AI2回行動の権化の主、肉体は脆弱。   作:KIARU

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キラーマシン、いいですよね…
今日勢いでポチッたDQMJ2Pが届くのでちょっとモンスターマスターになってきます。
3枠時代が結構好きだったりする。
あとDS時代特有の古臭さと面倒くささが癖になる。


AI2回行動の権化(憤怒)

 うぅ…体中が痛い。私、どうしてたんだっけ…あぁ、そうだ。柴関ラーメンでラーメン食べてて、それで…。

 

「とりあえず、”ホイミ”」

 

 あぁ~効くゥ~…。

 これがなかったら何度死んでたかわからない。私のHPみたいな概念が低すぎてホイミで完治するのが実情なのですごく低燃費。

 

「あれ、ロビンも怪我してる。これくらいだったら…”ベホイミ”。それで、何があったの?」

 

 私の肩からちっちゃいキューブが飛び出し、その四角い体をパカッと開けて赤いモノアイを見せる。これは私が作ったオリジナルの…キラーマシン系統のような何か。カックンと呼んでいる。主に私に付きっ切りで電子戦や索敵、映像の記録などを行ってくれる頼もしいキューブである。例によって喋れないが、モノアイから投影される映像で意思疎通をとることはできる。

 

「なるほど、ゲヘナの風紀委員会の迫撃砲ね。なんでゲヘナの治安維持部隊がこんな辺境にまで…」

 

 続けてカックンが現在進行形で起こっているであろう映像を見せてくれる。

 

「ウチのキラーマシン達が風紀委員会と戦ってる…ってロビン!これ指示したのあなたでしょ!!」

 

 ロビンは最初の3体で親代わりなので幾つかのカスタマイズと指揮系統を持っている。親代わりとなる他の二体のキラーマとのっひーにも指揮系統を渡していて、大きな部隊を動かすには3体全員の同意が必要となる。勿論500体近くのこの大部隊を動かすには全員の同意が必要。スーパーキラーマシンまで出てるし、完全に私が傷つけられたことで暴走してる。

 

「そんな目を泳がせてもダメ!早く攻撃を中止して撤退させて!」

 

 ロビンは渋々ながらもデジタルな音を出して指示を飛ばした。

 あっちに事情を知ってるヒナちゃんがいてよかった。なるべく傷つけずに時間稼ぎしてくれてたみたいだし。

 紫関ラーメンが物理的に潰れちゃったのは残念だけど、大将ならきっとまた美味しいラーメン食べさせてくれる。資金が足りなかったら援助しよう。そうしよう。

 

「なんだか大変なことになっちゃったけど…とりあえず帰ろっか。服も血まみれで所々破けちゃったし。ロビン抱っこして~」

 

 何も言わずにサーベルを背中に仕舞ったロビンに片手で抱きかかえられながら、私は帰路についた。

 

 

 

 

 

 

「!あれはキシリアの!?急がなくちゃ…!」

 

 ゲヘナの風紀委員長にして最高戦力、空崎ヒナは自らの部下達がいる方向へと駆けていた。理由は二つ。一つ目は自らの部下達が独断で大部隊を運用してること。そしてもう一つは、【単眼の殺戮者】と呼ばれるブラックマーケットを根城にする兵器達が大量にその地点へ向かっていること。一つ目はまだ自身で何とか場を収められる。でも二つ目は、どうしようもないかもしれない。それでも、風紀委員の長として、黙って見ているわけにはいかなかった。

 

 現場に到着するとき、自らの部下と彼の殺戮兵器達は接敵する寸前だった。急いで彼女らとの間に立ち、声を張り上げる。

 

「総員戦闘態勢!!彼らの目標は私達!でも絶対に破壊しないで!!」

 

「委員長!?どうしてここに?」

 

「いいから早く!死にたいの!?」

 

 自分らの長にして最強と言われる者の顔が、焦りと不安でいっぱいになってるのを見て、全員が戦闘態勢をとる。

 

「アコ!反省文は後!全体の指揮をとって!」

 

『は、はい!』

 

 500体はいるであろう青に塗られた機械たちは、人のような心を宿し大切なものを傷つけた者には容赦しない。それは時に同族であったりするが、絶対不変の者としてキシリアがいる。では、その機械たちにとって絶対にして最優先されるべき存在が攻撃を受けたとなればどうなるか。彼ら彼女をよく知る空崎ヒナにとって、その想像は容易であった。

 風紀委員会が必要となればその戦力を行使するのに一切の遠慮をしないように、彼らもまた目標に対してはどこまでも冷酷な機械となりうるのだ。

 

「破壊は絶対にしないで!剣とクロスボウだけ撃ちなさい!赤い目から発せられる熱線は絶対に避けて!いいわね!?」

 

 必死の形相で無茶ぶりをしてくる長に戸惑いつつも、その有無を言わさぬ言葉に従い戦闘を開始する風紀委員会。何やらただ事ではないと察した先生の陣営も手を貸すことになり途中で合流したホシノも加わったアビドスと便利屋、風紀委員会という本来ならありえなかったであろう共同戦線が張られることになった。

 

「委員長ちゃん!なんで!こいつら倒しちゃダメなわけ!?」

 

「一体でも破壊すればもっと酷いことになる!彼らが本気になれば、ゲヘナだろうとトリニティだろうと一学園くらい簡単に滅ぼされる!」

 

「それは大変だ、ねッ!」

 

 苛烈な攻撃を受けてるにも関わらず、こちらは敵を倒せない。相手は一体一体が通常の弾丸を弾く上、攻撃手段が持っているものだけで3個ある。そのどれもが危険極まりないモノであり、剣に至っては氷を纏わせて斬りつけてくることだってある*1。弾丸を剣で弾く個体もいる。

