ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

11 / 64
こんにちは!今回はドラマCDより元ネタ。ギャグ回になります。

今回は地の文少なめで、ファッションショーの臨場感とテンポが出るようにしてみました。

あの人の意外な一面も!?




いきなりファッションショー!

 

カタカタカタカタ

 

 

 

「ここはこれで大丈夫かな~」

 

 部屋内にミシンの音が響く。南ことりは次のライブの衣装作りに励んでいた。

 

「思いっきり腕を振っても破れたりしないように……」

 

ことりは衣装を引っ張ってみる。

 

「うん!大丈夫!」

 

 

 

ガラガラガラ

 

 

 

 被服室のドアが開き、零と穂乃果が入ってきた。

 

 

「わぁ~!かわいい衣装!」

 

「お疲れさん、ことり」

 

「穂乃果ちゃん!零君!」

 

「ライブ用の衣装作り、ずっと頑張っているもんね!」

 

「もうすぐ本番だから。それまでに間に合わせないと」

 

「なんだか、ことりちゃんに頼りっぱなしでごめんね」

 

「女の子の衣装のことはよくわからないけど、手伝えることがあったら何でも言ってくれ」

 

「ありがとう!それに、ことりいっつも楽しんだよ!こうしてみんなのドレスの準備ができて」

 

 衣装はすべてことり1人が担当している。どのような衣装にするか、メンバーに案を求めることはあるが、作成は全部ことりだ。それに加え、μ'sの練習も欠かさず出ているのだから感心する。

 

 

 

「でもやっぱり!ことりちゃんに任せっきりじゃあ、良くないと思う!穂乃果たちもちゃんと協力しないと!」

 

「え!?協力?」

 

 仲間を気遣って、みんなで協力するのはいかにもμ'sらしい、というより穂乃果らしい。たまにくだらない方向へ進んでいくことがあるのだが……おそらく今回の流れ的に……

 

 

 

「よくない予感しかしないような……」

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンッ!

 

 

 天井の照明が消える。いつの間にか被服室はステージへと変わっていた。

 

 

「という訳でいってみましょう!μ'sメンバー対抗!音ノ木坂コレクション!!!」

 

「音ノ木坂コレクション!?」

 

「さあ!今年もこの季節がやってまいりましたー!!」

 

「え!?どんな季節!?」

 

「実況はこの私、高坂穂乃果。そして!」

 

「解説は音ノ木坂一の美男子&紳士こと、神崎零でお送りします!!」

 

「零君まで!?」

 

 いつものことだが、この2人が同時に暴走すると止めることはできない。おとなしく巻き込まれるしかないのである。

 

 

 

 

「音ノ木坂コレクション、最初を飾るのは……この人たちだー!!」

 

 

 

 

サー!ガサッガサッガサッ!

 

 

 

 カーテンが開かれ、奥から誰かが歩いてくる。というより這っている。

 

「希ちゃん!?凛ちゃん!?」

 

「今年の最前線を行くのはこの2人!!ほふく前進で突き進む!!勇敢なるアーミーたちのパーティドレス、迷彩服だぁああああ!!どうですか?解説の零さん!!」

 

「いや~いつもとのギャップがいい感じですね~。中々見られるものじゃないですよこれ。男の人が着ていると暑苦しく感じますが、女の人が着ているとSっ気があるように思えます。それに登場の仕方もイイ!!ほふく前進、揺れるお尻が……「おぉーと!ここでパフォーマンスが始まるみたいです!」……って遮んなよ!!」

 

 

 

 

「行けるか?凛二等兵!」

 

「大丈夫であります!希隊長!凛二等兵、どこまでも隊長と共に戦場へ行く覚悟であります!!」

 

「フッ、言ってくれるな。よろこべ凛二等兵!この任務を終えれば、俺たちには名誉勲章が!」

 

 

 

バキューン!

 

 

 

「ぐふっ!!」

 

「隊長!?」

 

「くっ、打たれちまったな…ぐふっ!」

 

「しっかりして下さい!!希隊長!!」

 

「凛……二等兵……家族たちに伝えてくれ……愛して……いたと…………ガクッ」

 

「希たいちょーーーーーーーーーーーう!!!」

 

 

 

 

 

「ああ、悲しき戦場のドラマ!そんな軍人の汗と涙とその他色々が詰まった迷彩服!!いかがでしょう?」

 

「いかがでしょうって……えっ!え!?」

 

「あれ!?ダメだった?じゃあ!続いてはこちら!本当に食べちゃいたくなる可愛らしさ、フルーツ盛り合わせだぁあああああ!」

 

 ことりを無視してイベントは進行していく。俺も目を輝かせて次のグループの登場を待つ。決して不審者の目とか言わないこと。

 

 

 

 

 

 小さな女の子が好きそうな明るい音楽が流れ、カーテンが開く。出たきたのは……

 

 

「にこちゃん!?花陽ちゃん!?」

 

「子供たちに大人気!桃とミカン!あま~い2人にピッタリのあま~いこのファッション!フルーツ着ぐるみ盛り合わせだ!!」

 

「にっこにこに~桃のにこで~す!か・わ・い・い?そうでしょ~可愛いでしょ~食べちゃいたくなっちゃうでしょ~」

 

