ガトー「ソロモンよ、私は帰れないようだ」   作:大福もちち

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イズマコロニー終了のお知らせ!!


イズマコロニー…終了のお知らせ

「全く、パトロールなんてついてないぜ。ホワイトベースのバイトとガキ、あの悪ガキでも出来るじゃないか」

 

平和な世の中でもコロニー周辺では何が起きるのか分からない。平和な時代に馴染めない過激派テロリスト、更には混乱の時代から運良く生き延びて普通に働くのがバカらしくなり…海賊行為を繰り返す愚か者も増えてきている。そんな奴らを警戒するためにも、パトロールは重要な仕事であり、そんな仕事に対してつまらない感情でも有るのだろう。ジェリドがつまらなそうにそう言った。

 

「ジェリド。これも立派な仕事だ。つまらなそうにするな」

 

と、そんなジェリドを叱るのはガトーさんである。ガトーはサイサリスを現行技術で進化させたサイサリスSPEC2を搭乗機としており、ウラキ、ジェリド、そしてシイコさん、ゼロを連れてパトロールを行っていた。

各々の機体だが、ガトーさんは当然のごとくサイサリスSPEC2。ウラキはサイサリスと同様に現行技術でバージョンアップしたゼフィランサスSPEC2。シイコさんとゼロはセイラさんと同じく、先行試作型ガンダムMARK Ⅱ。そしてジェリドは生産性と性能そして整備性と操縦性が優れるジオン&連邦の技術の結晶である万能量産機ハイザックである。

 

「そうだぞ、地味でもこのような仕事の一つ一つが市民の安全に繋がってるんだぞ」

 

ウラキもそう言い、彼らはパトロールを続けるが…ウラキはモニターを見て首を傾げる。気のせいだろうか?イズマコロニー周辺で、何かが動いたか?いや何もセンサーはとらえてないし、モニターにも示されていない。しかし、まるで例えるなら空間の屈折が起きたような気がしたのだ。

 

「どうしたのよ、ウラキくん」

「ウラキ先輩?」

 

シイコとゼロはウラキが何か疑問に思ったことを感じ取ったのだろう。そう言う。

 

「ウラキ?なんでも良い、思ったことを言ってみろ」

 

ガトーさんもそう言うと、ウラキは話し出す。

 

「気のせいだと思うのですが…ここの宙域に屈折が起きたような気がしたんです。簡単に言えば、アニメなどに出てくるステルス迷彩だったり、透明マントだったり」

「いや、少し待って…何かがそこに居るわ!」

 

ウラキは機械オタクなこともあり、妙な違和感に気づけた。そしてシイコさんはニュータイプとしての感応能力で、ウラキが示した所に何かが居ることを感じたのだ。それを聞いたゼロはなんの躊躇もなく、ガンダムMARK Ⅱのビームライフルをそこに放つ。放たれたビームライフルは何も当たらずに通過する訳ではなく、透明になっていた何かに直撃し、その姿が明らかになる。それは…ゲルググに似た姿をしてるが、ギャンの流れも感じる幻のモビルスーツ ガルバルディであった。

ガルバルディであるが、ゼロのMARK Ⅱのビームライフルが左腕に当たったことで、左腕が捥げて…中から全身に使われたサイコフレームが見える。

 

「バカな!?ガルバルディだと!?しかも…全身にサイコフレームを採用してるのか!?」

 

それはネオ・ジオンが全身にサイコフレームを採用した巨大モビルスーツ サイコガンダムのデータと一年戦争の幻のモビルスーツとなったガルバルディを応用して開発されたフルサイコフレームの量産モビルスーツであり、装甲にはミラージュコロイドを使用可能で透明化にも出来るのだ。

 

そしてミラージュコロイドを解除したガルバルディが20機ほど現れ、そこには同じくミラージュコロイドを用いた母艦…そして

 

G3ガスと書かれた代物をコロニーの空気循環装置に取り付けようとする、ガルバルディも居たのだ。

G3ガス。それは一年戦争初期にギレン・ザビ主導の元で使用して、エグザベくんの故郷の家族を皆殺しにし、そのコロニーを質量弾として地球に落として…地球の何億という人間を殺した切っ掛けのガス。このガスは猛毒であり、皮膚さえも溶ける猛毒の代物だ。

 

「貴様らぁ!!それはさせん!!」

 

ガトーさんが叫び、ビームバズーカを楯に格納して、レール対物ライフルに持ち変えて…その一撃でG3ガスの容器を破壊する。

 

「ジェリドはシナプス艦長とブライト艦長に連絡急げ!!バニング大尉の部隊には別方面の通気孔の所を調べてもらうんだ!」

「はい!!」

「私達は…この賊どもを討伐する!」

 

イズマコロニー崩壊へのカウントダウンが始まるのだった。

 

 

 

 

「バンバンバンバン!ブレイバーン!!なんだ…この感じ?」

 

