引きこもり、魔法学校にぶち込まれる   作:年中有休

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前回までのあらすじ
死刑


【訃報】引きこもりワイ、死刑

1:引きこもり転生者

終わった

 

2:名無しの転生者

 

3:名無しの転生者

ファーーーwww

 

4:名無しの転生者

終わってて草

 

5:名無しの転生者

笑ってる場合か?

 

6:名無しの転生者

見てる分には面白い

 

7:名無しの転生者

やっぱ前回のアレがアカンかったか

 

8:名無しの転生者

弁護士君さぁ……これは何だい?

 

1000:名無しの弁護士

1000なら死刑!!!

 

9:名無しの転生者

うーんこの

 

10:名無しの転生者

なんで弁護士がクライアントの死刑を願ってんだよ

 

11:名無しの転生者

こっちの弁護士も敵じゃねーか!

 

12:名無しの弁護士

いやほんとマジごめん

ふざけてやっただけなんだよ

ゆるして

 

13:引きこもり転生者

>>11

そんならワイを助けて!

 

14:名無しの弁護士

>>13

もう無理でーす

詰んでまーす

諦めてくださーい

 

15:名無しの転生者

クッソ投げやりで草

 

16:名無しの転生者

ちゃんと仕事しろや

 

17:引きこもり転生者

>>14

訴えるぞてめぇ

 

18:名無しの弁護士

>>17

民事も得意なんですよ、その時は任せてください。

 

19:引きこもり転生者

>>18

お前だけには頼まんわ!

 

20:名無しの転生者

この弁護士無能すぎない?

 

21:名無しの弁護士

>>20

いやちゃんと作戦立てたじゃん。

フレッド連れてこれないイッチが悪い。

 

22:名無しの転生者

まだ来てないの?

 

23:引きこもり転生者

あ、なんか来てたわ

 

────────

 

死刑。

 

裁判長の口からその二文字が静かに告げられた瞬間、法廷の空気が凍りついた。

ざわめきかけた傍聴席も、まるで声帯ごと縛られたかのように、重苦しい沈黙に包まれる。

 

フレッドは立ち尽くしていた。

顔から血の気が引き、ただ茫然と前方を見つめている。

その視線の先で、エインが警備兵に肩を掴まれ、静かに連れ出されようとしていた。

 

彼の足取りには、謎の静けさがあった。

うつむくでもなく、かといって希望に満ちている風でもなく、妙に落ち着いた顔で前を見ていた。

……何か考えているのか、何も考えていないのか、それは誰にもわからなかった。

 

その姿を見たフレッドが、ついに声をあげる。

 

「……エイン君!」

エインは振り返った。

フレッドの姿を認めると、ふっと表情がゆるみ、大きく手を振る。

 

「フレッド!」

その声には、妙なほど明るさがあった。

だが、フレッドの顔には、悔しさと悲しみが滲んでいた。

 

「……ごめん、僕……」

かすかに震える声。

エインは肩越しに笑みを浮かべ、軽く言い返す。

 

「なに謝ってんの。間に合ったじゃん」

自信満々の顔だ。

その表情は、まだ何か企んでいると語っている。

 

だが、そんな空気を無視するかのように、警備兵は容赦なくエインを抱えて引きずっていこうとする。

 

「ちょ、今いいとこだったのに!? 空気読めよ! 痛いって!」

 

足をジタバタさせて抗議するその様子は、どう見ても寸劇の一幕であり、傍聴席からは吹き出すような笑いが漏れた。

 

フレッドが思わず一歩を踏み出しかけた──そのとき。

 

「決闘執行法第七条!」

引きずられながらもエインは声を張り上げ、もがくようにして叫んだ。

 

「『決闘において勝者となった者は、直ちに賭けに掲げられた代償を受け取る権利を有する』

――これに基づき、その権利を、今この場で行使させてもらう!」

 

その一言で、場内の空気が再びざわつき始めた。

喧騒は瞬く間に広がり、「今なんて?」「決闘の賭けって……」といった疑問の声が、あちこちから飛び交う。

 

「静粛に!」

裁判長が木槌を三度叩く。

乾いた音が法廷に響き渡り、空気を切り裂くように騒ぎを鎮めた。

 

「……落ち着いてください。ここは法廷です」

傍聴席のざわめきも徐々に収まり、裁判長はゆっくりと椅子から身を乗り出す。そして、冷ややかな声音で語り出した。

 

「……被告人の主張は、まさに本法廷で審理されていた内容に他なりません」

その口調には、呆れと困惑、そしてわずかな皮肉が滲んでいる。

 

「本件の決闘は、被告人が行使した殺傷力の高い魔法により、相手に重大な傷害を与えたことを踏まえ、形式的な正当性を欠くと判断されました。

したがって、決闘そのものは無効であり、法的には成立しておりません」

 

場内に、冷たい沈黙が流れる。

 

