以前、ひょんなことから冒険者用のダイバースーツを手に入れたエリザとウリンだったが、そこまで使う用事はなかった。エリザが冒険者体験ツアーに参加したぐらいか。
だったら売り払えばいいのに(同時に手に入れていたオレは売り払った)、後生大事に持っていたんだが用途を思いついたらしく、飢えたオレがサービスのお冷にガリの汁を入れてジンジャー味にした液体を飲んで空腹を誤魔化しているときに提案してきた。
「みんなで異海の端っこに行ってたくさん魔物取ってくるのはどうかな! 撮影すれば宣伝にもなるし!」
「姐姐はついこの前そんな軽い気持ちでツアーに参加して魔物に襲われていたネ」
「今度は安全なところを選んで行こうよ。ね、アルトくん!」
「おーそうだな。島の貸し切りプールで撮影して背景を合成しとけ」
「もう」
膨れたようなツラを見せるエリザ。実際安全つってもな。銃や銛を持っていない一般的なダイビング楽しんでいるやつはゴブリンフィッシュに噛みつかれただけで溺れるぞ。
まあ、エリザたちが調達したダイバースーツは性能的にはクラス四ぐらいあって、中堅ダイバーの装備に匹敵するやつだから雑魚に噛まれても歯は通らねえと思うが。
「今度はウリンちゃんも一緒に潜っていっぱいナマコとか取ってこようよ! ウリンちゃんナマコ好きだよね」
「好きだけど……我が泳ぐの下手だからあんまり唆られないというカ……」
「あんなに表紙だと余裕で泳いでる感じなのに」
「表紙ってなんだ!?」
※魔寿司のHPからDLできる冊子の表紙だった。
エリザとウリンとセンセイ(あと何故かオレ)が潜っているところをどうやってか撮影していた。以前の馬毛島に泳ぎに行ったときのやつか?
ただまあ、潜る人数が増えるのは単純に取ってこられる量が増えるメリットもある。センセイはかなり運べるが、オレ一人だと十キロちょい魔物や異物を抱えたら、泳げないってわけじゃないが動きに支障が出て魔物との戦闘が厄介になるからな。
「泳げない我が狙われたら危ないネ」
「そういうウリンのために、エリザに頼まれて用意したものがある」
「老師?」
センセイが車椅子でこっちにやってくる。車椅子を押しているのは店の警備ロボ、メカルス二号機だ。区別をつけるために一号機は白、二号機は黒っぽいボディをしていた。
そしてセンセイが合図をするとメカルス2がキュラキュラと車輪を動かして前に出てくる。
「これぞ海でも活動できるように私がビルダーを使って改造したメカルス・ポセイドンタイプだ!」
「メカルス・ポセイドンタイプ!?」
よくよく見るとそのメカルスは背中にスクリューらしきモジュールを装着しているし、車輪のついている脚部もなんかスラスター付きのボードみたいなパーツが組み込まれている。
「略してメカルスPといったところか」
「勝手に貸出品を改造していいのか?」
「問題ない。メカルスにも許可を得ている」
「会社じゃなくてメカルスに!?」
「他にも陸上高機動タイプのメカルス・ライガーや飛行タイプのメカルス・ドラゴンも作って欲しいそうだが、とりあえずは水中用を作成した」
「自分から改造されたがるロボが居んの?」
「名前を提案したのもメカルスだぞ。しかし、架空の魔物であるドラゴンと海の神であるポセイドンに、ライオンと虎の交雑種であるライガーはどういう組み合わせなのだろうな? 特にライガーだけただの動物なのだが……」
「いや知らんけど……機械が改造されたがっているってオケアノスが納得してくれればいいんだが」
っていうかメカルス、ネットワークで他の機体と繋がっていたり、本社にデータ送っているんじゃなかったっけか?
