今回は絵里の活躍?をご覧下さい!もちろんギャグ回。
ガチャ
「あれ?誰もいないじゃない?」
絵里が部室に来た時には、中に誰もいなかった。既に18時30分だから当たり前なのだが。遅くなってしまったのは生徒会の仕事が思いのほか長引いてしまったからである。
「そういえば2週間後テストに向けて、穂乃果と凛の勉強会をするって言ってたっけ」
最初は部室でやっていたようだが、暗くなる前に帰宅したらしい。赤点になってしまうと補修を受けなければならない。当然練習の時間も割かれる。
「誰もいないようなら、私も帰ろうかしら」
プルルルル
部室の電話が鳴った。学校からの連絡だろうか。
「はい、アイドル研究室です」
『その声は絵里か!?』
「零じゃない。どうしたの?」
『実は家のテレビが壊れちまってな。部室のテレビで、見たい番組を録画したいんだが』
「部室のテレビは学校の物なんだから、私用で使っていい訳ないでしょ」
『今回だけだから頼むよ、みんな勉強会で忙しいみたいだし』
「自分で部室に来てやればいいでしょ」
『これからバイトなんだよ!』
「ハイハイわかったわよ、で?その番組は?」
『そこに新聞あるだろ。19時からのK1グランプリってやつだ』
「あったあった、男の子ってこういうの好きよねぇ」
『いいだろ別に!急いでるからもう切るぞ!電源を入れて、録画ボタンを押すだけでいいから!悪いけど頼んだぞ!』
「ハイハイお安い御用よ、バイト頑張ってね~」
ここから絵里の戦いが始まろうとしていた!!
~※~
「さてと……」
カチッ
時計の針が指す音がいつもより大きく聞こえる。
「電源を入れて、録画ボタンを押すだけ。電源を入れて、録画ボタンを押すだけ。電源を入れて、録画ボタンを押すだけ」
部室にあるテレビに向かって歩いていく。
「電源を入れて、録画ボタンを押すだけ。電源を入れて、録画ボタンを押すだ……ってこれ!?」
絵里はブルーレイレコーダーを目の当たりにし、驚愕する。
「これ……ビデオじゃない……まさか!?これが……これが噂に聞くレーザーディスク!!!?」
「それはブルーレイレコーダーっていうんよ、エリチ」
「!!」
振り返ると、そこには希がいた。恥ずかしさで顔が沸騰するほど熱い。
「フフ」
ニコッ
カツカツカツ
絵里は希に近づく。
ポカポカポカポカポカポカポカポカポカ
「イタタタ!照れ隠しにウチを叩くのはやめてぇ!!」
「キィィィ!!」
「エリちは機械の操作が苦手やろ?よければ手伝うよ?」
「余計なお世話よ!!録画ぐらい1人でもできるんだから!!」
「それじゃあ見物させて貰おか」
「うぅ……」
~※~
「落ち着くのよ私……ふぅ~……よし大丈夫!」
「そう!まずディスクが入っているかどうか確かめなきゃ!零だってうっかり忘れていることがあるかもしれないし」
ポンッと手を叩きながら、案の定的外れのことをしようとしている絵里。
そして、それを微妙な表情で見る希。
絵里はボタンを押し、ディスクの有無を確認しようとする。
ウィーン
「嘘!?本当に入っていないじゃない零のマヌケ!」
「どうしよう!これに上から撮ってもいいのかしら!?でも人のものを勝手に見るなんて!!」
開始早々に混乱してしまう。
「とりあえず見てみようかしら。でも……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「れ、零がSM好きだったなんて!!あぁあああ!!あぁぁぁぁぁ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ってことになりかねないわ」
本人がいない間にあらぬ妄想が行われている。
零の名誉ために言っておくと、彼はSM好きではない。
「の、希、あなたはどれがカモフラージュに向いていると思う?」
絵里は希に何枚かディスクを見せた。そのディスクには『お笑いオリンピック』や『スパイダーマソ』など様々な名前が付けられていた。
「カモフラージュ?何のことかわからんけど、時間が迫っとるよ」
時間は18時50分、残り10分だ。
「うっ!もう、どんなビデオか構っている暇はないわ!!スパイダーマソ、君に決めた!!」
………………シーン
「再生ってどうやるの……?」
「プッ(笑)」
哀れな親友に思わず苦笑する希。
「ハードディスクかブルーレイの選択!?何それ!?変なトコ押しちゃった!?」
「爆発とかしないわよね!?」
しない。
「巻き戻しって、どれなの!?ちゃんと空きはあるのかしら!?」
どんどんドツボにハマっていく絵里を希は微笑ましい笑顔で眺めていた。
「あ゛ぁぁぁぁ!!もうダメダメダメ!!!零が悪いのよ!!新品のブルーレイをちゃんと入れておかないから!!」
絵里は頭に手を抱え、床をゴロゴロのたうち回った。
(そろそろやね)
希は時計を見た。現在18時58分、2分前である。
「エリチ!」
「え!?」
「エリちは1つ思い違いをしとるよ。ブルーレイレコーダーは録画するのにディスクを入れる必要はないんよ。データを録画するのは中にあるハードディスク、そこからブルーレイにデータを落す。零君も言ってやろ、電源を入れて、録画ボタンを押すだけ…って」
「え゛え゛ぇぇぇい!!」
ドゴッ!!!
絵里の羞恥心が爆発し、女の子が発するとは思えない声と共に衝撃的なパンチが繰り出された。
「ちょっと!!??理不尽すぎるんよぉぉぉぉぉ!!」
~※~
『ナンデヤネン!!……アハハハハ!』
翌日、録画した番組を確認しに来た零。しかし写っていたのは……
「おい絵里!これ裏番組だぞ!」
「………」
ズーン……
お約束!!
まず絵里のキャラ崩壊が半端ないですね。でもギャグssの場合の絵里の扱いはだいたいボケキャラにさせられているようで、私もそれに肖りました。そして前書きの通り、絵里が機械が苦手ということはないでしょう。動画をアップロードするの力はあるので、テレビを録画する力もあると思います。…あるよね?
遅くなりましたが、感想を書いて頂いた方にお返事させてもらいました!小説執筆の励みとなりました!
それではこの辺で失礼します。ありがとうございました!
零の活躍が少ないような……じゃあ次回は…