ガトー「ソロモンよ、私は帰れないようだ」 作:大福もちち
イズマコロニー。築70年の年期の入ったコロニーであり、中立国サイド6が保有するコロニーだ。サイド6は国防の為なのか、軍警が警備や軍事力を担っており、使用するモビルスーツは連邦やジオン共和国から払い下げられたザク2やジムなどを用いているとのこと。
「ところでサンくん。潜入するにあたって、私に役割はないかね?」
「ないよ。赤いおっちゃんに指示したら、オリチャが発動して誤魔化せなくなるじゃん」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。イズマコロニーは年期が入っていると言ったが、それは事実。街の作りは平成~令和の日本国と似た作りと成っており、綺麗で川の生態系が築かれた運河、道路や信号のない高速道路、そして私服という変装を行ったアホ サン・ムラサメ、赤いポンコツ シャア・アズナブルが今利用している地下鉄もそうである。
「クランバトルの調査はどうかね?君のハッキング技術はナタリー以上だ。もう、調べ尽くしただろ?」
「調べ尽くしたけど、黒幕はわかんない。足が着かないように、アナログな方法でやり取りしてるんだよ。今じゃ珍しい、現金生手渡しだ。ネットやデータバンクなら消しても、俺ちゃんがその気なら復元できるし…それしてもなにも痕跡がないなら…アナログでしかないや」
クランバトル。イズマコロニー周辺で行われている、不法なモビルスーツ同士の戦い。クランバトルはマブと呼ばれるペアを組み、マブでは相方のことをマブと言うそうだ。これは軍警も用いており、軍警は2人組のマブを組んで取り締まりを行う。話がそれた、クランバトルはマブ同士の戦いであり、ルールは頭部を破壊されたら負け…それだけ。
しかし、ジャンク屋や民間で使われるモビルスーツは原則的に、リミッターをかけられてビーム兵器が使えなかったり、出力が低下した払い下げ品。殴る蹴る、工具で殴る位しか出来ず、勝負なんてつかない。
だが、イズマコロニーでは闇取引や闇バイトが横行しており、その1つの商品は払い下げ品のモビルスーツのリミッターを軍用まで外すデバイスなのだ。そのため、クランバトルに参戦するマブ達は…ビーム兵器などを使えるのだ。
「それはアムロから聞いた。で、闇取引の元締めとかは?」
「簡単に分かったよ。まあ、今は泳がすよ。だってさ、闇バイトの運びや…難民の人達だよ。なんとかしてあげたいね」
イズマコロニーは難民の受け入れも行っている。一年戦争ではルウム戦役からア・バオア・クーまで沢山の戦災孤児や難民が出た。地球連邦とジオンとの戦争で故郷を追われた者、故郷を失った者、沢山だ。
だが、このイズマコロニーでは治安を守る筈の軍警達が、保護されるべきなちゃんとした難民さえも虐げて、難民申請を取り消すことも多々あるとのこと。難民申請を取り消された人々は行く場所がなく、コロニーの地表より下、地下スラムでひっそりとトタン屋根などで作った家でその日暮らしをしているとのこと。
「あと…ハッキングして調べたんだけど。イズマコロニーではちゃんとした難民の人達に、助成金が支払われてなかったよ。二重三重の工作で、他の行政が気付かないように」
「なんだと?」
シャアがサングラスをくいっとあげて、サンが言ったことに対して、反応する。
サイド6では難民に対して自立支援制度があり、PTSDなどの治療費の無償化、更には未成年の難民には学校に行って学べるように無利子の奨学金制度、就職支援、そして全員に最低限健康的で文化的な生活が出来るように生活保護費も出される。だが、その全てがイズマコロニーの難民達には出てなかったのだ。
「だとすれば…難民の方々は」
「可哀想だけど、自分で生活基盤を整えて職を得るしかないね。なんだけどさ…」
