この話をご覧になる前に、計画編を見直しておくといいかもしれません。
テンポを重視したのですが、長くなってしまった……
※今後の予定を活動報告に投稿しました。是非目を通してください。
~本日のタイムテーブル~
5:00~ 起床
6:00~ 神社で希のお手伝い
6:05~ 海未の朝練に付き合う
6:15~ 海未から離脱
6:30~ 希から離脱
10:00~ 絵里と映画
10:05~ ことりとショッピング
10:10~ 穂乃果と店番
12:00~ 花陽とご飯バイキング
12:05~ 凛とラーメンバイキング
12:30~ 真姫と遊園地
13:00~ 迷子(この間に他のみんなの元へ戻る)
14:30~ 真姫と遊園地
15:00~ 迷子(この間に他のみんなの元へ戻る)
15:30~ にこと買い物
※合間を縫って抜け出してきているため、他のみんなの元へ定期的に戻らなければならない。
~※~
ピピピピピピッ!!!
目覚まし時計が示す時間、5:00。
「うぅ~ん……うるせぇな……」
ポチッ
ピピピピ………
「ぐぅ~……がぁ~……」
~※~
「何でだよ何でだよ何でだよ何でだよ何でだよ何でだよ!!!何で目覚めしが鳴らなかった!?」
現在の時刻、5:55。約束の時間はまだだが、これでは完全に遅刻する。どうして鳴らなかったんだよこの目覚まし時計……廃棄確定だな。
「とにかく早く準備しないと。遅刻はこの後にも響くからな……」
少しの遅刻で後のプランにも大きく影響する。先はまだまだ長い。こんなところで時間を無駄にする訳にはいかないぞ。
「ヤバイ、早くしないと!」
折角のみんなのデートなのに身だしなみがかなり適当になってしまったが、こっちは命が懸かっている。多少乱れているのは許してくれ……
~※~
神社
6:20
「はぁ……はぁ……着いた……」
「やっと来た。てっきり寝坊したのかと思った」
「悪い希……はぁ……はぁ……」
寝坊、しましたけどね……
「ええよ少しぐらい。ちょっとだけ休んでから手伝ってくれる?」
「いや、休まなくてもいい」
そうだ。次は海未と合流するために、事前に神社内に隠してある明らかに不審な箱を、警察に届け行くフリをしなければならない。
箱は確かあそこにあったハズ……ってない!?ドコへ消えた!?昨日の夜に仕込みに行ったハズなのに!?
「箱が……ない、だと」
「ん?もしかしてあの箱って零君のやったん?」
「知ってるのか?」
「うん。誰に聞いても知らへんって言うから、捨ててきてしもた。何も入ってなくてゴミかと思ったから」
なにぃいいいいいいいいいい!!ここから抜け出す口実が撤去されてしまった!どうする?もう海未との待ち合わせ時間は過ぎているぞ!どうする!?
「じ、実はそれ俺のだったんだよ、アハハハ……」
「え!?そうやったん?ウチ、今から取ってくる!まだゴミ回収車も来てないみたいやし」
「た、頼むよ……あっ、走らなくてもいいぞ。危ないからな」
「心配ありがと。じゃあ行ってくる」
「いってらっしゃい」
一応上手いコトいったけど……あ゛ぁああああ!!心が痛む!希の優しさに心が痛む!!でも今は自分の命が大事だ。この間に海未の元へと行かなければ。
~※~
園田家
6:30
ピンポーン
「はーい!」
「俺だ、神崎零だ」
「今開けます」
今日は海未の家には彼女1人だけらしい。そうでもないと、男1人を早朝から招き入れないもんな。
「随分と遅かったですね、零」
「ゴメン……」
「疲れているようにも見えますが、もしかして走ってきたとか?」
「走ったよ、全速力でな」
しかしそれは家からではなく、神社からだけど……
「じゃあ少し休憩してから練習にしましょう。汗をかいているようですし、飲み物持ってきますね」
「すまない……」
うわぁあああああああ!!何でコイツらこんなに優しいの!?心がズキズキ痛むんですけど!!俺が全面的に悪いのに……圧倒的罪悪感しか生まれねぇえええええ!!
でも、もうすぐここから抜け出さないと希が神社に帰ってきてしまう!
