ラブライブ!~μ'sとの日常~【完結】   作:薮椿

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この小説執筆前の自分
「よ~し!今回は凛ちゃん回だ!可愛く描くぞ~!!」



この小説執筆後の自分
「どうしてこうなった……」


今回も、勢い+ノリ+妄想全開で話を展開しております。


零と凛の勉強会

「なに?英語を教えて欲しい?」

 

「お願いします!!」

 

 

 凛が俺に頭を下げているだと!?それに自分から勉強をするなんて……天変地異の前触れか何かか!?とりあえず遺書を書いておこう。というのは冗談で、突然凛から中庭に来るよう連絡が来た。初めは告白かと思って舞い上がっていたので、勉強を教えろと言われてちょっと拍子抜け。

 

 

「英語苦手なんじゃなかったっけ?」

 

「だからなんだよ~!!これ、さっき返ってきた小テストだにゃ」

 

 

 オイオイ……このテスト用紙くちゃくちゃになってるじゃないか。この状態を見れば、もう点数を見なくても大体結果は察せる。

 

 

「凛ちゃん、テスト用紙丸めちゃって真姫ちゃんに怒られてたもんね」

 

「真姫ちゃんはす~ぐ怒るんだもん!!『そんなに怒ったらシワが増えるにゃ』って言ったら、もっと怒ってきたし!!」

 

「流石にそれは怒ると思うよ」

 

「かよちんも?」

 

「シワが増えるって言われていい気分にはならないよ」

 

 

 そういや俺も海未や絵里や真姫やにこに怒られた時に、同じコトを言ったような気がする。その前に、俺怒られすぎじゃね?俺がいると、みんなの老けるスピードが飛躍的に上がっていくなこりゃ。反省も後悔もしていない。

 

 

「25点か…………って赤点じゃん!!」

 

「次の補充試験で合格しないと、一週間の放課後補習になっちゃうんだにゃ……」

 

「一週間もμ'sの練習が出来ないと、みんなに迷惑がかかっちゃうもんね」

 

「花陽が教えりゃいいじゃん」

 

「私は人に教えられるほど賢くないから……」

 

 

 でも真姫は花陽のコトを認めているというか、ノートも見やすいし要点もしっかりまとめてあって分かりやすいって絶賛していた。普段ノートを取らない俺からしたら考えられないが。大抵寝てるか、μ'sのみんなをイジル妄想をしていて授業に集中していない。

 

 

「じゃあ真姫でいいだろ」

 

「真姫ちゃんは……いっつも教えてもらってるし」

 

「教えてもらってその点数なのかよ!?」

 

「凛ちゃんすぐ無駄話しちゃうしね」

 

「いや~つい盛り上がっちゃって!」

 

「反省しろよ……」

 

 

 俺?俺は反省しないよ。今までやってきた数々の変態行為が間違っていたとは思ってないから。それにしても、凛がこの調子じゃあ真姫がいつも苦労している理由も分かる。しょうがない。

 

 

「分かったよ。でもやるからには必ず補習を回避するぞ!俺が教えてんのに、完璧じゃないとか許せないからな」

 

「ありがと零くん!!よ~し張り切っていくにゃーー!!」

 

「それ、真姫ちゃんが教えてくれる時も同じコト言ってるよね?」

 

「マジで!?」

 

「マジです……」

 

 

 うへぇ~……急に心配になってきた。穂乃果を教える時もあるから同じ感覚でやればいいとは思うけど、凛を教えるのは初めてだしなぁ~……しかもあの真姫が手こずる相手だ。

 

 

「補充試験はいつだ?」

 

「週明けの月曜日」

 

「はぁ!?今日が金曜日だから……あと2日!?随分とハードな日程組むんだな、英語の先生……」

 

「そうだよ!!キツ過ぎるにゃ!!」

 

 

 そもそも勉強していれば補充試験を受けずに済んだだろ、ってツッコミは禁止されているのだろうか?それともツッコミ待ち? 

