ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

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もう苦労しないでも8000文字、9000文字書けるようになってきたので最近前後編に分けることもなくなりました。慣れって恐ろしいな。

今回は誰の妹が来るかって?そりゃあ……



妹様襲来!!

 放課後、今から意気揚々とμ'sの練習が始まろうとしている。もちろん一番意気揚々としているのは俺で、みんなの練習着姿や汗水垂らしながら踊っている姿を見れるのが何よりも楽しみだ。このために学校に来ているといっても過言ではない。学校って、女の子に会うための場所だろ?勉強?俺には必要ないね。天才だし。これを以前、穂乃果に言ったら大バッシングだった。

 

 

「みんなもう部室にいるかな?」

 

「ことりたちの授業が早く終わったから、まだなんじゃないかな」

 

「先にストレッチぐらいはしておきましょうか」

 

 

 俺たち2年生4人は早めに授業が終わったため、一足先に部室に行くコトになった。今日は掃除当番でもないし、たっぷりとみんなの姿を拝める時間があるぞ!もうテンションが上がってきた。

 

 

「あれ?部室、明るくないか?」

 

「え!?まさかドロボー!?」

 

「んな馬鹿な……」

 

「でもにこちゃんのアイドルグッズがたくさん置いてあるよね」

 

「中にはそこそこ高価なモノもあると言いますし……」

 

「だとしても、わざわざ危険を犯して忍び込むかよ。入るぞ」

 

 

 大方俺たちと同じで授業が早く終わったとか、そんな感じだろう。そもそも部外者が勝手に忍び込めるほど、この学院のセキュリティは甘くない。アイツ(秋葉)を除く…………アイツはここの卒業生だけど。

 

 

ガチャ!!

 

 

「へ!?」

「「「え!?」」」

 

 

 俺たちは感嘆な声を上げた。なぜならそこにいたのは1年生組でも3年生組でも、まして教師や用務員の誰でもない。海未のようにスラッと長い綺麗な髪。穂乃果の茶髪を薄くしたような、黄土色の髪の毛一本一本がキラキラと光って見える。スタイルと容姿は絵里並に抜群。胸はことりと同じぐらい。まさに俺みたいに非の打ちようがないコイツは……コイツは……

 

 

「お、お前は……」

 

「あっ!!待ってたよ、お兄ちゃん!!」

 

 

 

「「「お、お兄ちゃん!?!?」」」

 

 

 俺の会いたくない人物ランキング2位、妹様、襲来。崩れ去る、俺のいつもの日常がたった1人によってガラガラと音を立てて崩壊する……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「まさか零君に妹がいたなんて……」

 

「びっくりだにゃ!!」

 

「なんで今まで話さなかったのよ?部長に隠し事は厳禁よ」

 

 

 とりあえず部室に全員集合。この狭い空間に11人も詰め込まれているため、いつも狭く感じる部室がさらに狭く見える。だが今はそんなコトよりも……

 

 

「今まで機会がなかったんだ。黙ってるつもりはなかったんだけどな」

 

「えぇ~~!!お兄ちゃん、私のコト紹介してなかったの!?未来のお嫁さんの私を!?」

 

 

 

 

「「「「「「「「「……はい?」」」」」」」」」

 

 

 

 

 オイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!なぜ今ここでそんなコトを!?滅茶苦茶空気悪くなっちまったじゃねぇか!?

 

 

「あっ、申し遅れました。私はお兄ちゃんの妹で、神崎楓(かえで)と申します!!中学3年生の15歳です!!趣味はお兄ちゃん鑑賞とお兄ちゃんの写真収集と……」

 

 

ジトー

 

 

 あぁ……みんなの目が突き刺さる。だから紹介したくなかったんだよ、このどうしようもない残念な妹を。確かに容姿、スタイルは中学生と思えないほど完璧だ。それは兄の俺から見てもそう。あの絵里に負けずと劣らない大人びた雰囲気。だがコイツ、自分で言うのもアレだが………………とてつもないブラコンだ。

 

 

