ts転生者、脳を灼く   作:Y.Y@TSスキー

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9話 探索者協会池袋支部

 

「着いた……」

 

 

 

俺は池袋にあるダンジョンに併設している探索者協会池袋支部の前に立っていた。

 

 

 

愛刀夜桜の入った刀袋を手に持ってバッグを背負い、目深く被った帽子とマスク。前世なら余裕で捕まってるな。

 

 

 

このまま突っ立っててもしかたないので自動ドアをくぐり中へ入る。内装は市役所みてぇな感じ。

 

ただ鎧着たやつとか槍やらなんやら様々な武器で武装したやつらがそこらにいて中々ファンタジーしてる。

 

ちょっと現代風味にアレンジされてるけどね。おしゃれなモン○ン武具って感じ。

 

 

 

登録どこでしたらいいんだろ。俺は総合受付のおばちゃんに声を掛ける。

 

 

 

「おはようございます…探索者登録をしたいのですがどうすればよろしいですか?」

 

 

 

「はいおはようございます、新規登録は3番の窓口です、身分証はお持ちですか?」

 

 

 

「学生証と帯刀許可証があります」

 

 

 

「結構です、でしたら先に後ろにある登録書類を記入してからお向かい下さい」

 

 

 

「分かりましたありがとうございます」

 

 

 

頭を下げて後ろに行き必要書類を記入する。まんま役所のシステムだけど業務の効率化図ると結局こうなるのかな。…うし、書き終わった。んで3番窓口どこだ?うわ、滅茶苦茶混んでるやんけ!

 

 

 

視線の先には待機用の椅子どころかスマホを弄りながら立って待つ若者の群れ。

 

まぁ春休みだしなぁ……時期的に新卒やら大学生も混じってそう。とりあえず発券機を押して番号を発行し、顔を伏せて隅っこの壁にもたれてスマホをいじる。

 

 

 

んで動画見ること約15分。

 

 

 

『67番の番号札をお持ちのお客様、3番窓口へお参り下さい』

 

 

 

お、呼ばれたわ。3番窓口の電光版に67と表示されている席へ向かい番号札を職員のお兄さんに渡して書類を置く。

 

 

 

「お待たせ致しました、探索者としての登録と言う事で…はい書類預からせて頂きますね、本日身分証等はお持ちでしょうか?」

 

 

 

「学生証と帯刀許可証があります」

 

 

 

「失礼ですが確認させて頂いても大丈夫でしょうか?」

 

 

 

財布から帯刀許可証と学生を出して渡す。

 

 

 

「はいありがとうございます、では書類と並行で確認していきますね…ええと名前は橘柚希さんで、住所は東京都…清瀬市にお住まいのこちらの住所でお間違えありませんか?」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「ありがとうございます…では学生証と帯刀許可証がご本人のものでお間違えないか確認の為一度マスクと帽子の方外して頂いていいですか?」

 

 

 

めっちゃ許可証と学生証見てやがる。

 

 

 

「……分かりました」

 

 

 

帽子を外し、マスクを取る。その瞬間受付のお兄さんが息を飲むのが分かった。

 

 

 

「うお…」

 

 

 

あーその反応気持ちいいねぇ(^^)めちゃくちゃ自己肯定感上がるわ。

 

前世思い出す前も美少女過ぎて顔隠してたんだよね、騒がれて面倒くせぇし。

 

 

 

でも今は違う。たまにご尊顔を晒してクラスのモテない男子に、目立たないあの子は本当は美少女!とか

 

誰かを颯爽と助けてあの謎の美少女は何者なんだ!?とか色々やりたい(^^)

 

 

 

「…もういいですか?」

 

 

 

「……」

 

 

 

「あの…もういいですか」

 

 

 

「えっ!…あぁはい!大丈夫です!」

 

 

 

俺の美少女っぷりにぽけーっとしてた職員さんの意識を戻してマスクと帽子を装着する。手続き進まないからね。

 

 

 

「では手続きの方はこちらで以上になります、後は午後から筆記講習を1時間程受けて頂きまして、探索証とタグをお渡し致します…ただステータスの無い方は職員の冒険者と一緒にダンジョンでレベルを上げて頂きますがステータスの方は…」

 

 

 

「あ、ステータスはあります」

 

 

 

「モンスターの討伐経験がある方ですね、分かりました 失礼ですがステータスの方開示をお願いしても? 」

 

 

 

あー…まぁそうなるわな。

 

 

 

別に教えるのはいいんだわ。ステータス持ってる時点で多分見せなきゃダメなのは分かってたし探索者になる以上絶対バレる。

 

でも今いうと絶対ここで騒ぎになって顔が割れちゃうんだよね。それが嫌だ。

 

 

 

出来るならしかるべきタイミングで「なんだあのつよつよ美少女は!?何者だ!?」みたいな感じでバレたい。で、チヤホヤされながらも無表情で興味無いです。みたいな感出していきたい。

 

 

 

なのではい!どん! 俺はバッグからじじいに貰った封筒を取り出して職員さんに渡した。

 

 

 

「これは?」

 

 

 

「祖父より預かったものです 推薦状と言っていました、私のレベルやステータスにも関係する話なのでそちらを立場のある方にお渡し願えますか?」

 

 

 

「少々、お待ちください」

 

 

 

そう言って席を立つ職員さん。

 

 

 

 

 

 

さて鬼が出るか蛇が出るか……。

 

 

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