マリーゴールドを君に   作:Missan

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今回は、名無しのごんきち様の「便利屋の名もなき青年」とコラボさせていただきました

私の作品では残念ながらアルちゃん達の活躍があまり書けませんので、「便利屋大好き愛してる!」という方は是非ご覧ください!
https://syosetu.org/novel/383035/


では本編です






【コラボ回】第二十話:ユウキの......日常?②

花壇の世話をマリーとハナコと共に終わらせた後のパトロール中

 

「2人が手伝ってくれたおかげで早く終わったな……ん?」

 

これは……正実モブの反応が薄くなった……?

 

正実モブは神秘量の差で他の生徒達との区別がしやすい

 

だがこれは……正実モブが集中して狙われてる

恐らく気絶しただけだろうが……

 

「目的はなんだ?……っ!」

 

マリーのいる聖堂に向かって正実モブちゃん達の反応が薄れていってるな……しかもスピードが早い

 

「……マリー!」ダッ

 

ピピピッ

 

副委員長から電話……本部も事態を察知し始めたか

 

『ユウキさん緊急事──』

 

「既に俺の方でも把握済みです、現在先回りのため聖堂へ向かってます」

 

『流石ですね……わかりました。すぐそちらに増援を向かわせます……それから、目撃した生徒によれば、侵入者は血に濡れた病人服を着ているようです』

 

「わかりました。では」

 

電話を切り、全速力で走る

 

速く……もっと速く……!

マリー……!

 

「あっ、ユウキくんやっ──」

 

「聖園さんまた後で」

 

「えっ?」

 

ビュンッ

 

「キャっ……もうっ!なんなのー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖堂は……よし、まだ何も起こってないな

 

「間に合ったか……あ?」

 

血濡れた病人服を着た不審者が前に現れた……体格的に男か?ヘイローも見えない

 

「よう……血塗れの病人服で走り回って正義実現委員会を気絶させてるってのはお前だな?」

 

「……左様です」

 

「一体何が目的だ?」

 

「それを言う必要が?……」

 

「そうか、なら……!?」

 

SGを構えようとした瞬間、相手が一気に距離を詰めてくる……ので素早く構えSGを撃つが、頬を掠めただけで避けられた

 

止まらないか……あまり自信はないが近接でいくか

 

腰を落とし右拳を胸の前に、左拳を右拳より前に出し格闘戦に備える……が相手は閃光弾のピンを抜き投げてきたので対処──

 

『ロールフォワード』カチッ

 

パァァァン!!!

 

「っ!」

 

いきなり目の前に現れた閃光弾をモロに食らい、目が眩み強い耳鳴りに襲われる

 

「悪いが、この先の修道女(シスター)に用があるのでね」

 

「っ!!!待て!!!」

 

バチッ……!

 

「いっ!!!」

 

くッ!……スタンガンか!!体が、動かない……!

 

「気絶しないとは…………だが失礼するよ」

 

くそッ!動け……っ!!

 

必死に体を動かそうとするが、電撃で筋肉が固まり動かすことができない

 

マリー!!マリぃぃぃぃぃ!!!

 

「ま、りー……いま……お、れが……」

 

 

俺の意識は、そこで途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………ん

 

 

 

なんだ……?

 

 

 

…………さん

 

 

 

誰だ……?

 

 

 

……キさん

 

 

 

マリー……?

 

 

 

ユウキさん!

 

 

 

「!……マリー!!」バッ

 

「わっ!」

 

「だ、大丈夫ですかユウキさん?」

 

「あれは……聖堂が……っ!何があった!?マリーは!?」

 

「学園に侵入した者によって爆破されました……あの便利屋68を目撃したの情報も入っています」

 

なんで便利屋が……?あの男は便利屋の雇われか?

 

「爆破当時あの聖堂には伊落マリーさん以外の生徒はいなかったそうです……現在瓦礫の撤去作業が行われていますが、伊落マリーさんが見つかったという報告は──」

 

「ユウキさん!!新しい情報が入りました!」

 

「!……マリーが見つかったのか!?」

 

「見つかりはしました……ですが、マスクを着けた4人組に縛られ連れ去られているのが街で目撃されたようです!!」

 

マスク?……そんなのを着けてるのはスケバンかアリウスくらいしかいないはず……学園に侵入できるのは実力的にアリウスくらいだろう

 

だがなんで今出てきた?

