フリーザ達の目の前に現れた俺と父さんはピッコロさん達の後ろに降り立った。
ベジータが俺と父さんにメディカルマシーンを使ってくれたお陰で回復できた。裸でメディカルマシーンを使っていたからピッコロさんが以前見せてくれた方法で道着を造りだして着直して現場にきた。
後は目の前でベジータを殺そうとしてる奴と、岩山の頂点に立っている女を倒すだけだ。
「孫!悟旦!」
「悟空、悟旦!」
「お父さん!お兄ちゃん!」
ピッコロさんとクリリンさん、悟飯が俺達の登場に驚いていた。
「ピッコロさん。ドラゴンボールで生き返ったんですね。よかった。気を感じてましたけど、すっごく強くなってますね」
「そうか。不思議なでかい気の正体はピッコロだったのか。ドラゴンボールでやってこれたんだな」
俺と父さんは生き返ってナメック星へとやってきたピッコロさんに話しかけた。
「遅くなってすまなかった。おかげでダメージも回復できた。あとはオラと悟旦がなんとかする……」
「君も下がってて……」
父さんがクリリンさん達に、俺は一緒にいた小さなナメック星人ことデンデにそう言って離れさせた。
「お……お父さん……お兄ちゃん……」
「ほ……ほんとに悟空と悟旦か……?」
俺と父さんがベジータの近くにいる奴へと近づく中、クリリンさん達は俺達の内包する気の質に驚いていた。当然だ。サイヤ人の特性である「復活による強化」が俺達を更に強くした。ギニューとロッチと闘った時よりも……
「カ……カカロット……おまえ……」
「カカロット……!?その名前はサイヤ人か!!」
ベジータの発言に3人だけだと思っていたサイヤ人以外に生存者がいた事に驚くと同時にフリーザは何やら父さんの顔を見て何かを思い出していた。
「はっ(アイツだ!惑星ベジータを滅ぼした時に最後まで抵抗をしたあのサイヤ人にそっくりなんだ……!)」
フリーザが思考している間、ベジータも俺と父さんの気を感知して思った。
(さ……さっきまでのカカロットとガキじゃない……と……とうとう限界の壁を乗越えやがった……)
ベジータはそう感じていた。
「サイヤ人は1匹たりとも生かしておかないよ……バカだよ。おとなしく震えてりゃよかったのに……」
「かもな……」
フリーザの実力は確かに今の俺や父さんでもまだ届いてない。コイツの発言はある意味正しいんだろうけど、コイツらだけは許せねぇ。
そう思っているとフリーザが尻尾を俺達に叩き付けてきた。
しかし、俺達は簡単に躱しては奴の頬と身体に蹴りを入れた。
身体に蹴りの痕を残し、口内を切ったのか口角から血が流れていた。
何事もなかったように一回転して立ったフリーザはニヤリと笑みを浮かべると指先を向けた。
「やばいっ!避けろ悟空、悟旦──────っ!!」
フリーザの指先から放たれた細い気功波が放たれた。しかし、俺と父さんは片手で全て弾いてみせた。
「まさか……全部はじき飛ばした。片手だけで……」
フリーザもこの事態に驚いていた。そんなフリーザを無視して攻撃をしようと動こうとしたら、目の前にグレイシアが現れた。
「ねぇ!」
「っ!?」
俺はすぐさま攻撃には言って蹴りを入れた。
しかし、グレイシアも同じ様に蹴ってきた事で俺達の脚が衝突すると、赤黒い稲妻が俺達を中心になってナメック星に大きく覇王色の威圧感が広がっていった。
「覇王色の衝突……!!?あんなチビが、覇気使いだと……!!」
フリーザは大変驚いていた。
俺達の衝突が衝撃波となって俺とグレイシアを襲い、俺は父さんとピッコロさん達までの距離感の中心ぐらいまで飛ばされ、グレイシアはフリーザの元まで飛ばされた。
グレイシアがこちらに顔を向けると不満な表情を浮かべている。
「まったく、話しかけただけで攻撃するなんて酷いですわ」
プンスかと怒っていますと言わんばかりな声色で告げるグレイシア。
「グレイシア。いったいどういうつもりですか?」
フリーザが苛立ちを隠すことなく隣に移動してきたグレイシアに話しかけた。
「あなたがあのように近づくのは、いつも勧誘の時だけですからね。まさかとは思いますが……あの猿を手駒にしようなどと思ってませんよね?」
フリーザの苛立ち混じりの問いにグレイシアが惚れた女のような表情を浮かべていた。
「あらお兄様。あたくしが珍しい力を秘めた存在を欲しているのはよく知っているでしょう?況してやあの子はあたくしと同じ覇気使い。必ず強くなりますわ。あぁ。愛おしい。取り込みたいですわぁ……!」
狂喜の笑みを浮かべる彼女に俺はドン引きしていた。
いや、俺だけじゃなく近くにいる父さん達もドン引きしている。
フリーザに関しては溜め息をついていた。
「まったく……好きになさい。それにしても他のサイヤ人よりは強いようだね」
