女の敵のわるーい先生シリーズ 作:ブルアカ二次創作@本拠地はpixiv
違うんですよ。当初は、自信を持って一般性癖だと言えるものに仕上がるはずだったんだ。気が付いたらこうなっていたんだ。頭がどうにかなりそうだった。というかこの先生性癖終わりすぎだろ。
あ、次回で最終回です。
夢でした。
空も地も何もかも全部が黒く塗られ、輪郭は白で縁取られた世界でした。
私自身の色はいつも通りのようです。
私は自分の部屋に、奇妙なねじれた形のドアを見つけました。何故か、身体が勝手にドアを開け、先へ進んでいきます。
階段でした。地下へと続いているのでしょうか?
体が勝手に、事務的に降りていきます。
だんだん、全てが不揃いになります。
段差の高さ、黒い照明の明るさ、壁中の奇妙な渦巻き模様……全てが無秩序にばらばらになっていくのでした。
やがて、最下層までたどり着きます。
また、ねじれたドアがありました。
開くと……。
真っ黒い沼、でした。
プールです。プールの中に、真っ黒いよどんだ泥水の溜まりがあります。
……だれかが、沼の中から呼んでいます。
私に近しい大切な人が。
ひとっ跳びで、飛び込みました。服や靴や翼が汚れるのも構わず。
水深は胸ぐらいの高さでした。
ざぶざぶ進むほどに、声ははっきり聞こえるようになりました。
「……ナギちゃん。ナギちゃん……」
ミカさんの声。
姿が見えないということは、溺れている?
私は手を沼の中に突っ込みました。
細い腕。私の幼馴染の腕。
しっかりと掴み、引き上げます。
「……」
「……」
お互い黙って見つめ合います。
彼女は、確かに私の幼馴染でした。しかし……。
目は、あの日のミカさんでした。瞳はドーナツの形です。
その疲弊しきった顔には、深い深い悲しみが宿っていました。
「……ナギちゃん」
「ついに、自分自身までゴミ箱へ捨てに来たの?」
疲れ切った笑いを見せ、彼女は吐き捨てました。
────────
「あっ……」
……先生の、膝枕。
起き抜けの思考は、それでした。
「おはようナギサ。一時間、ぐっすりだったね?」
そうです、そうでした……。
『ナギサがくたくたの時にやったって何の意味もないから、とりあえずお休みね。おいで。』
……先生はそう言い、公務で疲れ切っていた私を膝枕で休ませてくれたのでした。
「君の寝顔、待ち受けにしてもいい?」
私の写真を見せてきます。……撮られてました。
「……いい、です、よ」
「ふふ、ありがとう。まあもしも待ち受けを見られたら大問題だから、できないけどね。はは」
「……そうですか」
頭が、ぽわぽわしています。
「ナギサ。私が先生辞めたら、嬉しい?」
「いえ……ええっ!?」
一気に目が覚めました。喉がからからに渇いていることを自覚します。
先生はおどけて言います。
「ごめーん、なんとなく言ってみた。深い意味はないよ」
「びっくりさせないでください……」
「ははは……黒い服もいいけど、いつもの服装のナギサもやっぱり可愛い」
「うう……」
変な声が出てしまいます。
いまだに、可愛い可愛いと褒められることに慣れません。
『先生の桐藤ナギサ』であれば、結構耐えられるのですが、今はいつもの桐藤ナギサです。
「ナギサ。今日はまだまだ時間があるよ。このまま膝枕しててもいいけど、何かする?」
「……その」
「うん?」
「……今日の先生、少し、変ですよ……?」
私だって疲れていましたが、先生も、最初に顔を合わせたときから少し、普段と違う様子でした。
疲労というよりは……張り詰めている、ような。
今もそうです。どこか物憂げで、緊張している気がします。
「……心配してくれてうれしいよ、ナギサ」
頭を撫でられました。
ぞわぞわして……少し、身体が火照ります。