……だとすると、黙認されている以上は大丈夫だと思わなくもないが。
「これに掴まって移動することもできるし、海中でも私が改造した音波銃『セイレン』で魔物を攻撃もできる。アルトに私、そしてメカルスPが警護をすればエリザとウリンの二人ぐらいは守れるだろう」
「よおし! じゃあウリンちゃんも行けるね!」
「っていうかなんでそんなに行きたがるんだ?」
実際危ねえのに。魔物素材だってギルドで売っている分もあるし、オレらだって持ち込むからそう困るわけではない。
そう聞くとウリンは深々と頷いて応えた。
「そうだねえ……アルトくんとセンセイに魔物の採取を任せっきりだと、やっぱり高級品が多いんだけど種類が偏るんだよね」
「そりゃ商売だしなあ」
「最近じゃすっかり、ゴブリンフィッシュとかオークエハタとか持ってきてくれないし」
値段が安いからな。それこそ持って帰れる分に限りがあるので、オレらが潜っても狙うのは高級な魔物や異物の類だ。センセイは背部コンテナに余裕があるからある程度多めに採取するが、本人としても食べたことのない魔物を優先して持って行く。
「出回っていない低価格帯の材料を仕入れたいのと……後はねえ」
「なんだ?」
「せっかくいいデザインのダイバースーツなのに出番が全然無くて……こんなのじゃデザインしてくれた人に悪いよ!」
「デザインしてくれた人に!?」
「ウリンちゃんも泳ぎが苦手なんて言ってないでバンバンアピールしないと! 表紙を飾れないよ!」
「そろそろ表紙の第二弾が出る予定ネ……はあ、その写真撮影も兼ねて行くか」
「誰なんだよ、デザインしてくれた人って……」
若干釈然としないこともありながら、オレはセンセイが試作したパチスロの筐体と引き換えに仕事を受けることにした。アルト・ザ・海物語。ここでしかプレイできない。
******
エリザが気にしていた、あいつらが着ている女性用ダイバースーツのデザインだが正直なところ大真面目に戦闘用とは思えねえ。
他にダイバースーツ着ている女冒険者でいうとパッと浮かぶのはオケアノスのゴルゴン姉妹だが、あいつらが着ているのは悪の組織の戦闘員めいた、黒とシルバーで葬式にでも参加しそうな代物だ。
一方でエリザたちが着ているのは一瞬バニースーツかと思うようなデザインをしている。ヘルメットにはウサ耳みたいなアンテナ付いているし、ウサギの尻尾みたいなコンデンサパーツも尻にあった。太ももや二の腕あたりも微妙に肌色に近い色合いをしている。
ダイバースーツを手に入れた場所は金持ちがチャプチャプ遊ぶ貸しプールなもんで、金持ちの女用にはしゃいだ感じに造られているのかもしれない。少なくともこれを着て泳いでいるダイバーは一人も見たことがない。
『ウリンちゃーん! 大丈夫―!?』
『機械に命を握られていると思うと大丈夫じゃないネ』
エリザは前にもツアーで潜ったことがあるので余裕だが、ウリンは背中側からがっしりとメカルスPの腕が体を掴んで水中を移動していた。
その様子を近くで観察している、スペランクラフトジャケットのセンセイがつぶやく。
『ふむ……メカルスPは初テストだったが今のところは問題がないな。この調子で行こう』
『事前に野良犬でも掴ませてテストさせておいて欲しかったヨ!』
「絶対にそこのポンコツにオレの命を預けたりしねえ」
『安心しろ。貴様を掴んだらブルーホールまで特攻してやる』
微妙に流暢になった(センセイが発音アプリ入れたので)メカルスから非道な殺人マシンめいた宣言が届く。事故で壊れねえかなこいつ。
そんなこんなで変則パーティのオレらは異海ダンジョン周縁部に降り立って、センセイがビルダーで作成した運搬コンテナを使って安い素材を集めていくことにした。
魔物の一覧が表示されている端末ポケモン図鑑を手にしながら、安全であまり冒険者が好んで拾わない魔物を採取していく。