「楓ちゃんね……今日は穂乃果たちに何か用があるって言ってたけど」

 

「そうでしたそうでした!!久しぶりにお兄ちゃんと会えて舞い上がってました!!」

 

「久しぶりって、どこに住んでるの?」

 

 

 絵里がみんなを代表して質問する。俺は1人暮らしだというコトはみんな知っているから当然の疑問だ。

 

 

「コイツは父さんと母さんと一緒に住んでるんだよ。俺は音ノ木坂に通いたかったから、特別に1人暮らしさせてもらっているという訳」

 

「普段はここから離れていて会えないけど、今日は私の学校の創立記念日だからようやくね」

 

「それやったら土日には会えへんの?夏休みとの長期休暇とか」

 

「親の仕事を手伝っている関係上忙しくて」

 

 

 コイツと会うのは夏休みや冬休み、GWといった本当の長期休暇ぐらいだ。会うたびに俺の昔の写真を見せびらかしてくるのはやめて欲しいが。

 

 

「それで、私たちに用とは?」

 

「そうでした!また忘れてました!私、一度皆さんにお会いしたいと思っていたんです!!」

 

「凛たちに?」

 

「そうです!お兄ちゃんが手篭めにしている女性たちを一目拝みたくて!!」

 

 

ドーーーーーン!!!

 

 

 爆弾投下。再び部室が闇に包まれる。さっきから、みんなの雰囲気が暗くなったり元に戻ったりを繰り返しているぞ。これは『いつもの』オチの時に見る光景と全く同じだ。だがまだオチには早すぎるぞ!?

 

 

「零!!」

 

「ぐっ!!にこ!!首絞めるな!!」

 

「この子に一体何を吹き込んだのよ!?」

 

「知るか!!!コイツはこんな人間なんだよ!!!分かってくれ!!!」

 

「チッ!!」

 

「舌打ち……」

 

 

 はぁはぁ……途中息が全く出来なかった。にこのやつ、本気で殺しにかかりやがって……それにしても俺、ここにいるといずれ命を奪われかねない。早急に楓を実家に返さなければ。

 

 

「あれ?お兄ちゃんのコトだから、もう手を出してると思ったんだけど……」

 

「んな訳あるか!!みんな俺の大切な人なんだ!!俺以外の人間が下衆な目でコイツらを見るのは、お前であっても許さねぇぞ!!」

 

 

ボフッ!!!

 

 

 あれ?なんか火山が噴火したかのような音が聞こえた。ん?段々と部室内部の温度が上がってきている…………ってみんな顔真っ赤っか!!!沸騰しているってレベルじゃねぇ、トマトだよ、TMT!!

 

 

「ゴメン!!発言が少し軽率すぎたか?」

 

 

プシュ~~

 

 

「前にもこんなコトがあったような……」

 

 

 

 

「私の前でイチャコラするなぁあああああああああああああああああああああ!!」

 

 

ビクッ!!

 

 

「いきなり大声出すな!!ビックリするだろ!!」

 

 

 でもそのおかげか、昇天していたみんなの意識が元に戻った。久しぶり会ったけど、やっぱりキャラ濃すぎだなコイツ。向こうでも遺憾なくそのブラコンが発揮されていると思うと、俺はもう実家に帰れないかもしれない。

 

 

「そういやお前、秋葉には会ってきたのか?」

 

「会うわけないじゃん、あんな奴」

 

「あんな奴って、お姉さんじゃないの?」

 

「甘いな穂乃果」

 

「え?」

 

「私の心は寛大だけど、お姉ちゃんだけは許さない!!幾度となく実験に巻き込まれて、どんな目に遭わされたか……」

 

 

 俺たち10人は初めてコイツに共感した。そりゃそうだ、俺たちも何度実験の被検体にされたコトやら……秋葉にだけは、この11人で結束が出来るかもしれない。アイツは人類共通の敵だからな。いい加減地球から追放しないと、明日人類が生き残っているか分からんぞ。