「この結論により、勝者の立場は存在せず、それに伴う賭けも成立はしません。よって、代償の行使も認められず――結果として、被告人に残されるのは王族に対する殺害未遂という、極めて重大な罪のみです」

 

エインは微かに笑みを浮かべて、静かに言った。

「ああそうだ、まさにその通りだ」

 

そして軽く肩をすくめると、言葉を続けた。

「俺はこの国のルールには従う。判決だって、受け入れるつもりだよ」

 

エインは静かにそう言い、わずかに口元を吊り上げた。

「……もっとも、“決闘が成立していない”ってのは、“今の時点”での話だがな」

 

場内に再び、張り詰めた空気が満ちる。

エインは一歩進み出て、咳払いを一つして、ひときわ大きな声を張り上げた。

 

「決闘執行法第十二条ッ!」

エインは壇上に響き渡るほどの声で言い放った。傍聴席の空気が一瞬で緊張を帯びる。

 

しかし、次の瞬間。

 

「決闘の……! えー、決闘の正当性は……! えーと……」

自信満々だった声が急にトーンダウンする。眉が曇り、視線が宙を彷徨う。

「第三者による……確認……だったか……? いや、証言……だっけ……?」

 

ドヤ顔だった表情が徐々に青ざめていくのが、遠目にもはっきりと分かった。

 

「正当性は……第三者による……確認……とかなんとか……」

言葉が尻すぼみに消えていく。

 

沈黙。

傍聴席の空気が、確実に冷えていく。

 

エインはついに額を押さえたまま、苦しげにうめいた。

「……あれ……何だっけ……?」

その言葉と同時に、法廷内の誰もが彼から視線を逸らした。

 

────────

 

48:引きこもり転生者

助けて

 

49:名無しの転生者

え?

 

50:名無しの転生者

急に何?

 

51:名無しの転生者

審判と王子も来たんやろ?作戦通りやればいいだけやん

 

52:引きこもり転生者

いや今決闘の条文読み上げるところなんだけど、何言おうとしたか忘れちゃった。

 

53:名無しの転生者

は?

 

54:名無しの転生者

えぇ……

 

55:名無しの転生者

覚えとけよ

 

56:引きこもり転生者

無茶言うな!あんな長いの一個覚えるだけでも限界や!

 

57:名無しの転生者

頭ニワトリか?

 

58:名無しの転生者

何言おうとしてたの?

 

59:引きこもり転生者

アレだよアレ!決闘の成立には第三者がなんとかかんとかってやつ!

誰か教えて!

 

60:名無しの転生者

ああ、アレね

 

61:名無しの転生者

うんうん、たしかあの法律だったよな

詳しくは覚えてないけど

 

62:名無しの転生者

昨日食べた朝ご飯ならちゃんと覚えてるよ

 

63:引きこもり転生者

>>62

そんな情報いらんわ! はよ法律教えてくれ!

こっちは明日の朝メシすら危ういんやぞ!!

 

64:名無しの転生者

そんなん言われてもなぁ

 

65:名無しの転生者

ワイら素人だしいちいち覚えてへんわ

 

66:名無しの転生者

やっぱ本職じゃないと

 

67:引きこもり転生者

そうや本職や!

弁護士ニキ!早く教えてくれ!

 

68:名無しの弁護士

>>67

えーやだ。>>19でワイには頼まんて自分で言ってたやん?

もう契約期間は終わってまーす。

 

69:名無しの転生者

無慈悲で草

 

70:名無しの転生者

今度こそ終わりやね

 

71:名無しの転生者

あーあ、イッチがあんな事言うから

 

72:引きこもり転生者

ほなら契約更新や!

対価は視界共有で撮った、めちゃ可愛い子の写真でどうや!

 

73:名無しの弁護士

>>72

決闘執行法第十二条

『決闘の正当性および結果の確定は、原則として、勝者・敗者・立会人の三者による合意に基づいて成立するものとする。ただし、敗者に合理的な異議がなく合意を拒否した場合、立会人の判断により正当性及び結果を確定できる』

 

74:名無しの転生者

即落ち二コマ

 

75:名無しの転生者

変わり身早すぎだろ

 

────────

 

「……あれ……何だっけ……?」

 

傍聴席に再び沈黙が落ちる。

しばらくの静寂ののち、裁判長が咳払いを一つ。

 

「……警備兵。被告人を再び拘留室へ」

警備兵が動きかけた、その瞬間。

 

「ちょ、待って待って待って! 今ちょうど思い出してるところ!」

 

エインが声を張り上げ、両手を突き出して制止のジェスチャーを取る。

足を止めた警備兵が、困惑したように視線を交わす。

 

「だから! 今ちょうど脳の深いとこから出てこようとしてるとこだから!

