今回は零君も変態、μ'sも変態でマトモな人は1人もいません。
「ただいま~。あ~外寒い……」
とある冬の日。俺+μ'sのメンバーは、何故か俺の家に集まってパーティをしている。特にお祝いごとではないが、穂乃果のきまぐれで突然決まり、唐突に始まったのである。
もうパーティは始まっているのだが生憎ジュースを切らしてしまったので、ジャンケンに負けた俺が買出しに行った。元々は穂乃果が持ってくるハズだったんだけどな……こんな寒い中買いに行かせやがって……覚えとけよ。
「おい、買ってきたぞ」
「零く~~~ん!!」
「え!?おわ!!」
リビングのドアを開けた瞬間、突然穂乃果が抱きついてきた。いつもスキンシップをして来ない訳ではないが、ここまで露骨に抱きついてくるのは初めてだ。
「すりすり~~」
穂乃果は自分の頬っぺを俺の頬っぺに擦り付けてくる。
「やわらかっ!!……って、お前何だよこの匂い!!酒くさっ!!!」
穂乃果から酒の匂いがプンプンする。穂乃果だけじゃない、他のみんなもぼぉ~としてるし、この部屋全体が酒の匂いで溢れかえっていた。
「一体何があった……?」
「あっ!帰ってきたんだ~~!おかえり~~!」
キッチンの方から大人びた女性の声がした。その声の主は俺が一番苦手としている女性であり、史上最悪の危険人物である。
「何やってんだ……秋葉ぁあああーー!!」
神崎秋葉。俺の姉であり、天敵。そしてこの世で最も会いたくない人物No.1。
「もう!お姉ちゃんでしょ。お・ね・え・ちゃ・ん」
「うるさい!ってかお前いつ帰ってきたんだよ!!」
コイツは仕事で別のところに住んでいるため、家に帰ってくるのは稀だ。そして帰ってくる時は大抵ロクなコトにならない。今まで俺を幼児化したり、凛を猫にしたり、穂乃果と海未が入れ替わらせたりと好き放題やって面白がっていた。
職業は研究者と全くもって意味不明。それでも世界が認める天才らしい。ちなみに何を研究しているのかは俺も知らない。厄介なのは、日常生活に全く役に立たないモノを発明し、それを俺たちで試しているコトだ。
「さっきだよ。でもビックリしたな~、帰ってきたらμ'sのみんながいるんだもん」
「これやったのお前だろ?」
「そうだよー」
「あっさり認めやがった……何故みんなに酒を飲ました?」
「だって~飲み物がないって言うから仕方なく」
「仕方なくじゃねぇよ、未成年に飲ましやがって……」
「大丈夫大丈夫。私が発明した、お酒であってお酒でないお酒だから」
「はぁ?意味わからん」
「つまり酔いたい人用だってコト。未成年飲酒にならないような飲み物だから安心して」
またそんな需要のないモノ発明しやがって。天才頭脳の無駄遣いだな。
「あぁーー!!もうこんな時間。仕事で行く場所があるから事後処理よろしくね☆」
「はぁああああああああああ!?」
「じゃね☆」
「おい!!待て!!」
そう言って秋葉は足早に家を出ていったしまった。どうするんだよ、この状況……
「もう零くぅん!!穂乃果も構ってよ~」
「だぁあああ!!急に抱きつくな!」
穂乃果の胸が当たってるぅうううううううう。コイツ、こんなに大きかったっけ?もしかして役得?…………ダメだ賢者になれ。みんなを酔っ払ったままにしておく訳にはいかないだろ。とりあえず冷静になるんだ。
「俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない」
「れ~い~く~ん!穂乃果と一緒にあそぼ~よ~」
あ~!遊びてぇええええええ!!穂乃果とイイコトしてぇえええええ!!…………はっ!!ダメだダメだ!!
