なので私は新しく脳に浮かんだ概念を書き起こしました。
DQMJ2でほぼSキラーマシン単騎でオムド・ロレス倒したせいだと思います。
私のせいではありません。
転生といえば、大なり小なり特典が欲しいと願う気持ちは誰しもあると思う。それは自分の欲望だったり、切なる願いだったり、前世の経験に基づく自分になかったものだったり。じゃあ死んだ記憶もなく気づけばTS転生した私に何が与えられたかというと多分、欲望に近いモノが具現化されたんだと思う。
なので、私はキラーマシン(鳥山先生産)に育てられた。意味が分からないでしょ?私もわからない。多分、前世でキラーマシン系統が好きすぎたせいだと思う。
この世界に生まれて15年。すっかり女の子仕草が身につき…はしたものの、身長は13歳くらいから全く伸びず、体力は貧弱の一言。この世界で身近過ぎる銃弾一発でうずくまっちゃうほど防御力も無い。キラーマシンが親なのはやはりこの世界でも一般的ではないらしく、孤児のような存在でどこの施設に属するでもなく、ブラックマーケットと呼ばれるところの隅でキラーマシンに護られ、育てられてきた。
こんな存在が勿論社会に通用するわけがないし、学園都市と呼ばれるこの世界でこの歳まで一切学校に通ってないのはもう不審者どころの話じゃない。
なので私はキラーマシンを作ることで生計を立てた。よくわからない?私も良く分かってない。分かっているのは、転生特典としてキラーマシンを作る方法を知っているのと、ホイミ系の魔法が使えるので一度作ったらキラーマシンの修理に関しては困らないということだ。というかホイミ無かったら今頃死んでる。
そもそも何がどう機能してるのかわかんないジャンクから何故か「こうすればいけるな」で後は塗装すればOKのキラーマシンができるんだから特典ってのは不思議なもんだ。最終工程にDQ10のスカウトアタック染みたものをしなきゃいけないので多分私以外に作れない。
今はその作ったキラーマシンシリーズで傭兵稼業やってるって感じだ。これ自体は最初の親代わりのキラーマシン3体が私の生活費を稼ぐために交代でやってくれてたんだけど、今は大量にキラーマシンが増えたので企業としてやっている。不義理を働いたクライアントには勿論報復。カイザーとかいうやつがウチのキラーマシンを持ち去ってバラそうとしたから超Gキラーマジンガ*1を送り込んでやった。勿論勝ったけどね。
まあそんなわけで、色んなキラーマシンの派生作ったりしてたら早15年ですよ。時間が流れるのは早いねぇ。もう前世で何やってたか思い出せないけど、今の生活に満足してるしいいか!
さて、今日は久々に柴関ラーメンでも食べにいこっかな。私がやらなきゃいけない仕事もないし。めっちゃおいしいんだよねえあそこ。いつも食べきれないから少なくしてもらってるけど。お残しはダメだからね!
「し、柴大将…いる?」
「お、キシリアの嬢ちゃんか。いらっしゃい。今日もいつものか?」
「うん…お願い。ロビン、いつも外で待っててもらってごめんね?」
最初の親代わりの3体の内一体、ロビンが気にするなとでも言うように赤のモノアイを左右に動かす。うちの子達は一部の上位種以外喋ることができない。けど明確な意思は各々あるようで、キラーマシン同士で喧嘩したりすることもある。
でも、機械なのに個性がでるっていうのはモンスターであっても生き物である証拠だからうれしく思う。
「…柴大将、やっぱり多くない?私いつも少な目って言ってるのに…」
「ははっ。キシリアちゃんが残すのが嫌いなのは知ってるが、それでも俺としてはいっぱい食べてもらいたいもんだ。それに、ここではそれは普通量だ。通常の代金をもらってるのに、少なく出すなんて料理人としてできねえな」
「む…」
そんなこと言われたら食べるしかないじゃない。このちっちゃい口だと麺が伸びない内に食べきるのも大変だ。そして帰りはいつも通り満腹で動けないのでロビンに抱っこしてもらって帰ることになる。
麺を啜ろうと箸に手を付けたその時、私の肩に乗ってるちっちゃいキューブが私のスマホにメッセージをよこしてきた。
「この店に遠隔爆弾が設置してある…?うーん、撤去は後でするから、ジャマーだけ張っといてくれるかな」
今はとにかく麺が伸びる前にこのラーメンを食べなければ。美味しいのにもったいない。
なんか隣の席が騒がしいけど私には関係ないでしょ。んで、なにこの音。まるで迫撃砲みたいな…?
そこで、私の意識は途絶えた。
□
「大将!無事!?」
「あ、あぁ…俺は何とか大丈夫だ。それより、キシリアの嬢ちゃんが!」
セリカが柴大将の視線の先を見ると、そこには血塗れで床に斃れる見知った常連の姿と、それをじっと赤いモノアイで見つめて抱きかかえる青い4つ足のロボットだった。
「キシリアっ!!」
「セリカ、待って!!まだ攻撃の正体が特定できてない!臨戦態勢を維持して!」
「ッ…!!わかった、シロコ先輩!」
「”ひどい傷…私はこの子と柴大将を安全地帯に送りながら指揮するよ”」
「先生、お願いします!」
便利屋にも声をかけながら、先生と呼ばれた女性は青のロボットに近づく。こんな状況じゃなければこの出会いを喜べたのに、と思いながら言葉をかける。
「”あなたにとってこの子が大切な存在なのは痛いほどわかります。なので、ここより安全な場所にその子を連れて行ってあげてくれませんか?その子も私にとって、大切な生徒なんです。お願いします”」
青いロボットはその赤いモノアイで先生をじっと見つめた後、その4脚を忙しなくも丁寧に動かし去っていく。キシリアという名前を覚え、ブラックマーケットでも見かけたあの特徴的なロボットを連れてるならまたどこかで会えるだろう、そう思い先生は大将を避難シェルターに送る。
アヤネの相手の特定の知らせを受け、急いで戻ってくるとそこには風紀委員会とアビドスの面々、便利屋が既に戦闘を始めていた。
先生が指揮を執った瞬間、便利屋とアビドスの即席の協同が長年背中を預けてきたようなチームに変わったのは先生という者の能力の高さを表していた。
そして風紀委員会を見事撃破し、行政官と名乗る者とアヤネ達が言い合っていた。
『ゲヘナの風紀委員会は、必要でしたら戦力を行使することもあります。私たちは一度その判断をすれば、一切の遠慮をしません』
『…!!敵、包囲を始めています!皆さん、突破の用意を!…え!?待ってください!風紀委員会のさらに奥から反応を検知!この数、100や200どころじゃ…!?』
「はぁ!?風紀委員会の奴ら、そこまでして先生を奪いたいわけ!?」
『いえ、違います!これは…【単眼の殺戮者】達です!!」
500にも及ぶ殺戮機械が主を傷つけた者に牙を剥くべく、その赤いモノアイを揺らしていた。