それに、たった4人でこんな所まで来たということはアリウススクワッドか……いや、今そんなことはどうでもいい

 

「ごめんなさい……私たちがもっと早く着いていたらこんなことには……」

 

「……俺は今からその4人を追う」

 

「え?で、ですがまずは身体を休めてから──」

 

「必要ない」

 

「無理は……!」

 

「……」

 

「ひッ!……ご、ごめんなさいっ!」

 

「……すまない」スッ

 

「あっ……」

 

怯えさせてしまったモブちゃんの頭を撫で立ち上がる

 

「副委員長には上手く説明しておいてくれ」

 

「あ、あの!これ、ユウキさんの装備持ってきました!」

 

「助かる……行ってくる」

 

「お、お気をつけて!」

 

もう1人のモブちゃんから渡されたプレートキャリアを着込み、マリーの神秘を探知……よし、見つけた

 

走り出し、校舎の屋根に飛び登り学園から外に飛び出す……そのまま全速力で街の建物の屋根を走っていく

 

ACを使いたいが……まだ空が明るくて目立つ。それにこれから確実にアリウス自治区に突入する……そうなると、俺がACのパイロットだとバレる

だから今回はACには乗れない

 

「アリウス……」

 

マリーは返してもらう……いや、必ず取り返す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「徹底的に潰してやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリーの神秘を追って数十分、アリウス自治区まで侵入できた

 

「侵入者だ!」

「撃て!」

「トリニティめ!死ね!」

 

「邪魔だ消えろ」

 

閃光弾を投げ動きを封じ、敵が固まってるところには手榴弾を投げ、それ以外の奴にはガスマスクで守られてない後頭部に至近距離からSGを撃ち込んでいく

 

「おごッ!!」

「う"お"ぇッ!!」

 

SGの弾が切れたら鳩尾に殴りと蹴りを加え、耐えた奴にはガスマスクを掴み上げHGで顎下へ撃ち込む

ガスマスク内で吐く奴もいたが、どうでもいい……

 

「ま、待て許し──」

 

ズダンッ

 

「黙れ」

 

邪魔な奴らを片付け、スクワッドの追跡を再開……途中、以前感じたことのある神秘を感知しそっちに向かう

 

「これは……便利屋か」

 

会ってなぜ聖堂を爆破したか聞き出す……解答次第では……潰す

 

 

便利屋の神秘を感じる建物に着くと……

 

「っ!……お前!!」

 

「あ!あの時の!」

 

便利屋とあの男が一緒にいた

やはり男は便利屋に雇われた傭兵か何かか

 

「……君か。一体どうしてここに?」

 

「お前こそ……マリーに一体何の用だ」

 

「随分気が立っているようだね……私は修道女(シスター)の持つ鈴が元の世界に帰る為に必要でね…………淑女(Lady)率いる便利屋68に協力を依頼したまでだ」

 

「……成る程な…………」

 

元の世界?つまりこの男は別世界の人間なのか?

 

「その……さっきから気になってたけど淑女(Lady)って……?」

 

「当然、そこの綺麗な赤髪の女性のことだが?」

 

「…………」

 

「……それは今はいい。それより、ユウキ君、君がよければ協力して頂けると嬉しいのだが……」

 

マリーに危害を加えるワケじゃないなら、協力して早く帰ってもらったほうがいいか

 

「……分かった……協力しよう。だが」

 

「勿論修道女(シスター)には手出ししないさ。安心してくれ」

 

「でも……あの時の怪我は……」

 

「大丈夫だ。もう治った」

 

そう言って治った腕をアルに見せる

 

「あの怪我って治るものなの?」

 

「どうやら俺はそうらしい……」

 

「そういえば君とは自己紹介をしていなかったね。私は『人形』と呼んでくれ」

 

「なんだその名前…………」

 

「一時的に使っているだけさ。君の名は?」

 

「天野ユウキだ。よろしく」

 

「よろしく。ついでに一つ訊いておこう」

 

「君……()()()()()()()()()()()()()

 

観客?原作にそんなのあったか?

それとも別世界にしかない何かか……?