「悪い、穂乃果。これでも食べててくれ」
「むぐっ!」
俺は穂乃果の口に無理矢理骨付き肉を入れた。
「もぐもぐもぐ」
よし、とりあえず収まったな。後は……
「ごしゅじんさま~。飲み物お持ちしましたよ~」
「ことり!?違うから、ソレお酒だから!?ホラ、こっちを飲め。さっき買ってきたから」
俺はことりに買ってきたジュースを手渡す。…………何やら後ろから嫌な気配が漂ってるような……
「れ~い、一緒に飲みまへんかぁ~?」
「海未!?お前、呂律が全然回ってないぞ!?」
後ろからは、海未がことりと同じくお酒を持って俺に近づいてきた。
「お前もジュース飲めって、な?」
「わぁたしの~お酒が~飲めないっていうのれすか!!!!」
「いやいや……オッサンか」
海未の奴、呂律が回ってないだけじゃなくて目も完全にイッてやがる……どうすんだよ……
「じゃあどうすればいいんれすか?脱げばいいんれすかぁ~?」
「ちょちょちょちょっ!!服に手を掛けるな!」
正直言って見たい!!このまま見ていたい!!海未の綺麗なカラダを拝みたい!!だが惜しいけど……
「とりあえずコレ食っとけ」
俺は海未の口に無理矢理骨付き肉を入れた。
「もぐもぐもぐ」
よし!収まった。くそぅ……見たかったなぁ……
「あっわかった~!零くんはことりをほーちプレイしてるんだね。でもごしゅじんさまの命令なら何でも従わなくっちゃ~」
な・ん・で・も☆だと……そんな素敵な言葉がこんな美少女から発せられるとは……いいのか?何でも命令していいのか!?ゴクリ……
「ことり……脱いでくれないか?」
「は~い♪」
ことりはスカートのジッパーを摘んで下げようとした。
「ゴメン!!本当にゴメン!!やっぱ止めてくれ!!」
「え~ごしゅじんさまがやれって言ったのに~」
「だからゴメンって。とりあえずコレをお食べ」
俺はことりの口に無理矢理骨付き肉を入れた。
「もぐもぐもぐ」
よし!以下略
「とりあえず逃げよう。ココにいたらヤバイ。コイツらは……まあ時間が経てば元に戻るだろ」
酔っ払いに絡まれるのだけはもう勘弁だ。俺の部屋にとっとと退散しよう。
ガシ!!
「へ?」
足が動かない。俺は恐る恐る目線を下げた。
「にゃ~」
「凛……」
凛が俺の足に抱きついて、まるで猫みたいに丸くなっていた。
「凛さ~ん、離してくれませんか~?」
「いやだにゃ~」
普段は小生意気な凛も、こうやっていると飼い猫のように愛らしい。酒臭くなければの話だが……
「うぁあああああああああん!!!」
「どうした花陽!?何泣いてんだよ!?」
いつの間にか隣にいた花陽が大きな声で泣き始めた。もう訳わからん……
「零くんがぁ~凛ちゃんに取られちゃったよぉ~」
「いやいや取られてないから」
ヤンデレセリフは向こうだけにしておけ。
「じゃあ証明してくれる?」
「証明?」
「私のココ、さわって?花陽の彼氏ならできるよね?」
「な、な、な、なんじゃそりゃぁああああ!!」
花陽はその豊満な胸をクイッと俺の方に突き出した。コイツの柔らかそうな肉付きは、1年前まで中学生だったとは到底思えない。
触ってもいいのか……さっきからお預けばかりで俺がどうにかなってしまいそうだ。こんな小動物みたいで可愛い子が、向こうから求めてきてるんだ……いいよな?
「おにいちゃん!!セクハラ禁止!!」
「おにいちゃん!?」
誰が言ったのか、声のする方を見てみると、真姫が涙目になりながらこちらを見つめていた。
「俺がおにいちゃん?」
「何言ってるのよ?零は私のおにいちゃんでしょ?」
酔った勢いで真姫が妹キャラに変身してしまった。正直に言おう……萌える。
「真姫ちゃん!邪魔しないでよ!零くんは私の彼氏だよ!」
「なによ!!零は私のおにいちゃんなんだから!!」
「彼氏と兄で争う意味がわかんねぇ。全く別だろ」
「なに言ってるの!零くんは凛の飼い主だにゃ~!」
「話をややこしくするな!!」
彼氏と兄と飼い主、もし現実だとしたら嬉しいけども……。それにしても飼い主か……いい響きだ。
「フンッ!色仕掛けだったら負けないんだから!ねっ!おにいちゃん!」
「なにが『ねっ!』だ!だから脱ぐなって……いや脱いで欲しいけど脱ぐな!!」
「うぁあああああああああん!!!」
「今度は凛かよ!どうした?」
「凛はかよちんや真姫ちゃんと違ってカラダが貧相だから勝てないにゃ~」
「俺はカラダだけで判断しないって」
「ホント?」
「ホント」
「じゃあ凛も脱ぐにゃ~」
「やめろぉおおおおおおお!!」
「私も負けません!彼女の私が一番です!」
もう手がつけられなくなってきた。
「えぇい!メンドーだ!これでも食って落ち着け!」
俺は花陽、凛、真姫の口に無理矢理骨付き肉を入れた。
「「「もぐもぐもぐ」」」
うん、収まった。
「お前らは大丈夫だよな?さすがに最年長だし……な?」
俺は絵里、希、にこの方を見る。この3人、さっきからずっとおとなしいから大丈夫だと思うんだけど。
「私思うのよ」
「はいはい、なんでしょうかにこさん」
もう嫌な予感しかしない。
「アイドルは色気だって」
ほらね!
