ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

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今回は花陽推しの方に必見です!かよちんファンも是非集まってください!あの花陽ちゃんの曲『なわとび』を題材にしているので、さぞかしイイ話なんだろうなぁー(棒)


零と花陽のなわとびダイエット

 

「花陽ちゃーーん!!穂むらの新作が出来たんだ!試食してみて!」

「本当に!?ありがとう!」

 

 

~※~

 

 

「花陽ちゃん!クッキー焼いてみたんだけどどうかな?」

「いい匂い~、ありがとうことりちゃん!」

 

 

~※~

 

 

「かよちん!凛の特性おにぎり食べる?調子に乗って作りすぎちゃって」

「おにぎり!?食べる食べる!!」

 

 

~※~

 

 

「花陽、イチゴをたくさん貰ったからケーキ作ってみたの。1つどう?」

「あ、ありがとうにこちゃん。じゃあその一番イチゴが乗っているケーキを……」

 

 

~※~

 

 

「昨日親戚から美味しいお米貰ったから、今日ウチの家で一緒にどうかな?」

「う、うん。ご一緒させて頂きます……」

 

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「うぅ~」

 

「その反応……太っただろ?」

 

「い、言わないで~~!!」

 

 

 体重計の前で崩れ落ちる花陽。

 現在、俺と花陽は2人で部室にいた。最近やけに花陽がソワソワしているなぁと思っていたが、やはり俺の読み通り体重が原因だったか。

 

 

「どうしてそんなにホイホイと食べるんだよ。体重を気にしてるんだったら断ればいいだろ」

 

「頼まれると断れなくって……それにみんなが作ってくれたのに断るなんてできないよ」

 

「体重が増えても?」

 

「うっ……」

 

 

 それが花陽の利点でもあり欠点でもある。確実に将来変な詐欺に引っかかるな。

 

 

「どうして零君は私の体重が増えてるって分かったの?誰にも言ってないのに……」

 

「女の子のスリーサイズなんて一目見れば分かる。特にいつも一緒にいるお前らならな。大丈夫、今まで誰にも言ってないから」

 

「全然大丈夫じゃないよぉ~……」

 

 

 大抵俺がこの話をするとみんなから本気で引かれる。だけどその時に見せる恥ずかしがる表情がまたいいんだよなぁ~。特に体重をいつも気にしている穂乃果や花陽なんかはネチネチと攻めたくなる。

 

 

「それでどうするんだ?このままだと海未の地獄ダイエットをまた受けるコトになるぞ」

 

「それは……ヤダ」

 

「そうか、だったらいい考えがある」

 

「なになに!?」

 

 

 やけに食付きがいいな。まあ、あの海未のダイエットメニューをもう1度こなすのは苦行以外の何物でもないからな。

 

 

「俺がダイエットメニューを作ってやる」

 

「え?零君が?」

 

「ああ、お前のカラダを俺に預けてみないか?」

 

「なんか変な言い方だけど……海未ちゃんのダイエットをするぐらいなら……いいのかな?」

 

「よし決まりだ!!じゃあ決行は明日。みんなに見つからないように早朝からだ。適度に運動するからジャージを着てくるように!」

 

「何でみんなに内緒なの?海未ちゃん以外だったら別にいいかなぁ~て思うんだけど」

 

「へ?あ、ああ……そ、それは誰かに話したら海未の耳に入る可能性があるだろ?可能性は少しでもなくしておくべきだと思うんだよ、うん」

 

「そうなのかな?」

 

「そ、そうだよ」

 

「わかった!じゃあまた明日ね」

 

「おう!詳しい時間はまた連絡するよ」

 

 

 あぶねぇ~花陽に感づかれるところだった。このダイエットは誰の耳にも入れてはならないぞ、絶対に……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

翌日・早朝

 

 

 

「よし!集まったな!」

 

「集まったなって、私と零君だけだよ」

 

「細かいコトはいんだよ。ホラ、これを持って」

 

「な、なわとび?」

 

「そうだ。なわとびダイエットなんてモノもあるぐらいだからな」

 

 