 

「それはどういう……?」

 

「ならいい。私が先に罠を炙っておく。後から残った罠がないか警戒しつつ、ついてこい」

 

「え?でも貴方ヘイローが」

 

「いいから、ついてこい」

 

そう言って男……『人形』は走っていった

 

「あ!ちょっと!」

 

「追うぞ便利屋」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

「あぁ、あとそれから……後で聞きたいことがある……逃げるなよ」

 

「くふふ♩彼、なんかめっちゃキレてるよ〜?」

 

「社長……何かしたの?」

 

「な、何もしてないわよ!?」

 

「アル様に何かするなら私が許しませんっ!」

 

「安心しろ。まだ、何もしない」

 

「ま、まだ!?」

 

「遅れるなよ」ダッ

 

「ちょっ、早っ」

 

俺も『人形』に続いて走り出し、マリーの神秘を追っていく

 

どうやら仕掛けられてたトラップは全て処理されているようだ……安心して全速力でいける

 

 

マリーの神秘の位置が近くなった……あと少し……という所でサオリが現れた

 

「アリウススクワッドの錠前サオリだ……悪いがここから先には行かせない」

 

「正義実現委員会の天野ユウキ……悪いがそこから先に行かせてもらう」

 

同時に銃を構え撃つ……顔を横に逸らして避け、サオリは横にステップして避ける

 

「避けてみせろ」

 

一気に距離を詰めSGを連射……散弾の弾幕を避けようと俺が視界からブレる瞬間に手榴弾を2つ投げ、1つは回避先に、もう1つはその手榴弾を避けようとするであろう場所に投げ俺は下がる

 

ドカアァァァン!

 

「ぐッ!」

 

「ほらおかわりだ」

 

手榴弾を避けきれずに倒れたサオリの目の前に閃光弾を投げ視界と聴覚を奪う

 

「このッ!」

 

「さすがキヴォトス人回復が早い」

 

閃光弾を喰らってもすぐに回復できるのは羨ましいね……モブ生徒はそこまで早くないみたいだが

 

SGを撃つが、伏せて避けられ逆に撃たれる……がプレート部分に当たり衝撃だけがくる

 

「調子に、乗るなッ!!」

 

一方的にやられ続けたサオリが距離を詰め掴もうとしてくるのを体を前に倒し避けながら右拳を突き出し殴りつけ、それでも掴もうとしてくるので脇腹にエルボー……さすがに効いたのか下がるサオリ

 

「まだだ!……ふッ!」

 

再度距離を詰め銃床を振りかぶってくるのを体を後ろに逸らして避け……後ろに宙返りをしながら顎を蹴り上げホルスターから抜いたHGを腹に撃ち込む……露出した腹にクリティカルヒット

 

「ぐッ!」

 

これだけやられても倒れないサオリ……さすがに俺の体力がキツくなってきた

 

ガチャ

 

そんな時に部屋に入ってきたのは……『人形』

そのまま俺たちを横目に先に行こうとするが……

 

 

バン!!!

 

 

「危ないねぇ……」

 

「逃がさん!!」

 

当然サオリが止める

 

「別に構わないが……後ろのそれはどうする気だい?」

 

「……!」

 

『人形』に気を取られている隙に後ろから拘束しようとするが『人形』の言葉で気づかれ避けられる……ふざけんな

 

「『人形』……お前どういうつもりだ」

 

「随分互いに疲れているようだね……手を貸し」

 

バン!!!

 

「……新手かい?」

 

今のよく避けたな

 

「っ!…………避けられた……!」

 

あれ……あぁそうか、アズサはこの時期まだトリニティに来てないんだったな

 

「……アズサ…………!」

 

「待って…………」

 

便利屋もやっと着いたか

 

淑女(Lady)!……」

 

「ちょっと!……2人とも速すぎよ!」

 

「すまないね、淑女(Lady)。だが…………これで少しは賑やかな舞踏会になりそうだ」

 

「お前さっきから何言ってんだ」

 

ブルートゥ並の変人か……?

素敵……ではないな

 

「気にしないでくれ。こちらの話だ」

 

「……私はヘイローのないあいつを手早く片付ける」

 

「……分かった。時間は稼ぐ」

 

アズサが俺を、サオリが『人形』にそれぞれ対処……ヘイローの無い『人形』から片付けるようだが……

 

バババ!!!