「悔しいけど、にこには色気がない」
「そうだな」
「失礼ね!!」
バシ!!
「いて!!さっき元に戻ってなかった!?戻ってたよね!?」
「それで色気を勉強するために、見せてもらおうと思うの」
色気を勉強?見せてもらう?酔ってるせいで言葉が適当になってるぞ。
「それは~私たちよ!」
「おわ!!絵里!?希!?」
右腕に絵里、左腕に希がぎゅ~と抱きついてきた。
「これで~零君もウチらにメロメロやんな~」
「お前ら酒くさっ!!飲みすぎだろ」
この2人が今までで一番酒臭い。どうやら俺が向こうでドンパチやっている間にも酒を飲んでいたようだ。
「さぁ零、どう?気持ちいいでしょ?」
「絵里がこんなに積極的になるなんて」
「絵里ちばかりじゃなくてウチも構ってぇな」
「うっ……」
μ's内でNo1とNo2のスタイルの2人が俺にカラダを擦り付ける。絵里の言う通り、気持ちよすぎてこのままでもいいぐらいだ。あぁ~~昇天するぅ~~。
「それじゃあにこはココで勝負するわ!」
そう言ってにこは大量にジュースを口に含む。やばい、これは……
「絵里!希!離せ!」
「いや~」
「ウチらの攻撃はまだまだやで~」
2人は俺から離れるどころかさらにくっついてくる。
にこがドンドン俺に迫る。
そして……
にこと俺の唇が重なる。にこは口に含んでいたジュースを俺の口の思いっきり流し込む。
俺の中ににこが含んでいたジュースが流れ落ちていく。その中にはにこの唾液も混じっていた…………甘い。
「どうよ零!にこにメロメロでしょ?」
「もはや色気とか関係ねぇじゃん!」
「こ、これはアンタだからよ。アンタにしかやらないわよ!」
「なにその謎のデレ……ってちょっとそこの2人!!脱ぐの止めてもらっていいですか!?」
目を離すとすぐこれだ。だが、絵里と希が脱いだところを想像して少し興奮してしまう。
「もう、零ったら。そういうコトならそう言えばいいのに」
「そういうコトってどういうコトだよ!?」
「見たいんやろ?ウチらの……」
「ぐっ……」
ここで『はい』と答えれば、絵里と希の生まれたままの姿を拝めるだろう。さっきにこと口づけした時からリミッターが外れそうになっている。もう、そろそろいいよな……俺も男だもん……
ダメだダメだ!!彼女たちに手を出すのは、コイツらがラブライブを優勝した時って決めているんだ!!まだ彼女たちの純潔を汚す訳にはいかない。
「困った時の秘策。これでも食ってろ!」
俺はにこ、絵里、希の口に無理矢理骨付き肉を入れた。
「「「もぐもぐもぐ」」」
ふぅ……守れたぞ、みんなの純潔と俺の貞操。
その後、みんなはそのまま眠ってしまった。二日酔いになって、学校で唸っていたのは言うまでもない。
~※~
1週間後、俺たち宛に1つのビデオが届いた。
「これは……」
「何で……」
「は、恥ずかしいです……」
俺を含め、みんなが驚愕したその内容は、あの酒気帯びパーティの様子だった。どうやら秋葉がリビングにカメラを仕掛けていたらしい。
「秋葉ぁああああああああ!!」
この瞬間、秋葉はμ'sの要注意人物としてブラックリスト入りとなった。
他の作者様のラブライブ小説で、変態なμ'sを見ていたら書きたくなりました。変態×変態、いかがだったでしょう?
リクエストは随時受け付けてますので、適当にお申し付け下さい。
⇒感想のついでにでも。いちいち感想なんて書きたくないやって人は活動報告に専用のBOXを作りましたので、そこをご利用ください。
今回は読者様であるバイラスさんからのリクエスト回でした。
リクエスト、ありがとうございました!