教えてもらってる……じゃなくて、自力で、ちゃんと思い出してる最中だから!」

 

エインは更に声を張り上げ、真剣そのものの顔で訴えた。

「今来たら忘れる! 本当に今、出かかってんの! 今、出る!!」

 

傍聴席から、くすくすと笑いを堪えるような気配が広がる。

 

裁判長は無言で木槌を握りしめたまま、しばし沈黙。

 

そして、ようやくエインが、芝居がかった手の振りとともに、満足げ――いや、どこか勝ち誇ったような表情で口を開く。

「……あ、そうだ、それそれ! やっと思い出した!」

 

彼は周囲の張り詰めた空気などまるで気にも留めず、どや顔のまま話を続ける。

「えーと……今どこまで話してたっけ。ああ、そうだ! 決闘が成立してたかどうかの話!」

 

そして、息を吸い直してから、教本の一節を朗読するように堂々と告げる。

「決闘執行法第十二条! 決闘の正当性および結果の確定は、原則として、勝者・敗者・立会人の三者による合意に基づいて成立するものとする!」

 

その声は法廷の隅々まで響き渡り、まるで彼が今この場の裁きを担うかのような錯覚すら覚えるほどだった。

 

言い終えたエインは、ゆっくりと肩越しに振り返る。

その視線の先にいたのは、無言で立ち尽くすスザンナ教授と、沈黙を貫いたままのベイルだった。

 

「ほら、あの時さ、ベイルは気絶してたでしょ? で、現場もぐっちゃぐちゃに混乱しててさ。だから、決闘の正当性も結果も、正式に確認されなかったんだよ」

 

エインは軽く顎をしゃくって、二人の姿を順に示す。

「でも今日は違う。今ここに“三人”が揃ってる。なら――ようやく、きっちり決着がつけられるってわけだ!」

一拍の沈黙ののち、エインはスザンナをまっすぐに見据え、静かに言葉を継いだ。

 

「教授。あのときの決闘、ちゃんと見てましたよね。俺の魔法に“殺意”なんて、なかったって、そう言ってください」

 

声は決して大きくなかったが、どこまでもまっすぐで、逃げ場のない響きを持っていた。

真正面からぶつけられたその問いに、スザンナ教授はわずかに視線を落とし、長く息をついた。

 

やがて顔を上げ、言葉を慎重に選びながら、ゆっくりと語り始める。

 

「……公平な審判としての立場から申し上げます。あの場で発動されたあなたの魔法は、私の知らない……いえ、おそらく誰にも知られていない、未知の術式でした。したがって、その性質を厳密に判定するのは困難です」

 

言葉の端々に、慎重さと苦悩が滲んでいる。

 

「確かに、ベイル君の放った【石槍】(ストーンスピア)は何らかのかたちで跳ね返されたように見えました。ただ、それが単純な反射だったのか、力を加えた増幅だったのか、あるいは一度打ち消してから再構成したものだったのか――術式が不明な以上、断言はできません」

 

そう言い終えると、スザンナは静かに口を閉ざした。

 

場内に、一瞬の静寂が落ちる。

エインの眉がぴくりと跳ねた。

 

表情が固まりかけたが、すぐに肩をすくめ、どこか虚勢めいた笑みを浮かべる。

「……ってことは、あれですよね。否定はされてない、って解釈でいいんですよね?」

 

言葉の調子は軽いが、その裏には、かすかな焦燥が滲んでいた。

 

押し殺したような声で問いかける彼に、スザンナは静かに首を振る。

 

「ええ、否定はしません。ただ、“判断を保留している”。それが今の私の立場です」

そう告げると、彼女は視線をまっすぐに上げ、二人の姿を見据えた。

 

「けれど一つだけ――今この場で、私が審判として下せる判断があります」

 

場の空気が、再び緊張に包まれる。

 

「もし、ベイル君が……あのとき放たれた【石槍】が、自らの魔法であり、それがエイン君の術式によってそのまま跳ね返されたものだと認めるのならば。私はそれをもって、決闘の正当性を認定します」

 

その瞬間、法廷内にざわめきが走った。

全員の視線がベイルに集中する中、彼は静かに息を吸い込んだ。

足元を見つめたまま、唇がかすかに震え、喉仏が上下する。

 

「……あの……【石槍】は……」

 

低く掠れた声だった。彼はそこでいったん言葉を切り、軽く咳払いをして、もう一度顔を上げた。

その視線は揺れていたが、やがて定まり、まっすぐ前を向く。

 

「……あれは俺の魔法だ。間違いない。あのとき、俺が放ったものだ」

 

ざわ、と傍聴席がわずかに騒めいた。

 

「エインの魔法は……詳しくはわからんが、ただの反射だ。俺の【石槍】が、そのまま俺に跳ね返ってきただけだ。……あいつは、最初から殺すつもりなんてなかった」

 

その声は徐々に明瞭になり、重みを帯びていく。

 

「だから、あの決闘は……正当なものだった。俺の負けだ。エインに――勝てなかった」

 

