女の敵のわるーい先生シリーズ   作:ブルアカ二次創作@本拠地はpixiv

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ナツがわるーい先生に路地裏で囁かれてお腹むにむにされてワンちゃんの真似させられて洗脳を進行されるお話

「諸君、生まれ変わった柚鳥ナツを見たまえ!」

「?」「……?」「わあ……?」

 三人は困惑した。

 無理もない。ある日突然、ナツが全身黒コーデを決めてきたのだから。いつものヘアクリップまでもが黒い。

 女子高生らしからぬ色彩は、ストリートの中でもとっても浮いている。注目の的だ。

 スイーツ部のみんなは言葉をとても選んでいる様子だ。無理もない。

「……な、何があったのよ?」

「私は罪の味を知ってしまったのだ……いわゆる禁断の果実と呼ばれるそれを食べた結果、こうなった」

「いつも通り全然わからないんだけど」

「私は、新鮮でいいと思うよ?」

 アイリは結構肯定的だ。

 ……ナツの例え話でいくと、私が蛇になってしまうのだが。アダムが不在だし。複雑。

「みんなも黒を着よう!そして放課後ダークスイーツ団の結成といこうじゃないか!」

「闇なんだね、ナツ」

「そーともさ、先生!」

 カズサがふと私を見て、何か言おうと口をまごつかせた。

「……先生、その、ナツのこれは……いやなんでもない」

 ナツが言う。

「おっと心配しなくとも、別にキャス、カズサのパーソナルカラーを奪おうなどという考えはないよ」

「……ナツ。次に『キャ』から始まる単語を言ったら……わかってる?」

「お見逃し、きゃんしゃあ!」

 ナツの盾が落っこちる音がした。私とアイリとヨシミは耳を塞いで後ろを向いた。

 

 一分間ほど折檻は続き、ナツは解放された。痛そう。

「……いでで。でもさ、カズサ。これ似合ってるでしょ?」

「え。まあ、うん。黒すぎるけどね」

「ふふーん♪」

「ねえ、本当に何があったの……?」

 ヨシミは訝しんだ。

「いや何もないよ。私が保証する。服を選んだの私だし」

 一同が私を注視した。

「……なんで?どういう経緯?」

 おおカズサ。そんなに心配しなくていいのに。君も仲間はずれにはしないよ。ふふ。

「いやね、こないだの任務に来てもらった時にナツのブレザーが破損しちゃって。折角だから色を変えよう、ってなってさ。そしたらナツが『先生のチョイスを信じるよ、行こう』とか言いながらお店まで連行してきたんだ」

「そう。先生色に染められちゃったあ……ぽっ」

 やめなさいナツ。折角うまい事ごまかしたのに。

 ああ、三人の視線が痛い。染めたのは事実なだけに……。

 

 

 

 みんなでスイーツを楽しんでから別れた後、ナツをちょっとした路地の陰に連れ込んだ。

「ナーツ。お仕置きするね?」

「ふえ……」

 二人きりだと弱気になってしまうナツ、可愛い。

「……わ、私は邪悪な先生には屈しない」

「服装がもう完全に屈してるよ」

「いくら先生でも、私の心までは奪えない……」

「へえー。……たくさん食べて、体重は何キロ増えたんだっけ……?」

「あれから増えてないもん。……さいしょの二キロ以上、は」

 ナツは恥ずかしそうに俯いた。よわい。

 私は追い打ちに、恐ろしい武器を使うことにした。

「……じゃん。ナツ、これなーんだ?」

「……はううっ!!」

 私お手製の、棒付きのバター飴だ。袋の中に、三十個ぐらい入っている。ごろごろして、とても大きい。

「……欲しい?」

「ほしい……」

「……なら、いつものをして?」

「え。……こ、ここで?」

「そう。……なんならアレに着替えるかい?持ってきてるけど」

「うそでしょ」

「じょーだんだよ。さ、いつものをして?」

 流石に恥ずかしそうだ。

 ちなみに人が来ることはない。アロプラに見張ってもらっている。

「……うー」

「そうか、いらないんだねー?」

「……くぅ」

 ナツはかわいらしく両手を上げ、降伏のポーズをとった。

 顔がまっかっか。眼福だ。

「……ごご、ご、ごしゅじんさま」

「はい、なんですかー?」

「……かしこいナツわんちゃんに、飴をください……わん」

「……」

 ああ、ぞくぞくする。

「せ、先生?くれないの……?」

「あげるよ。ただし……君は姿勢をそのまま、ね」

「え」

「お仕置きだって言ったでしょ?」

 ナツの肩をやさしく押して、壁際までゆっくり押した。

 追い詰めた。もう逃げられない。

「ナツ。その手を下げたら、君には飴をあげない。カズサにあげちゃうからね」

「……サディスト」

「飼いならされちゃったくせに。口答えしたから罰を追加ね。今から三分のタイマーをかけるから、終わるまでその姿勢のまま『好き』って言い続けて?ではスタート!」

 有無は言わさない。

「……うう。す……好き。好き、好き、好き」

「そう、そのままね。……ナツ。そのまま、私の話をよーく聞いてね?」

 ナツの耳元で囁いてあげた。

 反対の耳を私の手で塞いで、私の声しか聞こえなくさせる。

「言葉は、魔法なんだよ。今まで私は、君を毎回膝に乗せて、たくさんスイーツを食べさせて、血糖値スパイクで君を壊して……頭がぼんやりしてる君に、ナツわんちゃんは賢くて可愛いんだって、何回も何回も教えてきたよね?」