 まさかタンスの奥底に封印されていた縄が役に立つ時が来るとは。縄の長さは花陽が飛びやすいように、昨日俺が頑張って調整しておいた。花陽の身長や体型を覚えていたからこその賜物だ。

 

 

「なわとびって久しぶりにやるよ」

 

「とりあえず、飛び方とか気にせずに適当に飛んでみろ」

 

「う、うん」

 

 

 花陽はなわとびを構え、ゆっくり深呼吸する。なに緊張するコトがあるんだよ……むしろ緊張しているのは俺の方だ。俺はこの瞬間を見るために昨日なわとびを調節していたんだ。さぁ、早く……

 

 

「いきます」

 

 

 構えた手首を回し初め、花陽が遂に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 きたぁあああああああああああああああああああああああああ!!

 

 

 

 

 花陽が飛ぶたびに高校1年生にしては豊満すぎる胸が大きく揺れる。そうだよ!!これを見るために俺はこの人生を過ごしてきたんだよ!!

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 ダメだ……花陽より先に息が荒くなってきた。

 

 

 

 

 俺は花陽……ではなく、その胸に釘付けになっていた。眼福眼福。

 

 

 

 

「零君!?顔真っ赤になってるよ!?どうしたの!?」

 

「いいからお前は飛び続けろ。なわとびダイエットは多少飛んだだけじゃ効果ないぞ」

 

 

 

 正直言って動画を撮っておきたいのだが、2人しかいないのでそんな真似はできない。しょうがないから脳内HDに焼き付けておくか。将来は脳内から動画を抽出出来るように技術が進歩して欲しいものだ。

 

 

 

「よし!次は二重跳びだ」

 

「えぇ!?私、二重跳び1回も成功したコトないよ!」

 

「いいからやるんだよ。μ'sの練習をしている今なら出来るかもしれないし」

 

 

 俺としては二重跳びが成功しようがしまいがどちらでもいいがな。俺が見たいのは二重跳びじゃないし。

 

 

「そうだね、やってみるよ」

 

「無理すんなよ~」

 

 無理してでも飛んでくれ~

 

 

「いきます……」

 

 

 花陽は再びぴょんぴょんと飛び始める。その柔らかそうな胸も一緒になって跳ねる。

 

 

 

 

 あぁ~~~~~いいわ~~~~~~~~眼福だわ~~~~~~

 

 

 

 幼そうな顔をしてカラダは大人にかなり近い。どうしてこんなに可愛い生物が生まれたんだろうか。必死になってなわとびを飛んでいる花陽、すごく絵になるなぁ~。あ、二重跳び飛べた。

 

 

 

 

「できた……できたよ零君!!」

 

「すごいな花陽!!おめでとう!!」

 

 

 すごく白々しいな俺。だけど、必死になっている女の子をエロい目線で見るのは背徳感があって大変よろしい。どうやらまた新しい境地に辿り着いたようだな。

 

 

「どうだ?結構身体が軽くなった感じだろ?」

 

「うん、さすがにプラシーボ効果だとは思うけど、病気と一緒でダイエットも気からって言うから続けてみようかな?」

 

「続けるの!?!?!?」

 

「えっ!?何でそんなに驚くの?もしかしてダメだった?」

 

「いや、むしろ続けてくれ!!これが俺の毎日の活力になるから」

 

「活力って……飛んでるの私だよ」

 

「細かいコトはいいんだよ」

 

「細かいのかなぁ……」

 

 

 このまま続けてくれるのならなによりだ。これから朝はずっとダイエットでもいいな。穂乃果たちを焚きつけて、花陽に食べ物を恵ませようかな?今から翌朝が楽しみになってきたぞ。

 

 

 

「でも、ありがとう零君。私のために朝まで付き合ってもらって」

 

「い、いや別にいいんだ。μ'sの悩みは俺の悩みだから。アハハハ……」

 

(零君そこまで私たちのコトを……やっぱり零君に頼んでよかった)

 

 

 あぁ……笑顔が眩しい。ゴメンな花陽。俺、もう邪悪に染まりきっちゃってるんだ。許してくれ……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「か~よ~ちん!おっはよー!!」