ベイルは静かに息を吐いた。まるで、肩にのしかかっていた重荷がふっと消えたかのようだった。

 

だが裁判長が、冷静な声で口を開く。

 

「しかし、決闘執行法第六条にはこうあります。『対戦相手に対して致命傷を与えうる攻撃を行った場合、その決闘は無効とする』……法の上では、あの決闘は成立していません」

 

再び場内にざわめきが走る中、ベイルは静かに顔を上げた。

 

「その条文が適用されるのは、“勝った側が”攻撃を仕掛けた場合の話だ」

 

裁判長が眉をひそめ、口を閉じる。

 

ベイルは淡々と続けた。

 

「負けたのも、致命傷を負ったのも、そして、あの【石槍】を放ったのも、他ならぬ俺自身だ。エインは、それをただ跳ね返しただけ。俺が自分の魔法に倒れただけ――それ以上でも、それ以下でもない」

 

言い切ったベイルの声は、静かだが、はっきりと響いていた。

 

裁判長は一言も返さず、ただ口を引き結んだまま、沈黙した。

その場にいた誰もが、これ以上の言葉が不要だと悟った。

 

ベイルはしばらく沈黙した後、ふっと表情を緩めた。そして、今度はやや力を抜いた声で、エインを見やった。

 

「で……勝者様。賭けの代償ってのは、何だ?」

 

少し自嘲気味に笑うように、しかし真正面から逃げずに。

彼は、最後まで真剣な眼差しをエインに向けていた。

 

エインはゆっくりと歩み出た。

その顔には悪びれた様子はない。ただ、当たり前のことを言うような、どこか澄ました表情だった。

 

「ベイル。お前、王位継承権――放棄してくれ。」

 

法廷が一瞬にして凍りつく。

 

「――なッ……!?」

 

傍聴席からどよめきが広がり、裁判長が目を見開く。陪審員たちも動揺を隠せず、ざわつきは瞬く間に広がっていった。

 

ベイルの顔からは一気に血の気が引いた。そして次の瞬間、椅子をきしませながら立ち上がり、声を荒らげる。

 

「なぜだッ!? なぜそんな要求をする!?」

 

だが、エインは冷静だった。

「俺が生き残るには、お前が王族をやめる必要があるんだよ」

 

ベイルはその言葉に、一瞬だけ視線が揺れたが、すぐに声を張った。

「決闘の正当性は……教授も、俺も認めた。それで十分だろう!」

 

エインは肩をすくめて笑う。

「ムリムリ。もう判決、出ちゃってるから。今さら証言しても、書類仕事はとっくに終わってるの」

 

だが、なおもベイルは食い下がる。

「だったら、俺が訴えを取り下げる。それで――」

 

「だからそれもダメなんだって」

エインの声はトーンこそ穏やかだが、否定ははっきりしていた。

 

「今回の原告、王国なんだよ。つまり“国王名義”。それを王子なだけのベイルが取り下げても意味ないの」

軽い言い回しではあるが、その中にある現実の重さが、じわりと響いた。

 

「……」

ベイルは言葉を飲み込んだまま、押し黙った。

納得がいかないという表情は浮かべている。だが、それを否定できる材料が、もうどこにも残っていなかった。

 

ベイルは眉間に皺を寄せたまま、なおも食い下がる。

「……事情はわかった。けど、それと俺が“王位継承権”を放棄することに、どう繋がる?」

 

エインはわずかに笑みを浮かべ、淡々と言葉を返した。

「俺の罪は、“王族の殺害未遂”だ。……つまり、その“王族”って前提が崩れたら、どうなると思う?」

 

その場の空気が、音もなく変わった。

 

察しの良い者たちが息を呑み、次第に法廷内全体がざわめき始める。

ベイルも目を細め、ゆっくりと沈黙する。

 

エインはさらに続けた。

「そうなれば、国が何を言おうと関係ない。被害にあった”王族”はどこにもいないんだからな」

 

そして、勝負を決める一手を打つように――彼は言葉を重ねた。

 

「“訴訟または判決の根拠となった前提に、重大かつ看過し得ない誤認または変化が確認された場合、これに基づく訴訟および判決の効力は直ちに停止される”」

 

彼は一歩、悠然と前に出る。

 

「王国刑法第五十二条。訴訟無効に関する附則。……ってな」

 

一瞬の沈黙を挟み、エインは改めてベイルに向き直った。

 

「じゃ、ベイル。勝者のお願いってことで、よろしく」

 

再び場内にざわめきが広がる。だがその中心で、ベイルは沈黙を貫いていた。

視線は下に落ちたまま、微動だにしない。唇がかすかに震えていた。

 

負けたことは、もう受け入れている。

だが、王族でなくなる――その現実が、想像よりはるかに重かった。

 

“王子”という立場は、誇りでもあり、束縛でもあった。

それは、自分という存在を形作る“枠”であることに、違いはなかった。

 

その枠が崩れた先に、何が残る?