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 楓がμ'sのみんなと1対1で話がしたいというコトで、俺を含めての三者面談になった。なぜ俺がいるのかって?楓1人にしておくと、また勝手に暴走するからだ。俺がいた方が暴走する可能性は高いかもしれないけど。とりあえず誰か奴を止める係が必要だ。コイツが喋るだけで、俺に変なレッテルがどんどん貼り付けられていくからな。

 

 

「高坂穂乃果だよ!!零君と同じ2年生!!よろしくね、楓ちゃん!!」

 

「よろしくお願いします!!」

 

 

 テンション高いなこの2人。楓のこの性格から分かるかもしれないが、コイツは誰とでも仲良くなれる。まさに穂乃果と同じだ。穂乃果も図々しいぐらいに誰とでも触れ合って仲良くなる。そんな2人だからこそ、余計にウマが合うのだろう。

 

 

「う~ん……」

 

「どうしたの楓ちゃん?」

 

 

 楓が穂乃果をジロジロと観察している。コイツが女性を観察しだすと決まってロクなコトにはならない。それは俺も同じだったか。

 

 

「胸は平均的ですね」

 

「ふぇ!?」

 

「やっぱりな……」

 

「その大きさならばお兄ちゃんのストライクゾーンです。そして溢れ出る明るいオーラに眩しい笑顔……まさにリーダーに相応しい!!」

 

「えへへ、ありがと!!」

 

 

 意外とマジメに観察してるんだな。もっと蔑むかと思っていたからかなり予想外だ。流石に年上で先輩だしな、失礼なコトは言わないか。

 

 

「でもちょっとおバカさん?」

 

「ガーーーン!!」

 

 

 前言撤回。コイツは俺並みに失礼な奴だった。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

「南ことりです!よろしくね、楓ちゃん♪」

 

「よ、よろしくお願いします!!」

 

 

 おっ!珍しく緊張してるな。まぁ目の前にいるのはミナリンスキーこと南ことり、俺のエンジェルだから仕方ない。見てるだけで俺の腐った目が浄化されるからな、歩く目薬みたいだ……悪い、急に神聖感なくなってしまった。

 

 

「程よく大きな胸、私といい勝負ですね」

 

「そんな、ことりはそこまで大きくないよ~」

 

「そうやって謙遜して、お兄ちゃんの心を掴んできたんですね!!流石あのミナリンスキーだけのコトはあります!!」

 

「えぇ~!?どうして楓ちゃんが知ってるの!?」

 

「お兄ちゃんに群がる女はみんなリサーチ済みです…………フフフフフフ……」

 

 

 怖ぇよお前……ヤンデレじゃないんだからさぁ、不敵な笑みをやめなさい。しかもリサーチしているにも関わらず、みんなと1対1で話したかったのか。

 

 

「でも……ことりが零くんの心を掴んだというか……ことりが零くんに心を奪われたというか……きゃぁ~♪」

 

「お前も大概妄想グセがあるよな……」

 

 

 ゴニョゴニョ言っていて内容までは聞こえなかったが、たぶん俺がことりのおやつにされているか何かだろう。おっとり天然さんの考えはよく分からん。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

「園田海未です。よろしくお願いします、楓さん」

 

「よろしくです!!」

 

 

 今度は海未か。いつもテンションが高い穂乃果と一緒にいるから、コイツにはすぐ慣れるだろう。むしろ早く慣れてもらってツッコミ役を任せたい。コイツの言うコトに1人でツッコんでたらこっちがもたなくなる。

 

 

「胸は控えめ……」

 

「ほ、ほっといてください!!」

 

「でも髪は私並みに綺麗、見た目やスタイル的に着物や浴衣が似合いそうですね。胸は出てないですが」

 

「褒めるのか褒めないのかどちらかにしてくれません?」

 

「性格はまとめ役になるほどしっかりしてそうで、逆に勇気の出せない臆病な面もある……当たってますか?」

 

「せ、正解です。すごいですね……」

 

「私ですから!!」

 

「零のセリフと同じ……兄妹揃って自信家とは」

 

 

 なぜこっちを見る……否定はしないけど。そもそも楓はどこまでコイツらのコトをリサーチしてきたんだ?どのルートで情報を手に入れたのか、想像するだけで怖いんだけど。

 

 

「でも恋愛には奥手そうですね。あっ!今までお兄ちゃんに何度もときめいたコトがあるでしょ?だけど、奥手な園田さんはそれを言い出せず……ずっと心の中でそれを隠している」

 

「なっ……なっ!!」

 

「本当は言いたいハズです、『あぁ!!零、私に気付いて!!私をもっと感じて!!』ってね!!」

 

 

バキッ!!!

