ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

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連続投稿企画5連発目!今回は勝手に『変態μ's』様リスペクト。
いつもと違って際どい表現もありますので、一応閲覧注意です。


これを書き終えた私は、そっと、タグに「R-15」を追加した。



※前回の次回予告詐欺をしています。(削除済み)


負ければ脱童貞!究極の鬼ごっこ

「人が……いない?」

 

 

 俺は学院の校門を抜け、あるコトに気が付いた。生徒や教師、清掃員などの事務の人など誰もいないのである。普段、俺は朝礼ギリギリに登校するので、いつもなら既に生徒のほとんどが学院内にいるハズだ。

 

 

「おいおい、まさか神隠しとかじゃあねぇだろうな?」

 

 

 とは言っても学院内の全員を消し去るコトなんて出来るのだろうか?これだけ静かだと、朝の学校も中々不気味だ。しかも少し変な匂いがする。これは一体……

 

 

ピンポンパンポン

 

 

「!!」

 

 

 突然学院の放送音が流れ出した。まさか勝手に!?本当に神隠しや心霊現象なのか!?

 

 

『おっそーーーーーーーい!!やっと登校して来たね。我が弟よ!!』

 

「あ、秋葉……?」

 

 

 放送の声は俺の姉である秋葉だった。前回に引き続き、奴が何か企んでいるのだろう。とりあえずこの時点で神隠しや心霊現象の線は完全に消えた。むしろ、それより恐ろしいコトが今から始まろうとしている。

 

 

「何やってんだよアイツは……出禁だって言ったろ」

 

『ふっふっふ、私にはそんなモノ関係なぁーーーい!!』

 

「聞こえてるのかよ!?」

 

『聞こえてるよん♪』

 

 

 さ、最悪だ……朝からこんな奴に付き合わされるなんて。この前はアイツが作った変なメガネのせいで、近所から変な噂を立てられるしよぉ~。

 

 

「お前、学校の人をどこへやった?」

 

『我が企画のために一時退去してもらったよ』

 

「企画ぅ~?」

 

 

 いい予感など一切しない。あるのは絶望と、とてつもないメンドくささだけだ。

 

 

『今から零君には鬼ごっこをしてもらいま~す☆』

 

「一応聞こう」

 

『範囲はこの学院の敷地内全部。外に出ようとすると、高圧電流が襲いかかるのでやめてね♪』

 

 

 まずこの企画をやめろ。

 

 

『零君は鬼から逃げながら、あるモノを見つけてもらうよ』

 

「あるモノ?」

 

『その前に!!鬼の皆さんを紹介しま~す☆』

 

 

 ガタイのいい黒服スーツの男だけはやめてくれよ。逃げられる気がしない。

 なんて思っている間に、いつの間にか俺の隣まで来ていた移動ステージの幕が上がった。

 

 

「お、お前ら!?」

 

 

 ステージに立っていたのは、μ'sのみんなだった。しかも何やら様子が変だ。

 

 

 

「μ'sのリーダーにして、零君の貞操奪い隊の隊長!高坂穂乃果!!」

 

「あま~いカラダがあなたのすべてを包み込む!南ことり!!」

 

「あなたの童貞をラブアロー!園田海未!!」

 

「あなたのモノなら、どんなモノでも食べちゃいます!小泉花陽!!」

 

「貞操と童貞を奪うため、ずっと追いかけるにゃ!星空凛!!」

 

「この美貌であなたのアソコはノックアウト!西木野真姫!!」

 

「童貞はハラショー!今日で卒業させるわ!絢瀬絵里!!」

 

「この胸は性的な意味であなたを救う!!東條希!!」

 

「あなたのアソコににこにこにー!弄んであげるわ!矢澤にこ!!」

 

 

 

「「「「「「「「「私たち!あなたの貞操奪い隊!!!」」」」」」」」」

 

 

 

ドカーン!!