 

「危ないねぇ……君はヘイローがない者が銃弾一つで致命傷になることぐらい知っているだろう?」

 

「…………どうして避けられる!」

 

「色々あって、このステップを習得したのさ。さぁ!お嬢さん、踊ろう!」

 

「……クソっ!」

 

『人形』の方は大丈夫そうだな

 

「敵を前に余所見──」

 

「する暇があるほど君と俺の実力差が大きいということだ」

 

「舐めるなッ!」

 

ただ一直線に突っ込んでくるとは……まだまだだな

 

進行方向に閃光弾を投げ、それに気づいたアズサは目を塞ぐ……が何も起こらない

 

「残念、ピンを抜いてないんだ」

 

「!?」

 

目を塞いでいた間に距離を詰め、アズサを蹴り飛ばす

 

「ぐっ……!………………これを……!」

 

「!?」

 

まさか……!

 

HGで急いでアズサの腕を撃つが……ギリギリで投げられた……ヘイロー破壊爆弾

 

目標は……俺じゃない?……落下位置は……アル!?

 

淑女(Lady)!!!」

 

『人形』がアルの元に向かおうとするが……

 

バン!

 

「っ!」

 

「させん!」

 

サオリの妨害を避けはしたが……間に合わない!!

 

 

 

 

 

 

 

『ロールフォワード』カチッ

 

「っ!?」

 

 

 

 

 

ドカアアァァァァン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

………………ドサッ!……

 

 

 

 

 

 

 

「へ?……」

 

「っ!!!」

 

 

『ロールバック』カチッ

 

 

「全く……ヘイロー破壊爆弾に物理的な爆破も加わっているとは…………」

 

なんだ……?今あいつの身体が吹き飛んだように見えたが……?

サオリとアズサも口を開けて固まってるし俺の見間違いではないはず……いや、今はそれよりも……

 

「「…………は?」」

 

「今……お前…………て」

 

「?……なんだい?」

 

「いや……上半身が…………そこに血が……」

 

「何を敵の前で狼狽えている?()()()()()()()()()()

 

「「え?」」

 

 

 

 

ババババババ!!!

 

爆発の煙で視界が悪くなっているのを利用し、便利屋と俺の弾幕で2人を牽制し、『人形』がその場を離れるのを援護する

 

 

「待て!」

 

2人が『人形』を追いかけようとするが……

 

『ロールフォワード』カチッ

 

パァァァン!!!

 

「「!?」」

 

『人形』の投げた閃光弾を喰らい動けなくなる……そして俺も少し喰らった

 

「いった!!」

 

「だから余所見は良くないじゃないか」

 

こっちは援護してやってたんだが……?

 

「……お前…………閃光弾使うなら合図くらい出せよ……」

 

「煙で緩和されて大丈夫と踏んで使った。そもそもスタングレネードというのは怯ませるものであって、本当にスタンさせたいなら私のように文字通り目の前で爆破させなければいけないよ?」

 

「……はぁ………………でもどうする。ヘイロー破壊爆弾がある以上無闇に手出し」

 

「……5秒」

 

「……ん?」

 

「君に5秒時間をあげよう。それまでに2人仕留め給え」

 

「………………正気か?」

 

5秒であの2人を?……いや、アレを使えばいけるか……?

 

「ツルギに比肩しうるその実力……見せて貰おうか」

 

「……分かった」

 

「私が合図を出す。それまでに仕留める準備をし給え」

 

「分かった」

 

2人で頷き、サオリとアズサの前に物陰から姿を晒す『人形』

 

「そこか!!!」

 

「まあまあ……少し話そうじゃないか」

 

「……貴様…………何故ヘイロー破壊爆弾の事を知っている!」

 

「そういう物がある、と聞いた事があってね」

 

「外に情報が漏れている筈もない。貴様何者だ?」

 

「私は『人形』。訳あって鈴が必要になった男さ」

 

「どういう事だ……」

 

「さて……そろそろ幕間(インテルメッツォ)もいいだろう。ユウキ君……」

 

 

 

 

君の為だけの時間だよ(【Time for you】)|」

 

 

 

 

カチャン!