俺達を見ながらそう言ってくるフリーザにダメージで動けなくなっていたベジータが笑っていた。
「は……はーはっはっはっは……ふ、フリーザ……!本気でやったほうがいいぜ……こ、こいつらこそ……貴様のもっとも恐れていた……ス、
ベジータの発言に大変驚いた表情をしているフリーザとグレイシア。
「そ……そうだ!あの伝説の全宇宙最強の戦士……超サイヤ人だ……ふ……ふっふっふ……フリーザ……も、もうてめぇはお終いだ……ざ、ざまあみやがれ……!!!」
何とか立ち上がろうと上半身を上げようとしたらフリーザの気功波で心臓部を撃ち抜かれた。
「「!!」」
「知ってたはずだろ!?ボクがくだらない冗句が嫌いだってことをさ……」
不機嫌そうに告げるフリーザに父さんが怒って何故殺したのかと告げた。その言葉を聞いてベジータは俺達が超サイヤ人という存在ではない事に気付いた。
ベジータが何かを言おうとするが、その前に"覇王拳"
「!?」
「やっぱり」
"覇王拳"を解除して立ち上がった。
「おい。テメェらは命を何だと思ってやがる」
「なにも思いません。我々が惑星を地上げするのはビジネスだからです。そこに異星人が住んでいようと関係ありません。このナメック星は価値もないので貴方達を殺した後は、すぐに破壊してあげますよ」
「お兄様。あの子供はあたくしが相手をしますわ!」
そう言って彼女の身体が光りだしたが、すぐさま光が止んだ。
彼女の姿はフリーザに似ているが、両肩の水晶部分が消えていた。そんなグレイシアが俺へと襲ってきたので迎撃する。
俺達の衝突はただの気の衝突だけでは収まらず、覇王色の覇気が稲妻の如くナメック星に轟く。俺達の覇気は威圧感の強弱はあれど、俺達よりも精神が弱い者は気絶してしまう。
気が弱い悟飯も膝を付いていて、悟飯達と一緒にいた子供のナメック星人は既に気絶していて、クリリンさんが支えていた。
父さんもフリーザと戦い始めた。
ギニューとロッチの時と違って、俺と父さんの力よりも強いフリーザとグレイシア相手にどこまで戦えるかわからないが、俺はグレイシアを必ず倒す!
決意を決めている俺はグレイシア相手に攻防を進めた。
"覇王拳"
「あら、やるじゃない。覇気をそんな風に扱うなんて面白いわ」
グレイシアは大変楽しそうに笑顔を向けてくる。
「こうかし……ら!」
"
「なっ……!?」
俺の"覇王拳"に似た技を使ってきたグレイシアに驚愕を隠せない。
違う部分があるとしたら、背中の歯車だ。
黒色の円形の物体に3時方向と9時方向に一つずつ三日月があり、時計回りにカチカチと動いては12時方向と6時方向に三日月が辿り付くと元の位置に戻るを繰返す歯車だった。
「ありがとう坊や。貴方のお陰で覇気の使い方が上手になりましたわ」
卑しい笑みを浮かべた表情で告げるグレイシア。そんな彼女の成長力の高さに危機感を感じていた。
唯でさえ奴との戦闘力に差があるというのに更に強化する"覇王拳"と同じ能力を持つ技を盗まれてしまった。
「さぁ、もっと見せて下さいな!」
グレイシアは両手を広げると、周囲に無数の手と足が集って樹木のような巨大な手と足が生えた。
"巨大樹"
樹木のような巨大な手と足が襲ってくる。
俺は身体中の摩擦力をゼロにして巨大な手足を滑りながらグレイシアに近づいていく。巨大な手から普通の手が枝分かれのように生えていき、俺の身体を掴んでこようとするが摩擦力がない為、掴むことも出来ないでいたんだが、手足が棘や刃物などに変形して襲ってきた。
回避できる部分は紙一重で回避しながらも避ける事が出来ない攻撃には身体を武装色を纏うと同時に体を硬質化させて攻撃を防ぎながらグレイシアに近づいていく。
しかし、巨木のような棘の枝から紙一重で回避したときに俺がいる場所の影の部分が濃くなると、滅紫色になった影から現れたのはグレイシアだった。
グレイシアの手刀を避けては足刀で蹴りつけたが、彼女も武装色と硬質化した身体で防がれた。幾度も覇気と超能力を纏わせた攻防が俺達の周囲に突風と衝撃波が周囲を襲う。
グレイシアと攻防を重ねながら俺は薄い水色の光のドームを造りだしては、次々にドームの大きさを広めていった。
すると父さんとフリーザの所にまでドームを広げる事が出来た。
グレイシアとフリーザが攻撃をするタイミングでグレイシアと父さんの位置を入れ替えた。
「「!?」」
フリーザとグレイシアの攻撃が互いの頬に鋭く突き刺さる。
互いの攻撃を受けて岩へと吹き飛んでは瓦礫の下敷きになった。
「あれ?なんで悟旦が目の前にいんだ?」
「俺の超能力でグレイシアと父さんの位置を入れ替えたんだ」