自分は、果たして“王子でない自分”を名乗れるのか?

 

喉が鳴り、彼は口を開きかけた。

 

「俺は……、俺は……」

 

そこから先が、どうしても出てこない。

 

言いたいことは、確かにある。

けれど、そのどれもが言葉になる前に喉の奥でほどけて、消えていく。

譲れないものと、捨てきれないもの――その狭間で、思考が絡まり、立ち止まってしまう。

 

自分が何を選びたいのか、何を選ぶべきなのか。

その境界が、今はもう曖昧だった。

 

拳を握る。熱いのか冷たいのかすら、分からなかった。

 

「……あのー、お腹すいたんで、早くしてほしいんですけど」

 

エインの声は、投げやりというより明らかに不満げだった。

 

「食事の時間なんで牢屋に戻らないと。ほら、冷めると一気にまずくなるから……あ、違うわ。戻っちゃダメだったわ」

 

やたらと態度の悪い催促に、傍聴席がざわついた。

 

笑うべきか、黙っておくべきか。空気が宙ぶらりんのまま揺れる。

誰かが吹き出しかけて慌てて口を押さえたそのとき――

 

「あーもう、面倒だし撃っとくか」

 

一拍の沈黙。

そこで、空気が裂けた。

 

【精神支配】(ブレインウォッシュ)!」

 

エインが指を弾くようにして魔力を放出した。

掌から放たれた魔力の軌跡は、空気を震わせながら無音で宙を裂き、一直線にベイルの胸元を貫かんとする。

 

「なッ……!」

 

ベイルは反射的に身をひねった。魔力はその袖をかすめ、軌道を逸れる。

そしてそのまま、背後の傍聴席に座っていた黒衣の男の額へと突き刺さった。

 

「……ッ……!」

 

男は呻き声を漏らしたのち、糸の切れた操り人形のように沈黙した。

虚ろな目を見開いたまま、焦点の定まらない視線を前方に向ける。

 

「あークソ、外しちゃったよ!……って、誰だお前!? さっきまでそこにいなかっただろ!」

 

エインが苛立ったように問いかけると、男は無表情のまま、感情の欠けた声で応じた。

 

「私はルーカス。表向きは王宮情報局に所属しているが、実際には国王直下の諜報部隊である。現在は、裁判および対象者エインの動向の監視中である」

まるで録音テープを再生しているかのように、ルーカスは一言一句違えず機械的に話す。

 

エインは絶句し、半歩後ずさった。

「はあ!? お前、俺のストーカーかよ……気色悪っ! 何が目的だ!?」

 

法廷の空気が一気にざわめく。傍聴席の何人かが身を引き、警備兵も手を止めて注視していた。

だが、ルーカスは周囲の反応に一切意を介さず、淡々と口を開く。

 

「上官であるルディ・ファーンより、証人の襲撃が失敗したため、裁判所に直行せよとの命令を受けた。任務内容は、裁判の進行に関与する不安要素の排除、および判決の誘導。──証言の阻止についても命じられているが、こちらは間に合わなかった」

 

その言葉に、空気がわずかに揺れた。

法廷という場で交わされるはずの議論や証言は、もはや建前に過ぎなかった。

結果ありきの命令。真実よりも都合を優先する国家の姿勢が、露骨にあらわになった。

 

「加えて、先ほどベイル殿下が王位継承権を放棄しようとしていた場合……私の裁量で()()()()()()に踏み切る予定だった」

 

その場の空気が凍りついた。

数秒前まで喧騒に包まれていた法廷に、急激な静寂が落ちる。

 

エインはしばし呆けたように口を開けたあと、じろりとルーカスを睨み、目を細めて吐き捨てた。

「……はぁ? なんで国が王子を襲おうとしてんだよ……そこまでして俺を捕まえときたいの?」

 

「詳細は私にも知らされていない。ただ、命令には──“ベイル殿下よりもエインを優先せよ”と指示されていた」

 

ルーカスの無機質な声が、妙に静かに響いた。

その言葉に、ベイルの瞳から、わずかに光が失われる。

 

空気の読めないままに、エインがふてぶてしく命じた。

 

「状況がよくわからんけど、とにかくお前、悪いやつなんだよな? さっさと自首して、知ってること洗いざらい吐いてこい!」

 

「了解した」

 

ルーカスはその場で踵を返し、脱兎のごとく法廷を駆け抜けていった。

警備兵が止める間もなく、扉がバタンと閉まる音が、妙に虚しく響いた。

 

その静けさの中で、ベイルは、自分の中に渦巻いていた何かが、音もなく崩れていくのを感じていた。

信じていたもの。与えられていた立場。守るべきと思っていた誇り。

それらが、今や重しにしかならないと、ようやく認めざるを得なくなっていた。

 

だが、決断には至らなかった。まだ、迷いは残っていた。

 

彼の胸の奥にあったのは、怒りでも、悲しみでもなく──ただ、明瞭な違和感だった。

見捨てられ、利用され、裏切られ、それでもなお国に従うのが“王族”というものなのか?

