AI2回行動の権化の主、肉体は脆弱。   作:KIARU

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AI2回行動の権化(応募)

「うんうん、やっぱウチの子達は最強だね」

 

 一仕事終わったぜ!という雰囲気のファイナルウェポン達を撫でて、肩に乗せてもらう私。キラーマシンに乗っかるの好きなんだよねえ。ほら、なんかキラーマシンに心を許してもらってる感じがするでしょう?…そのせいで体力がもやしなんだけど。

 

「先生!あの残骸もらってもいい?きっとオーパーツだから色々作れると思うんだ!」

 

「”あ、うん…そうだね。皆もそれでいい?”」

 

「おじさん達には無用の長物だしねぇ。いいんじゃないかな?」

 

「万魔殿のタヌキ共が何か言ってくるかもしれないけど、倒したのはキシリアだし。異論はないわ」

 

「わぁい」

 

 きっとあの機械蛇この世界で言えばオーパーツなのは間違いないし、素材として回収すれば新たなキラーマシン作れるかもしれない。超Gキラーマジンガなんてどれだけオーパーツ使ったことか…。

 土木用プロトキラーに運搬させるようカックンに伝え、先生に向き直る。

 

「それで先生、作戦は成功って事でいいのかな?」

 

「”うん、皆のおかげでホシノを取り戻せた。ありがとう”」

 

「いやいや、先生も見事な指揮だったよ!いつもこの子達の判断で戦わせてるからね。私は帰ってきた時に修理することくらいしかしてないんだ」

 

「”キラークリムゾンもファイナルウェポンもとってもかっこいいし強かったよ。また今度違う子達も見せてくれると嬉しいな”」

 

 先生に必ず見せる事を約束し、私達は帰路につく。後処理があるから私は先に帰っていていいと言われたからだ。

 あのアビドス製デスワームが届くのが楽しみでしょうがない。次はどんな子が作れるのかな。

 

 それにしても、先生良い人だったなあ。キラーマシンのカッコ良さをあそこまで語れるんだ。きっと良い人に違いない。キラーマシンのカッコ良さを手放しで褒めてくれたのはこれで2()()()だ。あの子も諦めと口が悪いだけでめっちゃ良い子だったし、キラーマシン好きに悪いやつはいない。

 

 

 

 

 

 

「…先生。分かってくれたと思うけど、キシリアとは絶対に敵対しちゃダメよ」

 

 先生とヒナは皆から少し離れたところで一直線にガラス化した地面を見ながら、話をしていた。

 

「”そんなことは万が一にも無いよ、ヒナ。私は全ての生徒の味方だからね”」

 

「全ての生徒の味方であるということは、キシリアと誰かが対立した時、そのどちらの敵にもなり得るということよ」

 

 ヒナの目が鋭くなり、その覚悟を問うように言葉を発する。ゲヘナ学園最強の名に恥じぬ貫禄に、先生は一切怯まず、笑顔で返答する。

 

「”私はキシリアが他の子より少し強い力を持っていたとしても、それを理由に他の生徒を疎かにしたりしないし、誰かと誰かが対立したなら、その両方に寄り添って解決できるように動く。それが私のする選択だよ”」

 

「…そう。なら、私から言うことは何もないわ。…やっぱりアレの残骸をキシリアに全部渡すのは間違いだったかしら。ミレニアム辺りから文句g」

 

「”それにしてもキシリアの作ったロボットは最高だよね!なんであんな天才的なデザインが思いついたんだろう!?あんなの絶対好きになっちゃうよ!しかも変形してビームだなんてロマンの塊だよ!しかもキラークリムゾンなんてあの決して大きくないサイズから繰り出された一撃があの蛇に大きく打撃を与えたところなんて信じられない気持ちだったよ!戦闘中だから流石にそっちに集中したけど、できればもう一回見て見たいnあいたっ”」

 

「先生!変な事言ってないで帰るわよ!事後処理があるって言ったのは先生でしょ!」

 

「”セリカ、いくらなんでも叩かなくても…”」

 

「何度呼び掛けても反応しなかったからでしょ!」

 

「”え、そうなの…”」

 

「うへぇ~、自覚なしかあ。筋金入りだねぇ」

 

 いつの間にかこちらに来ていたアビドスの面々と風紀委員に少し驚きながらも、この空間を取り戻せた事に笑顔がこぼれる先生を見て、ヒナは小さい溜息を吐く。されどそれは決して悪いモノではなく、ヒナにとってもわからない心地の良いものだった。

 

 

 

 

 そして数日が過ぎ。カイザーの不祥事が明るみに出て、カイザーPMCの理事はトカゲの尻尾切のように辞任させられ、納得はあまりできなかったものの、アビドスの借金の利子は大きく減少。今回の問題になった対策委員会もシャーレの正式な認証を得て公式な委員会として活動できるようになり、生徒会としての役割も担えるようになった。借金は相変わらず9億なままなものの、アビドスの生徒達は今までより前を向けるようになり、先生はひと段落ということで一度シャーレに戻りアビドスへ出張していた時の溜まった書類仕事を片付けていた。その量はとても一人で片付けられる量ではなく、先生の睡眠時間は極限まで削り取られ、藁にも縋る想いでシャーレの当番制度に手を出した。

 お給金が出るとはいえ、シャーレの手伝いなどというほぼ雑用みたいなモノに応募する生徒などいるのか…などと思っていた先生の期待は大きく裏切られ、実際に応募してきた生徒は学園を問わず30にも上ろうかというところで、色んな生徒と関りを持ちたい先生にとって、主にシフトの問題などで頭を悩ませることになった。

 

「”ん?この子は…”」

 

 その中にはいつもカッコいいロボットを連れてる酷く小柄な華奢な生徒の書類もあり、その書類に書かれていた内容は先生にとって少し驚愕に値する内容だった。

 

【キシリア(苗字無し)】

 

・学園 無所属

 

・誕生日 不明

 

・年齢 多分15歳

 

・身長 134cm

 

 学校に通ってないどころか完全な無所属、さらに誕生日もわからなければ年齢も不確定。そしておよそ高校生とは思えない身長の低さ。どういう環境で育ったらこんなことになるのか。

 そういえばヒナが言っていた気がする。「あの子はあのロボット達に育てられた。だから普通の人とは価値観がズレてるところがある」と。

 もしそれがキシリアの肉親やこの世界が生んだ歪みだとしたら、大人である私が正さなくてはならない。キシリアの作るロボットは確かにかっこいいし強いが、先日見たものは明らかに破壊だけを考えられた機体だ。なぜそのようなものを作る必要があったのか。そこまで追いつめられる程過酷な環境にいたのか。

 もしそんな環境下で誰も手を差し伸べる大人がいなかったのなら…それは私達大人の責任だ。

 

 そんな想いを抱えながら、先生は直近のシフトにキシリアを組み込んだ。

 

 

 

 

 




なお、本人はただキラーマシンを作りたかっただけで、年齢も別に気にしてないし、体はそういう体質だっただけ。
別に栄養を摂取していないわけではない。
ちなみに作ったキラーマシン達はロビン、キラーマ、のっひーからキシリアの誕生日と年齢を伝達され把握しているし、誕生日にはめっちゃケーキとか作ってくれるのだが、本人は「なんか今日豪華だなあ」としか思っていない。
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