マリーは可愛いねぇ
ユウキ「マリーは俺のだ!」
作者「いや違うね私のだ」
ユウキ「なら実力で勝負だ!」
作者「いいだろう。なら私は今からレイブンだ。喰らえ!コーラルリリース」
ユウキ「もうダメだぁ、お終いだぁ......」
深夜テンションで書いた茶番です
では本編です
トリニティ大聖堂
「……」ギュ
(全ての人に平和を……)
彼女、伊落マリーは、このキヴォトスにおいて常識を持つ数少ない普通の優しい少女だ。
今日から彼女は新米シスターとして、このキヴォトスで生きる全ての人が平和であるように祈りを捧げていた
そんな祈りの最中……
ザワザワザワザワ
「……?」
(なんだか教会の外がざわついていますね……何かあったのでしょうか?)
そう思った彼女は祈りを中断して、外へ確認しに行く。
ガチャ
ガヤガヤガヤガヤ
教会の扉を開けると先ほどよりもざわつきが大きくなる
「──!」 「──ー」 「──っー」
「……あの、すいません何かあったのですか?」
たまたま近くに居たいつもより顔色が暗くなっているクラスメイトに話しかける
(何か嫌な予感がします……)
「え?あ、マリーさん。実は……ユウキくんが大怪我を負って救護騎士団に運ばれたって……」
「え……?」
(ユウキさんが……大怪我……?)
「ゆ、ユウキさんは大丈夫なのですか⁉︎な、なぜ大怪我を⁉︎」
「そ、それがまだわからないの……それに最悪死んじゃうんじゃないかって噂も出てて……」
「そ、そんな……」
(もうじっとしていられません……!)
「ユウキさんは救護騎士団に運ばれたんでしたよね⁉︎」
「え、うんそうだけど……今あそこは──」
「すみませんっ!ありがとうございました‼︎」ダッ
「あー行っちゃった……あんなに焦った様子のマリーさん初めて見たな……」
タッタッタッ……
「はぁはぁ……サクラコ様……!」
「……あら、マリー、そんなに息を切らせてどうしました?」
「突然すみません。私少しの間救護騎士団の方へ行って参ります……!」
「……え?マリー急にどうしたのですか⁉︎」
「どうかお許し下さい……!」ダッ
「……行ってしまいました……一体どうしたのでしょう……」
救護騎士団・病院
ガヤガヤガヤガヤ
「ユウキくんは大丈夫なの⁉︎」「どうして彼は運ばれたの⁉︎」「押さないで!」「落ちついてください!」ワーワーワチャワチャ
「こんなにも人が……!」
どうやら話を聞いた生徒達が押し寄せてきたため、それを救護騎士団の団員がなんとか押し留めているようだ
(仕方がありません……裏口から入りましょう……!)
幸い裏口には人が居らず、すんなりと中へ入れた。そのまま受付へ向かい、彼のいる場所を聞いた彼女は走り出す
「はぁはぁ……!」
(ユウキさん……!)
タッタッタッ……
病院内で走るなどとても許されるものではない。しかし、彼女は今そんなことを考えられるほど冷静ではなく、己がシスターであることも忘れるほどだった。それほどまでに彼女にとって天野ユウキという存在は大切なものとなっていたのだ
「はぁはぁ……ここにユウキさんが……」
(もし何かあったら……私は……)
彼の居る病室の扉を急いで開けようとするが、彼の怪我した姿を考えてしまい、開こうとする扉が重くなるのを感じながら開けた
そして彼女が目にした光景は……
「ユウキくんはいあ〜ん」グイグイ
「ちょっ、だから自分で食べれますから……!」グググ……
「……え?」
聖園ミカに「あ〜ん」されている天野ユウキだった……
マリーが病室に到着する数分前……
「……ん……知らない天井だ」
目が覚めて知らない天井を見た回数がこれで2回になったか……周りを見た感じここは病室だと思うが、今回はなんでこうなってるんだ?記憶がツルギに合格だと言われた辺りから曖昧になってるな……
そんな事を考えていると……
「やっほー!ユウキくんのお見舞いに来たよー!」
「え、聖園さん?」
「んー?どうしたのー?そんな顔しちゃってー」
「いや、どうして貴女が此処にいるんですか?ティーパーティーのお仕事があるのでは?」
「ユウキくんに会いたくて来ちゃった♩」テヘ
「来ちゃったじゃないですよ……お仕事どうするんですか?」
「大丈夫!私を慕ってくれてる子に任せてきたから!」
「えぇ……」
それでいいのか代表……
「その子のために早く戻ってあげてください……」
「えーせっかくお見舞いに来たんだからまだ居させてよー。それにユウキくんが元気になれるように美味しいリンゴも持ってきたんだ!だから……ね?いいでしょ?」
流石に上目遣いには耐えられない……
「わ、わかりましたから。リンゴを食べ終わるまで居ていいですから、その後は戻ってちゃんとお仕事してくださいね……」
「わーい!ありがとうユウキくん!」ギュ
「ちょっ!抱きつかないでください!」///
はぁ……困ったお姫様だ……
先生早くキヴォトスに来てください……!俺の精神がダメに前に……!