父さんの疑問に答えていると二人が埋もれている瓦礫が爆発して吹き飛んだ岩石の間からフリーザとグレイシアが現れた。
「二人の攻撃なら少しは応えるかと思ったけど、そうでもないみたいだな」
「逆に怒りを買ったみてぇだな」
怒り心頭なフリーザが見えたから父さんの言うとおり、怒りを買っただけだろうな。
そう思っているとフリーザ達が物凄いスピードで近づいては攻撃してきた。
なんとか回避できたが頬に掠り傷がついた。
俺達はフリーザ達を相手にしてはいえるが、戦闘力の違いがやはり出始めてきた。
形振り構わず闘うことしかできない程に弱い俺と父さん。俺達よりも強いフリーザとグレイシアはカウンターを決めてきたり、超能力で意趣返しをしてきたりと時が進めむにつれて追い詰められていく。
徐々にパワーを上げていくフリーザと徐々に"覇王手"
そんな中、フリーザとグレイシアが腕を振るった。
二人の放った指先からの斬撃は陸地や海を十字に切り裂いた。
明らかに本気で闘っていないと見せつけてくる。戦闘力の差の大きさを示して絶望を与えてから殺すって算段だろうな。
そして、それを為せるだけの実力をコイツらが持ってる。
そう考えながらも俺はグレイシア相手に戦っていたが、父さんが海に叩き付けられた。
「父さん……!?」
「あら、行かせませんわよ」
「邪魔だぁ!!」
父さんが海から出られないようフリーザが頭を押し付けているのが見える。
父さんを助けようとするがグレイシアが行く手を阻まれてしまう。
どうにか父さんを助ける方法を考えていると突如、海から水柱が上がり、父さんが水中から出てきた。
「父さん!」
父さんの姿は赤いオーラを纏っていた。
"界王拳"を使っているみたいだけど、まさか……!!?
「悟旦、悟飯……チチや地球、ナメック星のみんなの未来!オラ……絶対に負けられねぇ」
気合いを入れて気を急上昇させていく父さん。今の父さんが"界王拳"を最大で使える倍数はだいたい15倍までのはず。
今の父さんが出してるのは15倍だ。まさかそれ以上を出す気か!?
「あら?かなりのパワーを感じますわね」
グレイシアは見聞色でパワーの上昇を感じているみたいだ。
「たとえこの身に掛けても……オラは負けられねぇ!!おめぇの言葉がハッタリだろうとそうでなかろうと……30倍の界王拳にかけるしかねぇ!!」
「なっ……!?」
30倍!?ロッチの時に
急激な戦闘力の上昇にフリーザは気の圧力に一瞬怯んだ瞬間、父さんが接近し、対応できずに吹き飛ばされた。
そんな父さんに合わせて俺は
すぐさま
「ぐっ……ぁ……!」
苦痛の表情を浮かべたフリーザだったがこっちに拳を向けてきたが、するさま肌の摩擦力を0にしたことでフリーザの拳は滑ってダメージを負うことはなかった。
フリーザの攻撃を利用して、身体から泡を生み出してフリーザに強烈な脱力感を起こさせ、フリーザをグレイシアのもとへと投げ飛ばした。
フリーザとグレイシアの二人が衝突するぐらいにまで近づいた所で、父さんが追撃してから両手で"かめはめ波"を溜めて30倍の"界王拳"を乗せた"かめはめ波"を解き放った。
父さんの"かめはめ波"によって二人がいる場所は爆発した。
限界を超えた"界王拳"の反動で父さんの気が大幅に減っている。俺はすぐさま回復の超能力を父さんに行った。
「助かったぞ、悟旦」
「それよりも父さん」
「あぁ」
俺と父さんは爆煙を睨み付けていた。
そこには身体に少しばかり負傷しているフリーザ達がこちらを睨んでいた。
「流石に痛かったですわ」
「まったく……力が出ないようにさせてくるとはやってくれたね」
恨み節を呟いているフリーザ達。さっき以上に気が上昇している。脱力感を与えても30倍で倒せるかと思ったけど、思ったより甘かったみたいだ。
どうする……
俺が二人を倒すための方法を考えていると父さんが念話をしてきた。
『悟旦』
『父さん、念話を使えるようになったの!?』
『あぁ。そんなことより、一人で時間を稼げっか?』
表情を変えずに俺は二人を睨み付けながら父さんと念話をしていた。
『どうするの……?』
『アイツらを倒せるほどの元気玉を準備すっから、何とか時間を稼いでくれ』
父さんの決意に応えるために俺は了承した。
俺の了承を聴いて父さんは俺の後ろに移動して両手を天に掲げた。
突然の変な行動に怪訝な表情を浮かべる二人相手に俺は気功波を放った。
そんな気功波を弾かれるのはわかっていた為、何とも思わないけど、ここからが本番だ。
「オメェらの相手は俺だ!」
「成る程。よっぽど死にたいようですね」
「フフフ。是非とも楽しませて下さいまし」
俺は一人でフリーザとグレイシア相手に戦いはじめた。父さんの"元気玉"が完成するまで必ず耐えてみせる!!