ゆんゆんとパーティーを組んだクリアは一旦宿からでてさらにアクセルの街の門の外へと出て一人崖の上で思考を始めていた。
クリア(さて.....まずは情報を整理するとしよう。一つ、ここは人間界ではない。二つ、本の特性はおそらく同じ。三つ、この世界では魔物だけではなく人間でも魔法は使える。四つ......)
と一つづつ情報を整理していた。そしてある程度整理が終わったら、
クリア(問題は今僕と言う存在がどう言った状態にあるかだ。仮に僕がもう王を決める戦いで敗北扱いになっていたとしてそれなら何故僕は魔界に戻っていない?そもそも異世界と仮定しているがその異世界に来てしまった理由もわからない。分かることといえば.......シン•クリアは使えそうだが完全体にはなれそうにない事くらいか。.......まぁいい。今の時点では真相は分かりそうにない。)
と結論を出す。そしてクリアは、
クリア「ゆんゆん、いるなら出てきなよ。」
と先ほどまでずっと感じていた気配に話しかける。そしてその数秒後に近くの草むらから人が出てくる。それはクリアの言う通りゆんゆんであった。そしてゆんゆんは、
ゆんゆん「えっと......違うんです。」
と焦りながら弁明をしようとする。その様子にクリアは、
クリア「別に僕を追ってきた事について文句を言おうとしていたわけじゃないさ。ただ単に着いてきた理由を聞きたいだけだよ。」
と言う。それを聞いたゆんゆんは少し安心しながら、
ゆんゆん「急にクリアさんが出ていくから何しにいくのかな〜って気になって........それで追ってきちゃって.......」
と説明する。その説明を聞いたクリアは、
クリア「そうか。」
と言いながら歩き始める。それにゆんゆんは、
ゆんゆん「........?」
とよく分かっていない表情でいると、
クリア「何をしてきるんだい?宿に戻るよ。これ以上起きていたら僕はともかく君は明日に悪影響が出るからね。」
と言いながら帰路へ着く。それにゆんゆんは、
ゆんゆん「あ、待ってください!」
と言いながらクリアについていくのであった......
—次の日 早朝
ゆんゆん「うぅん.......うん?」
ゆんゆんは起床すると、何故か撫でられている感覚を感じる。そしてその気配を感じる方を向くと、
クリア「ああ、起きたのか。」
とそこにはゆんゆんを何故か撫でているクリアが居た。それにゆんゆんは、
ゆんゆん「えっと......クリアさん?何で私を撫でてるんですか?」
と困惑しながら聞く。それにクリアは、
クリア「あれ、ヴィノーはこれをすると喜んでいたんだけど君は違うのかい?」
と不思議そうに言う。それにゆんゆんは、
ゆんゆん「.......その人の年齢ってどのくらいですか?」
と聞くとクリアは、
クリア「赤ん坊だね。」
と返す。それを聞いたゆんゆんは、
ゆんゆん「子供扱いしないでください!」
と顔を赤くしながらクリアの手から離れる。そしてクリアは、
クリア「なるほど.....ある程度育った人間は撫でられてもあまり嬉しくないのか......」
と一人納得していると、
ゆんゆん「.....とりあえず今日はどうします?さっそくクエストを受けに行きますか?」
と落ち着きを取り戻したゆんゆんが聞く。その質問にクリアは、
クリア「そうだね。君も僕の呪文の使い勝手は知っておきたいだろうし。ただ弱すぎる相手だとろくに試せずに終わってしまうからそれなりには強いモンスターを狩りに行った方がいいかもね。」
と答える。その答えにゆんゆんは、
ゆんゆん「それなりに強いモンスター......色々いますけど今依頼が出てるかはわかりませんね。今どんなクエストが貼ってあるか見に行きましょうか。」
と言い外に出る準備を始める。その様子を確認したクリアは一足先に外に出て太陽の光を浴びる。
クリア「太陽.....強く光り輝くエネルギー体.....」
とゴームの異空間にいることの多かった故久しぶりの太陽を見てクリアはそう一人で呟く。そんなことをしていると、
ゆんゆん「すみません、少し遅れました!」
と言いながらゆんゆんが駆け寄ってくる。そのゆんゆんの言葉にクリアは、
クリア「いや、問題ない。それより依頼っていうのを受けるにはどうしたらいいんだい?」
とゆんゆんにそう問う。その問いにゆんゆんは、
ゆんゆん「前に冒険者登録した酒場で受けれるって里のみんなからは聞きました。」
とそう答える。その答えにクリアは、
クリア「そうか、なら早く受けに行こう。思い立ったが吉日、とも言うしさ。」
と言いながら一人酒場へと歩いていく。そんなクリアにゆんゆんは、
ゆんゆん「あ、ちょっと待ってくださいよ〜。」
と言いながら後を追うのであった.....