 

 

「ぐぇっ!!海未!!なぜ俺を殴った!?!?」

 

「ここで失礼します!!」

 

 

 いやいや俺、何も悪いコトしてないよね!?今回こそは全く俺無関係だったよね!?なに?もしかして俺は羞恥心を隠すときのために殴る、サンドバッグ要員としてここに座らされている訳!?

 

 

 

 

~※~

 

 

 

「小泉花陽です。よろしくお願いします、楓ちゃん」

 

「ふぇ~~……」

 

「ど、どうかした?」

 

「大きい……」

 

「へ?」

 

「1つ歳が上なだけなのに……胸が大き過ぎる……成長ホルモンがどう進化すればこんな胸に!?」

 

「は、恥ずかしいよ!」

 

 

 みんな花陽の胸を見るたびにそれを言うよな。楓も大きい方なのだが、女性はやっぱり大きい方がいいのだろうか?よく大き過ぎると肩が凝るって言うけど。それを言った希がにこと凛に襲われそうになったのは別の話。

 

 

「いいよ~だ!!私はお兄ちゃんに胸揉んでもらうから!!」

 

「ふぇええええええええええ!!零君!?!?」

 

「オイゴラァああああああああ!!俺の天使様の前で変態ネタぶちかましてんじゃねぇええええええええ!!」

 

「いま地球上にいるすべての人間の言葉を代弁してあげようか?『お前が言うな』」

 

「確かに……」

 

「お前らそんなところで結束すんなよ……」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

「星空凛だにゃ!!よろしくね、楓ちゃん!!」

 

「おぉ~これは元気のいいお子様だこと……」

 

「零くんと同じぐらい失礼だよ……」

 

「だって胸ないじゃないですか」

 

「あるよ!!凛はこれからだもん!!」

 

 

 人の胸ばっか見やがって、なんて変態な奴なんだ!!変態って最低だな!!女性の胸を見て『未来がない』とか、『おこちゃま』だとか、『まな板』だとか言ってやるなよな!!

 

 

「でも、とてもスカートが似合いそうですよね!!」

 

「えぇっ!!そ、それはどうもありがとう……」

 

 

 おっ!凛の奴、珍しく照れてる。そりゃそうか、スカートが似合う=女の子らしいってコトだもんな。しかも初対面の人間にそう言われれば照れるのも無理はない。

 

 

「胸がないと踊りやすそうですね!!」

 

「ムキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!引っかき攻撃だにゃ!!」

 

「そんな攻撃当たりませんよ~だ!!」

 

 

 コイツら仲良いなぁ~~~穂乃果もウマが合ったし。同じ性格の凛とも会って当然だけどな。そこは中学3年生と高校1年生、歳相応と言うべきか。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「西木野真姫よ。よろしくね」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

 

 次は真姫か。真姫はこういう性格の奴は苦手そうだ。穂乃果と凛はしょっちゅう一緒にいるから慣れているが、初対面からテンションの高い奴とはまず関わらないようにしているだろうし。

 

 

「むむむ……特別目立つところはないけど、女性としては理想的な体型。しかも美人と来た……ようやく私と張り合える相手が来たわけね」

 

「別にそんなコトで競わなくてもいいんじゃない?あなたも凛に比べれば十分過ぎるほど理想体型よ。髪も綺麗だし。私はくせっ毛だから羨ましいわ」

 

 

 ここで突然巻き起こる凛への風評被害。哀れなり、凛。それにしても真姫が素直に人を褒めるなんて珍しい。いつもは適当にはぐらかすのに。ただメンドーなコトに巻き込まれたくないのかもしれないけど。

 

 

「競いますよ!!お兄ちゃんには女性の魅力で勝負した方がいいんですよ!!」

 

「私はそんなつもりないし……」

 

「そんなコト言っちゃって~~♪」

 

 

 あれ?この流れどこかで見たぞ?