「あっそうだ!弓道用具家に忘れてきちゃったーー」
ちょっと棒読み過ぎたか?ゴメン、海未!
「それなら休んでからでもいいのでは?今は疲れているのでしょう?」
うぇ~ん、海未の優しさにますます心がチクチクするよぉ~~!
「ぜ、善は急げって言うだろ?それにどうせ走るんだし、休むならその後でもいいかなぁって。それじゃあ行ってくる!!」
全・速・力!神社に向かって猛ダッシュ!このデートが無事に終わったら、俺、陸上選手になれるかもしれない。
「善は急げって、全然意味が違うと思いますが……」
~※~
神社
6:40
「あっ!零君どこ行ってたん?」
「ぜぇ……ぜぇ……自主連をな」
「精が出るなぁ。でも、そんな状態で神社の清掃出来る?」
「あ、あぁ……って、なっ!?」
マズイ!電車の時間が間に合わない!絵里と見る映画のチケットを買いに、並ばなければいけないのに!!
「どうしたん?さっきもそうやけど、身体の具合悪いんやったら無理せんでええよ」
「!!」
どうする?ここで今日は休ませてもらいますって言えば、今日希ともう会わなくてもいい。でも希は善意で言ってくれている。俺は彼女の気持ちを無下にするのか?
「零君?」
「悪い、今日休む。ホントにゴメン!」
「ええよええよ。健康第一や!」
「絶対埋め合わせはするから!!絶対に!!」
希、ごめぇええええええん!!お前のおもちゃにでも何にでもなるから、今日だけは!今日だけは許してくれ!!
~※~
園田家
6:55
「だ、大丈夫ですか?」
「らいじょうぶ、らいじょうぶ」
「大丈夫って言えてませんけど……」
一旦家に帰って弓道用具を取ってきたからなおさら疲れた。コレ、無駄に重いんだよ。
「だいぶ疲れているようですし、明日にしましょうか?」
「ホントに!?」
「急に元気になりましたね……それでどうします?」
「是非明日で!!」
「そ、そうですか。って、顔近いです!!」
あまりにも嬉しい提案に、思わず海未の手を握ってしまった。でも彼女の約束は破ってしまった訳だし、埋め合わせはしっかりしよう。
「申し訳ない!今度弓道の的になってやるから!!」
「いや、なってもらわなくて結構です……」
~※~
映画館
9:55
「か、買えた……」
なんとか絵里と見る映画のチケットを買うコトができた。この映画、無駄に人気だから並ばないと買えないんだよな。俺が着いた時には、まだそれほど並んでいなかったから助かった。
「零~~!」
「絵里!」
「お待たせ~~。ゴメンね、零だけに並ばせちゃって」
いつもの制服を着ている絵里もいいけど、私服の絵里も綺麗で可愛いなぁ。俺、今からこんな美人と映画を観るんだぜ、羨ましいだろ。俺もそう思う、デートのブッキングさえしていないけば……
「今日はいっぱい楽しみましょ!」
「あ、あぁ、そうだな……」
あぁ……絵里の笑顔が眩しすぎる。そして俺の心が崩壊していく……
ことりとの待ち合わせの時間が着実に迫っている。幸いにも同じ敷地内だからすぐに行けるが。上手く抜け出すタイミングを作らないと。
「絵里は先に入ってくれ。ポップコーンとかジュースとか買ってくるから」
「え?それなら私も一緒に並ぶわよ」
「今日は2本も映画を観るんだ、無理はさせたくないんだよぉおお!!」
「そ、そう……そんなに私のコトを……じゃあお願いね」
「任せろ!!」
そして絵里は先に会場へと向かった。今だ!今しかない!!
~※~
ショッピングモール前
10:05
「はぁ……はぁ……」
「零くん時間ピッタリだね!」
「ははは……」
同じ敷地内と言っても映画館は一番屋上。階段を駆け下りたら、また疲れがぶり返してきた。
「零くんにことりのお洋服選んでもらえるって思うと、楽しみすぎて全然寝れなかったよ♪ことりも零くんをカッコよくコーディネートしてあげるね♪」
「それは楽しみだ。頼むよ……」
ことりの笑顔が一番破壊力ある!!これまでの人生の中で、これほど罪悪感に押しつぶされたコトがあっただろうか、いやない。
ハッ!!穂むらに行く時間になってしまう!ことり、済まない!!
