ts転生者、脳を灼く   作:Y.Y@TSスキー

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すいません、おいつきそうなのでここから1話投稿にします


20話 閉じたゲート

 

「ゲートが通れない?」

 

 

 

「はい!とりあえず通ろうとしてみてください」

 

 

 

ゲートを見る。黒いモヤを生み出しているブラックホール…特に変化なし。

 

 

 

とりあえず豚の言葉に従って、いつもの様に進む。

 

 

 

そして…

 

 

 

身体がすり抜けた。

 

 

 

「は?」

 

 

 

もう1回試す。だが身体はやはりすり抜けて行き、石壁につきあたる。

 

いつもならこのままゲートに身体が吸い込まれていくのだが…。

 

 

 

「どういう事ですか?豚」

 

 

 

「いや、俺も分からないですよ」

 

 

 

うーん…まぁ…そうか…俺は豚野郎を転がしてその上に座る。

 

 

 

「いてっ!橘さん当たりが強いで…あっ、お尻柔らかい……」

 

 

 

「……」

 

 

 

きしょ……

 

 

 

まぁそれは今はいいか。

 

 

 

ゲートについてしばし考察…まぁ絶対あの黒い球のせいだろコレ。

 

今のとこ思いつくのそれしかねーもん。

 

 

 

なに?あれ倒しちゃアカン系の奴だったの?でも倒すだろ倒せるなら、あいつヤバい魔力漂わせてたし。

 

 

 

それに……あぁいや?

 

そうだその前にこれ聞いとこ。

 

 

 

「……豚、ここに来るまで無傷のモンスターの死体を見ましたがあれはあなたが?」

 

 

 

「むにむにする……えっ?あぁ!あれは違いますよ、なんか橘さんが行っちゃった後モンスターに襲われた話はしましたよね?」

 

 

 

「はい」

 

 

 

頭を引っぱたく。ケツの感触確かめてんじゃねぇ。

 

 

 

「痛!…その後に、なんかすっごい魔力波動がダンジョン内を抜けていって…んでいきなりパタッって倒れて死にました」

 

 

 

「そうですか」

 

 

 

魔力波動はあれだろう。俺が球を仕留める時か仕留めた後にはじけた奴。

 

 

 

でもさぁ魔力波動でモンスターが死ぬか?

 

 

 

それなら俺と須藤さんの戦いの時に巻き込まれてさぁ、死ぬまでは行かなくても何かしら身体に不具合くらいは出そうなもんだが。

 

 

 

うーん…確認してみよ

 

 

 

「豚、あなたは身体に異常などはありますか?」

 

 

 

「心配するのちょっと優しい…」

 

 

 

「あ?」

 

 

 

「いえなんでも……特には無いですね」

 

 

 

じゃあ多分魔力波動は関係ないな。クソザコのこいつが無事とかそれが理由ならありえんし。

 

 

 

つまり理由は別のナニかだ。

 

俺は豚野郎から下りて立ち上がる。

 

 

 

ちょっと残念そうにしてんじゃねえぞこの豚、きっしょいなぁもう…

 

 

 

「とりあえず、3層に行けるゲートを見に行きましょう…ここでこうしていても仕方ありません」

 

 

 

「まぁそうですね」

 

 

 

「あとは…ダンジョンに吸われる前に死体を1つか2つは確保しておかないと」

 

 

 

「え、なんでです?」

 

 

 

いや、なんでって

 

 

 

「食べる為です」

 

 

 

「えぇ!?モンスターって食えるんですか!?」

 

 

 

「……はぁ」

 

 

 

驚愕する豚、俺はため息一つ。

 

 

 

食えるかじゃなくて食うしかなくなるかも知れねぇんだよ。今説明してやる。

 

 

 

「良いですか?一層へ行くゲートが通れない以上、最悪3層へも降りれない可能性があります…で、モンスターは全滅の可能性があります…」

 

 

 

「……あっ」

 

 

 

ようやく気づいたか。

 

そう、最悪俺らはここに閉じ込められる。

 

 

 

食料は?水は?そういう事だ。

 

 

 

「いや、でもそれならモンスターを倒してその時に確保したらいいんじゃ……」

 

 

 

「だから、生きてるモンスターがいる可能性は?ここまで来る時、見たものは全て死んでいましたよ?全滅していたら次現れるのっていつです?そもそもモンスターはリポップ式なのですか?階にいる全てのモンスターを倒してどなたか確認した事あります?」

 

 

 

「いや、それは……」

 

 

 

「…行きますよ、あなたはモンスターを2体肩に担ぎなさい、あぁ…ウサギが気分的にマシなのでキラーラビットが出来ればいいです」

 

 

 

「……」

 

 

 

ようやく事態の重さに気づいたな豚。

 

 

 

おい…顔真っ青やんけ。そんなメンタルじゃ橘ダンジョンで生きていけんぞ?

 

 

 

「早く!……行きますよ」

 

 

 

「……うす」

 

 

 

絶望した表情で返事をする豚。

 

俺たちは3層ゲートへと向かい歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3層ゲート前

 

 

 

1時間ほど歩いて俺達は今そこについた。

 

 

 

「はぁ…はぁ…着いた」

 

 

 

肩のキラーラビットを下ろし、一息つく豚。俺は一応気を張っておく。

 

 

 

「だらしないですね、それでも男ですか?」

 

 

 

「いやいやいや!だったら橘さんがこいつら持ってくれたら良かったじゃないですか!」

 

 

 

「獣臭いから嫌です」

 

 

 

「えぇ…」

 

 

 

座り込んだ豚を放置し、階段を下ってゲートを確認する。

 

 

 

見た目は1層行きのゲートと同じだな。

 

 

 

とりあえず試してみるか。手をゲートに突っ込んでみて…

 

 

 

「あっ」

 

 

 

肘から先が飲み込まれた!こっちのゲートは生きてる!

 

 

 

いや、マジで良かった。

 

 

 

もし閉じ込められたら限界まで生きた後に切腹して果てようと思ってたからな…

 

 

 

とりあえず豚を呼ぶか。

 

 

 

「豚!3層への入口は生きてます、死体は一応持って下りて来なさい!行きますよ!」

 

 

 

「マジか!良かったぁ!俺このままここで過ごすことになるかと……」

 

 

 

「先にいきますよ、向こうで待っています」

 

 

 

4層と5層へ行くゲートが無事かは知らんが、流石に階層を超えて影響を受けているってことも無いだろう…ないよな?

 

 

 

まぁいい、信じよう!とっとと5層の脱出ゲートで帰るぞ!

 

 

 

俺は3層のゲートをくぐった。

 

 

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