 

 

「本当は言いたいハズです、『あぁ!!零、私に気付いて!!私をもっと感じて!!』ってね!!」

 

 

バキッ!!!

 

 

「ぐはっ!!またかっ!!真姫!!なぜ俺を殴った!?!?」

 

「そう言えば作曲も出来るんですよね?」

 

 

 オイ……しれっと俺を流すな。また理不尽な鉄拳に襲われたんだぞ、オイ。無視されたらそれこそもう背景と同じじゃないか、オイ。

 

 

「出来るけど、それが?」

 

「じゃあ私とお兄ちゃんの愛の歌を作ってください!!秘蔵のお兄ちゃんの写真をあげますから!!」

 

「……いやよ!!どうして私がそんなコトを…………もう行くわね」

 

 

 『いやよ』と『もう行くわね』の前に間がなかったか?もしかして真姫の奴、少し悩んでた?さすがに嘘だよな……嘘だよね?あの真姫が流石に……ねぇ……

 

 

 

~※~

 

 

 

「絢瀬絵里です。よろしくね、楓さん!」

 

「負けたぁああああああああああ!!」

 

「はやっ!!」

 

「美人で金髪で胸も大きくて……あなたがお兄ちゃんを誘惑したら一発じゃないですかぁ~~!!」

 

「しないわよ!!」

 

「えっ?してくれないの?」

 

「なにそのしてくれるのが当たり前みたいな顔!?しないから!!」

 

「なんだよ~~、体育倉庫で一緒に身体を重ねた仲じゃないか」

 

「なぬぅううううううううううううううう!!それは聞き捨てならないよ、お兄ちゃん絢瀬さん!!」

 

「もうこの兄妹いや!!おうちに帰りたい!!」

 

 

 こうしてボケ続ければ、絵里も段々とボケキャラに様変わりしていく。普段とのギャップが凄くて見ていて楽しめる。それにしても、一度でいいから絵里みたいな美人に誘惑されてみたいなぁ~……俺、騙されていると分かっていてもホイホイついて行きそう。

 

 

「何をしたらそんなスタイルに?」

 

「特に何もしてないけど、強いて挙げれば規則正しい生活とか」

 

「じゃあ、私には無理ですね」

 

「どうして?」

 

「毎日お兄ちゃんと熱い夜を過ごすのが目標ですから!!」

 

「もう本当に帰りたい!!」

 

 

 すまんの、ウチの妹が迷惑を掛けてしまって……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 

「負けたぁああああああああああ!!」

 

「えぇ!?まだウチ自己紹介しとらへんよ!?」

 

 

 大抵の女子は、希を見たら確実に自分の胸の大きさと比べてしまうだろう。そして絶望に打ちひしがれるまでがテンプレ。コイツもその犠牲者となったか。これで希は何人を闇に葬ってきたのだろう。

 

 

「すみません……確か」

 

「東條希です。よろしゅうな、楓ちゃん」

 

「お願いします!では改めて」

 

「?」

 

「負けたぁああああああああああ!!」

 

「また!?」

 

 

 それ、自分より胸が大きい人に会ったら全員に言ってるの……?中学にお前以上のは中々いないと思うけど、高校じゃ仕方ねぇわな。しかも相手は希、挑むという考えを持つ時点で敗北している。

 

 

「少し分けてくださいよ~~!!」

 

「分けるって……凛ちゃんやにこっちみたいやなぁ。楓ちゃんは中学生やし、これからやと思うけど」

 

「これからじゃダメなんです!!今大きくなってお兄ちゃんを誘惑したいんですぅ!!大きな胸でお兄ちゃんを包み込んであげたいんですっ!!」

 

「そ、そう……」

 

 

 あの希が押されてるぞ!!恐るべし変態妹!!希にガチ引きされるぐらいの妄想は、真の変態の称号を与えるに相応しい。しかし、これを外でも言っているとなると兄として心配になる。誰だ!!コイツにこんなコト言わせてんのは!?親と兄妹の顔が見てみたいぜ!!