 

 

 セリフが終わると同時に煙が舞い上がった。こんなのに金かけるんじゃねぇよ……じゃなくて……

 

 

「オイ、みんなどうした!?」

 

『気に入ってもらえた?』

 

「みんなに何をした!?」

 

『零君、さっき匂いに気付いてたよね?この匂いは人を、なんと"変態"に変えてしまうのさあ!!』

 

「お前って奴は……」

 

『探してもらうのはこの匂いの元。つまり"芳香の壺"を見つけてもらうわ。その壺が学院全体を匂いで満たしてるからね』

 

「なぜ俺とお前には効いてないんだ?」

 

『え~?だって、私も零君も既に"変態"じゃん。元々変態な人に効くわけないでしょ』

 

「ハイソウデスネ……」

 

 

 納得してしまった自分が憎い!それにしてもアイツら、さっきから熱い目線でこっちを見てきやがる。いや、俺というより俺の下半身辺りを狙ってやがる……獲物を狙うハイエナのように。

 

 俺はいつもの純情なアイツらが好きなんだ!!変態はイヤだ!!変態なのは俺だけでいい!!俺はみんなをイジメるのが好きなんだ!!攻める方がいんだよ!!

 

 

『というコトで!開始は5分後、その間に逃げてね♪』

 

「もう参加するのは決定なのね……」

 

『この状態になったみんなを放っておけないよ!!』

 

「お前のせいだろ!!……はぁ~……分かった。とっとと壺を見つけて終わらせてやる。ちなみに捕まったらどうなる?」

 

『9人全員の相手をしてあげてね♪きゃぁ~零君ケダモノ~~!!』

 

 

 よし!いつかコイツを地獄に叩き込んでやる。

 

 

『よ~しそれじゃあスタート!!』

 

 

 究極の鬼ごっこの幕が開けた。とりあえず最初の5分はインターバル。俺だけが動ける時間だ。

 

 アイツの思い通りに動くのは癪だが、とにかく逃げ切るしかない。

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

『さぁ!!今から貞操奪い隊のスタートです!!』

 

「もうスタートか……」

 

 

 このインターバルの時間に色々なところを探したのだが、結局壺は見つからなかった。そしてついに穂乃果たちが動き出す。

 

 こっちが1人なのに対し、向こうは9人。明らかに不利だ。そもそも9人に囲まれてしまえば打つ手がない。運動神経では圧倒的にこっちが有利なので、上手く切り抜けるしかないだろう。とりあえず逃げる時も、階段の近くなど逃げやすいところを中心に回っていかないとダメだ。

 

 

「窓から見えないようにするだけでも一苦労だな……」

 

 

 現在2階。外から見えないようにカラダを曲げて歩いている。

 

 

「見つけたぁあ!!」

 

「げっ!!穂乃果!!」

 

「穂乃果はねぇ、ずっとこの時を待ってたんだよ」

 

「なにをだ?」

 

「零君のドーテーを奪うこの時を!!」

 

 

 それと同時、穂乃果は俺に向かって一直線にダッシュしてきた。

 

 

「残念ながら、お前1人じゃ無理だぜ」

 

「1人じゃないよ」

 

「なに!?」

 

「凛ちゃん!!」

 

「はいにゃ!!」

 

 

 突然俺の間の前に凛が現れ、ジャンプして俺に抱きつこうとする。

 

 

「さぁ、ズボンを脱ぐにゃーー!!」

 

「イヤに決まってんだろ!!」

 

 

 俺は一歩後ろへ下がり、凛を軌道から外す。その勢いで今度は前へ出て、凛の隣を回転しながらスルリと抜ける。

 

 

「あまいぜ凛!じゃあな!」

 

「させないよ!!」

 

 

 徐々に追いついてきた穂乃果が廊下を蹴り上げ俺に飛びかかる。

 

 

「零君のドーテー……ジュルリ……」

 

「なんでもかんでも食おうとしてんじゃねぇ!!」

 

 

