どうでもいい話ですが、サブタイトルを4文字にするようにしています。
タイトルが「波乱万丈」なので。
それ以外の意味はありません。
〜13年前〜
「香澄。おばあちゃんの家でしっかりいい子にしてるのよ?」
「いい子にしてる子にはお土産でおーっきなぬいぐるみを買って行ってあげるからね。」
「ほんとー?かすみ、まってるね!」
「じゃあ香澄、行ってくるね。よろしくお願いします。義母さん。」
「お母さん、よろしくね」
「香澄のことは任せなさい。それより折角の結婚記念日の旅行なんだから楽しんでらっしゃい。」
「ただいま入ったニュースです。オーストラリア行きのカンタス航空721便からの通信が取れなくなってしまい、現在行方不明となっております。カンタス航空721便との通信が切れた場所は海の上であり、もし墜落していたら生存確立は低いと思われます。このカンタス航空は_______」
「おばーちゃん?なんでないてるの?」
「香澄…ごめんね。おばあちゃんのせいね…2人でこれから頑張りましょうね…」
私、加藤香澄はお母さんがいない。さらにお父さんもいない。
私の両親は、昔の未曾有の飛行機事故で亡くなってしまった。
13年が経過している今でも飛行機も乗客もキャビンアテンダントも見つかっていない。
正直、遺体が見つかっていないから死んではないかもしれない。だけど、13年経っても見つからないのだからもう希望は一欠片もない。
私は覚えている。
おばあちゃんが飛行機のニュースを見る度に涙を流していたのを。
そんな訳で私はおばあちゃんに育てられた。
女手一つで大変ながらも、私に辛そうな顔は見せなかった。
でも、私はそんなおばあちゃんが嫌いだった。
なぜなら、そんなおばあちゃんのせいで私は虐められていたから。
おばあちゃんのせいというかどちらかというとお母さんとお父さんがいないからだ。
今はお父さんやお母さんの遺産が見つかったことや身内の補助、拓海の家の補助そして自分のバイト代のおかげで何不自由なく生活出来ているが当時、幼稚園や小学生だった私は同じ服を何日が続けてきたり、ご飯を食べれなかったりした。
まぁ現在は食費は拓海の家が出してくれているんだけれども。
本当に拓海の家には頭が上がらない。
小学生の頃の私は服もボロボロ、見た目はひょろひょろのミイラだった。
当然小学生。そんな人が学校にいたらいじめてしまうだろう。
そんな、私が虐められていた小学生1年生になったばかりのとある日の物語。
「はははっ、また同じ服かよ」
「近寄るなよ汚いな」
「うわー、泣きやがった、きったねぇー。よし、みんな、外行こうぜ!」
小学1年生になったばかりの私はクラスで一人ぼっちだった。
それも当然だろう。
当時の私はまともにご飯を食べられることもできず、皆より少し身長が小さく、体もやせ細って服はボロボロ、まともに鉛筆も持っていない。
そんな私は、昼休みの誰もいなくなった教室で、いっつもないていた。
外に行ってもみんなに追い出されて悲しむだけ。
そう思って私はいつも書いていた色鉛筆と自由帳を取り出す。
しかし、私が自由帳を開くと知らない落書きが。
『きもちわるい』
『くるな』
『きたない』
私がいつもお絵かきをしてるからその自由帳にいたずらをしたんでしょう。
今なら笑って受け流せるけど当時の私はそんなことできるはずもなく。
「なんでこんなことをわたしがされなきゃいけないの…パパ…ママ…」
私はその場で涙を流す。
その涙が自由帳にこぼれ落ち、自由帳がしわしわになる。
もう嫌。こんなの。
そう思っている矢先、私は後ろから知らない人に話しかけられた。
「だいじょうぶ?なんでないてるの?」
後ろを向くと、少し顔の整った男の子。
私はその子に自分の自由帳を見られるのが嫌で、隠そうとする、しかしその子は私より早くその自由帳を取り、中身を見る。
男の子は少しびっくりしたような表情を見せると、目つきを厳しくして、私に問いかける。
「これ、キミがかいたの?」
私はその子と喋る勇気がなく、首を横に振る。
すると男の子は顔をまた厳しくして、教室を出て行く。
…なんだ。あのひともわたしをたすけてくれないんだ。
そう思い、また色鉛筆を握る。
しかし、数分するとその子は戻ってきた。
先生と一緒に。
彼が先生に話してくれたらしく、先生は犯人を探しに行くためか、私の自由帳を観た後、大急ぎで外に走って行く。
教室の中には私と彼2人きり。
私は、一番言いたかったこと、そして一番聞きたかったことを口にする。
「…あの……ありがとう…。あなたの名前は……?」
男の子は少し照れた表情をしながら私の問いに答える。
「ぼく?ぼくの名前は、さくらいたくみ!」
その後、先生が犯人を連れてきて、私に謝らせてくれた。これもあの子のお陰だ。
しかし、それだけじゃ終わらなかった。
帰りの会が終わり、先生がいなくなった後、さっきの男の子3人が帰ろうとした私を止めた。
「おい、お前、先生に言っただろ!」
「なんで言うんだよ!」
「汚いくせに!」
と言って私を押す。
私はまともにご飯を食べていなかったので足腰がふらついてしまって、倒れこんでしまう。
「あははは、汚いやつにはそれがおにあいだよ!」
「先生に言うからわるいんだよ!」
「じゃあな、汚いの」
……なんで。さっき彼のおかげで私のいじめは無くなると思ったのにまたいじめられなきゃいけないの…?
そう思いながら歩いていく3人組の方を見つめる。
するとその3人組が誰かに話しかけられてるのが見えた。
あれは______さっきの男の子?
そうして、私はさっきの男の子と三人組について行くことにした。
「……勝…さっきの子に…謝…」
「望…………だ」
「3対1で勝………ないだろ」
「1点……取った……勝ち……」
私が校庭に着く頃には、さっきの男の子たちが校庭のサッカーゴール前に立っていた。
すると、さっきの男の子が3人相手にサッカーをはじめた。
男の子は華麗にドリブルをして、一瞬にして三人組を抜き去る。
「わぁ…すごい…かっこいい…」
私はつい感嘆の声を漏らしてしまう。
すごい…あのドリブル…
私が気がつくと、すでに勝負はついていた。
そして、男の子は私にもはっきり聞こえるような大きな声で三人組にこう告げる。
「_______さっきの女の子に謝れ。」
私は涙を抑えきれなかった。
一回しか喋ったことのない女の子のために、三人相手にサッカー勝負を挑んでくれて。
先生を呼んでくれて。
それで「謝れ」なんて言ってくれた。
そう思うと、私の心に一つの思いが芽生えた。
______ずっとあの男の子の隣にいたい_____。
「さくらいたくみ……たっくん…」
私は、1人嬉し涙を流しながら、思い人の名前を呟いた。
それから、たっくんは私の事を何回も助けてくれた。
学校でいじめられたりすると毎回たっくんが守ってくれた。
小4から小6の間、たっくんは転校してしまったけど、たっくんに会うために一生懸命耐えた。
中学生になってたっくんが戻ってきたり、いっぱい告白されるようになったけど、私は全て断った。
______たっくんのことが好きだから。
ずっと、私の夢は変わらない。
「たっくんとずっと一緒にいたい。」
ずっと、ずっと。死ぬまで。