 

 

「じゃあ明日の10時、俺んち集合な」

 

「やった!!零くんの家久しぶりだにゃ!!」

 

「お前……遊ぶんじゃねぇんだぞ。そうだ、花陽も来るか?」

 

「ゴメン、昼まで用事があるんだ。それからなら行けるかな」

 

「そうか、だったら合鍵渡しとくから勝手に入ってくれ」

 

「え゛ぇええええ!?いいの!?」

 

「お前だったら大丈夫だろ。穂乃果みたいに荒らさないし」

 

 

 以前、俺の家で穂乃果と遊んだコトがあった。その時は散々お菓子を食い荒らした挙句、掃除もせずに帰るという極悪非道っぷりを見せつけられ、以後アイツを呼ぶ時はことりか海未を監視役として一緒に連れてきている。

 

 

「よし!この2日頑張りますか」

 

「おーーー!!」

 

「大丈夫かな……?」

 

 

 こうして俺と凛の補習回避大作戦(勉強するだけ)がスタートした。だが俺にとって最大の敵は、補充試験でも補習でもなくて星空凛、ただ1人だけだ。さて、真姫をも倒してしまうStarry Sky Bell(カッコイイ!!)にどう対抗しようか……

 

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

土曜日・零の家

 

 

 

「今日はよろしくお願いします!!零せんせー!!」

 

「あ、あぁ……」

 

 

 毎度毎度テンション高すぎるなコイツ……この俺のテンションを凌駕しようとしている。やるな、凛。それよりも、気になっているコトが1つある。今日は勉強をしに来たハズだ。だがコイツの右手、スーパーの袋に何やら大量にモノを詰め込んでいるがもしかして。

 

 

「凛、今日お前は何しに来た?」

 

「勉強でしょ?もしかして昨日の今日で目的忘れちゃったの!?零くん頭大丈夫!?」

 

「お前人を煽るスキルだけは一人前だな!!褒め称えたいぐらいだわ!!そうじゃなくて、その袋パンパンに詰め込まれているのはなんだって聞いてんだ!?」

 

「お菓子とジュースだけど」

 

「完全に遊びに来てるじゃん……」

 

「これは勉強の合間に食べるんだにゃ!!ぶっ続けで勉強する訳じゃないでしょ?」

 

「そんなに食うのかよ……」

 

 

 お菓子好きだってコトは知ってるけど、こんなに食ったら流石に太る。でもそう言えば、凛が体重を気にしている様子を見たコトがない。花陽はいつも気にしてんのに……またアイツの苦労が1つ分かったよ。

 

 

「ちゃんと昼食用のカップ麺もあるにゃ!!零くんはどれがいい?」

 

 

 凛は袋から醤油、塩、味噌、とんこつ……各種ラーメンを次々と並べていく。俺もラーメン好きだが、決まって食べるラーメンはこれ一択だ。

 

 

「とんこつ!!これしかない!!」

 

「おぉ!!零くん中々に通だにゃ!!」

 

「だろ?とんこつのこってり濃厚、深いコク、強い匂い、味が濃いのはとても俺好みなんだ!!」

 

「ことりちゃんが作った、甘すぎるチーズケーキも大好きだもんね!」

 

「おう!!やっぱり味は濃く、こってり濃厚が一番だな!」

 

「そんな話してたらお腹すいてきたにゃ!!」

 

「よーしなら今からお昼ご飯だ!!とんこつだけじゃなく、ここにあるラーメン全部食べようぜ!!」

 

「おーーー!!」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ふ~、食った食った!」

 

「違う味のラーメンを一度に食べられるなんて夢みたいだにゃ~」

 

 

 昼食を取るには時間が早かったので、夕食までのお腹が空かないか心配だ。あれ?何か他に心配するコトがあったような?気のせいか。そう言えば、どうして凛が俺んちにいるんだっけ?

 

 

「ところで、今何時だ?」

 

「え~と、11時30分!」

 

「そうかそうか…………って、え゛ぇえええええ!!」

 

「うわっ!!びっくりした!」

 

「今全て思い出した……俺たち勉強する予定だったんだ」

 

「あっ……」

 

「凛!!部屋に戻るぞ!!あと30分で花陽が来ちまう!!」

 

 

 もし花陽に俺たちが勉強してないコトがバレたら……壮絶なシナリオが展開される!!

 

花陽が真姫に報告 ⇒ μ'sのみんなの耳に入る ⇒ 当然海未や絵里の耳にも入る ⇒ サボりがバレる⇒ 俺も極刑対象に ⇒ 祝☆死刑確定

 

 

 冗談じゃない!!何も変態行為をしてないのに、死刑判決をくだされるのだけは絶対にイヤだ!!どうせ死ぬなら、思う存分みんなにセクハラして死にたい!!