 

 

 

なるほど……俺以外の時間が止まってるのか……ならば遠慮なく

 

左腕に神秘を使って呼び出しておいたVP-67EB……スタンバトンを全力で叩きつける……相手は気を失う

 

バチンッバチンッ!!

 

 

そして時は動きだす

 

 

「うっ……」

 

「ぐっ……」

 

よし、ちゃんと気絶してくれたな

 

「ほう……まさか本当にやるとはな」

 

にしても時間を操る人間とはね……

 

「……まじでお前何者だ…………」

 

「…………ただの『人形』さ。愛しい人の為に戦う、ね」

 

「さっきのって!?」

 

「ちょっとしたトリックさ」

 

「凄いわ!一体どうやってやったのかしら?」

 

淑女(Lady)。トリックというのは教えないからこそトリックなのだよ」

 

「……カッコいい…………」

 

よし、邪魔な奴は片づけた……

 

「……マリー!!」

 

「早く行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリーの神秘が近い!……あの部屋か!

 

「……!………ユウキさん!」

 

「マリー!!!」

 

マリーを強く抱きしめ、マリーも強く抱きしめ返す

 

俺のせいでこんな怖い思いを……

 

「…………すまない。感動の再会の中申し訳ないが、鈴を頂けるかい?」

 

鈴?……あぁ、そういえばそれが『人形』の目的だったな

 

「あ、はい。こちらですか?」

 

「そうそう、これで……違うだと!?」

 

「え?」

 

「…………まさか、ここまでとは。そこの血塗れの青年は何者なのです?」

 

「…………私は『人形』だよ。貴方の名前を聞かせて頂けますか?」

 

「いえ……黒服から詳しい事を聞きましょう…………私はマダム、と呼ばれている者です」

 

「お前……一体どういうつもりでマリーを拐いやがった?」

 

「そこの血塗れの青年と違って私に対し随分不躾ですね」

 

「応えろ」

 

「まあまあ、落ち着き給え。若い内は激昂しやすいからね……それで、鈴は?」

 

「鈴?私は知りませんよ?」

 

「……どういう事だい?」

 

ザザッ

 

『人形』は誰かと交信し始めたか……なら

 

「おい複眼野郎……マリーに何もしてねぇだろな……?」

 

「何もしてませんが……それよりその呼び方は──」

 

「マリーこの赤い奴に何かされなかった?…………本当にごめん……俺のせいでこんな目に合わせてしまったんだ……聖堂を爆破した奴は俺が後で絞めとく」

 

「え?あ、は、はい何もされてませんよ……それに、ユウキさんが来てくれたのがすごく嬉しくて……だから、そこまで落ち込まないでください」

 

そう言って俺の手を両手で優しく包みながら笑顔を見せてくれる……ほんと、マリーは可愛いね

 

「私の話しを聞きなさいっ!!」

 

「チっ……黙れ陰湿生き遅れクソババア。お前の言葉は信用できない……本当ならここで今すぐお前を殺してもいいんだぞ?」

 

「私に向かってそのような口を!!!」

 

どうやら『人形』は交信を終えたようでこっちに来た

 

「……一瞬失礼な事を考えませんでした?」

 

「……何の話だい?それより、ユウキ君。もう十分だろう?」

 

「……」

 

まあ今はこれくらいでいいか……次会った時は必ず殺す

 

「私は帰るよ?もう目的は達成したしね」

 

達成?あの鈴は目的の物とは違うやつだったんじゃないのか……?

 

「…………あぁ、一つ聞いていいかい?」

 

「……なんだ?」

 

淑女(Lady)は知らないかい?まだ報酬が渡せていない」

 

便利屋?……さっきまでそこに……

 

「あのお方なら、何かまずいと言ってお帰りになられましたよ?」

 

帰った……?……逃げたか

 

「そうか……ユウキ君。これを淑女(Lady)に渡して置いてくれ」

 

「何だこれ?」

 

淑女(Lady)への報酬だよ。必ず渡して置いてくれ」

 

「分かった」

 

「それでは……」

 

そう言って『人形』は部屋から出ていった

 

「さて……マリー、帰ろっか」

 

「はい!」

 

マリーを抱き抱え、帰る準備を整え……

 

「はぁ……早くこの場所から立ち去ってくださ──」

 