 このままでは穂乃果に飛びつかれてしまう。だが、この俺が何も考えてない訳ないだろう。

 

 

「え!?教室に!?」

 

 

 真っ直ぐ逃げると見せかけて、俺はすぐ隣の教室に転がり込んだ。当然飛んでいた穂乃果は曲がりきれない。

 

 

「穂乃果もじゃあな!」

 

 

 俺は教室を反対側のドアから出てその場から逃げ去る。俺は初めのインターバルの間に、教室の扉と窓をすべて開けっ放しにしておいた。逃げ道は多ければ多いほどいいからな。

 

 

「くぅ~、逃げられちゃったね、穂乃果ちゃん」

 

「でも、それだからこそ食べがいがあるよ。あのズボンとパンツに隠されたモノを想像するだけで……ジュルリ」

 

「凛はどこまでも追いかけるにゃ。零くんのドーテーを奪うまでは」

 

「今は他のみんなに任せよ!それでヘロヘロになった零君を捕まえればいいしね!」

 

「凛たちは貞操奪い隊の中でも最弱……まだまだ刺客はたっぷりいるにゃ」

 

 

 

 逃げる時にこんな不穏な会話が聞こえてきた。もう変態の域を超えている。俺なんてまだマシな方だったんだな。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 とりあえず3階へ逃げた。匂いは学院全体を覆っていて、匂いの強さでは元を辿れそうもない。それなのにノーヒントであり、鬼は9人。つまり、元々俺が鬼ごっこに勝てるようにはなってはいないというコトだ。

 

 

 敗北確率100%。これほど理不尽なゲームはない。

 

 

「さすがに教室には置かないか」

 

 

 今教室を軽く探しているが、普通に考えればゲームセットとなる壺をただの教室に置く訳がない。だがアイツは普通じゃないからな。だったらどこだ?

 

 

「あっ!みぃ~つけた♪」

 

「くっ!ことり……」

 

「花陽もみぃ~つけた♪」

 

「なに!花陽もか!?」

 

 

 2人は教室の入口を2つ共防いでいた。これで再び廊下に戻るのは不可能になってしまった。

 

 

「零くんのドーテー、貰いに来ました~♪」

 

「さぞかし美味しんでしょうね♪」

 

 

 2人はジリジリとこっちににじり寄ってくる。だがこの2人から逃げるだけなら、穂乃果たちに比べればだいぶ楽だ。穂乃果たちよりも運動神経や反射神経なども劣っている。

 

 

「零くんよく見て。ことりのカ・ラ・ダ」

 

「ちょっ!!脱ぐなよ!!酔った時といい、どうしてお前はいつも!!」

 

 

 ことりからリボンとブレザーが取り払われる、そしてシャツのボタンに手を掛けた。見たいのは山々だが、もっと恥じらいを持ってやってもらいたい。

 

 

「零くん、いっつもことりの胸見てるよね~♪今ならどれだけ見てもいいよ」

 

 

 いつもとは失礼な!!たまにだよたまに!!

 

 

「零君、いつも花陽のコトを食べちゃいたいって思ってますよね?」

 

「それは流石にしてないわ!!」

 

「じゃあことりの胸を見てるのは本当なんだぁ」

 

「ぐっ!!」

 

 

 ダメだ、この2人といるとどんどん脳が溶かされてしまう。左右から脳を溶かす声(脳溶けボイス)が聞こえてきては、俺の感覚を鈍らせる。

 

 

「おねがぁ~い零くん、下、脱いで?」

「お願いします零君。花陽の美味しいところも食べさせてあげますから」

 

 

「ぐぅううううううううううううう!!」

 

 

 溶かされる!判断も理性も何もかも。いっそのコト、この2人を抱けるのならいいんじゃね?イヤイヤ、俺はことりと花陽だからこそ純潔でいて欲しい。

 

 

「さぁ、早くぅ~」

「後もう少しで零君のアレを食べられます!」

 

 