「あ゛ぁあああああああああ!!」
「どうしたの零くん!?」
「楽しみ過ぎて腹が痛くなってきたぁあああ!!悪い、トイレに行ってきていいか?」
「それは早く行った方がいいよ!ことり、ココで待ってるからね」
「ありがとな。行ってくる!」
「いってらっしゃい」
あぁ……エンジェルを裏切ってしまった……。だが!今は俺の生命維持が何よりも大切だ!命がなくなったら、彼女たちを愛したりセクハラしたりできないからな。
~※~
映画館
10:10
「絵里……買ってきたよ……」
「あら?随分とお疲れ?」
「映画館の荒波に揉まれてな、アハハハ……」
「じゃあ少し休んで……「ああああああああああ!!」……どうしたの!?」
「パンフレット忘れた。買ってくる!」
「い、行ってらっしゃい」
~※~
穂むら
10:20
「零君おっそーーーーーーーい!!!」
両腕をパタパタしながらプンプンと怒る穂乃果。やっぱ穂乃果は可愛いなぁーー!!………………無理矢理テンションを上げようと思ってもダメみたいだ。
「スミマセン……」
「もう早く着替えて!」
「ハイ……」
「どうしてカタコト?」
ジトー
何やら目線を感じる。俺を見下すような目線を浴びせている奴は……
あっ、目が合った。その瞬間、その目線の正体は家の中へ逃げ出した。
「待てや雪穂コラ!!」
「完全にヤクザの口調になってますよ!?」
「タスケテ」
「地獄に落ちればいいと思います」
ヒドイ……年下の女の子からこんなコトを言われるなんて……ドMしか喜ばねぇよ。
「何してるの~~!早くぅ~~!」
「分かった今行く!」
店から穂乃果の声が聞こえてきたので、もうこれ以上雪穂と話すのは無理そうだ。雪穂はボソッと『精々頑張って下さい』とだけ言って、自分の部屋に戻ってしまった。
「今日は零君と2人で店番だね!いつもはメンドくさいなぁ~て思うんだけど、零君と一緒なら穂乃果頑張れちゃう!」
いつも通りキラキラした笑顔。笑顔は穂乃果が一番輝かしくていいな。ただし今その輝きは、すべて俺の心にのしかかる罪悪感変換器と化している。
穂乃果には本当に悪いが、仕込ませてもらった回避術を使わせてもらう。
「あっ、このほむまんデリバリーしないと」
「え?誰かにお届け?そんな注文あったかな~?」
「お母さんが受注したんじゃない?この家なら俺の家の近くだから、今すぐ行ってくる!」
「零君にそこまでさせるのは悪いよ。穂乃果が行く」
「行かせてくれ!!俺、デリバリー好きなんだよ!!」
「う、うん……(運ぶのが好きってどういうコトだろ……?)」
~※~
ショッピングモール
10:40
「この服と~この服も!あっこれもいいなぁ~」
「俺は着せ替え人形かよ!!そんなに着れないって!!」
~※~
映画館
11:20
「映画館の会場って、暗くてコワイわね……」
「まだ始まってないんだけど……」
~※~
穂むら
11:40
「走り疲れて……し、ぬ……」
「デリバリーにそこまで全力を尽くさなくても……」
俺は映画館、ショッピングモール、穂むらの3つを全速力で駆け回っている。何がツライって、まだ午前中なんだよ!!まだまだこんなものじゃないと思うと、ここで息絶えてもいいやってなりそう。
「あっ、まだ受注していたほむまんがある。ちょっと行ってくるわ!」
「零君頑張り屋さんだなぁ~」
~※~
ご飯バイキング会場
12:00
「ぜぇ……ぜぇ……」
「零君!ご飯がいっぱいですよ!!各地のお米をこんなにもたくさん味わえるなんて……幸せです!!」
「よ、よかったねぇ……」
このバイキングには日本各地のお米を使ったご飯が勢ぞろいしている。日本ってこんなにもお米の品種があるんだな。ちなみに入口の説明では、このバイキングには100品種のお米があるらしい。
正直に言おう、昼飯を呑気に食っている時間もないし腹も減ってない。いつも以上に高ぶっている花陽のテンションとは正反対だ。
「さあ行きましょう!ご飯が私たちを呼んでいますよ!!まずは東北地方のお米から制覇しましょう!」
花陽は俺の右手首をガッチリ掴んでグイグイと引っ張っていく。その力は男の俺を凌駕する。いつからこんなにも怪力になったんだ、花陽。地味に手首痛いし……
「引っ張るな花陽!それに東北地方からって、お前全地方のお米を食べる気か!?」
「当たり前です!こう言っては申し訳ないですが、μ'sのみんなでは一緒にすべてを食べるコトは出来ないでしょう。でも男の子の零君なら、最初から最後まで一緒に食べられますよね?」
マジかよ!!花陽の奴、ココのお米全部俺に食わそうとしてんのか!?100種類を!?普通の人間でも無理だわ!!…………これが絶望か。
「花陽!トイレに行かせてくれないか?」
「どうしてですか?早くしないと取られちゃいますよ!」
トイレに行く理由なんて聞いてんじゃねぇ!!