あの日から、もう何度も、たくさんキスされながら頭を撫でられて、もうすっかり慣らされていました。
でも……いまだに、ええと、性的なことは、一つもされていません。
大事にされているのか、それともただイタズラされているだけなのか、よくわかりません。
「ナギサ」
「はい」
「……する?恋人同士がするやつ」
心を読まれたようです。……にっこりしながら顔を、近づけられます。
「えっ、ええと…」
「ごめんごめん、嘘だよ。生徒とは、する気も起きないよ」
「……そう、なのですか?」
「うん。……してる最中はよくても、終わったら虚しいし」
「…………先生、やはり、どこか変ですよ。いつもはこんなにネガティブな事は言わないはずです……」
「心配ばかりしないの。子どもは夢と前だけ見てなさい」
「こんなことを仕込んでおいて、何を仰るんですか……」
「返す言葉もないな。でもナギサが可愛いから仕方ないよ」
こんなのきっと嘘です。
きっと今日だって、誰かに同じようなことを言ったに違いありません。
なのに……じんじんと、幸せが頭に駆け巡ります。
「まだ君以外にはしてないよ。まだ、ね」
そしてまた心を読まれました。この人にはどうすれば勝てるのでしょう。
「……先生」
「なに?」
「……いつもの、してもいいですよ」
「……嬉しいよ、ナギサ。……私のナギサになってくれる?」
「はい、なります」
思考が萎んでいきます。
何度も念入りに掛けられてきた暗示によるものです。
──────
「ナギサ、ちゃんと着替えられたね。黒い君もやっぱりいいね」
「はい」
あたまがぼんやりして、しあわせです。
「羽根のピアス、痛くない?」
「いたくありません」
いっぱい、みぎのはねにつけられた。じゃらじゃら、かざりがなる。
「ん。ナギサ、私が好き?」
「はい」
「私も、信頼してるよ」
いつもの、はじまりのあいことば。
「おいで」
「はい」
ぎゅーをする。おおきなからだ。あたたかいはだ。
あたまが……おもたくて、ねむいです。
「ナギサ。……今思ったんだけど。私達、少し似てるね」
「ふぇ?」
「ここまで飼い慣らさないと、[[rb:愛 > め]]でることもできないんだから。君も、ヒフミの事を囲って飼おうとしてたでしょ。無理だったけど」
「……ほかのおんなのこのはなし、しないで」
「私のナギサはそんなこと言わないよ?」
ひくいこえ。
いや。
「ごめんなさい」
「よしよし、ごめんね」
「ん……すき、これ、なでなですき」
「私の事、好き?」
「すきです。だいすきです」
「そっか」
「せんせいは?」
「……信頼、してるよ」
「ん、ちがうー……ちがうの」
せんせい、こまってる。わたしのこと、すきじゃないのかな。
きりふじなぎさのこと、すきじゃないのかな。
「よしよし」
「んんー」
「気になったことは、忘れて?」
「はい、わすれます」
「よろしい。……ねえ、ナギサのベッドで一緒に寝ていい?」
「はい」
「あ、今のナギサに聞いても全肯定に決まってるか……うーん。まあ多分いつものナギサも許してくれるでしょ。お邪魔するね」
ごろーん、した。
せんせい、じっとわたしをみてる。たまに、かわいいっていってくれる。
ずっとみてる。はずかしい。
きすされるの、たのしみだけど、はずかしい。けど、たのしみ。
「……ねえ、ナギサ」
「はい」
「私は、酷い大人だね。君にとってもひどいことをして、その恐怖でもって君を染めちゃった」
あたまのおくにおもいでがある。
みかさん、しあわせそう。せんせいといっしょで、うれしそう。
わたしはもやもや。ずっとずっと、ゆめでも、もやもや。
「せんせい、むずかしいこといってる」
「ふふ、そうだね。おばかさんのナギサ?」