—酒場にて
クリア「酒場にはきたけど....クエストはどう受ければいいのかな?」
と酒場を見渡しながらクリアはそう言う。その言葉にゆんゆんは、
ゆんゆん「そこの掲示板にクエストが貼ってあります。クエストを受ける場合は貼ってあるクエストの中から選んで受付まで持っていくって感じですね。」
とそう返す。その言葉を聞いたクリアは、
クリア「そうか....それで、どれを受けるつもりなんだい?」
とそう問う。その問いにゆんゆんは、
ゆんゆん「そうですね〜.....最初は簡単なやつから始めませんか?」
とそう答えながら一つの紙を指差す。その答えにクリアは、
クリア「わかった。ならさっそく受けに行こうか。」
と即断で承諾し受付まで向かう。そして受付に、
クリア「少しいいかな?クエストを受けたいんだけど....」
とそう受付に言う。その言葉を聞いた受付は、
受付のお姉さん「あ、クリアさんと....ゆんゆんさんですね。お二人でパーティーをお組みに?」
とそう疑問を口にする。その疑問にゆんゆんは、
ゆんゆん「はい、組ませてもらってます!」
とそう答える。その答えに受付は、
受付のお姉さん「二人だけですが強力なパーティーになりそうですね。基本的には受付は私、ルナが担当しますので困ったら私にお申し付けください。それで、どの様なクエストをお受けになるのですか?」
とそう返しながらその様に聞く。その質問にクリアは、
クリア「確かジャイアントトードってやつの10体の狩猟だったかな。」
とぱっと確認した内容を思い出しながらそう答える。その答えにルナは、
ルナ「ジャイアントトードですね.....ではこちらにサインを。」
と書類の様な物を出してくる。その書類にサインしているゆんゆんを横目にクリアはあることに気づく。
クリア(.....今気づいたがここの文字は訳の分からない文字なのに僕は疑問を持たずに普通に読んでいたな.....どう言うことだ?僕の知らない間に何か知識でも埋め込まれたとでも....)
とその疑問について考えていると、
ゆんゆん「あの〜....クリアさん。手続き出来ましたよ?」
と手続きを終わらせたらしいゆんゆんがその様な事を言ってくる。その言葉にクリアは、
クリア「ああ、すまない少しぼうっとしていたよ。それで、もう狩猟しに行ってもいいのかな?」
とそう答えながら問う。その問いにゆんゆんは、
ゆんゆん「はい。それとルナさんがさっきいってましたけどジャイアントトードには打撃が効きにくいそうなので打撃以外の攻撃方法をするのが基本だそうです。」
と答えながらジャイアントトードの性質についても教えてくる。その言葉にクリアは、
クリア「わかった、気をつけることにしよう。じゃあ行こうか。」
と返しながら出発するのであった....
—アクセルの近くの平原にて
ゆんゆん「あれがジャイアントトード.....」
クリア「その名の通りデカいカエルだね。」
ジャイアントトードの姿を見た二人はその様な言葉を溢す。見渡すと周りにはジャイアントトードは5体ほどおりそのどれもが3mを超えるデカさのカエルである。その姿を確認したゆんゆんは、
ゆんゆん「え〜と.....どう倒していきましょうか?」
とクリアに問う。その問いにクリアは、
クリア「そうだね。とりあえず僕の呪文の性能を知っておきたいだろうから今回は僕がやろう。」
とそう答える。その答えにゆんゆんは、
ゆんゆん「分かりました。でも呪文を唱えるタイミングとかどうすれば?」
とクリアに問う。その問いにクリアは、
クリア「君のタイミングに合わせるよ。大きな声で唱えてくれたならその呪文をする体制に入るから。」
と答えながらジャイアントトードの方へ向かっていく。そしてジャイアントトードの一体がクリアに気づく。気づかれたクリアは特に気にする様子もなくどんどんと距離を縮めていく。そしてジャイアントトードとの距離が残りわずかになって来たところで、
ゆんゆん「ランズ・ラディス!」
とその様な声が聞こえてくる。その声を聞いたクリアは片手を上げる。するとクリアの手の上部に巨大な槍の様なものが顕現し、クリアはそれをジャイアントトードに突き刺す。その攻撃を喰らったジャイアントトードは一瞬で絶命し、それを確認したゆんゆんは、
ゆんゆん「すごい.....」