『ふむふむ、うわアルトくん! モザイクアワビが群生しているよ!』
「なんかグロっ」
エリザが指さしたら岩一面にモザイク模様のアワビが張り付いていたり。
『野良犬! なんか触手が絡みついてくるネ! 助けるヨ! なんか小さな魚も寄ってくる!』
「吸血コンブに絡みつかれてるじゃねえか。薬草コンブと見間違うなよ。小せえのは『タナゴブリン』だな。強い冒険者には寄り付きもしねえんだが……雑魚だと思われてるんだなウリン」
ウリンが触手に捕まった挙句に雑魚魔物から突かれまくったり(スーツの性能で無傷だった)。
『アルト! これ新種じゃないか!? 食べられるかな!?』
「ウミケムシの魔物じゃねえか! そんなもん食うなマジで!」
センセイが怪しげな新種魔物を発見したり。ウミケムシは微細な毒針がぞろぞろ生えていてキモい危ない食うところ少ないの三拍子揃った生物だ。魔物の味は知らんが止めた方がいい。
はしゃいで採取しているが、女三人集まればなんとやら。とにかくウリンも怯えはともかく、楽しげにあれこれと魔物を探して回っている。
仕事というよりレクリエーションだな。
『……うん?』
センセイがそう呟いて周囲を見回した。
『気の所為か……』
「どしたん? 話聞こうか?」
『あちらの方角だが、センサーに一瞬、なにか動体の反応があったのだが魔物の姿は見えないな』
センセイが手を向けた方は海底にはズラーッと砂地が広がっていて魔物が隠れている様子はない。
オレも目を凝らして見るが、半透明のクラゲスライムの類もそこには居なさそうだった。
『……念のために撃ってみるか』
センセイがブラスターを向けて適当に打ち込んでみる。普通の銃だと弾代の無駄だが(特に高価な爆裂弾や猛毒弾を使っていると牽制すら撃ちたくなくなる)、光線銃なら適当にばら撒けるのも便利だよな。
火花が飛び散るように拡散したレーザーが放たれるが、特に異常はない。
『やはり気の所為か』
『老師―! こっちにちっちゃい魔物が絡んできているネー! 救命阿!』
『わかった。だが妙にウリンは小型魔物に囲まれるな……』
あんまり害がないし、噛みついてもスーツは破れない程度の雑魚魔物っていうか普通の小型魚類もウリンの周囲をぐるぐる回っている。普段冒険者は見向きもしないやつだ。
『ウリンちゃんお魚に好かれるんだねえ』
呑気なことを言っているエリザはウリンを餌に、手網で次々に魚を掬っていた。
「体から染み出るポイズン村の毒成分とかが漏れ出して魚を寄せてるんじゃねえの?」
『故郷の村での伝統漁法は、川の上流で村中の毒乙女たちが水浴びをすると下流の魚が浮いてくるっていうやつだったヨ』
「毒もみじゃねえか!」
『村の男たちも同じ体質なのにやらせなかったネ』
「そりゃあ男の体液で痺れた魚は食いたかねえよ!」
宮沢賢治が興奮しそうな話だな。
しかしまあ、ウリンに集ってくれるおかげで雑魚回収が楽になっている。群れをなしているならまだしも小魚って捕まえるの大変だからな。ネットガンのネットも網目ですり抜けていくし。
『……まただ。センサーの調子が悪いのか?』
センセイが再び砂地の方へ意識を向けた。
『ううむ、どうも気になる……メカルスP! 武装【ポセイドンサイクロン】を試験せよ!』
『メカルスP承認』
「ポセイドンサイクロン?」
言うが早いか、メカルスPは海底に接地してどっしりと構えた。地上では車輪になっている足がボードとなって接地面を増やし、杭を打ち込んで固定する。
そして背中についていたスクリューが変形して前面に向けられる。そのスクリューに音波銃『セイレン』を合わせた。
『ゲッター・サイクロン!』
「ゲッターって言っちゃってる!」
かなりの勢いでスクリューからの水流が前方へ投射され、同時に音波銃の強力な振動波もその水流と同時に撒き散らされる。
水流は海底の砂地を巻き上げ、更に空間を音波が蹂躙していく!