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「よし!始めるぞ」

 

「はぁ~い……」

 

「うわぁ~やる気なさそぉ~……」

 

「やる気はあるよ。あるけどラーメン食べた後だと眠くなっちゃって……」

 

 

 分かる!分かるぞその気持ち!特にポカポカした休日、昼飯食ってぼぉ~っとしてると100%眠くなる。そもそも休日は昼飯の時間まで寝ている時もあるけどな。でも今はそんな場合じゃない。

 

 

「海未や絵里にどやされるぞ。それでもいいのか?お前はいいけど俺の場合は容赦ないからな、アイツら」

 

「う~ん、それはイヤだし零くんがどうなってもいいけど……眠いものは眠いにゃ!!」

 

「どうでもいいんかい……しゃーねーな、じゃあ俺がお前の目を覚まさせてやる」

 

「やれるものならやってみるにゃ……ふぁああ~~~……」

 

 

 コイツ……俺のコト舐めてやがるな。ご丁寧にあくびまで挟みやがって。この方法はお前だけじゃないくて、かつてあの穂乃果、にこまで覚醒したぐらいだ。心して掛かるといい。

 

 

「お前さ……」

 

「ん……?」

 

 

 

 

「胸大きくなった?」

 

 

 

 

「うそぉおお!?ホントに!?」

 

 

 ほら、目覚めた。俺の言った通りだっただろう。なんだかんだ言って、女の子は胸が大きい方が嬉しいというコトを前回(楓襲来時)学んだ。そこに付け込めば一発よ!!だが現実はそう甘くない。

 

 

「凛……」

 

「な、なに?」

 

「残念ながらそれは嘘だ」

 

「………………うっ」

 

「う?」

 

 

 あら?俯いてしまった。ちょっとおふざけが過ぎたか?ちっぱいには少々残酷なジョークだったかもしれない。

 

 

 

「うにゃああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

「キレた!?」

 

 

「凛の喜びを返すにゃああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

ブンッ!!

 

 

「あぶねぇ!!引っかき攻撃禁止!!」

 

「そんなの知らない!!」

 

 

 この前(凛が猫になった時)、その引っかき攻撃で顔に付けられた傷が戻ったばっかなんだぞ!!これ以上、『変な顔だね!プププ』って言われて笑いものになりたくねぇよ!!

 

 

「ふーーー!ふーーー!」

 

「猫かお前は!?」

 

 

 語尾や見た目は猫のような雰囲気だが実のところ、凛は猫が苦手だ。アレルギー体質ってやつだな。凛はその中の猫アレルギーに該当するらしい。猫と触れ合えないからって自分が猫になる必要ないのに。そこまで俺に可愛がってもらいたいのかな?

 

 

「落ち着け。見た目だけじゃ胸が大きくなったかなんて判断できない。そこでだ、俺にしかできない画期的な方法が1つだけある」

 

「遺言として聞いてあげるにゃ」

 

「胸を触れば分かる」

 

 

 その瞬間、俺たち2人しかいないのにも関わらず、大会場でギャグが滑ったかのように空気が凍りついた。部屋の音も時計の針が時を刻む音しか聞こえない。

 

 

「それは……無理だよ」

 

「どうして?」

 

 

 てっきり俺に襲いかかって来ると思っていたのだが、意外にもシュンとした表情で口を開いた。声もさっきとは比べ物にならないほど弱々しい。

 

 

「凛はみんなみたいにスタイルよくないし、胸も大きくないもん。触ったて何も分かんないよ……」

 

「凛……」

 

 

 確かに凛が胸の大きさで勝てているのはにこだけだ。まだ1年生だからこれからだとは思うが、同じ学年の花陽や真姫と比べてしまうと凛の気持ちも分かる気がする。

 

 

「凛」

 

「……なに?」

 

「俺は胸の大きさやスタイルなんかで絶対に女の子を選ばない。もちろんそれだけで好きになるなんてコトもない」

 

「零……くん……」

 

「俺が一番重視しているのは魅力だ。魅力のある女の子に憧れるし惚れちまう。そう、まるでお前みたいな」

 

「え……凛?」

 

「あぁ。お前の明るい性格、みんなを笑顔にするほど元気いっぱいなお前が好きなんだ」

 

「えっ、その、あの……」

 

 

 凛は目をキョロキョロさせて戸惑っている。ここからが本番だ。もうここまで来てしまったら引くわけにはいかないだろう。

 

 

「だから身体のコトなんてどうでもいいじゃないか!!俺はお前のすべてが好きなんだ!!だから!!」

 

「だから……?」

 

 

 

 

