ts転生者、脳を灼く   作:Y.Y@TSスキー

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19話 異常事態

更新遅れて申し訳ねぇ!理由を詳しく知りたい方は近況ノートに書いときました!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

黒い球、それが1つでは無く2つ。

 

 

 

絡み合う様に周を描きながら回転している。

 

 

 

(なんだ?)

 

 

 

このまま戦ってもいいのだが俺は気になったので一先ず様子を見る事に。気配を消す。

 

 

 

ぐるぐる…

 

 

 

ふわふわと通路でひたすら周り続けている。なにしてんだ?マジで

 

 

 

注意深く観察。すると俺は球が回転しながら徐々に近づいている事に気づいた。

 

そして球と球が接触する……そう思った次の瞬間!

 

 

 

バチッ!……バチバチバチッ!

 

 

 

魔力同士の衝突、黒い稲妻が周囲に走った。

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

激しい衝撃。なんか知らんがまずい!

 

 

 

即座に魔力を身体に纏い、黒い球体に斬りかかる。

 

 

 

バチィッ!!

 

 

 

夜桜を通じてオレの魔力と球の魔力が衝突。

 

 

 

嘘やろ?俺の斬撃の勢い止まったんだけど!?

 

 

 

「んぅっ…くぅっ…」

 

 

 

が、俺は諦めず夜桜を押し込んでいく。徐々に球にめり込んでいく夜桜。激しくなる魔力の衝突。ぬぅぅぅうぅうっ!!

 

 

 

「はぁぁあっ!」

 

 

 

バチバチバチッ!……バチィィンッ!!

 

 

 

力づくで振り抜く。斬った感覚は正直薄かった。だがその瞬間球は弾ける魔力と共に黒いモヤとなり、辺りに散っていく。

 

 

 

「すぅぅ……ふぅぅ…」

 

 

 

即座に呼吸を整える。そして残心。

 

 

 

あれは2体いた。

 

まだいてもおかしくない…それに気配察知の反応から突然現れる可能性もある。

 

 

 

神経を尖らせ、集中する。

 

 

 

「……」

 

 

 

…今のとこ、居ない。

 

 

 

はっきり言ってさっきの魔力の衝突は異常だ。俺は全力の一刀だった。

 

それこそ、あの訓練場で最後に須藤さんに放つはずだった威力のそれだ。

 

 

 

それと拮抗するなんて2層みたいな浅いとこにいていいモンスターじゃない…明らかな異常だ。

 

 

 

(すぐに協会に知らせた方が良いだろう)

 

 

 

俺は今の状態を維持したまま、豚に待つよう告げた所まで戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの豚……」

 

 

 

引き返した場所に豚野郎がいない件について

 

 

 

武器がないし、逃げんやろと思ってたが普通に逃げやがった。

 

気配察知を発動…だが反応がないから近くには居ない。

 

帰り道で捕まえてやる。俺からは逃げれんぞ…それにな

 

 

 

「…外では地獄が待っていますからね」

 

 

 

仮に逃げきれてもテメェのパンイチ謝罪動画、アダルトサイトに流して協会にしでかした事チクり入れてやるからな。

 

 

 

こんな世の中だ、協会の権力は強いぞ?社会的に抹殺してやる。

 

 

 

そう誓い、一層へ向かうゲートまでの知ってる道を全力で駆ける。

 

 

 

今は来たルートからは外れているがある程度は予想がつく。

 

道は分かってるのだからモンスターと戦う事を考えて…30分も走ればつくだろう。走り続ける。

 

 

 

 

(…なんだ?)

 

 

 

10分程走った時だった。景色が流れていく中、違和感が襲う。

 

モンスターに全く襲われない…いや、それだけならまぁそんなもんかでいいんだが、道々でモンスターの死体を至る所で見かける。

 

 

 

走りながら豚がやったのかとも思ったがそれはない、あいつ弱いし。それに俺の速さ的にアイツに追いついて当然だ。でも会ってない。多分やつは俺の知らないルートで帰っている筈。

 

付け加えるなら見た感じ死体には一切の外傷はない。なんというか……突然死んだような感じ。あの球と何か関係あるのかも知れない。

 

 

 

(ん?)

 

 

 

そうしてモンスターと戦闘にならなかったのもあり、予想より早く1層へ向かうゲート前についた。

 

そして視界に捉えたのは、いつの間にか服を着た豚野郎が唖然と突っ立っている姿だった。

 

 

 

「……あっ、橘さぁん!」

 

 

 

こちらに気づいたのか半泣きで近寄ってくる。

 

 

 

俺は減速し、豚の前に立ち…

 

 

 

「橘さん、生きてたんすね!いやてっきり死ん……ぶへぇっ!」

 

 

 

とりあえずビンタした。

 

 

 

「痛い!なにするんですか!」

 

 

 

「豚、私から逃げるとはいい度胸をしていますね?私は待てといいましたが?」

 

 

 

「いや俺、あの後モンスターに追われて仕方なく逃げたんですよ!死にたくないし」

 

 

 

「あなたが死んでも私は困りません」

 

 

 

「俺は困りますって!?…っていうか橘さん!大変ですよ!!大変!マジでやばいです!」

 

 

 

そういってゲートを指差す豚。

 

 

 

「なにが大変なのです…」

 

 

 

「ゲートが……通れなくなってるんですよ!」

 

 

 

 

 

 

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