すると──なにかキラキラ光る物体が無数に海底から飛び立っていくのが見えた。
平べったく、光学迷彩を兼ね備えた鱗を持つ魔物。
「
オレは思わずそう叫んだ。
鰈ドスコープ。カレイに似た平べったく海底に沿って移動する魔物で、鱗がいい感じに迷彩しているもんでヒッジョーに見つけにくい魔物だ。
襲われてから初めて気づく。そんな感じのアサシンタイプの魔物。しかも数が少ないからこいつに警戒するって状況があんまりない。見つけることすらレアで、3年活動しているオレだって数回しか見たことない。
それが二十か三十ばかりもいきなり海底から飛び上がってこっちへ向かってきた。
『エリザは私の後ろへ! メカルス──!』
『現在移動不能!』
『くっ!』
センセイは手近にいたエリザを自分の背後に回したが、ウリンを警護に行かせるメカルスPがなんとかサイクロンを打つ前の準備で、海底に固定しちまっているのですぐには移動できない状態にあった。
おまけにエリザとウリンの方向で、魔物は4対6ぐらいに分散して襲いかかっている。
鰈ドスコープのヒレはナタのようになっていて、二人のスーツを貫通できるかは知らんが強力なエンガワの筋肉で振られたそれは下手すりゃスーツ越しに骨ぐらいはへし折るかも知れねえ。
「ちっ!」
『野良犬っ!』
オレがウリンの方へ猛ダッシュ(バタ足)で急速接近。超疲れるから普段やらないが全力を出せばインターハイ新記録だったぜ。
有無を言わせずウリンを小脇に抱えて、近づいていくるカレイどもにニードルガンをぶっ放しつつ後退する。
離れたところではセンセイもエリザを庇いつつブラスターを撃っているが、この魔物の鱗は光を妙な感じに反射させるので光線銃では効き目がイマイチらしく、苦戦している。
『野良犬! 我が持ってきた毒を使うヨ!』
「用意してんのかよ!」
『交给我吧!』
ウリンはそう言うと、ポーチに入れていた小瓶をこっちに向かって追いすがってくるカレイの群れに投げつけた。オレがそれを銃撃して破壊すると、薄紅色の液体が海に広がって、魔物が痺れたように動きを止める。
「うおっ、強力!」
『我の血から生成した毒ネ』
「手前の体どうなってんの!? あっちにもくれてやれ!」
『わかったヨ!』
「オレが投げる!」
追われているセンセイとエリザの方にも、ウリンから小瓶を受け取ったオレが思いっきりぶん投げてやった。
ちょうどいいポイントに瓶が到達し、センセイの銃撃で破壊されたそれが再び毒を撒き散らす。
「ふー……やったか?」
『いや……なにか大きな反応が!』
センセイの声と共に、影が覆ったと思ったら巨大な平べったい魚が真上に来ていた。
「ヒラメイーター! 凶暴な雑食性の魔物だ!」
今度はヒラメタイプの魔物だった。大きさは十メートルほどだろうか。
左ヒラメに右カレイなんてセットで呼ばれる魚だが、実際の生態ではヒラメはカレイを襲って食うことがある程度に天敵である。鰈ドスコープが微妙に個体数少ないのも、このヒラメイーターが食っていっているのではないかという話もある。
ヒラメイーターは特殊な能力こそないものの、巨体で覆いかぶさってきて一気に捕食してくる話が通じない系の魔物である。
ウリンの体質に釣られてかこっちに向かってきやがる! 問題は巨体だ。ニードルガンの斉射程度では怯みもしねえ!
『毒は!?』
『さっきので最後ヨ!』
『クソ! 来世ではもっと準備しとけ!』
『諦められても困るんダガ!?』
周縁部だし、センセイもメカルスもいるからいっかーぐらいに今日は軽い装備しかオレも持ってきてねえ。
こうなるとどデカいヒラメイーターの口に銃口突っ込んで内部からぶっ放すしかない。噛みちぎられないかはスーツに祈ろう。オレはエリザを自分の背後に回して、銃を構えた。
『アルト!』
『アルトくん!』
『……野良犬っ!』
通信に届く叫びに一つ、無機質な殺人マシンの宣言が混じった。
『射線変更完了──ポセイドンサイクロン!』
メカルスが姿勢を変えてこちらを向き、スクリューと音波銃を向けているのが見えた。
「あっぶね! 技名ぐらい統一しろよポンコツ!」
破壊音波の嵐に巻き込まれないようウリンを抱えて咄嗟に海底方向へ逃げると、こっちへ覆い被って来ようとしたヒラメイーターの体を水流と音波が直撃。その動きを止めた。
『メッカー・スパーク!』
メカルスが足元の固定を解除。特攻のように(鹿児島県民だから鹿屋航空基地史料館に修学旅行に行って詳しいんだ)ヒラメイーターへと突っ込んでいって、体から放電!