その答えは、まだ曖昧だった。

 

そのとき、唐突に耳を疑うような声が響いた。

 

「ていうか魔力なくなっちゃったよ! ベイルに【精神支配】撃ち込んで無理やり王族やめてもらう予定だったのに、どうすりゃいいんだ!?」

 

一瞬で凍る空気。

ベイルの中で、何かが決定的に冷えた。

 

エインの言葉が悪ふざけだとしても、その裏に透けて見えた“力で支配しようとする意志”が、ベイルの中の最後の迷いを凍てつかせた。

冗談にもならない。あんな方法で、あんな相手に、王族である自分を終わらせられてたまるか。

 

だったら、自分で終わらせる。

誰の言葉でもなく、自分の決断で。

 

「つーかお前、決闘で負けたんだろ! 賭けの代償なんだから、さっさと放棄してくれよ!」

 

あいかわらず軽薄で無神経な言い方だ。

だが、かえってそれが“背中を押された”ように感じられた。

怒りも、呆れもある。けれどそれ以上に、もう他人に振り回されている自分に、終止符を打ちたかった。

 

「……いや、賭けを持ちだすまでもない」

 

その声は、自らに言い聞かせるように静かで、しかし確かな響きを持っていた。

そして──

 

ベイルは、ゆっくりと顔を上げた。

その瞳には、もう一切の迷いがなかった。

 

「――我、第一王子ベイル・ドラン・エルディスは、今をもって王位継承権を放棄する」

 

その声は、法廷の空気を切り裂くように響き渡った。

誰もが息を飲み、ただ静かに、その瞬間を見つめていた。

 

その宣言は、王族としての誇りを捨てる覚悟の響きを帯びていた。

法廷内の空気が、また一段と重くなる。

 

ベイルのその言葉は、“王族殺害未遂”を不存在にする──唯一の歯車だった。

 

「はぁ、ようやくだよ」

エインがあまりにも軽く反応すると、今度は裁判長に向き直った。

 

「というわけだから、さっさと開放して。あと、この首輪も外して」

 

裁判長が顔を引きつらせた。

一瞬、何かを言いかけたが、それ以上の言葉が出てこない。

 

彼の視線が書類を泳ぎ、周囲のざわめきを遮るように、苛立たしげに木槌を打ち鳴らした。

 

そして、明らかに渋々と、唇を噛みしめるようにして言葉を吐き出す。

 

「……被告人エイン氏を即時開放。拘留中に施された拘束具の、解除を命じます……」

 

その言い回しには、明確な敗北と不服の色が滲んでいた。

 

木槌が再び重く打ち下ろされると、法廷全体に拍手とどよめきが一斉に広がる。

 

エインはその喧騒の中で、ようやく肩の力を抜き、大きく息を吐いた。

 

────────

 

121:引きこもり転生者

死刑回避!

やったぜ。

 

122:名無しの転生者

 

123:名無しの転生者

おかえり

 

124:名無しの転生者

イッチ生きとったんかワレ!

 

125:引きこもり転生者

これもフレッドとニキらのおかげや!

特に作戦考えたりカンペやってくれた弁護士ニキ、ありがとう!

 

126:名無しの弁護士

>>125

画像

 

127:名無しの転生者

>>126

弁護士として他に言うことあるだろ

 

128:名無しの転生者

とにかくこれで万々歳やな

 

129:名無しの転生者

まぁ王子は平民になってもうたけど

 

130:名無しの弁護士

それにイッチも前科が残ったままだしな

 

131:引きこもり転生者

>>130

は?

どういうこと?

ワイは無罪になったんやろ?

 

132:名無しの弁護士

>>131

なってないぞ

訴訟と判決が無効になっただけで、書類上の裁判記録は消えてない。

だからイッチには形式上は死刑という前科が残る。

 

133:名無しの転生者

死刑の前科持ちってなんだよ

 

134:名無しの転生者

就職のときに不利だね

 

135:引きこもり転生者

>>132

は? ワイなんも悪いことしてへんやろ!

前科持ちになるのは嫌や!どうにかならんのか!?

 

136:名無しの転生者

悪いことはしてるだろ

 

137:名無しの弁護士

>>135

再審請求して後日改めて無罪判決を受ければいい。

が、流石に国も時間と気合い入れて根回ししてくるだろうから、今度こそ勝つのは不可能。

 

138:名無しの転生者

流石にこれ以上は無理か

 

139:名無しの転生者

まぁ命助かっただけでも儲けもんやな

 

140:引きこもり転生者

>>137

ほなら今すぐに裁判やり直せればええってことか!?

