この異常な空間を見て周り分かった事をまとめてみようと思う。
まず、この場所はキヴォトスという学園都市らしい。ここキヴォトスには大まかに3種類の人種がいる。一種類目は、見た目は機械の人型実体、二種類目は二足歩行動物、最後に頭に天使の輪っかのような物をつけた女の子たちだ。
なんというか、あらためて見たら
話が逸れた。そんなことより一番驚いたことは、ここキヴォトスでは銃の携帯が容認されている事だ。路地裏でいきなり銃を突きつけられてカツアゲにあったのは流石に驚いた。まあ、頑張って無力化した。
これで、はっきりした事はここは財団が管理している場所ではないという事だ。彼らが管理すべき存在に銃のような危険物を与えるとは思えない。
次に、このキヴォトスでは学校とは国のような物らしい。その学校が所持している土地の自治権が認めているようだ。
その他にも、連邦生徒会やシャーレなどについて調べた。
ここに来てから、自分に常識とはかけ離れた現実に眩暈を起こしそうになる。もしや、ここは違う世界か何か何かなのではないだろうか。
集められそうな情報はあらかた集めたがこれから、何をするかが問題だ。
当面の目的は、帰る方法を得る事で大丈夫そうだな。あと、ここに使えそうな技術があれば持って帰ろう。
少し不安になる。
不安になった時にいつも思い出す、常に忘れてはならない入社式で言われたあの言葉。
一つ、技術に
一つ、技術に
一つ、技術に
聞いた当時から自分の中の指針としている言葉を思い出し、心を引き締める。
まずは、拠点を探すことから始めよう。
といっても何処かいい場所はあるだろうか。幸い引っ越しくん5号の中に製品を作ることができる機械はあるし、廃墟を拠点に改造すればいいか。
情報を調べていた時にたまたま見つけた廃墟に向かう。
◇
ふぅ〜、なんとか無事に到着した。
途中、不良たちの抗争に巻き込まれそうになったが、なんとか隠れながら目的地である廃墟に行くことが出来た。
ここの治安悪すぎだろ!!
いや、今は愚痴を言ってる場合じゃない。とりあえず、まだ壊れてない使えそうな部屋を探す。
・・・・・・・・・・うーん、ここが良さそうだな。一通り、廃墟を見て回ってみたが、ここが一番、拠点に向いてそうだ。
俺は『引越しくん5号』を開き、中から制作に必要な機器をどんどん取り出して行く。
数十分後
よし! これで拠点完成だ。
あとは、ここを隠すだけだな。ポケットから俺が普段から愛用している開発品『いんびじぶる』を取り出す。ちなみに、見た目は玩具のプラネタリウムの機械に似ている。
『いんびじぶる』を起動すると部屋の中が淡い光に包まれる。これで、この拠点は周りから見えなくなった。
ふぅ、疲れた。
今すぐにでも横になって眠りたいが、残念ながらまだやることがある。
パソコンを起動し、インターネットに接続できるか確かめる必要がある。このパソコンは改造して、ルーターに接続しなくても直接ネットに繋げられるようにしているが、ここではどうかわからない。
街を見た限りスマホを使っている奴がいたのでインターネット自体はあると思うが、それが俺の知っているインターネットとは限らない。
まあ、そこらへんは接続できるかを確かめたら分かるだろ。
とりあえず、いつもに方法で接続を試してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・繋がった!?
本当に繋がった!! 少し諦めていたが、まさか本当に繋がるなんて。
ここの技術は、日本とほとんど変わらないようだ。しかし、これは嬉しい誤算だ。これで情報も集められるし、お金も稼げる。
ネットが繋がって安心した俺に、眠気が一気に襲いかかってくる。
寝袋を広げて床に横になる。
まあ、色々な問題は明日考えよう。
そうして、俺の意識は深く沈んでいった。