 このままではこの2人の虜になってしまう。だが両方から2人が目をギラギラさせてにじり寄ってくる。オオカミと化したアイツらの横を駆け抜けるのは不可能だろう。だったら……

 

 

「窓から飛び降りる!」

 

「え!?」

「嘘!?」

 

 

 俺は躊躇なく窓から飛び降り、近くに柱に捕まってそのままスルスルと地面に降り立った。

 

 

「「すご~い!!」」

 

「悪いが捕まる訳にはいかないんだ。じゃあな!」

 

 

 

「はぁ♡零くんカッコいい~~♪ますます欲しくなっちゃった!」

「私もです!ますます食べたくなっちゃいました!」

 

 

 走り去る時にこんな言葉が聞こえた。もしあの状況で捕まっていたらどうなっていたのだろうか?たぶん干からびるまで吐き出されただろうな。何をって?それはアレだよ……

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 壺が教室にないとなると、残りは体育館など校舎内にはない建物が怪しい。鬼ごっこの範囲がこの学院全体なのでその可能性がある。

 

 

 

「体育館の扉、開いてるな」

 

 

 特別教室の扉はすべて開けてあるのか。重い扉を開け、体育館に侵入する。

 

 

「暗い……」

 

 

 誰もいない校舎より断然不気味だ。アイツらに比べれば全然マシだけど。

 

 

ガシッ!

 

 

「なっ!?」

 

 

 突然後ろから腕を掴まれホールドされた。誰かがいる気配なんて一切感じなかったぞ!?こんな風に気配を消して忍び寄るコトが出来そうなのは……

 

 

「希か!!」

 

「ピンポーン、正解や!」

 

「くそっ!離せ!!」

 

「離せと言われて離す人なんておらへんて。ほら、ギュ~~♪」

 

「柔らかっ!!」

 

「ウチの胸は最高やろ?もっと感じて大きくしてもらうよ」

 

「どこをだ!?」

 

「男の子で大きくするって言ったら……ね?」

 

 

 希の母性に洗脳され、中々思うように身体が動かない。このままではアイツらが来てしまう。その前にこの状況を何とかしなければ。

 

 

「にこっち!そろそろ出番や!」

 

「にこ、だと?」

 

 

 バッとステージの明かりがつく。ステージの真ん中にはにこが目を輝かせながらこちらを見ていた。彼女はジャンプして華麗にステージから飛び降りた。普段そんな動き見せないだろ……

 

 

「随分立派に勃ってるじゃない。希がそんなにも気持ちよかった?」

 

「その発言はマズイからやめろ」

 

「そんなの今更やん。零君が言えたコトでもないよ」

 

 

 確かに……コイツらがやっているコトは、いつもなら俺の役目だからな。でも流石にここまでヒドくはないと思うぞ。

 

 

「さて、そろそろこの邪魔な砦を脱がしますか」

 

「オイ、ズボンに手を掛けるのをやめろ」

 

「こんなにパンパンにして……ここまででかなり溜めてきたんでしょうね。でも安心して、にこがぜーんぶ出してあげるから♪」

 

「にこっちずる~い!ウチもしたい!」

 

「ジャンケンの結果でしょ!後よ、後!」

 

 

 だって男だもん、反応してしまうのは仕方ないだろ。あんなに可愛い子たちに迫られたらさ、男なら誰でもこうなっちまうよ。分かってくれるだろ?