 

 

「じゃあ楓ちゃんが将来どうなるか、ウチのカードで占ってあげようか?」

 

「はぁ?占いとか興味ないんで引っ込んでてくれませんか?」

 

「本当に兄妹そっくりなんやなぁ~……」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 

「にっこにこにー☆スクールアイドルμ'sの、矢澤にこでーす☆よろしくね~~か・え・で・ちゃん♪」

 

「よろしくお願いします!!」

 

「……」

 

「どうしたにこ?」

 

「何も言われないのも寂しいわね。出来れば褒めるか蔑むか、どちらかでもいいから反応が欲しいわ」

 

 

 そういやスルーっていう選択肢を忘れてた。今までスルーされたコトって一度もなかったような気がする。大抵馬鹿にされてるか、引かれているイメージしかない。

 

 

「でも俺は好きだぞ、その『にっこにこにー』の挨拶。にこの特徴というか、魅力が前面に押し出されていて可愛いと思う」

 

「そ、そう……ありがと」

 

「だからもっと自信持ってやってもいいと思うけどな。それやってる時のお前、輝いてるし」

 

「ふぇ!?えっ、あっ、うぅ…………う、うん」

 

 

 ありゃりゃ、赤面したまま俯いてしまった。俺は自分の思っているコトを素直に言っただけだ。それに関して嘘偽りはない。顔を真っ赤にしてアタフタするにこを見たかったという気持ちはあったけど。

 

 

「オイ……」

 

「どうした楓?」

 

「ラブコメしてんじゃねぇええええええええええ!!なぜわざわざ私の前でイチャイチャしとるんじゃコラァあああああああ!!さっきからラブコメの波動をビンビン感じて不快なんじゃああああああああ!!」

 

「い、イチャイチャなんてしてないわよ!!別に普通の会話を……」

 

「えっ!?普段からこんなラブラブな会話をしているんですか!?」

 

「なっ!?そ、それは言葉の綾よ!!普段からしてる訳ないでしょ!!」

 

「だったらその顔は何ですか!?まるで恋する乙女の顔でしょう!!アイドルの顔とは程遠いですよ!!」

 

「ぐっ、あっ、こ、これは……その……」

 

 

 誰のせいでこんなコトになった……収集つかなくなっちまったぞ。ツッコミを入れる俺に身にもなってくれよ。憂さ晴らしとして、今度の休日ににこと2人でデートして困らせてやるか。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「いや~~!!今日は楽しかったです!!μ'sの皆さんありがとうございました!!」

 

「「「「「「「「「ハハハ……」」」」」」」」」

 

 

 明らかにみんな疲れている。楓の奴、まさか1人で9人を手玉にとって遊ぶとはな。誰かさんと同じ血を引いているだけのコトはある。あのテンション馬鹿の穂乃果や凛でさえもいっぱいいっぱいだ。

 

 

「もう帰るのか?」

 

「うん。自分で言うのもアレだけど、忙しいしね」

 

「そうか、父さんと母さんによろしくな」

 

「分かってるよ!それじゃあ、お兄ちゃん、μ'sの皆さん、またお会いしましょう!!」

 

「「「「「「「「「「え゛!?」」」」」」」」」」

 

 

 今度は俺もみんなと同じ反応。また学院に来んのかよ……部室がうるさすぎて他の部活から苦情が来そうだ。現にさっき注意されてしまった。

 

 

「楓ちゃん、なんて言うか、すごいね……穂乃果疲れちゃったよ」

 

「あぁ、すまない……」

 

「でも凛は割とああいう子好きだにゃ!」

 

「凛はそうでしょうよ。にこなんて……にこなんてぇ……」

 

 

 

