ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

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雪が降り続いて寒いですね~。だからこそ、今回はμ'sメンバーが別の意味で熱くなるこんなネタ。

アニメ2期のラブソングを考える話を再編したもの。男キャラがいれば、このような話に発展していくだろうという自分の妄想だったり。


恋愛妄想大爆発(前編)

 

 ラブライブの予選に出場するコトになったμ'sは大きな問題にぶつかっていた。予選で使用する曲は、オリジナルかつ新曲でなければならないという条件だ。今までの曲が使えず、しかも時間も余り残されていない。そこで、メンバー9人は部室に篭ってアイデアを出し合うコトにした。

 

 

 

「全然決まらないねぇ~……」

 

 

 穂乃果はため息をつきながら、机に倒れこむ。曲のアイデアは1人1人が出しているものの、その曲を作曲や作詞をする人への負担や振り付けの難しさなどでボツになりまくっている。三人寄れば文殊の知恵と言うが、その3倍の9人が揃っても一向に話は進まなかった。

 

 

「折角歌うなら、アイドルらしい曲を歌いたいにゃ!」

 

「アイドルらしいって、一体何なのですか?」

 

「アイドルって言っても色々あるしね。もっと具体的な内容に踏み込んでいかないと決まりそうにないわね」

 

 

 大体、毎回アイデアを発案するのは絵里なコトが多いが、今回ばかりは頭を悩ませている。

 

 

「イメージがしっかり掴めないと、衣装作りのことりちゃんや作曲の真姫ちゃんに苦労かけるしなぁ」

 

「ことりは全然大丈夫だよ~」

「私も。どんな曲でも手間は同じだから」

 

 

 とは言っているが、時間のなさは焦りを呼ぶ。普段は作業をそつなくこなす2人だが、早めに全体像を完成させなければ作詞、作曲、衣装作りの作業にすら取り掛かれない。

 

 

「アイドルらしい……アイドルと言えば……」

 

 

 アイドルのコトなら人一倍詳しいにこがアイデアを絞り出そうとする。

 

 

「そうよ!!ラブソングよ!!μ'sに足りなかったのはコレだわ!!」

 

「そういえば忘れていました!!私もμ'sの曲に何か物足りないモノを感じていたんです!!アイドルと言えばラブソング!!こんな重要なコトを忘れていたとは、花陽最大の失態です」

 

 

 にこと同じくアイドル好きの花陽も、にこのアイデアに同意する。

 

 

「それいいね!!穂乃果も賛成だよ!」

 

「凛も!いかにもアイドルっぽいし」

 

 

 他のみんなも概ね賛成のようだ。今まで雰囲気とは全く別の雰囲気の曲になりそうなので、各々もテンションが上がっている。

 

 

「でもラブソングって言うけど、恋愛経験ある人いるの?歌詞を考えなくちゃいけないでしょ?」

 

 

「「「「「「「「あ……」」」」」」」」

 

 

 絵里の素朴な疑問に、みんなは一斉に固まる。さっきまでのハイテンションがみるみる落ちていく。中学時代は女子中学校だった人も多いため、異性との関係は皆無である。

 

 

「それやったら、今身近にいる男性を思い浮かべてみるとええんとちゃう?みんなの身近にいる男性と言えば…」

 

 

 9人全員が同じ人の顔を思い浮かべた。

 

 

(((((((((れ、零(君)……)))))))))

 

 

「ど、ど、どうして零を思い浮かべながら歌詞作りをしなくてはいけないのですか!?」

 

「でも海未ちゃん、恋愛経験ないやろ?」

 

「そ、それは……」

 

「ええ!?海未ちゃんあるの!?穂乃果、聞いたコトないよ!?」

「ことりも初耳だよ!?どういうコト!?」

 

 

 幼馴染2人が向かいに座っている海未に対して、顔をグイっと近づけて尋問する。

 

 

「ないです!!ないですから!!」

 

 

「ムキになってるのが怪しいわね」

 

 

 にこは小悪魔の様な顔をしながら、海未をジリジリ追い込んでいく。

 

 

「あら?そういうにこは経験あるのかしら?」

 