 

 

「全然抵抗しないのね。諦めがついたのかしら」

 

「零君の潔いいところ、ウチは好きやで」

 

 

 とうとうにこは俺のズボンに手を掛けた。まずチャックを掴む。

 

 

「「ハァハァ……」」

 

「興奮すんな!!えぇい!!」

 

 

 俺は自分の身体全体に力をいれ、思いっきり下へずらす。希にホールドされていた腕もスルリと抜け、その勢いでにこと希から距離を取った。

 

 

「「なっ!?」」

 

「お前ら如きが俺を止められると思うなよ。身体能力なら圧倒的にこっちが上だ。それじゃあな!」

 

 

 体育館の中はまだ探していなかったが、とにかくここから逃げるしかない。俺は次の目的地に向かった。

 

 

「もう~、希がしっかり掴んでおかないから~」

 

「ウチも零君の温もりを感じるだけで精一杯やったんや」

 

「でもズボン越しでも分かるあの大きさ。きっとバッキバキよ」

 

「それじゃあ次の絵里ちたちの時には……」

 

「そう、もう発射しちゃうかもね。それにあのズボンにちょっとした細工をね。フフフ……」

 

 

 コイツら変態だぁーーーーー!!変態に変態って言われるなんて世も末だな……

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「意外とこういうところにあったりして……」

 

 

 次にやって来たのは飼育小屋。といっても、この学院はアルパカしか飼っていない。

 

 

「さすがにアルパカにはあの匂いが効いていないか。アルパカまで変態になってるとか、どこに需要があるんだよって話だし」

 

 

 

 

「では私たちの需要に答えてもらいましょうか」

「もう逃げられないわよ」

 

「絵里、真姫……」

 

 

 μ'sの戦略担当。絵里と真姫のご降臨か。一番厄介と言えば、厄介な相手だ。だがここは屋外。逃げる側にとってはベストポジションだぜ。

 

 

「ズボンのチャックなんか開けちゃって、私たちを誘っているとしか思えないわ」

「そこからオスの匂いがプンプンするのよ。興奮してきたわ……」

 

 

「え!?あっホントだ、にこの奴……」

 

 

 …………あれ?チャックが閉まらない。何度上にあげてもチャックが動いてくれない。まさか……壊された?にこの奴ぅーーー!!

 

 

「あら?戻さないってコトは、もう準備OKってことかしら?」

 

「なんの準備だ?ちなみにOKじゃない」

 

「そんなに大きくしてるのに?全然説得力ないわよ」

 

「お前ら……」

 

 

 コイツら、いちいち上から目線なのが非常に腹が立つ。変態と化したコトで、ドS精神に磨きがかかっている。例え今のμ'sに身を委ねたとしても、コイツらだけにはお世話になりたくない。

 

 

 チャックが閉まらないので、仕方なくベルトを強く締めようと手をかけようとする。

 

 

ビュン!!

 

ガキッ!!

 

 

「なにぃ!?」

 

 

 どこからか飛んできた矢によって、俺のベルトの留め具が破壊された。矢と言えば……残るはアイツしかいない。

 

 

「まさか、海未までいるのか!?」

 

「2人だけで攻めてくると、錯覚していたようですね」

 

 

 海未は絵里と真姫から少し離れた位置にいた。この3人を同時に相手にするのか!?どうする……このままではMyドーテーがコイツらに喰われてしまう。ここまで大事にしてきたのに、こんなところで散らせてたまるかよ。

 

 

「さぁ早く観念して脱ぎなさい。私たちが優しくイタぶってあげるから」

 

「イタぶるって言ってんじゃねぇか!?ヤだよ!!」

 

「強情ね……そこまで私たちに魅力がないのかしら」

 

「そこまで言ってないだろう……」

 

 

 魅力がないどころか、俺にとっては有りまくり。もちろんいつものμ'sの時に限るけどな。それにしてもズボンがずり落ちる。どうするんだよ、コレ……

 

 

「ここは屋外と言っても建物に囲まれている。観念した方がいいですよ。それにしても屋外プレイですか…………この園田海未、恥ずかしながら高ぶってきました」

 

 

 マズイ、コイツ早く何とかしないと……

 

 

「さて!今から童貞卒業式を始めるわ!!」

 

 

「ソイツはどうかな?」

 

「「「へ?」」」

 

 

バン!!