我らが悪巫山戯ボーイ、サン・ムラサメはイズマコロニーの都心部で、マチュとニャアン、そして情けない男シャアの全奢りで、マチュの学友達とカラオケを楽しんでいた。だが、突如として変な感じを感じたのだ。

 

「どうしちゃったの?次私だけど、歌わなかったらとばして良い?」

 

マチュはデンモクを持ってそう言う。因みに、サンが歌っているブレイバーンの歌だが、当然ながらマチュ達は知らない。

 

「でも、アマテもスゴいよね」

「ねっ、ロンドベルでバイト出来るし、サンくんともお友達だなんて」

 

とマチュの友達はこの感じだし…

 

「おや?アムロから電話だ…だが繋がらんな?まさか…ミノフスキー粒子が散布されてる!?」

 

シャアはアムロから電話がかかってきたが、どういう訳か繋がらない。そして不自然に電波が圏外となり、ミノフスキー粒子が散布されたことを理解して、髪の毛をオールバックにする。

 

その時だった。地震に近い揺れが建物を襲う。しかし、コロニーは宇宙空間に存在しており、地球や月と違って地震や月震とは無縁だ。ごくたまに、隕石の衝突で地震のような揺れが起きるが、この揺れは隕石の衝突とは違う。

 

「まさか…全員、ここから逃げるぞ!!死ぬことになる!!」

 

シャアが全員に告げて、大慌てでカラオケから出る。外に出る。外では大慌てで人々が逃げており、町のビルは倒壊していき、大勢の血が流れていき、多くの人々が死んでいく。ビームで蒸発した者、黒く焦げた者、崩れたビルに潰された者、転けた所を逃げた人々に踏まれて死んでいく。

死んでいく魂を感じた為だろうか?マチュが頭を抱えてしまう。

 

「マチュ!?」

「大丈夫…でも誰がこんなことを!?」

 

町を破壊してるのは50メートルを越える全身にサイコフレームを使われた巨大兵器 サイコガンダム。しかも、サイコガンダムが3機も大暴れしており、サイコフレームの力で浮かび上がり…装甲がファンネルのように動き出して質量兵器およびリフレクタービットのように激しく飛び回り、ビームが撹乱してイズマコロニーは炎に包まれており、コロニーに穴が空くのも時間の無駄だった。

 

「あ……」

「私達の町が…」

「学校が嘘だよね…」

 

サイド6は基本的に一年戦争の被害が出ていない。だからこそ、マチュやその学友の多くは一年戦争を経験しておらず、それは大人達もそうだった。だからこそ、非常時にどのように動けば良いのかが分からず、パニックになっていたのだ。

 

「人々を避難させる。貴女方はここから一番近い第6シェルターに逃げ込むんだ!!シェルターはランチとして宇宙に出る機能もある。コロニーに最悪のことが起きても生き延びれる!!」

 

だが、シャアは違った。シャアは逃げ惑う人々に指示をとばして、何処に逃げ込めば良いのかを次々と指示していく。

 

「君達は私達と一緒にホワイトベースに逃げるぞ。彼処はシェルター以上に安全だ。安心しろ、君達は私が全力で守るよ」

 

シャアがマチュの学友達を落ち着かせるように言い、皆を避難させようとする。

 

「シャアのおっちゃんはマチュ達をホワイトベースに逃がして。俺ちゃんが時間を稼ぐから」

「サンくん!?バカを言うな!!ユニコーンガンダムはないんだぞ!」

 

そう、ここにユニコーンガンダム0号機ルミナスブロッサムはない。だが、ルミナスブロッサムはサンが呼べば…望めば…どっからでも現れるのだ!!

 

バッコーン!!轟音と共に、空からルミナスブロッサムがユニコーンモードでやってきたが、装甲の隙間から緑色の光が漏れており…何時でもデストロイモードになることは出来る。

 

「「「なんかきたぁぁぁあ!!」」」

「「やっぱりきたぁぁあ!!」」

「えぇぇい!!テム博士の作ったモビルスーツは化物か!!」

 

サイコガンダムがルミナスブロッサムに向けてビームを放つが、ルミナスブロッサムの手からシールドファンネルが動き出してビームを防ぐ。流石はアイフィールド発生可能のシールドである。

 

『パイロットだ!!彼処にサン・ムラサメが…白桜鬼が居る!!』

 

サイコガンダムの指揮官であり、お目付け役のネオ・ジオン軍のパイロットがサイコガンダムのパイロットに指示を飛ばす。卑怯にもそのパイロットはミラージュコロイドで姿を隠したガルバルディに乗っているのだ。

サイコガンダム達はサン達を狙うが、その前にルミナスブロッサムのシールドファンネルがサイコガンダムの体勢を崩し、サンがルミナスブロサッムに乗り込んだ。

 

『おっちゃん!!早く!!』

「分かった…彼女たちを避難させたら、直ぐに来る!!」

 