「甘いわね絵里。アイドルっていうのはね、恋愛禁止なのよ。生まれた時から宇宙一アイドルのにこが、そんなコトする訳ないでしょ」

 

「何ソレ、くだらない」

 

 

 真姫は毛先をクルクル回しながら、適当ににこの言葉を受け流す。

 

 

「ちょっと!にこのありがたい言葉をそんな一言で返すなんて許せないわ!」

 

 

 

ギャーギャー

 

 

 

「凛ちゃん、どうしよう…収集つかなくなってきちゃったよ」

 

「かよちんはある?恋愛経験?」

 

「凛ちゃんまで!?」

 

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 

 

「みんな落ち着いた?」

 

「「「「「「「「はぁ~い……」」」」」」」」

 

 

 あれ以降、一切話は進まなかったので、希がその場をなだめるコトになった。場も空気も落ち着いたところで、再び9人で話合いを始めた。

 

 

「実際に、零君と恋人になった時を考えてみればいいのかなぁ」

 

 

 

((((((((!!))))))))

 

 

 穂乃果が何となしに発言した瞬間、部室の温度が明らかに上がった。

 

 

「え、あっ、これは……その……」

 

 

 場の空気を察したのか、穂乃果は自分が何を言ってしまったかに気付く。顔も段々と沸騰してくる。

 

 

「じゃあ、アンタが最初にやってみなさいよ!」

 

 

 にこも顔を真っ赤にしながら、言いだしっぺの穂乃果にアイデアを強要する。

 

 

「穂乃果から!?じゃあ、えぇ~と…」

 

 

 

 

~~穂乃果の妄想~~

 

 

妄想:穂乃果の部屋にて

 

「う~~最近また太った気がする」

 

「そうか?そうは見えないけど」

 

「女の子は体重が少し増えるだけでも気にするの!!」

 

「穂乃果が女の子を語るとは…」

 

「ぶぅ~零君は穂乃果のコト何だと思ってるの!!」

 

「そんなの決まってるだろ、大切な人だよ。この世で一番な」

 

「またそんな恥ずかしいコトを……」

 

「自分の彼女が困っているのに、見ているだけじゃダメだよな」

 

「どうしたの!?急に近づいてきて…って顔近いよ~……」

 

「一緒にダイエットしようぜ。たくさん汗をかける、特別なダイエットをな」

 

「れ、零君…………はい」

 

 

 

~~妄想終了~~

 

 

 

 

バタン!

 

 

「穂乃果ちゃん!?」

 

 

 ことりの横で、穂乃果は顔を沸騰させながら倒れてしまった。

 

 

「どんな妄想をしてたのでしょう……」

 

「穂乃果ちゃんがやったから、次は指図したにこっちね」

 

「ぐっ……しょうがないわね……」

 

 

 

 

 

~~にこの妄想~~

 

妄想:アイドル事務所前にて

 

 

「ふぅ~今日もアイドルの仕事疲れたわ。やっぱり人気者は違うわね~」

 

「よう!お疲れさん!」

 

「零!?わざわざ迎えに来てくれたの?」

 

「当たり前だろ。自分の彼女がトップアイドルなんだ。変な奴に付きまとわれてないか心配で」

 

「大丈夫よ。その辺はマネージャーも細心の注意を払ってるから」

 

「そうか……あれ?お前だいぶ疲れてないか?」

 

「分かる?」

 

「分かるさ。最近、雑誌の撮影やテレビ収録が多かったからな」

 

「アンタ、私のスケジュールまで知ってるのね」

 

「もちろん。お前は俺にとって一番のアイドルなんだから」

 

「ちょっと、急に抱きしめないでよ。もう……にこも零だけに見てもらえれば、それだけで満足よ」

 

「そう思ってくれて嬉しいよ。だったら、今日もまだ頑張ってもらわないとな」

 

「え……?」

 

「今夜は寝かさないぞ」

 

「もう!!……バカ」

 

 

 

~~妄想終了~~

 

 

 

バタン!