 

141:名無しの弁護士

>>140

その場で再審できれば無罪になるやろうけど、申請の受理とかで時間稼ぎされるからムダやぞ

てか早く画像貼ってくんない?こっちはズボン脱いでんだけど

 

142:名無しの転生者

何を期待しているんだお前は

 

143:引きこもり転生者

>>141

とにかく無罪にはできるんやな、サンガツ!

早速裁判巻き戻してくるで!

 

144:名無しの転生者

巻き戻すって何?

 

145:名無しの弁護士

だから画像は?

もうパンツまで脱いじゃったのにどうすればいいんだよ

 

────────

 

「……被告人エイン氏を即時開放。拘留中に施された拘束具の、解除を命じます……」

裁判長が警備兵に命を下すと、彼らは一礼して法廷から出ていった。

 

ほどなくして、警備兵が解錠の鍵を手に戻ってくる。

厳粛な沈黙に包まれた中、首元でカチャリと小さな音が響いた。

鎖の重みが消えた瞬間、エインは肩を回し、深く息を吐いた。

「っは~、やっと自由だわ」

 

エインは肩を回し、指先に魔力の気配を感じて小さく笑った。

「うん、戻った。これでいつも通り魔法も使える」

 

そんな彼を複雑な心境で見ていたベイルだが、ふいに視線を向けられ、わずかに身を固くする。

 

「なあ、ベイル」

エインの声色が、急に真面目なものに変わる。

 

「さっき放棄した王位継承権、もし取り戻せるとしたら……どうしたい?」

唐突すぎる問いに、ベイルは言葉を詰まらせた。眉をしかめ、視線を伏せたまま沈黙する。

 

「……どういう意味だ」

 

「そのまんまの意味だよ。王族に戻れるとしたら──戻りたいか?」

 

しばしの沈黙ののち、ベイルはゆっくりと顔を上げた。エインの真っ直ぐな視線が、自分の中途半端な迷いを暴くかのように刺さってくる。

 

「……ああ。できることなら、戻りたい」

言葉は短く、だが明確だった。ベイルは虚勢でも誇りでもなく、ただ自分の本音を口にした。

 

その瞬間、エインはパチンと指を鳴らした。

 

「よし、言質取った」

エインがにやりと笑う。その顔には、先ほどまでの軽口とも違う、妙な確信めいた色があった。

 

「お前がそう言うなら、戻してやるよ」

 

唐突な宣言に、ベイルは思わず目を見開く。

 

その瞬間だった。

 

エインがくるりと振り返り、すぐ近くの警備兵に向けて指を弾く。

 

【記憶消去】(メモリーイレース)!」

 

警備兵が何かを言う間もなく、その場にぐらりと倒れ込む。

 

「エイン君!?」

これまで裁判の様子を黙って見つめていたフレッドが、衝撃のあまり声を上げた。

 

だが、それを反応することもなくエインは次の警備兵へも同じように魔法を放つ。

 

「【記憶消去】! はい、君もおやすみ~。あとそこの書記官も、君も」

一人、また一人と法廷の関係者がばたりと崩れ落ちていく。

 

「おい待て! 何をやっている!?」

ベイルがようやく怒鳴ると、エインはくるりと振り返り、あくまで平然と告げる。

 

「いや、何って、当然の処置だろ。これから全員に【記憶消去】かけて、裁判もう一回やるから。そしたらお前は王族のまま、ついでに俺は最初から無罪ってことでめでたしめでたし」

 

「お前、本気で言っているのか!?」

ベイルの言葉もどこ吹く風とばかりに、エインは楽しげに肩をすくめた。

 

「本気も本気よ、我ながらいい方法を思いついたよなぁ」

 

そう言ってから、また一人に向けて指を弾く。「はい次~」

まるで部屋の片付けをしているかのように、淡々と作業を進めていく。

 

一方、傍聴席の方からざわざわと不穏な気配が広がり始めていた。

 

「あ……あいつは何をやっているんだ?」

 

「え、精神魔法使って人に干渉してる……やばくね……?」

 

「逃げろ逃げろ!」

 

ざわめきはやがて喧騒となり、傍聴人たちが一斉に出口へと殺到した。騒がしく軋む扉、足音、叫び。完全にパニック状態だった。

 

「ちょ、誰か! そいつら逃がすな!」

 

焦った様子で叫ぶエイン。その声が響いた直後、冷たい風が空間を貫いた。

 

【凍結封鎖】(アイスシール)

 

スザンナ教授が、袖をひるがえして扉に向けて手をかざすと、扉の縁から青白い氷が瞬く間に広がり、音を立てて凍りついていった。

 

「うわっ!? 閉じ込められた!?」「氷!? 嘘だろ!?」「おい! 開けろ!」

 

傍聴人の悲鳴と混乱が法廷内に渦巻く。エインですら「おお……やるぅ」と呟いていた。

 