 学園どころか、キヴォトス全体で見てもトップに近い実力を持つホシノとヒナでも、この条件下では苦戦は免れなかった。

 特に厄介なのが奥に構えているひと際大きく、デザインの違う4脚。両手に剣を、肩からはクロスボウのアームが1対伸びており、定期的に矢の雨を降らせてくる。これに何人やられたかわからない。さらには変形してビーム砲まで撃ってくる。これを地獄と呼ばずして何と呼ぶのか。

 

 ほとんどの生徒が倒れ伏すか撤退した後、ホシノとヒナは囲まれていた。背中を合わせ呼吸を整えるも、この先の展望に希望はない。

 

「委員長ちゃん、これ、いつまで続くの…?」

 

「わからない、けど、彼女が起きれば…!」

 

 そう希望を見出すも、現在進行形で包囲され、その赤い目からは熱線を今にも撃とうと光が灯っている。

 二人とも疲労困憊、満身創痍ではあったが、今ここで自分達も斃れれば、間違いなく全員ヘイローを壊されるという確信があった。ヘイローを壊すのは全員無力化してからでもできるから放置されてるだけ。先生の指揮をもってしても、戦線を少し長く維持することしかできなかった。

 そしてふと二人の包囲網に穴が開く。その先には先ほどの大きい4脚が光線を撃たんと待ち構えていた。

 

 もう終わりかというところで、全ての機械が一斉に動きを止めた。

 

「これは…」

 

「起きたのね…キシリア。遅いわよ…」

 

 ヒナはその場に崩れ落ち、ホシノはその姿を見て戦闘は終わったのだと察する。

 

 全ての殺戮機械達は一斉に同じ方向に去っていき、しばらくしてアビドスの面々や便利屋が起き上がる。

 

 彼の機械達が本気を出せば一学園を潰すことなど容易である。そのヒナの言葉に異を唱える者は、誰もいなかった。

 ヒナは恐ろしく思う。彼らの最後のストッパーはキシリアだけ。もし、そのキシリアがいなくなったら…と。

 だが今はとにかく、全員生きていることに喜びたかった。

 

「とりあえず、アコは反省文じゃすまない事を覚悟しておいて」

 

『はい…』

 

「それと…こうなってしまったものはきちんと謝罪しないと。小鳥遊ホシノ」

 

「…何かな?委員長ちゃん」

 

 ホシノが重い体を無理やりヒナの方に向ける。

 

「今、動けるのはあなただけだし、あなたが対策委員会の代表だろうから、ここで言わせてもらう。事前通達無しでの無断兵力運用、他行の自治区で騒ぎを起こしたこと…そして、私達の後始末を手伝い、命を賭けてくれたこと。これらについては、私、空崎ヒナよりゲヘナの風紀委員長として公式に謝罪と感謝を。ごめんなさい、そしてありがとう。あなた達のおかげで誰も死なずに済んだ」

 

「…いいよ。見て見ぬふりなんて出来なかったしね。それに、ゲヘナの風紀委員長が公式に頭を下げたなら、許さないわけにはいかないからね」

 

「ありがとう、小鳥遊ホシノ。もしもあなた達が助けを必要としたなら、私個人としてならいくらでも手伝うことを誓う」

 

 こうして、しばらくして全員が歩けるほどになった頃、風紀委員会は撤退していった。便利屋は早々に逃げ去り、残ったアビドスの面々も校舎に帰ることにした。

 

「それにしてもなんだったんでしょうか、あの機械さんたち…」

 

「あれは、ウチの常連さんが何時も連れてるロボットよ。でも、あんなにいるなんて…しばらく見たくないかも」

 

「セリカちゃん、気持ちはわかりますが…【単眼の殺戮者】という名前も敵には一切の遠慮をせず、動きが止まるまで絶対に攻撃をやめない事からついた名称のようですが、逆に敵性存在以外には概ね友好的だそうですし、今回もなんかしら彼らの逆鱗に触れたのではないかと…」

 

「そういえば、セリカの言ってた常連さん…キシリアをあのロボットが大事そうに抱えてた」

 

「そのキシリアって子があの機械達にとってそれだけ大切だってことだよ。今回は丁度キシリアちゃんが目を覚ましてくれたから去ってくれたけど…あの子達には絶対に敵対しちゃだめだねぇ。あいたっ。アヤネちゃん、もっと優しく…」

 

「ダメですよ。ホシノ先輩の怪我が一番ひどいんですから」

 

「”とりあえず、今日は休もう。対策委員会の活動はまた明日から始めようか”」

 

 全員が先生の意見に賛成し、各自家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「よし!全員整列!…おっけ!”ベホマズン”!」

 

 帰ってきたキラーマシン達の傷をまとめて治し、疲れたのでベッドにダイブした私であった。明日からの事は明日の自分が考える!ヨシ!

*1
マヒャド斬り(DQ10参照)。当作では覚えている個体とそうでない個体がいる




キラーマシン(作品ごちゃまぜ)でお送りいたします。
通常のキラーマシンで真正面戦闘のイオリより少しだけ弱いくらい。でもイノシシじゃないので色々使ったらイオリには勝てます。それが500体!?スーパーキラーマシンも!?それを不殺で抑え込む!?相手は殺す気なのに!?
無茶ぶりが過ぎんか?と書き終わって思う。
最後に残ったのがホシノとヒナだけなのも納得。
(これ当作のホシノとヒナの株爆上がりしてないか?)
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