまりにも興奮しすぎたせいで、わたしの鼻から血が流れた。

 大量の血が床を赤く染める。

 

「ちょ、ティッシュティッシュ!!」

「鼻を抑えて!」

 

 慌て出すスペシャルウィークとセイウンスカイ。

 慌てる彼女達も可愛い~。

 

「だ、大丈夫。ちょっと……嬉しすぎて鼻血が出ただけだから」

 

 鼻を抑えながら、わたしは血を止める。

 

「とりあえず私が床を掃除するから、保健室に行ったら?」

「だ、大丈夫。少し休めば止まるから」

 

 わたしはスペシャルウィークことスぺちゃんと一緒に、床を掃除する。

 数分が過ぎた後、鼻血はようやく止まった。

 少し興奮を抑えないとね。

 

「え~と、確かわたしの席はここだったはず……」

 

 わたしは自分の席に座った。

 その時、

 

「お、おはよう。ウララちゃん」

 

 隣から気弱そうな声が聞こえた。

 こ、この声は……まさか!

 隣に視線を向けたわたしは、目を見開く。

 わたしの視界に映ったのは、一人のウマ娘。

 小柄な体躯に大きなウマ耳。

 前髪で隠れた右目。

 紫色に輝く左目。

 外巻きの黒鹿毛のロングヘアー。

 そして蒼いバラが付いたミニハットを頭に乗せている。

 守ってあげたくなるような可愛らしさを持つ彼女は……、

 

「ライスシャワー」

「う、うん……そうだよ?」

 

 今、私は……あの最高にかわいいライスシャワーが目の前にいる。

 目の前に!いる!!

 

「ぶっ」

「う、ウララちゃん!?」

 

 また興奮して鼻血が出ちゃった。

 でも仕方ないじゃん。

 こんなの鼻血が出ちゃうよ。

 興奮なんて止められないよ。

 

「だ、大丈夫……ちょっと……嬉しすぎて死にそうなだけだから」

「それ大丈夫じゃないよね!?」

「大丈夫だから、安心して……ライスちゃん」

 

 鼻血をなんとか止めた後、私は……心から神に感謝をした。

 ありがとう神様!

 ウマ娘の世界に転生させてくれて!!

 わたし、頑張るから!

 頑張ってハルウララをやるから!!

 

「よ~し!頑張るぞ~!」

 

 

 




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