「お前の身体を触らせてくれ」

 

 

 

「はい……?」

 

 

 

「俺はお前のすべてを見てみたい。ダメか?」

 

 

「………………ち、ちょっとだけ……だよ」

 

 

「そうか。ならくすぐったいかもしれないけど、我慢してくれ」

 

 

 その時の俺の意識は、何かに取りつかれたように凛へ向けられていて周りなど一切見えていなかった。言葉も淡々としている。そもそもここは俺の部屋だし、誰にも邪魔されるコトもない。少し涙目になりながらも俺を受け入れてくれた凛に魅了されていて、何も考える気が起きなかった。

 

 

「あっ……うぅ……」

 

「もしかして、怖いのか?」

 

「うぅん……恥ずかしい」

 

「大丈夫だ。俺がそんな羞恥心を感じられなくなるぐらい可愛がってやるから」

 

「ふあぁぁぁ……」

 

 

 もう凛は意味不明なうめき声(?)しか発していない。俺も凛も、2人共自分たちの世界に酔いしれていた。もしかして、このまま……

 

 俺は凛をベッドに追い込み、そのまま凛の服に手を掛けた。

 

 

 

 

ガチャッ!!

 

 

「ゴメンなさい!!ちょっと遅れちゃった!!凛ちゃん勉強進んでる…………?」

 

 

「あっ」

「あっ」

 

 

 あれ?おかしいな?なんで花陽が俺の部屋に入ってこられるんだ?思い出せ……なにがどうなっているのか思い出せ……

 

 

「ふぇえええええええええええええええ!!零君何やってるのォおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?」

 

 

 し、しまった!?花陽に合鍵渡してたの忘れてたぁあああああああ!!!

 

 

「違うんだ!!花陽!!」

 

 

「ゴメンなさい!!お邪魔しました!!あとはごゆっくり!!」

 

 

バタン!!

 

 

「……終わった、なにもかもが…………ん?凛、どうした?」

 

 

 花陽が突撃してからというもの、凛が全く喋っていない。さっきまで俺を襲っていた時の元気は何処に行ったんだ?俺は他人の心配より自分の心配をした方がいい気もする。μ'sのみんなにバレる的な意味で。

 

 

「こ、コイツ……気絶してやがる」

 

 

 あまりにも先程の展開が衝撃的過ぎたのか、凛はそのままの体勢で気絶していた。そりゃそうだ、親友にこんな姿を見られたんだから。少し服がはだけていたため、ちゃんと元に戻してやる。はだけさせたのは自分だけどな。戻す作業の途中で、綺麗な肌が見え隠れしてちょっぴりドキっとした。

 

 

「すぅすぅ……」

 

 

「色々あったけど、この寝顔を見れただけでもよしとするか。週明けには地獄が待っているだろうしな……」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 週明けの月曜日、凛は補充試験を何とか通過した。一応あの後みっちり勉強したので、そのおかげかな。これでも土日を使ってマジメに教えていたんだぞ。

 

 

 ちなみに凛が試験を受けている間、俺はというと……

 

 

「あの~……亀甲縛りだけはやめてくれません?SMプレイは興味ないんで。でもまぁ、強いて挙げるならSかな?」

 

「まだそんなコトを言っていられる余裕があるとは……まだまだ拷問されてもよいというコトですね?」

 

「最後に1つだけお前に言いたいコトがある、海未」

 

「なんでしょう?」

 

 

 

「胸大きくなった?」

 

 

 

「ホントですか!?いつの間に大きくなったのでしょう?気にしない気にしないと思っていても、やっぱり嬉しいですね!!」

 

 

 さっきまでの堅物の顔が嘘のようにパァァっと明るい顔になった。胸を気にしないと意地張っている奴ほど、自分の胸の大きさを気にしているもんだ。だがそろそろ現実を味わってもらう。

 

 

「海未!!」

 

 

「は、はい!?」

 

 

 

 

 

 

「残念ながら……それは嘘だ」

 

 

 

 

 

ドゴッ!!!バキィ!!!!

 

 

 

 




恥ずかしがっている凛ちゃんは可愛い(真理)

あれ?今回勉強してなくね?タイトル詐欺もいいとこでしたね。
むしろ展開的にあっちの方のお勉強をしそうでしたが……


これで個人回をやってないのは海未、希、にこの3人だけかな?
完結までにそれぞれ最低1回は必ずやります。


リクエストの反映がだいぶ遅れています。忘れていませんのでご安心を。
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