「おばかじゃないー」
「おばかじゃない人はそうは言わないと思うけどな。……ナギサ。君にキスするね。服の前、開いて?」
「……たくさん、して?」
「だーめ。たくさんすると慣れちゃうから一回だけ」
「けちー!」
「貴族にそう言われるの、なんか不思議だな……」
せんせいはいつも、むねの、ちょっとうえのところにキスをする。
わたしはそれで、すいっちがはいる。でも、それいじょう、してくれない。
ふかーいキスと、なでなでだけ。
いつも、へんにされて……よる、ひとりでする。
いつもの、なぎさが。ひとりで……。
「また君の事、ひとつ、縛っちゃうからね。よく集中するんだよ」
……んっ。
……せんせいのくちびる、あったかい。
……からだが、ほてってくる。
「……んうっ、ん」
「よしよし」
なでられるのだいすき。
「んん、んんー!」
「あはははは、ぬいぐるみが喋ったらこんな声なんだろうな」
「せんせ、せんせい……ん、さわって……した、さわって」
「嫌」
「んん、せつないよ、わたし、せつない……」
「切なくさせるためにやってるの。こうすれば私から離れたくなくなるでしょ?」
「わかんない、わかんない……せんせい、ひどい、ひどい……」
「だめだよ、こら、私の足に擦り付けないの」
「んん、んー、ほしい、ほしい、ほしい!」
「ハグならいいよ?はい」
あったかい。
あったかいけど……ぜんぜんたりない。
からだ、ぶるぶるする。
「ん、せつない、せつないよ……」
「切ないねー。いつか、してもらえる日が来るかもね?まあ少なくとも卒業してからだけど」
「……わたし、しゃあれ、いく。しゃあれのひと、なる……」
「いや進学でしょー、多分。お嬢様だし」
「やー!」
「ははは」
「……せんせい、おねがいー。わたしに、して?してよ……わたし、いいよ……」
「私はよくない。それをしたら、終わっちゃう」
「おわるの?」
「そ。一番幸せなところに行っちゃう」
あたま、なでなでで、ふわふわする。
せつないの、おおきくなる。
「わたし、いちばんしあわせ、いきたい」
「私は嫌」
「どうして」
「そこまで行ったら、もう落ちるだけだもん」
わたし、こんなかおするひと、しってる。
いっぱい、しってる。
みかさん、せいあさん、うらわはなこさん。
ほかにも、たくさん……。
「……せんせい、かわいそう」
「えっ?」
せんせい、おめめまんまるにしてて、おもしろい。
「……せんせい、しあわせ、きらい?」
「……」
「せんせい、しあわせに、なれないの?ずっと、もう、なれないの……?」
「……えーい」
せんせい、あたまつかんできた。
かお、ちかい。
「…………ん、んんんん!?」
きす。
じゅぷじゅぷ、おとなってる。
きすの、ふかいやつ。いままでで、いちばん、はげしい。
ぞわぞわする。
せんせいのこと、つよくぎゅっとする。
「ん、ん、ん゛んー!!」
せんせい、はなしてくれない。
あたま、おさえられてる。なでなで、ごわごわってされて、ひびいてくる。
すっごい、つよいちからで……わたし、いまよわよわで、かてない……。
あたま、しあわせで、のぼってる。
なにか、あふれだしてる。
あたまのうらがわから、じわーって、あつい、しあわせ。
あとちょっと。
もうあとちょっと……。
なみだ、でて、きた……。
「……っぷはあ、はあ、はあ……」
あっ……。
「あ、ああ、せんせい、せんせい、きす、して、あとちょっとなの、あとちょっとなの……」
「ナギサ……忘れた?」
「なにがー!!はやく、きす、してよ、せんせえ……」
「よし、忘れたみたいだね。続きはだめー」
「……んんー!んんー!」
「はは、赤ちゃんになっちゃった」
「ひどい、ひどい……せんせい、わるい!ひどい」