そこでサンは口に出来なかった。だが、シャアはニュータイプ能力……ではなく、一年戦争を体験した大人として理解している。難民は戸籍さえも無くなっている人もおり、身分を示す書類がない場合もある。そんな人達が、難民差別を行うイズマコロニーで全うな商売や仕事が出来るだろうか?いや出来ない。金を得るためには闇バイトなどの犯罪行為に手を出さないといけないか、身体を売るかだ。
闇バイトはクランバトルなどで用いる、リミッター機能を取り除くデバイスの運搬や製造などだろう。此方は需要があり、軍警に捕まり…処分される可能性も有るだろう。もう1つは身体の臓器を売ったり...女性や子供が売春して生活するかだ。
「そうだな…なんとかしなければな」
「おーい!赤のおっちゃん?グラサンノースリーブ?降りるよ」
その言葉で我に帰るシャア。すると、少し離れた所からサンの声が聞こえ、シャアはサンの方を見る。どうやら目的の駅に着いたようで、サンは既に電車から降りて駅のホームに立っていた。
「ああ、降りるさ」
シャアは電車から降りようとした。しかし、電車の扉が閉まってしまい…シャアは扉と扉に挟まってしまった。顔が見事にサンドイッチされ、赤い彗星と呼ばれた戦闘力 ジオン最強、私生活 ポンコツな男は変顔を決めてしまう。
「ひでぶ!?」
「おっちゃん!」
そして、そのまま電車は出発してしまい、シャアは変顔を決めたまま…そのまま次の駅に運ばれていった。
「まあいっか!」
アホ、赤いポンコツのことを見捨てる。だが、その時だった…キュピーン!!サンはニュータイプの直感を感じて、感じた方を見る。そこには同じく直感を感じたのだろう…赤い髪に、小柄な背丈、だが胸はDカップ!!イズマコロニーの中でも上流層のお嬢様が通うハイスクールの制服を着ていた。
「「君の名は!?」」
「アマテ・ユズリハ!?またの名をマチュ!?」
「蚕・桜空!?」
「あっ、今は訳有ってサン・ムラサメね?それ、村雨ゴミやろうに捕まる前の名前だぜ?」
そのお嬢様はアマテ・ユズリハ。あだ名はマチュである。どうやら、天然のニュータイプであり…今までニュータイプということを分からずに、ニュータイプ故の感受性の高さや思春期故の多感な時期を過ごしてきたこともあり、退屈ぎみの日々を過ごしていた。
「君…見ない顔だけど…今のキラキラなに!?」
「キラキラ?…あっ、ララァの姉御が言ってたニュータイプの精神感応ね。それは…」
と、サンがマチュに説明しようとした時だった。なにやらホームが騒がしくなり、騒ぎの方を見ると…サンとマチュと同世代だと思われるグラサンをかけて目元を隠して、ドンキで買ったようなコスプレ疑惑のある制服を着た美少女が…ウーバーイーツの鞄を背負い…軍警から追いかけられていた。
「チャンス到来」
ニヤリとサンは笑みを浮かべた。これでクラバ及びイズマコロニー行政部の不正に近づける。
「ハロ。スモーク散布」
「リョウカイ!リョウカイ!」
サンの鞄からハロが飛び出し、白い煙幕で周囲一体を目眩ましする。その隙に、サンは美少女を確保して、その場から逃げようとするが…
「待って!キラキラ!!」
「ふぁい!?俺ちゃんより頭のネジ外れてね!?あっでもありがとうございます*1」
マチュがサンに掴まり、3人でその場からエスケープした。
「げふげふ……なんだ…」
「煙幕だと…協力者か!?」
煙幕が晴れると、そこには…
「「「キャァァァァア!!」」」
「全裸の変態だ!!変態が居る!!」
「誰か警察呼んで!!」
「いや、俺達が警察…なんじゃこりゃぁぁぁあ!!」
その軍警は全裸に成っていた。
「ふぅはー…待たせたな」←CV BIG BOSS
そして離れた所で、ハロがMuscleな腕を出して葉巻を吸い、吸い終えたハロは何事もなく…Muscleな腕を収納して、サン達に合流した。余談だが、軍警を全裸にしたのはハロさんである。
次回、サン、ニャアンから話を聞く。そしてアホ、狂犬マチュ、ちいかわニャアンとポメラニアンズのアジトヘ!
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