「お腹いっぱいに食べるために、出すもの出したいんだよ!」
「う~ん、それなら仕方ありません。今回だけですよ」
今の花陽、無性に腹が立つ。いつから俺のトイレは花陽に管理されていた?
~※~
ラーメンバイキング
12:10
「遅いーー!!もう始まってるよ!!」
「はぁ……はぁ……これでも走ってきたんだぞ」
「まあいいにゃ。疲れはラーメンを食べれば取れるから問題ナシ!!」
どんな理屈だよ……むしろ胃がもたれそうでキツイんだけど。
「よーーーし!!全種類のラーメンを食べ尽くすにゃーーー!!」
「え゛!?」
「なにそのリアクション」
「い、いや……何でも」
待て待て待て待て待て待て!!全種類?ラーメンを?バイキングの入口に、このバイキングには100種類のラーメンが揃っているって書いてあったぞ。それに俺、ご飯も全種類食べさせられるんだけど……なるほどな、死ねというコトか。
「まずはとんこつラーメン部門から制覇するにゃ!!ほら零くん、グズグズしてると置いてくよ!!」
凛は俺の首に腕を掛け、そのまま俺を引きずっていく。
「イタタタ!なぜスリーパーホールドで連れて行く!?離せ!!」
「いい匂いだにゃ~~」
「聞けよ!!凛!!」
「さっきからうるさいにゃ!この匂いを堪能してるんだから静かにして!!」
俺、人生で始めて花陽や凛をぶっ飛ばしたいと思ったわ。いや、本当に。
「そうだ凛!俺はマイ箸を忘れてきたんだった。取りに行ってくる」
「えぇーー!マイ箸を忘れるなんて、グルメリポーターの風上にも置けないにゃ!!」
「ははは……じゃあちょっくら行ってくるわ」
誰がグルメリポーターだよ……
~※~
ショッピングモール
12:30
「うわ~この服すごく可愛い~♪零くんってファッションの才能あるね!」
「ソレハドウモアリガトウ……」
~※~
映画館
12:40
「れ、零、て、手を、に、握ってもいいかしら?こ、怖いから……」
「オレガツイテルカラダイジョウブダヨ……」
~※~
穂むら
12:50
「この新作ほむまん美味しいね!零君もどう?」
「イタダキマス……」
~※~
ご飯バイキング
13:00
「はわわぁ……最高ですぅ~~」
「ソレハヨカッタネ……うっぷ」
~※~
ラーメンバイキング
13:10
「次は塩ラーメンを制覇するにゃ!!」
「モウタベラレナイ……」
「その前にトイレ!」
「イッテラッシャイ……」
~※~
時を同じく……穂むらの前にて
「あれ?海未ちゃん、奇遇やね」
「希!」
「穂乃果ちゃんに用事?」
「はい。というよりかはココの和菓子を買いに来たのですが」
「それやったらウチもや。今日は零君が朝から手伝ってくれる予定やったんやけど、体調不良で休んでしもてなぁ。だから今はフリー」
「はぁ?朝だったら、零は私の家に……」
「え?」
「あっ!海未ちゃんに希ちゃん、いいところに!」
「穂乃果」
「穂乃果ちゃん」
「ねぇねぇ聞いてよ!零君ってばさっきからデリバリーばっかしてるんだよ。一緒に店番しようと思ってたのに」
「海未ちゃん、まさかこれって……」
「はい。何かありますね……」
「ふぇ?」
~※~
また同じく……映画館にて
「あれ?ことりじゃない?」
「絵里ちゃん!?」
「どうしてココにことりが?」
「零くんを待っているついでだよ。ココの映画館のホットドッグ、ことり大好きなんだ♪」
「零ですって!?」
「えっ、どうしたの?」
「零は私と映画を見てるハズなんだけど。今はちょうど映画が終わったから、次の上映まで待っててって零に言われて……」
「それってもしかして……」
「ええ。私もことりと同じ考えよ……」