「むー……じゃあさっそくリンゴ食べよっか!今食べやすいように切るね」スッ
ん?リンゴだけ?リンゴを切る物は?
「ふんっ」スパンッ
パカっ
「えぇ……(困惑)」
リンゴが一瞬でカットされた……
しかも、恐ろしく早い手刀、俺でなきゃ見逃しちゃうね……
「よしっ!それじゃあはいどうぞ!」
「あ、ありがとうございます。それじゃ……」
「はいあ〜ん」スッ
「……なにしてるんですか」
「見てわからない?あ〜んだよあ〜ん」
「いやそれぐらいわかりますけど」
「でしょ?だからほらあ〜ん」スッ
「いえ、自分で食べます」
「駄目だよ!ユウキくんは怪我してるでしょ?」
「これくらい問題ありません」
「……あ〜ん」グイグイ
!?無視して力で押してきた!
「くっ!」グググ……
そんな攻防を続け、話はマリーが病室に到着した時まで戻る
「……え?」
「あっ」
「えっ?」
「ユウキさん何をしているのですか……?」
「い、いやこれは違うんだ……」
「ミカ様にリンゴを食べさせてもらっていた所の何が違うのですか……?」ニコッ
あのマリーがかなり怒っている⁉︎口は笑ってるのに目が笑ってないし、なぜか変な汗が出てくる……!
「い、いや、あの、えっと……」タラー
「私はユウキさんを心配して来たのに……」グスッ
「あはは……」
「聖園さん……今日はもう戻ってもらってもいいですか……リンゴは後で美味しく頂きます。ありがとうございました」
「う、うん。まだお仕事もあるし私はもう戻るね!早く治るといいね!それじゃまたねー!」
そそくさと帰っていったな……
さて……
「い、伊落さん?」
「はい?」ニコッ
なんで怒ってるんだ……?
「その……」
「……」
「っ……」
「…………に…………です……」
「ん?……ごめんなんて言ったんだ?」
「私もユウキさんに"あーん"したいです‼︎」
「え?」
なん……だと?マリーが俺にあーんだと⁉︎
「あっ、い、今のは忘れてください!」///
「……伊落さん」
「は、はいっ」
「俺なんかで良ければ、あーんしてもらってもいいかな?」
「え?いいんですか?それにされるのは嫌なんじゃ……」
「そんなことないよ、伊落さんにしてもらえるなら俺は嬉しいよ」
「///……わかりました。では……」スッ
マリーはユウキのいるベッドの上に腰掛け、リンゴを1つ爪楊枝で突き刺してユウキの口元まで持っていく。そして……
「あ、あーん」///
「パクっ……」///
お互いに顔を真っ赤にしていた。そして、お互い顔をリンゴよりも赤くしたままリンゴを全て食べ終わったが、恥ずかしさと嬉しさでユウキはリンゴの味なんて全くわからなかったようだ
「ごちそうさまでした……」
「美味しかったですか?」
「もちろん。伊落さんが食べさせてくれたからかな?」ハハ
本当は味なんかわからなかったけど……
「揶揄わないでください!」///
「ごめんごめん」
「もぅ……」
「……」
「……」
「……嬉しかったよ」
「……?何がですか?」
「伊落さんが俺のことを心配して来てくれたこと。今この時間本来ならまだシスターフッドの活動があったんじゃないか?」
「……はい」
「それでも伊落さんは俺の所に心配して来てくれた……本当にありがとう」ニコ
「……ユウキさんはこの前私に俺は強いから大丈夫だと言ってくれました」
「それなのに、あなたは、今日、こんなにも怪我を……っ!」ポロポロ
「……っ」
小さな肩を震わせ、涙を流して言葉を詰まらせながらも懸命に話している
「……約束破っちまってごめんな……」ナデナデ
「あ……」
俺は涙を流すマリーを慰めるために、彼女の頭を撫でる
「うぅぅぅ…… ユウキさんのばか…… 」ギュ
彼の体温を感じるために、彼女は顔をユウキの胸に埋め、その小さな腕でユウキに抱きついた
「ちょ⁉︎伊落さんなにを──……いや、本当に悪かった」ギュ
彼もまた、彼女を安心させようと撫でながら抱き返した
「とても落ち着きます……しばらくこのままでいてください」ギュ−