ピンッ……ポイッ

 

「……は?」

 

「じゃあな」

 

全速力で部屋から飛び出し、ベアおばの発狂を背にアリウス自治区からおさらばした……閃光弾の置き土産喜んでくれたみたいだな

 

「ふっ、くっ、は、はは、ははははは!」

 

「もう……本当はあんなことしちゃ……ふっ、くっ……ぷふっ」

 

あの複眼には閃光弾は有効過ぎただろう……2人してベアおばが発狂してる姿を想像して笑ってしまう

 

 

 

 

 

「おのれぇぇぇぇ!!!天野ユウキぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事マリーと共に学園に帰り、迎えてくれた正実モブちゃんと救護騎士団にマリーを一旦任せ、正実本部への報告が終わりマリーの元に行こうとしていた時

 

「もしもし……なんの用だ」

 

『もしもしユウキさん……とりあえずいつもの所まで来ていただけませんか?』

 

「……今忙し──」

 

『ではお願いしますね』

 

プツっ

 

「おい!……はぁ、とりあえず行くか」

 

 

 

そんな訳でやってきた黒服の拠点

 

「黒服、こんな時に何の…………お前……」

 

「ユウキ???」

 

「『人形』……なぜここにいる」

 

「そっちこそ……」

 

「折角来たので『人形』の境遇について直接聞かせようかと」

 

「え?なんで?」

 

「折角のコラボですし……最期位は見送った方がいいのでは?」

 

「???」

 

「おいコラメタ発言」

 

「貴方も大概ですよ?」

 

「俺は良いの」

 

「それでは……本名と年齢をお願いします」

 

「本名て……一応戸籍上は『陸八魔 タダシ』ってなってる筈。年は16」

 

年上か……まあ中身はこっちの方が上なんだが…………ん?陸八魔……?

 

「え?どういう……?」

 

「…………実は、向こうの世界でアルちゃんと()()してるんだよね〜」

 

「は?????」(思考停止)

 

「クックックッ……良い反応ですね…………」

 

「お前……中々酷いな」

 

「貴方の方こそ、面白がっていませんか?」

 

「まあ……こういう反応見るのは面白いけど……」

 

「そして……貴方は無名の司祭の王、その末裔ですね?」

 

「そうだよ」

 

「は????????」(理解不能)

 

「……ということなのです…………ユウキさん……?」

 

「あー、駄目だ。現実が想像を超えたから思考停止してるわ」

 

「クックックッw…………やはり良い物を見せて貰いました」

 

「それと……遺物についてだが」

 

「いえ、大丈夫です。十分情報は頂けたので」

 

「……それじゃあ、帰るわ」

 

「こちらに乗って下さい」

 

「よいしょ……これでいい?」

 

「はい。またお呼びになるかもしれないので、その時は是非ともまたご協力お願いしますね」

 

「……えー…………」

 

「それでは、また」

 

「また?……また来たくないんだけど……」

 

 

 

 

 

ウィィィィン!!!

 

 

チリリリーン!!!

 

 

 

 

 

「────あれ?『人形』は?」

 

「もう元の世界に帰られましたよ」

 

「……そうか」

 

できればまた会えるといいんだが……ACに乗った俺の相手もしてもらいたいもんだ

 

 

身体は闘争を求める…………楽しみだな、『人形』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マリー」

 

「ユウキさん!」

 

救護騎士団の建物前にいたマリーに声をかけ、笑顔と耳ピコが帰ってくる……可愛いね

 

「大丈夫?何もなかった?」

 

「はい、何もありませんでしたよ」

 

「よかった……じゃあ、帰ろっか」

 

「はい!」

 

そのままいつも通り家に帰ろうとした時……裾を掴まれた

 

「……マリー?」

 

「……」

 

何も言わずに手を握ってくるマリー

 

「え」

 

「今日は……このままで、いたいです」

 

「」

 

か、可愛い……ね

 

グハァァァァ!!(吐血)

 

 

 

この後、マリーは寝るまでずっとユウキにくっ付いていたとか……いなかったとか




ということで、コラボ回でした

私は上手に書けたでしょうか......喜んでもらえたなら......素敵だ...


あと今更ですが、新しい小説を出しました
よければそちらの方もご覧ください
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