~※~
またしても同じく……バイキング会場近くのトイレにて
「かよちん!?」
「凛ちゃん!?どうしてココに?」
「凛は零くんと一緒にラーメンバイキングに……」
「え?私も零君と一緒にご飯バイキングに……」
「これって」
「もしかして」
「「二股!?」」
~※~
ここまでの計画は完璧だ。一部の隙もない、順調だ。でも……何か忘れているような……
5:00~ 起床
6:00~ 神社で希のお手伝い
6:05~ 海未の朝練に付き合う
6:15~ 海未から離脱
6:30~ 希から離脱
10:00~ 絵里と映画
10:05~ ことりとショッピング
10:10~ 穂乃果と店番
12:00~ 花陽とご飯バイキング
12:05~ 凛とラーメンバイキング
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・
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・
"12:30~ 真姫と遊園地"
あ゛ぁああああああああああ!!一番厄介なの忘れてたぁああああああああ!!
~※~
遊園地
「零、遅い!!!」
~※~
こうなったら今からでも行くしかない。死ぬ気で土下座すれば許してもらえないだろうか……
~♪
あっ、連絡用アプリの通知が来た。俺はグループ会話に入った通知を見る。
海未
『零、お話があります』
希
『ウチも』
絵里
『奇遇ね。私とことりもよ』
凛
『それなら凛とかよちんも!』
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
手が……手が震えて止まらない。バレた……だと。なぜだ!!計画は完璧だったハズなのに!!
こ、こうなったら、全員を1つの場所に集めて、何とかするしかない!!
~本日のタイムテーブル(改訂版)~
16:00~ 遊園地大決戦!!
~※~
遊園地
16:00
俺の目の前にはμ'sのみんなが集まっている。怒っている顔をしている者もいれば、ジト目でこちらを見ている者、ことりだけはニコニコしている……怖いんですけど……
ここで絵里が代表して口を開いた。
「まさか言い逃れしようだなんて、思ってないでしょうね?」
怖いよ絵里!μ'sに入る前の絵里に戻ってるよ!!どうして、どうしてこうなってしまったんだ……俺。
「零君!」
「零くん!」
「零!」
「零君!」
「零くん!」
「零!」
「零君!」
(※一応上から、穂乃果、ことり、海未、花陽、凛、真姫、希のつもり。分かりにくい;;)
うわぁーー!こんな可愛い子達から名前を連呼されてるぞーー、人気者だなーーー…………はぁ。
考えろ、考えろ。この状況を打破する一手を。今まで幾度となく困難(自業自得だけど)を乗り越えてきたんだ、今回も行けるハズ………………そうだ!
「フッ、アハハハハハハハハハハハハハ!!」
「「「「「「「「?」」」」」」」」
「ついに全員揃ったな!!これは俺からの素敵なサプラ~~イズだったんだよ!!」
「「「「「「「「!!」」」」」」」」
うわぁ……俺ってば最低だ……
「今日はみんなで楽しもうって趣向なのさ!!みんなが幸せになればそれが一番だ!!」
うっ!みんなの顔色がみるみる変わっていく……
「零君……」
「零くん……」
「零……」
「零君……」
「零くん……」
「零……」
「零君……」
「零……」
最後に絵里が追加されて、とうとう逃げ場がなくなってしまった……
……あれ?μ'sって何人だっけ?上から穂乃果、ことり、海未、花陽、凛、真姫、希、絵里……ん?8人?