 

「おはよう凛ちゃん」

 

「あれ?そのカバンから飛び出してるのなぁに?」

 

「え?あ……」

 

(そういえば、あの後喋りながら片付けをしてたから、そのままなわとびをカバンに入れちゃった。零君に返さないと)

 

「わぁ~!なわとびとかすごく懐かしにゃ~!何で持って来てるの?」

 

「それは零君のなわとびで……って……あっ」

 

「零くん……?」

 

 

 零との約束で他言無用だったハズなのに、口を滑らせてしまった。凛は『零』という言葉が出てきた瞬間、顔をしかめた。

 

 

 

「それどういうコトか聞かせてもらえるかしら?」

 

 

 突然、花陽と凛の後ろから真姫が会話に加わってきた。どうやら真姫は嫌な予感を察知しているらしい。既に眉間にシワが寄っている。

 

 

 

 

「え、えぇ~と」

 

 

「かよちん!!」

「花陽!!」

 

 

「零君ゴメンなさ~~い!!」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 

「お~す、今日も練習頑張るか。と言っても頑張るのはお前らだけ……ど……って何この空気」

 

 

 俺が部室の扉を開けると、そこはこの世のものとは思えない雰囲気が漂っていた。μ'sのみんな9人揃ってイスに座っている。表情は全員前髪で隠れて見えないが、俺には分かる。

 

 

 

 

 コレ、明らかにヤバイやつだ……

 

 

 

 

「ちょっといいかしら、零?」

 

「どうしたんだ絵里~その笑顔可愛くないぞ~」

 

「今朝何をしていたのかしら?」

 

 

 無視ですか……それに、これは確実にバレてるパターンだ。花陽が言ったのか?いや、アイツも海未にバレたくないハズだからその線は薄いと思うんだが。とりあえずここは……

 

 

 

「花陽と一緒にいたぞ」

 

「私は何をしていたのかを聞いているんだけど」

 

「な、なわとび……」

 

「どうして?」

 

「花陽のダイエットのために……」

 

「その時の零は顔を真っ赤にして、息もかなり荒かったと聞いていますがどうなんですか?」

 

 尋問が絵里から海未に変わった。さて……俺の機転のよさを見せてやるか。

 

「それはな、花陽が二重跳びを成功して欲しいと願っていたからだよ。よくあるだろ、自分じゃなくて他人がやっているコトに緊張するコトが。それと同じだよ」

 

 

 どうだ!いい返しだろ?お前らごときに俺を追い詰められると思うな。

 

 

 誰も何も言わない。よし!勝った!第三部完!あぁー早く明日にならないかなぁ~。そして、ふっ、ふふふふふふふふふ……

 

 

 

「よし!張り付けの刑」

 

 

ガタッ!!

 

 

 にこの指示と共に花陽を除くみんなが一斉に立ち上がる。

 

 

「何故だ!?」

 

 

「だって零くん、目がすごく泳いでたよ。ことり知ってるもん、零くん嘘をつく時に目をキョロキョロさせるコト……」

 

「それにや零君、鼻の下……伸びとるよ」

 

 

 

「なっ!?」

 

 なにィ!!俺にそんな弱点が!?

 

 

 

「今度こそ、そのセクハラ体質を改善してあげますよ」

 

「穂乃果もちょこぉっと限界が来たかなぁ」

 

「かよちんを変な目で見るなんて許せないにゃ」

 

「今日という今日は逃がさないから」

 

 

 

 

「花陽……助けてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………ゴメンなさい!!」

 

 

 

 

 

「花陽ォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

 

 

 

 

 そして今日もまた、儚い命が1つ散った……

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「これから花陽の面倒は私が見ます!!ビシバシ行きますよ!!」

 

 

「海未ちゃん許してぇ~~!」

 

 

 ここにも地獄を見る人がもう1人……

 

 

 

 

 

 




ハイ、ということで結局変態回でした。

花陽がこういう扱いしか受けていない気がしますが、大人しいキャラはイジめたくなっちゃうので仕方ないですね。
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