 

 

「にこちゃんも倒れちゃったにゃ」

「大丈夫かな…」

 

「次は誰がいく?」

 

「まだ続けるのですか?」

 

「穂乃果とにこの犠牲は無駄にできないわ」

 

 

 なんだかんだ言ってやる気の絵里と希、一刻も早くやめたい海未。

 

 

「じゃあ次はことりがやりま~す」

 

「立候補とは中々の勇者だにゃ」

 

 

 

 

~~ことりの妄想~~

 

妄想:零とことりの同棲

 

「零く~ん、朝ですよ~、起きてくださ~い」

 

「後5分だけ……」

 

「ダメだよ~学校に遅れちゃう」

 

「だってまだ眠いし……」

 

「早く起きないと、キスしちゃうよ♪」

 

「グゥ~」

 

「もう零君ったら、しょうがないなぁ~。それじゃあ、失礼しまぁす♪」

 

 

チュ

 

 

(零君とのキス、気持ちいいよぉ)

 

 

ジュルッ!

 

 

(え!?零君の舌がことりの中に!)

 

 

ジュッ!ジュルッ!

 

 

「ぷはぁっ!零君、何でこんな」

 

「いや~ことりのキスが気持ちよくってな。そうだ!これから毎日これで起こしてくれよ!」

 

「もう……やってあげるから、これからは絶対にちゃんと起きること!約束だよ!」

 

 

 

 

~~妄想終了~~

 

 

 

バタン!

 

「自分で立候補して自分で倒れちゃったね」

 

「完全に自滅ね……」

 

 

 ここまで倒れた全員が、自分の妄想できる範囲を大幅に超えてしまいショートしている。

 

 

「次は……さっきから黙っている真姫ちゃん、どうかにゃ?」

 

「私!?いいわよ別に」

 

 

 存在を消していたハズなのに、きっちりと自分のコトを覚えられていたため動揺する。

 

 

「そんなコト言って、思うところがあるんでしょ?いいからやってみるにゃ」

 

「凛のノリがにこに似てきましたね……」

 

 

 

 

~~真姫の妄想~~

 

妄想:放課後

 

「真姫!」

 

「零!?どうしてココに?今日は用事があったんじゃないの?」

 

「意外に早く終わったから、真姫と一緒に帰るために戻って来たんだ」

 

「わざわざそんなコトのために?」

 

「そんなコトじゃないよ。俺は真姫と少しでも一緒にいたいんだ」

 

「あ、ありがと……」

 

 

 

真姫の部屋

 

「ココへ来るのも久しぶりだな」

 

「ええ。最近はずっとあなたの家だったし」

 

「そうだ!今日出来上がったっていう衣装見せてくれよ!むしろ着てくれ!」

 

「ええ!?今!?」

 

「早く早く」

 

「しょうがないわね……」

 

 

・・・

 

 

「おお~!可愛いぞ!真姫!」

 

「そんなコトないわよ」

 

「そんなコトあるね!」

 

「なっ!?どうしたの?急に抱きしめてきて……って脚触らないでよ!」

 

「やっぱり真姫は綺麗だな、容姿もカラダも。なぁ、今日はこのまま……」

 

「っ……優しくしてよね」

 

 

 

~~妄想終了~~

 

 

 

バタン!

 

 

「もう恒例行事やね」

 

「あの真姫がここまで取り乱すとはね……」

 

 

 

 

ガクガクブルブル

 

 

 海未は部室の隅で震えていた。

 

 

 

to be continued……

 

 




R15っぽくなっちゃいましたけど、大丈夫だよね…?





先日、Google検索で『ラブライブ 日常』と検索したところ、私の『日常』と『非日常』の小説両方が1ページ目に来ていて、少し感動しました。中々そのワードで検索する人はいないと思いますけどね。
ですがそれだけ多くの方に読んで頂けて、感謝の気持ちでいっぱいです。その代わりと言ってはあれですが、折角の短編集ですので読者様から何かネタがあれば、それをこの小説の話として展開しようかなぁと思っています。『このキャラとこういうシュチュエーションが見たい』などのネタがあれば書かせて頂くかもしれません。何かあれば是非どうぞ!

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