「探したわよ!零!!」
「「「「「にこちゃん!?」」」」」
「「にこ!?」」
「にこっち!?」
!!!
「みんなが遊園地に行くっていうから来てみれば、どういうコトよ!今日はにこと買い物に行く約束でしょ!!」
「「「「「「「「はぁ!?!?」」」」」」」」
「あっ、忘れてた、最初から」
その瞬間、みんなから闇のオーラが放たれた。そのオーラは一瞬にして俺の周りを包み込む。
こ、これは……明らかに人を殺すコトのできるオーラだ。
「零君……いくら穂乃果でも、これはちょっと許せないかな……」
「ことりのおやつにしちゃうぞ……」
「約束通り、弓道の的になってもらいましょうか……」
「後でご飯たっぷり食べさせてあげます……」
「それなら、一緒にラーメンライスにしてあげるにゃ……」
「私があなたの腐った頭を治療してあげましょうか……」
「巫女服着させてあげるよ。プライドを壊してあげる……」
「随分と気が多いようね……」
「言い残したいコトはある……?」
「うあ゛ぁああああああ!!待て!!何か因果律が狂ったんだ!!運命のイタズラだぁああああああ!!」
「「「「「「「「「問答無用!!!」」」」」」」」」
「ひっ!!ぎ、ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
~※~
ここはどこだ……?あぁ……俺、死んだんだな……。短い人生だった。でも、アイツらに殺されるだけ幸せなのかもしれない……
……くん!
ん?何か幻聴が聞こえる。これは穂乃果か?天国でも穂乃果の声が聞けるなんて……素晴らしいな。
「零君!!」
「うわぁああ!!」
「もう!いつまで寝てるの?」
目の前には穂乃果、それにみんな。周りを見渡すと遊園地。あれ?死んでない?どうやら昇天せずに済んだようだ。少し天国に足を踏み入れていたような気もするが。
「ほら!早く行くよ!」
「行くってドコに?」
「乗り物だよ!折角みんなで来たんだから楽しまないと!」
「で、でも俺……みんなにひどいコトを……」
「それは反省してもらわなければなりませんけど、今はこうしてみんな集まっているんですし、今だけは楽しんでいいのではないですか?」
「海未……」
「もう夕方だし、時間がないから早く行こ!ことり、零くんと一緒に観覧車乗りたいな♪」
「ことり……」
みんな俺を見て呆れたように、それでいて笑顔を向けてくれている。みんな……
「ありがとうみんな!!俺、今からでも精一杯みんなを楽しませるよ!!」
デートは失敗してしまったけど、ここから俺の本気を見せてやる!そうだ、みんなの笑顔を見るコトが俺の一番の楽しみなんだ!そのコトを忘れていたよ。
よ~し、今から楽しい楽しい遊園地デートだ!!
「あっ、零。1つ言っておくコトがあるの」
「ん?どうした絵里?」
「今日、みんながデートで払うはずだった代金。よろしくね♪」
「はい……?」
「映画代とか、洋服代とか、バイキング代とか……その他、ぜーんぶお支払いお願いね!もちろん私たち9人分の入園料も♪」
「ウチと海未ちゃんが買った和菓子の代金もな☆」
絵里との映画、ことりの洋服、花陽と凛のバイキング、にこの買い物、海未と希の和菓子、そしてみんなの入園料…………一体いくらになるんだ!?!?
「「「「「「「「「よろしくお願いしま~す!」」」」」」」」」
「うぅ~~~…………分かった!!俺も男だ!!今日はぜーーーんぶ俺の奢りだぁあああ!!遊園地の乗り物も食べ物もお土産もぜーーーんぶだ!!」
泣きそう…………今月はもやし生活だな……
いつものオチと思わせて、最後は少しばかりほっこり。結局デートは失敗しましたが、最後だけはこれでよかったんじゃないかな?(代金支払いを除く)
これで一旦毎日投稿は終了します。この1週間追いかけてくれた方も、全部一気読みしてくれた方もお疲れ様でした。
これからはちょっとばかり忙しくなるので、次回は間を置いて週に1、2ペースで投稿していきます。今後とも、また読んで頂けるのなら幸いです。それでは失礼します。
※今後の予定を活動報告に投稿しました。是非目を通してください。