「今更ー?私は悪い大人だよ」
「でも、わたし、せんせいすき!」
「……ありがとう。……参ったな。おばかなナギサ、やたらカンが鋭いな……普段は鈍感寄りなのに……」
「せんせえ、つづき、つづきい……」
「いいよー?ほら、これ」
せんせえ、かばんからなにかだした。
じゃらじゃら。
くさり。くびわ。
わんちゃんのみみも。
「ナギサは私のペットだからね、相応しい装いにしてあげる。はい、首をこちらー」
「はーい」
「いい子だー。ほい、着けて……犬耳も着けてと。よし、ちゃんと髪の色に合ってるな」
わたしは、よつんばいになる。
「わん、きゅー、くーん、くーん」
せんせい、げらげらしてる。つぼったのかな。
「や、ごめん、笑っちゃだめだね!……ごめん、なんか板につきすぎてて……ははは」
「わらうなー!」
「そうだね……はははは。ははは……ごほん。ワンちゃん、お名前はー?」
「わん!」
「よしよーし。可愛い可愛い。おばかなわんちゃんかわいいねー」
わたし、おばかじゃないけど、いまいぬだからしゃべれない……。
「くーん。くーん」
わたし、ねころがって、おなかをみせる。
だいすきなごしゅじんさまに。
「……あっ、これはまずい。新しい扉を開いてしまったな。幼児化ペットプレイ、いいな……」
「きゅー、きゅー……ぴい、ぴい」
「鼻を鳴らすのまでカバーしてるんだね……なんか、やるなあ私のナギサ」
「きゅーん……」
「よしよし。えい」
おなか……ぎゅって、したのほう、おされる。
「……きゅ、きゅーん、ぴいぴい……」
「いつまで犬の真似してられるかなー?……えい、えーい」
「ん、んっ!……きゅん、きゅ、んっ……!!」
きもちいい。
びくって、からだがはねる。
「ああまずいな、スイッチ入ってきた……ナギサわんちゃん、可愛いよ。耳も触ってあげる」
みみ。
……あたまのうえのみみ、いじいじされる。
そっちじゃない。
そっちじゃ、きもちよくなれない。
「せんせい、ちがう、ちがうの」
「ええー?犬の耳はこっちでしょ?」
「いじわる、いじわるっ……」
「意地悪じゃない人は、高校生にこんな恐ろしいことしませーん」
「きゅん、わん、わんっ……」
「はは、犬の声でおねだりか……どうしよ。普通に……燃えてきたかも」
「きゅん、きゅん……」
せんせい、ちょっぴり、こわくて……ぎらぎらしためでみてる。
わたしのことだけ、みてる。ほかのおんなのこのことはわすれて、みてる。
うれしい、うれしい、うれしいうれしいうれしい。
「ナギサわんちゃんはすごいね。……君は、本当にすごいよ。今の君は、私の一番好きな君じゃないけど。……でも、かわいいなあ。縛りたいな。もっと……逃げられなくしたいなあ」
したのおなか、なでなでされる。
びりびり、する。
「……ここに、……私の、仕込んでもいい?ナギサ……」
「きゅ、きゅーん、ぴい、ん、ん、んんっ……」
「……でも君は、私と、それ以外全部だと……私を捨てちゃうんだろうな」
「きゅーっ、きゅーっ……」
「君のことを縛って、誰の手も届かない場所にしまい込みたい。でも……私にそんな度胸は無いや。君の幸せを奪うことはできないよ。きっと私のことを嫌いになるから。……だから、君自身の脳みそを変えてるんだよ、私は……はは、聞いてないよね。忘れてね。触るよ」
せんせい、わたしの、ひとのみみ、さわってくれた。
たくさんかいはつされたおみみ、やさしくゆびでぞりぞりしてくる。
でんきみたいなびりびり。
しあわせのびりびり。
「……両耳いじりながら、キスしてあげるね?」
せんせい、わたしにおおいかぶさってきた。
……かたく、なってない。
せんせいの……。
わたしのこと、やっぱり、すきじゃないのかなあ……?