巨大な魔物を完全にノックアウトしたようだった。
『ビガガ……バッテリー残量2%……』
『ようしメカルスP。よくやった。寿司を食べさせてやろう』
センセイが近づいてきて、身を挺して人類を守った哀れな機械を軽く叩いて褒めてやっていた。
『充電……充電……』
『なに? 寿司を食べることで充電できるボディになりたいと? ふぅむ、改造してみるか』
死にかけているメカルスはともかく。
「……まあ、今回はこれぐらいの収穫でいいんじゃねえの?」
『そうだね、アルトくん』
これまで取った小魚系魔物と、大量の鰈ドスコープと、ヒラメイーター。全部持って帰ればセンセイのコンテナも一杯だろう。
「さてと。じゃあ、いっそ邪魔な骨なんかはここで解体して捨ててから帰るか。おいちびっ子! いつまでも小脇に抱えられてねえで、解体しとけ!」
『……!? う、うるさいネ! セクハラ!』
抱きかかえたまんまだったウリンを放り捨てて、エリザと一緒に解体作業へ移らせた。身を全部持って行くのは大変だからな。オレらはその間、周囲の警戒だ。
『謝謝你啊……』
「あン? なんか言ったか?」
『言ってないヨ!』
そうか。気の所為か。
それはさておき、もうこれ以上トラブル起きねえといいんだが。シロートを連れて行くとなんかトラブルが必ず発生するんじゃねえの。そういうジンクスある?
*****
センセイが鰈ドスコープの迷彩鱗を「何かに使えそうだ」と素材化しつつ、小型の魔物が満載されたコンテナを運んでオレたちは寿司屋に戻り一息ついた。
「トラブルはあったけど楽しかったね!」
「前回もデスワームに襲われてたのにそう言えるのはある意味才能だな」
「我は泳ぐ度にひどい目に遭っている気がするヨ……もう懲り懲りネ」
大きくため息をつくウリンだったが、エリザが笑顔のまま肩を叩いて励ました。
「そう言わないでウリンちゃん。せっかくデザイナーさんがデザインしてくれたんだからもっとダイバースーツ使わないとね!」
「なんでデザイナーの人を気にしてるんだよ」
「もしコミカライズでもされたらもっとスーツが登場することも増えるかもしれないし……」
「なにがコミカライズされるんだよ!?」
「いずれ出したいなと思ってる魔寿司の広報漫画のことだけど……それ以外あるかな?」
「まず寿司屋が広報で漫画出すのが普通みたいに言わねえでくれる?」
「くら寿司とか」
「ああ……うんあったな。寿司屋の広報漫画」
微妙に納得していると、帰る途中でバッテリー切れを起こしたメカルスPを充電器に接続していたセンセイが少し困ったような声で話しかけてきた。
「しかしアルト。考えてみるとこのメカルスも、デザイナーさんが頑張ってデザインしてくれたのにいきなり新形態とか出して悪いことをしたかな……」
「メカルスのデザイナーさんも居るのか!?」
そんなの気にしなくていいだろ(暴論)。たぶん。
謎のデザイン案件はともかく、オレはセンセイからパチスロの筐体(ビルダーで作ったら重量が軽くなるので持ち運べる)を持って宿にしている日本会館へと戻った。
日本人はみんなパチンコ好き。休憩室に設置したら会館に務める職員たちも大喜びして打ち始めた。
ま、本物と違ってカネは出ねえんだが、寝る前なんかに時々打って自律神経を整えるのには効果があるだろう。今すぐは効果が見られなくとも、いずれは。
エリザたちがダイバースーツを手に入れる話は二巻に収録!
製作順調で今夏発売予定ですばいふゅーちゃー!
ミチハスさんのデザインしてくれたバニーっぽいスーツはこんな感じです(宣伝)
【挿絵表示】
自分で設定しておいてなんだがドスケベスーツ…!