シャア達は素早く去っていき…ルミナスブロッサムはデストロイモードに変身する。

 

「そこか」

 

消えるようにその場から消えたルミナスブロッサム。次の瞬間、ミラージュコロイドで姿を消していた筈のガルバルディの胴体に、右のビームトンファーが突き刺さっていた。

 

『バカな!?全身サイコフレームだぞ!?なのに…なんでこんなにも違う!!なぜ、ソイツはそんなに軽いんだ!!』

 

そしてガルバルディが爆発し、爆風を突き破るようにルミナスブロッサムが飛び出した。

 

ではここでガルバルディのパイロットの疑問に答えよう。そもそもテム博士が採用したユニコーンガンダムシリーズのフルサイコフレームと、グレミー・ザビ率いるネオ・ジオンのフルサイコフレームは厳密には別種だからだ。

テム博士とシロッコはフルサイコフレームのルミナスブロッサムを考えていたが、どう頑張っても重量やウェイトレシオが大変なことになるし、パイロットの負担も大きくなってしまう。サンがハッキングしてくれたこともあり、サイコガンダムのデータを見て…エナジードリンクをイッキ飲みして閃いたのだ。

 

『どうせならサイコミュだけじゃなく、電子機器や電子回路もサイコフレームにねじ込めるんじゃね?サイコミュえけたらいけるやろ!!よっしゃ出来た!!』

 

その結果、テム博士の新生サイコフレームはF91と同じく…装甲やフレームに電子回路や電子機器の機能が練り込まれて…時代を先取りして、サイコフレーム+MCA構造の物質となったのだ。

これにより、ユニコーンガンダム0号機ルミナスブロッサムには電線がほぼなく…サイコフレームそのものが電子機器と電子回路+駆動系を担うことになり…圧倒的な完成度を誇り…理論上はこれより強い性能の機体を産み出せなくなったのだ。因みにニューガンダムも同様に手が加えられ、サイコフレームはサイコフレーム+MCA構造の物に変えられ、ムーバブルフレームはMCA構造に進化した。

 

お陰様で史実では20メートル越えのユニコーンも、ここでは18メートルに抑えられている。恐るべし、テム&シロッコ!!

 

 

 

 

一方、ホワイトベースに向かって逃げていたマチュ、ニャアン、本気のシャア、そしてマチュのクラスメートだが…側のビルが崩れ落ちてしまった。シャアは咄嗟に、一番近くの子を守ろうとするが…瓦礫は落ちてこない。

 

「ジークアクス…」

「ジフレド…」

 

ジークアクスとジフレドが無人で、主人を助けに来たのだ。

 

「ニャアンはシャアさんと皆をホワイトベースに!」

「マチュ!?」

「マチュ!君は何をするつもりだ!?」

「お母さんを助けに行く!!」

 

マチュはジークアクスに乗り込み、マニュアルで動かし出した。

 

『私…進路にクラゲに成りたいなんて書いた夢なしだったけど、今…やりたいことが出来た!!私、モビルスーツを人命救助に使いたい!!

アムロさんとヒゲマンが言ってた。モビルスーツは使い方を変えれば、人の命が救えるって!!』

 

そして…マチュはジークアクスを操作して母の職場である、入国管理局に飛んでいった。

 

 

 

 

ニャアンとジフレドのお陰で、避難民を連れてホワイトベースに辿り着いたシャア。

 

「シャア!大変だ!!コロニーにG3ガスが撒かれた!!」

 

アムロからの報告で驚くシャア。当然だ、コロニーにG3ガスが撒かれたのだから。

 

「なんだと!?」

「ああ、まだスラムしか出ていないし、濃度も薄い。ガトーとコウ達が外で戦ってる」

 

ガトー達が外で懸命に戦っており、G3ガスは低濃度しか散布出来ず、外壁に近いスラムにしか撒けていない。だが…それでも猛毒だ。このイズマコロニーから退去しなければならない。

 

「俺はサンの援護に向かう。シャア、お前はスラムの人達を頼む」

「分かった。だが…避難船は足りるのか?」

「問題ない。シーマ・ガラハウ…今はエフェメラ・ハントだったな。彼女の輸送船団が手を貸してくれる」

 

さあ、救助と反撃を始めよう。

 

「アムロ、ニューガンダム…行きます!」

「シャア・アズナブル…デルタガンダム零式、出る!!」

 

赤と白のやべー2人が出撃した。




次回…ネオ・ジオン、フルボッコの回、一回目。

グレミー「ハッハハハ!!イズマコロニーは落ちたな。うんぎゃぁぁぁあ!!」→索敵範囲外からのビームマグナムの狙撃!!

諸悪の根元グレミー・ザビさんの成敗の仕方

  • 機体粉砕して生身にビームマグナム
  • フルアームド!ビームブレード!
  • サイコミュかめはめ波!
  • 予備肉体の残機全て壊す!
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