「ナギサ。私を見て?」
「みる、みるっ……せんせい、すきっ……」
「……ずっと見ててね」
みみ。
せんせい、こゆびを、りょうほうのおみみにいれてくる。
のうみそ、いじくられてるみたい。
しあわせ。しあわせ……。
「せっかくだから撮っちゃうね。いつものナギサに見せてあげる。じゃあ行くよ」
「んん、ん」
ちゅっ。
まずは、やさしいきす。
じらし、なのかもだけど、これ、すき。
「……君とのキス、好きだよ。紅茶の味もするしね、ふふっ……」
……せんせいのした、はいってくる。
みみも、たくさんたくさんいじられる。
きもちいい。
しあわせ。みたされる。うれしい。
ひろがる。
おと、ひろがってる……せんせいのむねも、とく、とく、っていう。
わたしのは、ばくばくばく。
しんおん、かみあわない。
せんせい、わたし、みてる。めが、みえる。
わたしも、みる。
……みてるのかな。
いま、わたしのことみてるのかな、せんせい……。
きもちよすぎる。
あたまが、ふわってしてる。
いしきがふかーい、しずかなところにある。
きもちよさと、いしきが、きりはなされてる。
ぐじゅぐじゅ、したがからむおとは、とおい。
しあわせ……。
あたたかい、うみのそこにいるみたい……。
なんだか、みたされてて、しあわせ。
ずっと、こうならいいのに。
「ナギサ。満足した?」
ナギサは息を荒くして、ぼんやりしている。
そろそろ、元に戻そうかな。
「ナギサ。命令を聞いて?」
「……んっ。きき、ます」
「よし。これ飲んで」
飲みかけの市販のペットボトル紅茶(微糖)を鞄から出す。
このナギサは自力で飲めるものか怪しい。強い性感を感じた直後なのでなおさらだ。
よって口移しだ。
唇を奪い、移してやる。
ナギサはしばらく、もぐもぐとした。
「………………ん゛ん゛ーーーーー!!?」
「おかえり、私のじゃないナギサ!」
「ん゛ん゛、ゴボッ!ぐふ、せ、先生……」
「ごめんねー、また何回も言葉を繰り返して解除するの面倒だからさ」
「うぅ……趣味が、悪いですよ……」
「うん、知ってるよ」
──────────
「先生、海に行きたくありませんか?」
「海……?」
「そうです」
ナギサと一緒に居られる残り二十分の間、ティータイムを楽しむことになった。
作り置きのお菓子を出してくれた。私は昆布茶をオーダーしたが、通らなかった。
「一緒にだよね?……私達、あんまり休めないからなあ」
「そう、ですね……」
「休みが重ねられる機会があれば行きたいね。……どうして急に?」
ナギサといえばまあ、渚だけども。
「……先生と、普通のお出かけもしてみたいです。僻地なら、人の目も心配ありませんから」
「そうだねぇ……」
だめだな、と正直思った。
もう次回には、ナギサとはお別れするつもりだから。
そうしたら、きっと……そういう感じじゃなくなると思う。
「……ナギサ。不思議なことを話してもいい?」
「何でしょう?」
「前はね?……その、最初の頃は……君にくっついているとき、おかしなことに、とても小さな潮騒が聞こえてたんだ」
「……潮騒というと、海の音、ですよね」
「うん。まあ血流か何かの音がそう聞こえただけなんだろうけどね。最近はもう、聞こえなくなっちゃった」
「ねえ、ナギサ」
「はい」
「こんな大人で、ごめんね」
「……い、今更では」
「うん、まあね」
そういう意味で言ったんじゃないんだけどな。
無慈悲に、時間は来た。
「……そろそろ帰らなきゃ。ナギサ、またね」
「あっ……先生」
席を立つと、ナギサに呼び止められた。
ナギサは伏し目がちに、私に聞く。
「……わ、私の事……好き、ですか?」
「私は……君を、信頼してるよ」
作り笑いで、そう誤魔化した。
いつものように。
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