「……わかった」ナデナデギュ−
しばらくして……
「……すみません、ありがとうございました」
「もう落ち着いた?」
「は、はいもうだいぶ落ち着きました」
「そっか、それならよかった」
「……そろそろ戻らないといけないですね」
「あ、もう結構時間経ってたのか」
「はい……では──きゃっ!」
そう言いベッドから立ち上がろうとした時、マリーは足を足に引っ掛けてしまい、転びそうになる。俺は急いでマリーの腕を掴んで自分の方に寄せた。しかし、その結果……
「っ!」ドキドキ
「あっあっ……」ドキドキ
マリーが俺をベッドに押し倒したような体制になってしまい、マリーの顔がすぐ近くにある状況になってしまった
「……」ドキドキ
「……」スー
!?なぜかマリーが顔をゆっくりと近づけてくる。このままじゃマリーの唇が俺の唇に……!
「……っ」
「……」スー
マリーを止めようとするが、なぜか止めようとすることができない。このままじゃ本当に……!
そんな時……
がらら……
「ユウキさん、お見舞いに来まし……た?」
「……あ?」
「あ」
「え?」
このタイミングでハスミとツルギが病室に入ってきてしまった
「あ、その、あの……」
「き、ききききききききキスゥ⁉︎」
「あ、いや違うんです!これは事故で──」
「きえぇぇぇぇ〜〜〜っ!」ダーッ
「あうぅ……」///
「ツルギ……」
「あの、副委員長これは本当に事故で、決してキスをしていたわけではないんです……」
「そうなんです!転びそうになった私をユウキさんが引っ張ってくれたんです!その時にあの体制になってしまって……」
「……はぁ、わかりました。2人が嘘をついているようには見えないのでいいでしょう……ツルギの方にもそう伝えておきます」
「「ふぅ……」」
「ありがとうございます副委員長」
「いえ、お気になさらず」
「そ、それでは私はそろそろ戻りますね」
「あ、そうか……また来てくれると助かるよ……」
「はい!また時間のある際に来ますね!」
「外はまだ慌ただしくなっているのでお気をつけて」
「はい。ありがとうございますハスミさん。それではまた……」
そう言ってマリーは帰っていった
「……それでは、本題に入りますね」
「?」
「本題と言ってもユウキさんにある物を渡すのと、ツルギからの話があるだけだったのですが……ツルギが今いないのでそれは後でにします」
「ははは……」
「ではさっそく、ユウキさんにこれを渡します」
そう言われ、紙袋を渡された。中を取り出すと……
「これは……!」
「はい。ユウキさんの正義実現委員会の制服です。怪我が治り次第その制服をこれから着用して活動してもらいます」
「かっこいいデザインですね……」
「初の男子生徒の制服を作るということで裁縫部の方たちが張り切っていましたからね」
「ありがとうございます副委員長。感謝を裁縫部の人達にも伝えておいてください」
「ええ、わかりました。それでは今日はこれで以上になります。本当はもう少し居たいのですがまだ任務が残ってるので……」
「……頑張ってください」
「ありがとうございます……ではまた」
がらら……
病室には俺だけが残り少し部屋が寂しくなる
マリー……早く来ないかな……
「これがこれからの俺の制服か……!なんだか身体が闘争を求めてきたな……」
俺は自分の新しい制服を眺め、湧いてくる闘争心を抑え早くこの怪我が治るように願った
その頃ミカは……
「ユウキくんちゃんとリンゴ食べてくれたかなー?ふんふふ〜ん」
ライバルに塩を送ったことに気づかず、鼻歌を歌っていたのだった……
次回に続く……
今回はだいぶマリーを出せたんじゃないでしょうか......?
ユウキ君の容姿や制服姿は想像にお任せします......作者はセンスがコーラルリリースしてるので......
深夜テンションで書いてたので誤字があるかもです。もしあったら誤字報告お願いします!
評価や感想もぜひお願いします。作者が頑張れます!