「う。……好き、好き、好き、好き」

「女の子はね、『可愛い』って言い続けると、ほんとに可愛くなるんだ。お化粧とか頑張るようになったりしてね。そういう、暗示みたいな効果があるんだよ。つまり、私が君に『ナツわんちゃん可愛い』って言い続けたら……?そうだねえ。ふふ。身も心も、わんちゃんになっちゃうんだよ」 

 ナツの耳元に、かるーいキスを一つあげた。

「んっ!?」

「休んじゃ駄目だよ?」

「……好き、すき、す、すきっ、すき……」

「偉いよ。……だからねナツ、私が、君は仲間を裏切る悪い子だと言い続けたら、そうなっちゃう。私の物だって言い続けたら、私の物になっちゃう。想像してみて?」

「すき、すき、すき、すき、すき、すき」

「……君はシャーレで飼われちゃうんだ。トリニティを退学して、みんなとお別れして」

「すき、すき、すき、すき、すき」

「私は君にたくさん、甘いものを作ってあげて……代わりに君は、いつもの、あの恰好をして、私に媚びるの」

「すき、すき、すき」

 ナツの目がおかしかった。可愛い。

「その調子。もっと想像をクリアにしようね。ふふ……ナツは、私のことが好き?」

「すきすきすきすきすきすき」

「そう。私のことが好き」

「すきすきすき、ん、すき、すきすきすき」

「……あれ?なんでちょっと痙攣してるのさ?」

「……すきすきすきすき」

「もう頭の中、私でいっぱいだね?」

「すき、あっ、す、ん、す……」

「もっと」

「すき、……すき」

「もっと」

「すき、あう、すき、……すきです、すきです」

「……その言い方が好きなんだね?」

「すきです、んん、しゅ、しゅきっ、です」

 興奮が抑えられなくなってきたらしく、ろれつが回っていない。

「ナツ。もっと」

「しゅきで、んんっ!?」

 耳たぶを食んであげた。

「……しゅ、う、しゅきです、しゅき、しゅき……ひゃう、あ、」

「えい」

 かわいいお腹のお肉をさわってあげた。服の上からでもむにむにしている。

「あ、ああ、あ!?」

「ナツ。私のせいでお腹、こんなになっちゃったね」

「う゛っ、ひゃ、ああ、あ」

「高い声も可愛いよ」

 お腹をもっとさすってあげた。

「ナツは私のペット。可愛い。ナツは私の可愛いわんちゃん」

 ナツが崩れそうになったので、身体全体を使って覆いかぶさり、壁に押っ付けてあげた。

 これで崩れない。崩れられない。

「ナツー?どうしてこんなことになってるの?可愛いからいいけど。ナツは可愛いよ。こんな風に壊れるナツが可愛い。私に壊されるナツは可愛い。私に人生壊されるナツは可愛い」

 ナツは、かひい、かひい、という感じの息をしていた。

 お腹を触られる感覚が未体験過ぎて、どう喘げばいいのかすらもわからないやつだ。

 そろそろ、三分だ。

「……君は、カズサより可愛い。ふふ」

 ここでアラームが鳴った。

 

「ナツ、お疲れ様!お仕置き終了だよ」

「…………」

「あれー?おーい。戻ってきていいんだよ?ナツー?びくびくしてないでさ」

「……ひゅ、あ」

 言葉になっていなかった。

 身体を離してあげると、ナツはアスファルトに膝をついて、まだ震えていた。

 顔がものすごく可愛い。目は大きく開かれて、口元は少しにやけてて、とても幸せそうだ。

 感覚に圧倒されながらもこんな顔をできている。教育はしっかり身を結んだようだ。

「……はい、ナツ。ご褒美」

 棒付きバター飴をひとつ取り出し、ナツの顏の前にちらつかせた。

「口開けて?」

「あ、あーん……」

 ここでちょっとお預けする。

「……ナツ。舌、出して?」

「へっ」

「犬みたいに、おねだりして?」

「……」

「……私の前で、女の子として終わっていく君が好きだなあ。私」

 ナツは目に涙を溜めていた。

 しかし、すぐに吹っ切れたように笑い、ナツわんちゃんに変身した。

「……へっ、へっ……うぅ、へっ、へっ」

「よし。そのまま、舌伸ばして舐めて。できるよね?」

「……れろ」

 ナツの口の中がよく見える。

 見える範囲では虫歯一つない。綺麗な白い歯だ。歯肉も頬肉も綺麗。

 艶めかしい。口の中とか舌とかは、なんだかプライベートゾーンを晒させてる感じがするので、私は好きだ。

「……黒いナツわんちゃん、可愛い」

「れろ、れろ……」

「ナツわんちゃん。学生証、ちょうだい?」

 言い終わるより先に、ナツは財布から学生証を出してくれた。

「ありがとね!はい、じゃあそれで、君の目元を隠して?」

「?……わん?」

「そうそう。はい、チーズ!」

「!?」

 ぱしゃり。シャッター音が鳴った。

「はい。ほら、飴舐めながら写真見て?君はこんな顔してるんだよ」

「……れろ」

「……可愛いよ。この写真。よーく目に焼き付けてね。一番満たされてる時の君なんだから。ふふ」

「……うぅ」

「あ、消すから心配しないでね。はい……消した」

「……れろ」

「……よしよし」

 頭を撫でてあげると、ナツわんちゃんはうっとりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その晩、ナツが、学生証で目を隠した写真を送ってきた。

 ネットに流出とかあるから駄目だよ!と注意した。

 

 

 

ナツがわるーい先生に路地裏で囁かれてお腹むにむにされてワンちゃんの真似させられて洗脳を進行されるお話   完

このシリーズのジャンル

  • ホラー
  • 官能
  • サイコホラー
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