「本当に食べちゃいたくなるぐらいですね~。別の意味でも……」

 

「何で!?私がこんな格好を……うぅ……えぇと……ミカンの花陽です。その、花陽はミカンですけど、剥かないでください」

 

「いいぞー!マイエンジェル!その服剥ぎ取りたくなっちゃっ……「今度はどう!?」……だから遮るなって!!」

 

「あぁ~花陽ちゃんかわいい~」

 

 ことりは手を顔に当て、おっとりした表情で花陽を眺める。

 

「じゃ、じゃなくてお遊戯会?」

 

 あっ、我に返った。

 

「これでもだめか~。じゃあとっておき!これこそ本格派!ダンスといえばこれ!華麗なる踊り子たちの共演だ!!」

 

 

 

 

 

 今度はオーケストラがながれ、カーテンが開く。出たきたのは……

 

 

 

 

 

「絵里ちゃん!?真姫ちゃん!?」

 

「華麗なる湖の妖精。オーロラの空を舞う、真っ白な翼!白鳥の湖だぁあああ!!」

 

「ど、どうことり?衣装のヒントになるって穂乃果に言われたから、私真面目にこんな格好をして……」

 

「いや真面目じゃないわよ!ふざけてるわよ!!ていうかなんで私までこんな真っ白なタイツで」

 

 前の2グループより乗り気ではない絵里と真姫。また穂乃果に無理矢理やらせれて断れなかったんだな。

 

「解説の零さんどうですか?」

 

「いや~普段から見てますが、やはり2人の脚は綺麗ですね~。前のフルーツパラダイスではないですが食べちゃいたくなるぐらいですよ。やはり女性に人気がある2人ですからねぇ、スタイルは抜群ですね~。この真っ白タイツを輝かせることができるのは彼女たちだけでしょう……あれ?止められなかった」

 

 いつもの穂乃果の遮りがなくて驚く。

 

「……はっ!解説があまりにも的確すぎて、実況の私自信も言葉を失ってしまいました!やればできるんですね!」

 

「余計なお世話だ」

 

 お前にだけは言われたくない。お前もやればできるんだから普段からしっかりしてればいいものを…

 

 

 

「いいでしょ~!白鳥の湖だよ!白鳥の湖。ダンスでこれに勝てる衣装はないよね!絶対、だから……」

 

「お待ちなさい!!」

 

 突如、どこからか大人びた声が聞こえた。

 

「その声は!?」

 

 

 白鳥の湖の曲が和風の音楽に変わる。

 カーテンが上がり、そこから誰か出てくる。誰かっていっても残りは1人なのだが。

 

 

 

「「海未ちゃん!?」」

 

 

 

「白鳥の湖に勝てる衣装はない!?その意見には賛同しかねますね。日本の伝統の踊りといえば日舞。どうですか?この艶やかな日舞の着物は?」

 

 

 

 

「「「「「お~!」」」」」

 

 

「すごいよ海未ちゃん!綺麗だよ海未ちゃん!確かに海未ちゃんの言うことも最もだね!うんうん」

 

「やっぱり海未は着物が似合うなぁ。完全に海外のファッションに取り込まれたこの時代、ここまで着物を着こなすことができるとは。今まで着物女子に萌えたことはなかったけど、今日お前を見て新たな趣向に目覚めそうだよ!」

 

「目覚めないでください!!」

 

 おうおう、顔を赤くしちゃって。愛い奴よ。

 

 

 

「決めるのはことりちゃんだよ!さあ!ことりちゃんはどれがいい!?」

 

 

 

 

 

 

カタカタカタカタ

 

 だがことりはミシンをかけはじめていた。

 

 

「あ、あれ?あの~ことりちゃん?」

 

「あ、コント終わった?」

 

 何やらことりの様子がおかしい。いつものエンジェルさが欠けている。

 

「いや~コントじゃなくて、衣装作りの手伝いを……」

 

「じゃあ、ちょっと来て。サイズの調整するから衣装合わせさせて?」

 

「ううう、うん」

 

「みんなもおねが~い」

 

 だんだん黒に染まるマイエンジェル。

 

 

 

 

「じ・か・んがないから~」

 

 

 

 

「「「「「「「「は、はぁ~い」」」」」」」」

 

 初めてことりに恐怖を覚えたμ'sメンバー。ご愁傷様。

 

 

 

 

 

「零く~ん」

 

 甘いけど、黒く染まりきった声が走る。

 

「何でしょうかことり様!?」

 

「早く出てってね?みんながき・が・え・るから~」

 

「は、はぁ~い」

 

 笑顔の裏の表情には戦慄を感じざるを得なかった。

 

 

 

 





今回はドラマCDからネタを拝借しました。アニメのストーリー展開は既に他の作者様が大勢やってらっしゃるので、私はドラマCDなどのサイドストーリーでドタバタを描いていきたいです。前書きでも書きましたが、今回の話は地の文少なめで会話が多くなっています。これはファッションショーの臨場感とテンポを重視した結果となっています。皆さんはどう感じられたでしょうか?その分文章量は少なくなり、話は短く感じられたかもしれません。



読者様から感想、評価を頂きました。ありがとうございます!



それではこの辺で失礼します。ありがとうございました!













次回はお弁当作り!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告