 俺たちは各々今日の感想や愚痴を言いながら、校門へ向かう楓を見送った。とんでもない奴だけど、一緒にいて楽しい存在であるコトだけは間違いない。そのせいかどこか憎めないんだよなぁ。

 

 

 

「あっそうだ!!」

 

 

 

「ん?」

 

 

 突然、校門に向かっていた楓がクルッと180度回転しこちらに向き直った。

 

 

 

 

「私!!来年この学院受験するから~~!!」

 

 

 

「「「「「「「「「「え゛!?」」」」」」」」」」

 

 

 

「その時は……うへへ……覚悟しておいてね♪お兄ちゃん♪」

 

 

 

「「「「「「「「「「え゛ぇええええええええええええええ!?」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 俺、来年UTXに転校してもいいですか……ダメっすかそうですか……

 

 

 

 

 




さて、皆さんは今回零君に対して『お前だ』『お前が言うな』って何回ツッコミましたか?私は読み返している時に5回ぐらいツッコミました。

個人的に楓ちゃんはいいキャラをしていたと思うので、もしかしたらこの先また出演の機会があるかもしれません。もしかしたら『非日常』にも出る、なんてことも!?



頂いた感想を読んでいると、後書きを読んで下さっている方が多くて嬉しいです!実は小説を書くのも好きなのですが、この後書きに好きなことを書くのも大好きなので、反応を頂けるとそれまたテンションが上がります。この後書きも読者様の楽しみなればいいなぁと思いつつ、ダラダラと書いていきます。

明らかに他のラブライブ小説の作者様と比べると、好きなことを書きまくって落書き帳みたいになっていますね(笑)。しかも無駄に長いという。たまに付録的なものも載せたりするせいかもしれません。



ここで史上最悪の姉と変態の兄とブラコンの妹が揃ったので、今更ですが簡単なプロフィールでも。本当に今更ですが。


~神崎零~
・高校2年生
・好きなコトはμ'sのみんなをイジるコト
・嫌いなのはμ'sのみんなに危害を加える輩
・趣味は変態行為(ただしそれはμ'sメンバー限定)
・特技は女性のスリーサイズを瞬時に見極めるコト
・成績は海未よりも上とだけ
・面倒臭がりだが、μ'sのみんなのためなら本気で動く(穂乃果たちに惚れられる原因)
・黙っていればカッコいい、黙っていれば
・『変態』+『自信家』


~神崎秋葉~
・零の姉
・音ノ木坂学院卒業後、大学に行きながら意味不明なモノばかりを発明
・好きなコトは零とμ'sのみんなをイジるコト
・嫌いなのは零が超真面目になるコト(つまり零のシリアスモード)
・趣味は発明品(ただし日常生活では全く役に立たないモノばかり)で零たちを陥れるコト
・特技は発明
・成績は天才と呼ばれ世界に注目されるほど
・容姿スタイル抜群だが零以外の男に興味なし
・ある意味の『変態』+『自信家』


~神崎楓~
・零の妹
・中学3年生
・好きな人は兄である零
・嫌いな人は零に集る女
・趣味は零を巻き込んでの未来妄想と零の写真集め
・特技は零に群がる女を蹴落とすコト
・成績は上位
・容姿スタイル抜群だが零以外の男に興味なし
・『変態』+『ブラコン』+『自信家』


つまり、3人全員変態だということを言いたかっただけ。こう見てみると、意外と3人共通して似ている部分があったりします。

ちなみに妹がいるという描写だけなら『ロリコン注意報』の話で示唆されていました。


変態度で言えば
零>楓>秋葉

人類に害がある順で言えば
秋葉>>>>>(超えられない壁)>>>>>零>楓

零に対する想いで言えば
楓>>>>>(別次元の壁)>>>>>μ's>秋葉
※別次元=ブラコン






後書きだけで1000文字超えちゃった!?小説投稿の最低文字数が1000文字だから、この後書きだけで1話投稿可能に!?前書きと本編と合わせれば10000文字超えた……



まだまだ書き足りないのですが流石にこの辺りで、次回もよろしくお願いします!

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