桃桜の魔王   作:グレンリアスター

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デート

 スピードを重視したトレーニングを始めてから数日が過ぎた。

 白雪トレーナーはわたしのことを考えて、無理のないトレーニングメニューにしてくれたおかげで頑張れている。

 そして……待ちに待った日曜日がやってきた。

 

「う~ん……緊張してきた」

 

 ドキドキしながら、トレセン学園の門の前で私は白雪トレーナーを待っていた。

 今日は制服ではなく、私服を着ている。

 ただ……子供が着るような服しかなかったから残念。

 もっとオシャレな服とか着たかったよ。

 なんでオーバーオールなんだろう。

 子供っぽいよ、マジで。

 

「ウララさん」

 

 わたしの耳に愛する人の声が聞こえ、振り返る。

 視線の先には、おっぱいを揺らしながら近づいてくる白雪トレーナーがいた。

 服装はいつものだらしない白いジャージ姿。

 

「ごめんね、待たせちゃったね」

「ううん。ぜんぜんだよ。それより、トレーナー!早く行こう!」

「そうね」

 

 わたしは白雪トレーナーと一緒にデートを始めた。

 

「で、どこ行くの?」

「実はもう決めているんだ!」

 

<><><><>

 

 最初にやって来たのは、ショッピングモール!

 しかもただのショッピングモールではない。

 美味しい料理店や映画館があるスーパーショッピングモール!!

 ここで白雪トレーナーとショッピングしたり、ご飯を食べたりする!

 我ながらいい考え。

 

 ショッピングモールの中には多くの人やウマ娘がおり、買い物を楽しんでいた。

 

「トレーナー……どこか行きたい場所はある?」

「う~ん、そうだね……あ!なら、あそこに行きたいかな」

「あそこ?」

「スポーツショップだよ」

「スポーツショップ?」

「うん。ウララさんに合ったシューズを買おうと思ってね。これからの練習やレースのためにも、必要だし」

 

 この人は……わたしのことを考えてくれているんだ。

 どうしよう……好き。

 

「じゃあ行こう。スポーツショップに!」

「ええ、そうしよう」

 

<><><><>

 

 スポーツショップでわたし専用のシューズを買ってもらった後、今度やってきたのは本屋。

 その本屋で白雪トレーナーは真面目な顔で、本を選んでいた。

 彼女が選ぶのはレースの走り方やトレーニングの本ばかり。

 

「今度は本?」

「うん。ウララさんの能力を上げるためにどれがいいか探さないとね」

 

 本当……この人はわたしのことを考えてくれている。

 すっごく嬉しいな。

 

<><><><>

 

 本を買い終えた後、わたしたちはフードエリアで食事をしていた。

 白雪トレーナーとわたしが頼んだのは、ハンバーグ定食。

 ソースが濃厚で、肉汁が口の中に広がる。

 う~ん……おいしい~!!

 

「ふふふ、ウララさん……口にソースが付いているわ」

 

 白雪トレーナーはハンカチでわたしの口を優しく拭く。

 微笑みを浮かべる彼女を見て、わたしは顔が熱くなるのを感じた。

 

「ありがとね……トレーナー。デートしてくれて」

「い、いいえ。私も楽しめたわ。ウララさんといると心が温かくなる」

「本当?」

「ええ」

 

 その言葉を聞いて、わたしはホッと安堵した。

 よかった……わたしのデートに付き合わせて大変だったかなって思ったけど……楽しんでくれたんだ。

 

「ウララさん……時間がある時はまたデートしよう」

「いいの!」

「ええ」

「やった~!」

 

 わたしは思わず喜びの声を上げてしまった。

 嬉しい!またトレーナーとデートできる。

 

「ウララさん。もう少しトレーニングした後……レースに出よう」

「え?レース?」

「うん……どう……かな?」

 

 少し不安そうな顔で尋ねる白雪トレーナー。

 そんな顔しないでよ。

 わたしは白雪トレーナーがレースに出てほしいって言ったら、ちゃんと出るよ。

 

「やる!」

「ほ、本当?」

「うん!楽しいレースをしてみせる!」

 

 勝っても負けても笑顔でレースをする。

 それがハルウララだからね。

 だから、

 

「レースの時は応援してね!」

「も、もちろんだよ」

 

 微笑みを浮かべる白雪トレーナー。

 ああ、もう……本当に好き!

 初めてのレース、気合を入れるぞ~!!




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