「スザンナ教授! いったい何をする気ですかっ!?」

突然の行動に、フレッドが思わず声を上げた。

その声には驚きと困惑が色濃く滲んでいた。

 

だが、スザンナはどこか吹っ切れたような表情を浮かべていた。

「こうなってしまっては、もう最後まで付き合うしかないでしょう。それに……」

 

彼女は大きくため息をついて、肩をすくめる。

「何が起ころうと、どうせ責任を取るのは校長ですから」

 

その発言に、周囲の空気が凍りついたように静まり返る。

 

だが次の瞬間、裁判官席の背後で小さな扉がきぃ、と軋んで開いた。

 

「よし、今のうちに……!」

裁判長がこっそり裏口へと逃げ出そうとしていた。

 

それに気づいたエインが、思わず手を伸ばして叫ぶ。

「誰か止めて! あいつ逃げる気だぞ!!」

 

その瞬間、フレッドが眼光を変え、思わず叫んだ。

【防壁】(シールド)!」

 

掲げた手のひらから半透明の光が放たれ、裁判長の前に障壁が立ち上がる。

 

「うわっ!?」

逃げ場を失った裁判長が壁にぶつかり、尻餅をついた。

 

静寂。

 

「……あ、あれ?」

フレッドは自分の手を見つめて凍りつく。

 

「ナイスだフレッド!」

エインは親指を立て、屈託のない笑顔を向けた。

 

だがその笑顔を見た瞬間、フレッドは青ざめた顔で頭を抱えた。

「や、やっちゃった……完全に共犯だこれ……!」

 

────────

 

252:引きこもり転生者

わーい

無罪だ無罪

 

253:名無しの弁護士

>>252

画像

 

254:名無しの転生者

いや何があったの

 

255:名無しの転生者

再審無理って弁護士ニキが言ってたじゃん

 

256:引きこもり転生者

再審はしてないぞ。関係者全員の記憶を【記憶消去】で消して、最初からやり直しただけ。

【精神支配】も撃ってあるから、100%無罪で安心!

 

257:名無しの転生者

うーんこの

 

258:名無しの転生者

司法制度こわれる

 

259:名無しの転生者

無罪になったのにまた罪犯してんじゃねーよ!

 

260:名無しの転生者

罪を犯して無罪になったんだぞ

 

261:名無しの転生者

これもうわかんねぇな

 

262:引きこもり転生者

とにかくこれで真っ白な身になれた!今度こそ前科も消えた!

 

263:名無しの転生者

真っ黒定期

 

264:名無しの転生者

前科百犯定期

 

265:名無しの転生者

コイツやっぱり死刑のほうが良かったんじゃないのか

 

266:名無しの弁護士

だから画像は!?

こっちは全裸で待機してんだよ!!

 

267:名無しの転生者

必死すぎやろ

 

268:引きこもり転生者

>>266

すまん忘れてたわ

はいこれ、契約料ね

【視界共有画像】

 

269:名無しの弁護士

うおおおおお!

 

270:名無しの転生者

かわヨ

 

271:名無しの転生者

スレンダー系か、ええ趣味しとるやん

 

272:名無しの転生者

イッチの通ってる学校の生徒か?

めっちゃ美人やんけ

 

273:名無しの転生者

でもなんか違和感があるような……?

 

274:名無しの弁護士

ふぅ……

なかなか良かったよ

 

275:名無しの転生者

>>274

もう賢者になってて草

 

276:引きこもり転生者

ちなその子は男ね

 

277:名無しの転生者

ファッ!?

 

278:名無しの転生者

なん……だと……?

 

279:名無しの転生者

こんな可愛い子が女の子のはずがない!

 

280:名無しの転生者

いや、むしろアリだな

 

281:名無しの弁護士

>>276

はあああああああ!?

よくも騙しやがったな!!

男の娘とかありえない話し!!

契約不履行で訴えてやる!!!

 

282:名無しの転生者

>>281

素質あるよ

 

283:名無しの転生者

バチ切れで草

 

284:引きこもり転生者

>>281

ワイは“女の子の写真”とは一言も言ってないが?

それに、“可愛い子の写真”もちゃんと貼った。

契約は守ったぞ。

 

285:名無しの転生者

確かに、めっちゃ可愛かったしな

 

286:名無しの転生者

カウンター食らってて草

 

287:名無しの弁護士

>>284

ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!

出したもの返せコラ!!

 

288:名無しの転生者

何を出したんだよ

 

289:名無しの転生者

ナニは丸出しだけどな

 

290:名無しの弁護士

あっまずい

 

291:名無しの転生者

何だ

 

292:名無しの転生者

どうした

 

293:名無しの弁護士

事務所で全裸絶叫してたの秘書に見られた。

通報もされたから警察来る。

 

294:名無しの転生者

えぇ……

 

295:名無しの転生者

職場で脱ぐな

 

296:名無しの転生者

今度はお前が捕まるのかよ

 

 

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