とクリアの強大な力に驚愕する。その様な様子のゆんゆんにクリアは、
クリア「驚いてばかりじゃなくて周りをよく観察した方がいい。今の衝撃で周りのやつらも気づいたみたいだ。」
とそう注意を飛ばす。その言葉通り他のジャイアントトードはクリアの方へ顔を向けており、さらに地中からさらに5体のジャイアントトードも現れ、クリアを囲んでいく。その様な状況の中ゆんゆんは、
ゆんゆん「えっとえっと.....何か呪文を....」
と焦りながらページを巡っていく。その様子にクリアは、
クリア(.....まぁこう言う戦闘の仕方は初めてだろうし仕方ないな。)
とそう思っていると一体のジャイアントトードがクリアに向かって舌を伸ばしてくる。その光景にゆんゆんは、
ゆんゆん「クリアさん!」
とそう焦りながらその様な声をあげるが、
クリア「問題ないよ。」
とクリアは答えながらその伸ばされて来た舌を手で掴み、そして他のジャイアントトードの方へ放り投げる。その光景を見たゆんゆんは、
ゆんゆん「わぁ.....」
と呆気に取られていると、
クリア「ゆんゆん、呪文。」
とそうクリアから注意の言葉が飛んでくる。その言葉にゆんゆんは、
ゆんゆん「あ、すみません!」
と気づき今偶然開いていたページの呪文を読む。
ゆんゆん「ギール・ランズ・ラディス!」
とそう唱えるとクリアの手の上部に前の呪文よりもさらにデカい武器の様なものが現れる。そしてクリアはその武器をジャイアントトードに向けて振り、近くにいたジャイアントトードを適当に切り刻む。その光景にゆんゆんは、
ゆんゆん「すごい...」
とその様な声を溢していると、
クリア「今回はこんなところかな。」
といつのまにかクリアが側に来てそう話しかけてくる。そしてゆんゆんはクリアに、
ゆんゆん「あ、クリアさん。お疲れ様でした!」
と頭を下げるが、
クリア「まだ終わっていないよ、ゆんゆん。僕が今倒して来た数は9体、クエストクリアの条件には一体足りない。」
とそうクリアは冷静に返す。その言葉を聞いたゆんゆんは、
ゆんゆん「どうして残り一体を残したんですか?」
とクリアに問うと、
クリア「君の実力をある程度知っておきたいからさ。ほら、あそこにジャイアントトードは一体残っている。やれるね?」
とそう答える。その答えにゆんゆんは、
ゆんゆん「....!はい!」
と自身が戦力として見てくれようとしている事実が嬉しく、そう返しながら残り一体のジャイアントトードの方へ歩いていく。そしてある程度近づいたところで、
ゆんゆん(大丈夫、大丈夫よ。私だってもう上級魔法を使えるんだから!)
と自身に言い聞かせながら、
ゆんゆん「ライト・オブ・セイバー!」
とそう叫びながら魔法を放つ。その魔法はまるで光の剣の様でジャイアントトードを切り、切った後は丸コゲになり、ジャイアントトードは倒れる。その光景を見たクリアは、
クリア「なるほど、上級職っていうのも伊達ではないと言うことか。」
とゆんゆんの実力を素直に評価していると、
ゆんゆん「クリアさんクリアさん!私の魔法、どうでしたか!」
と初めてパーティーでクエストをクリアしたのが嬉しいのかその様な事を聞いてくる。その質問にクリアは、
クリア「想像以上だったよ。これならこれからも戦力として君を見ていられる。」
と素直にそう答える。その答えにゆんゆんは、
ゆんゆん「本当ですか!?」
と嬉しそうにそう言い、満面の笑みになる。その様子のゆんゆんにクリアは、
クリア(....あの様子だと心の力の消耗はそこまでしていなさそうだね。極端に低いわけではなさそうだ。となれば後は「シン・クリア」を使える条件を整えれば....)
とそう思考していると、
ゆんゆん「.....はっ!そう言えばクエストを達成したのを報告にしに行かないと!」
とそうゆんゆんが言う。その言葉にクリアは、
クリア「ならさっさと報告を済ませてしまおうか。ほら、行くよ。」
と言いながら町への方向へ歩いていく。そんなクリアにゆんゆんは、
ゆんゆん「あ、ちょっと待ってくださいよ〜!」
とそう言いながらついていく。こうして二人は初めてのクエストは達成したのであった.....
....そう言えばめぐみんとゆんゆんは紅魔の里にいる時点で冒険者カード使ってたのかな.....?もしそうだとしたらさっそく矛盾が出てしまっているね....