 

 

 俺はアルパカ小屋のドアを開け放った。それと同時にオスのアルパカが外に飛び出す。

 

 

「さあ!頼んだぜ!」

 

「フェ~~~!!」

 

 

 俺は飛び出してきたアルパカの首を掴んで、アルパカの背中に飛び乗った。俺を乗せたアルパカは、絵里たちを掻き分け全速力で走る。

 

 

「まさかアルパカに乗るなんて……」

 

「零、アルパカとできてるんじゃ?」

 

「そんな!?動物如きに零の貞操は渡しません!!」

 

 

「お前ら何て会話してんだ!!そんな訳あるかぁああ!!!」

 

 

 アルパカで疾走しながら、俺に降りかかった謎の誤解を払拭した。変な噂にならないといいけど……

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 アルパカから降りた俺はあるところへ向かっていた。もう遊びは終わりだ。壺のありかはもう分かっている。ちなみにベルトは適当に応急処置しておいた。まだ少しずり落ちそうだけど。

 

 

ガチャッ

 

 

「あれ~零君どうしたの~?」

 

「秋葉……」

 

 

 俺が入ったのは放送室だ。ここに壺があるに違いない。

 

 

「もう壺は見つけたのかしら?」

 

「いや。でも確信はある」

 

「へぇ、どんな?」

 

「単純な話しさ、自分で持っておくのが一番の隠し場所だろ?違うか?」

 

「…………フフッ流石ね!ホラ、これが壺のフタだよ。閉めれば匂いは消えるわ」

 

 

 

 秋葉が身体をどけると、案の定そこに壺が置いてあった。俺は壺のフタを閉める。これで、終わりだ!

 

 

ゲーム終了

WINNER 神崎零

 

 

「でもね零君、私がここに壺を隠した理由はもう1つあるんだよ」

 

「もう1つ?」

 

「そう、ここの放送室って狭いでしょ?だからぁ、ココにみんなを呼んだらどうなるかなぁ~?」

 

「お、お前!?まさか!?」

 

「零君が推理している間にみんなを呼んじゃった~~☆」

 

「で、でももう壺は封じたぞ!」

 

「匂いはもう出ないけど、さっきから充満しているこの匂いまでは消えないから☆」

 

「まさかソレを狙って……?」

 

「フフフ……それじゃあね零君!楽しかったよ!!後はみんなでお楽しみを」

 

 

 マズイ……早くここから逃げないと……

 

 

 

 

「れ~い~く~ん!!見つけた!!もう穂乃果たちから逃げられないよ!!」

 

「ことりのおやつの時間ですよ~♪」

 

「さっきは一杯食わされましたが、今度こそあなたのソレを提供してもらいます!」

 

「はぁ~♡花陽、もうお腹ペコペコです♪」

 

「溜まってるなら、凛が全部吐き出させてあげるにゃ!!」

 

「私の知性煽るるこの美貌とカラダに酔いしれなさい!!」

 

「いつまでも童貞じゃハラショーよ。今からが本当の卒業式ね!」

 

「ウチのカラダで、もっと感じさせてあげる♪」

 

「にこのテクニックでメロメロにしてあげるわ!もちろん下の方もね!」

 

 

 扉から、窓から、天井裏から……μ'sのみんなが放送室に突撃してきた。

 

 

「もう勘弁してくれぇええええええええええええ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とびきりで極上の時間になると思われたが、実はあの後すぐに穂乃果たちは元に戻った。

 

 

 しかし、変態となっていた記憶がない穂乃果たちは、また俺がみんなにセクハラをしていたと勘違いしてしまった。つまり俺が悪いみたいになっている。

 

 

 

 オチは……言わなくても分かるよな……『いつもの』だ。

 

 

 俺……今回悪くないのに……

 

 

 

 




『にこと希のところで零君捕まってね?』と思った方、細かいことは気にせずいきましょう。


連続投稿企画は最大10話まで続ける予定でしたが、一応目標である1週間、つまり7話まで出来上がったのでそこで終わりにします。ということで、よろしければあと2話お付き合い下さい。
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